Final_Fiend 2024/03/08 07:03

NTRハーレム番外編 不知火祈がおじさんのモノになる話

「花咲。あなたの気持ちは嬉しいですが、私はあなたとは付き合えません」

 ある日の、夜の公園。少年・花咲遊真の告白を、少女・不知火祈はすげなく断る。

 その反応は、少年にとっては予想できたものであったが。

 続く言葉は、完全に彼の想定外であった。

「私はもう、花咲以外の男性と、結婚を前提に付き合っているんです」







 遡る事、10日ほど前。花咲遊真が幽霊部に来なかった、そんな空白期間の初日。

 学園を出て家に向かう祈は、長い銀髪を風にたなびかせながら、駅前を歩いていた。

 メリハリのついたスタイルの良い身体。すらりと伸びた細い手足。

 一瞬で目を惹く美貌には冷たい表情が貼り付けられ、更にその口元をマフラーで隠している。

『雪女』などという異名を頂戴するのも納得な、しかしその場の誰よりも美人であると確信できる少女。

 そんな彼女が、一人の男と軽くぶつかってしまったのが、全ての始まりだった。

「っ」

 跳ね返されることなく、祈の身体は相手に受け止められる。

「おっと、すまないねぇ。怪我は無いかい、お嬢さん」

 予期せぬ衝突の相手は、どこにでもいるような中年の男だった。

 服越しにもはっきりわかるほどにでっぷりと肥えた腹回り。やたらと太く肉の付いた手足。やや老け気味の冴えない容貌。

 およそ恋愛対象からは除外されるのが確定している、そんな男。

 しかし、この男にはたった一つ、他の男を隔絶し、女を魅了してやまない特性があった。

 それは偏に、

(なに、これ……!? この人の匂い、嗅いでるだけでおまんこの奥がキュンキュン疼く……♡ 切なくなる……っ♡)

 強いオスのフェロモンと、それを放つ元凶である荒々しく巨大なペニス。ズボンを穿いていても分かってしまうほどの、勝者の象徴。外見がどうとか内面がどうとかいう話を全てすっ飛ばして、どんな女でも堕としてしまえる剛直を持っていることであった。

 異変に気付いた祈は男を突き飛ばそうとするが、彼を振り解くことが出来ない。

 特段膂力に優れているわけでもない男が、祈を拘束することは不可能に近い。

 実際には、祈の身体が男から離れることを拒んでいるのだ。

「離してくださいっ」

「そのつもりだったんだけどねぇ。君があまりに可愛いんで、気が変わったよ。オジサンとお茶でも如何かな」

 下卑た笑みを浮かべている男。その顔を見れば、本当の目的がお茶などではないことは誰にでも分かる事だろう。

 それは祈も理解していて、現に彼女の太ももには、いきり立つペニスがズボン越しにグリグリと押し付けられている。そしてその雄々しい逸物が、彼女の疼きを更に加速させていく。

「……嘘は嫌いです」

「じゃあ、もう少し踏み込もう。オジサンと、イイことしないかい」

 普通に考えれば、こんな誘いに乗る訳がない。こういう冴えない中年男というのは、むしろ金を払って女と身体を交えるものなのだ。

 だがこの男は、そんな対価もなしに祈を誘っている。

 ありえない。今すぐ逃げるべき。そう判断する理性が彼女には残っていたが。

 ついて行きたい。この凄いモノで滅茶苦茶にして欲しい。そう叫ぶ本能が、彼女の思考を掻き消していく。

 それでも祈は、ありったけの意思を振り絞って言葉を捻り出す。

「お断りします」

「ダメ、オジサンはするって決めた。さあ行こう」

「あっ、ちょっとっ」

 男は祈の手を引いて、歓楽街へと歩みを進めていく。自分より強い男の手を、祈は振り解けなかった。

 それは力の差によるものだったのか、はたまた心の奥底に期待があったからなのか。

 その答えは、意外なほど早く明かされることになる。







「んむっ、ちゅっ! ちょっと、いきなり何をっ……むぐぅっ」

「何って、キスだよぉ。ふおおお、唇柔らかぁ……」

「あっ、胸っ、だめっ♡ はぁぁっ♡」

 ホテルに着くなり、男は祈のシンボルともいえる赤いマフラーをずらし、唇を奪う。同時に胸に手を這わせ、撫でるように愛撫する。今頃突き飛ばされていてもおかしくないほどの暴挙だが、祈には抵抗できるだけの気力が残されていなかった。

 だからこそ、彼女はホテルまでのこのこと付いてきたのである。

 今の彼女に出来る抵抗など、弱々しく男の腕に手を添えながら、口だけの抗議をすることだけであった。

「ふひひ、おっぱいも柔っこいねえ。オジサン気に入ったよぉ」

「嬉しくありませんっ……むぐっ♡ ちゅむっ、ちゅっ♡ んむぅぅっ♡」

 その声にも、次第に甘いものが混ざっていく。

 男の舌が唇を小突き、口内へと侵入せんと試みるが、祈は口をきつく結んで耐えていた。

 だがそれも、執拗な愛撫とキスで徐々に蕩かされていく。

「んんっ♡ んむっ♡ ちゅ……あんっ♡ あぅっ、れるっ♡」

 男の舌が、ついに祈の口内を犯し始めた。途端に男の唾液が流し込まれていく。ぬるぬるの舌が上顎を突き、歯茎を舐め回す感覚に、祈は多大な不快感を覚える――はずだった。

「んじゅりゅっ♡ れりゅれりゅれりゅ♡ じゅるるるるる♡」

 だが、彼女はそれを拒もうとしない。男と唇を重ね、舌を絡ませ合うことに未知の快感を覚えていた。

「んくっ、こくっ♡ ちゅりゅ、れりゅれりゅ……こくっ、こくっ♡」

 祈は喉を鳴らしながら、男の唾液を飲みこむ。その頃にはもうすっかり抵抗もなくなり、男の太った身体に身を預けていた。

 男はそれをいいことに、祈の制服を脱がしていく。

「ん……♡」

 わずかに身じろぎするものの、それだけ。されるがまま服をはだけさせ、フリルのついた淡いピンクのブラに包まれた豊かな乳房が露わになった。

「おお……気は強そうなのに、ブラは可愛いのを付けてるんだねぇ」

「悪いですか」

「ううん、オジサン好みだよぉ」

 下乳をすくい上げるようにタプタプと感触を楽しまれたり、全体を鷲掴みにされてぐにゅぐにゅと揉みしだかれる。

 そしてその度に、祈は蕩けた顔で甘い声を上げる。

「ああっ♡ ダメですっ♡」

「初心な反応、いいよぉ、そそるよぉ」

 下卑た笑みを浮かべながら、男はブラも剥ぎ取ってしまう。隠されていた乳房の先端が、ついに姿を現した。

 焦れる彼女の内心を示すかのように、それは固く勃起して存在を主張している。

 男は何の躊躇いもなく乳首に手を伸ばし、親指と人差し指で摘まんでコリコリと弄る。

「んんっ♡ あぁっ♡ はぁっ♡ あっ♡」

「敏感だ。じゃあこれはどうかな」

 摘まむのをやめ、今度は爪を立てて左右にカリカリと引っ掻く。

「ああっ、それダメっ♡ あぁぁっ♡ あん、ふあぁっ♡」

 反応は早かった。内股になり、中腰気味で尻を左右に揺らし、身をよじらせ始める。

 そんな彼女の痴態を楽しみつつ、男は祈の心を着実に屈服させようとしていた。

「そろそろ、ベッドに行こうか」

「……♡」

 首を横に振る祈。だがやはり、それ以上の抵抗はない。男も最早聞くまでもないと判断し、彼女のスカートを素早く脱がすと、手を取ってベッドへと運んでしまう。

 祈の身体が優しく投げ出され、ベッドのスプリングが微かに音を立てた。

 半裸の状態でベッドに横たわり、期待に満ちた瞳で中年太りの男を見つめる祈。彼女自身、そんな顔をしているとは全く自覚していない。身体の方が、既に男に堕とされかかっている何よりの証だった。

 そんな様子を見て、男はカバンから三脚を取り出す。レンズがベッドを向くようにスマホをセットし、録画を開始する。

 ポン、という小さい音に気付いた祈が、咄嗟に両腕で身を隠した。

「なっ、撮らないでくださいっ」

「いいじゃないか、誰にも見せないから」

「ナンパ男の言葉なんか信用できませんっ」

「そうか……じゃあ良いって言ってもらえるまで、身体に聞いてみようねぇ」

 そう言うと、男は一度スマホを取り外す。そしてズボンを脱ぎ捨てると、祈と同じようにベッドに上がり、彼女の後ろに回った。

 背後というのは、人体において最も無防備な場所。それ故に、警戒心が強い彼女であればそんな真似を許すはずがないのだが。

 実際には男の身体に背を預け、完全に身を任せていた。縞々のニーソックスに包まれた脚を掴まれても、小さい声を上げて身をよじらせるだけ。

 そんなことで男の腕を振り払えるわけもなく、彼女はいとも容易くまんぐり固めの格好で拘束されてしまう。ブラと同色のショーツを隠すことも出来ず、彼女は頬を赤らめる。秘穴を包む部分はしとどに濡れそぼり、黒い染みを大きく作っていた。

「ぐひひ、パンツびしょびしょだねぇ。オジサンも興奮してきたぞぉ」

 そしてそんな彼女の眼前に、男の巨大すぎる逸物が君臨した。

「な……♡ なんですか、これ……♡」

 二十センチをゆうに超える長さ、彼女の腕ほどもあろうかという太さ。そしてメスの弱い部分をくまなく抉り穿る凶悪な形状。どれをとっても女殺しと呼んで遜色ない極大のペニスが、彼女の顔の前で悠々とそそり立っている。

 そんなペニスからは強く濃厚なオスのフェロモンが漂っており、至近距離から彼女の嗅覚を支配する。

 駅前で出会った時から彼女を魅了しようとしていた香り。それを鼻先に直接当てられれば、いかに気丈な彼女と言えど発情するのは避けられないことであった。

「はーっ♡ はーっ♡ はーっ♡」

 途端に息が荒くなり、ペニスから目が離せなくなる祈。そうして呼吸をするたびに、オスの匂いを肺に取り込んでしまうことになるというのに、彼女はそれを止められない。

(くっっっさ♡ これ、絶対にダメっ♡ 嗅ぎ続けたらおかしくなるっ♡)

 そんな彼女の内心など露知らず、男は濡れそぼった秘部をショーツ越しに指で撫で上げる。

「ふあぁぁっ♡ そこはぁっ♡ あんっ♡」

「撮ってもいいって言うまで、この綺麗な筋マンを指でイジメてあげるからねぇ」

 祈にとって、地獄とも言える時間が始まった。



 十分後。

「お゛っ♡ やめてっ♡ あ゛っ♡」

「敏感だねぇ、パンツの上からイジってるだけなのに」

「ひぅっ♡ ふぅっ♡ おちんちん、くさいっ♡」



 三十分後。

「あ゛っ♡ も、イぐっ……あっ……♡」

「んー? どうかしたかい? 要望があれば聞くよぉ……おぉ、もうマンコはぐっちゃぐちゃだねぇ」

「……何でもありませんっ♡」



 一時間後。

「ふーっ♡ ふーっ♡ なんでっ♡ イく直前でやめちゃうんですかっ♡」

「オジサンの気分だよぉ。もし撮っていいって言ってくれたら、イかせてあげようかなぁ」

「……っ♡ 分かりましたっ♡ 好きに撮っていいですからっ♡ それ、もっと激しくっ♡」

「それってどれのことかなぁ? もしかして、手マンのこと言ってる?」

 言葉と共に、男は膣内を掻き回すように指を動かす。グチュグチュという湿った音が、祈の耳にも届いていた。

 たっぷりと寸止めで焦らされた彼女の精神は、とうに限界を迎えていた。

「……そうですっ♡ 手マンでイかせて欲しいんですっ♡」

「よく言えました。じゃあ、思い切りイっていいよぉ」

 途端に男の指遣いが激しくなる。それまでとは違って、確実に絶頂へと至らせようとする強い意志すら感じるその動きに、祈はシーツを握り締めて備えるほかない。

「あっ♡ あっ♡ あっあっあっ♡ うお゛っ♡ も、イぐっ♡ お゛っ♡ お゛っお゛っお゛っ♡ お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡ お゛っ、ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

 身体をビクビクと跳ねさせながら、祈は待ち望んだ絶頂に至る。だが、男は指を止めなかった。

「お゛っ♡ まってっ♡ いまイってるっ♡ イってますからっ♡」

「いいんだよぉ、我慢しなくて。好きなだけイこうねぇ」

「うお゛ぉぉぉっ♡ ひっ♡ いったん、とめてっ♡ あ゛っ♡ あ゛っあ゛っあ゛っ♡ らめ、まらイぐぅぅぅぅぅ♡」

 ぷっしゃぁぁぁぁぁぁ……と音を立てて、彼女は絶頂と共に潮を噴いた。透明な液体が彼女の尿道から放たれ、綺麗な放物線を描いてベッドに染みを作っていく。

「綺麗な潮吹き出来て偉いねぇ。まだ撮ってないのが残念だよぉ」

 そう言って男は拘束を解き、ベッドを降りてカメラをセットする。その間の彼女はといえば、ひっくり返ったカエルのようにだらしなく足を開きながら、身体を震わせるだけであった。

「お゛っ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉぉ……っ♡」

(おちんちんっ♡ おちんちん欲しいっ♡ ずっと目の前でくっっっっさい匂いしてたあのおちんちんが欲しいっ♡ 早く早く早くっ♡)

 どんな時も極めて理性的で、理路整然と言葉を紡ぐはずの彼女が、この思考。

 彼女の精神は、最早完全に屈服していた。

「準備完了! それじゃ自己紹介してもらうよぉ、ほら起きて起きて」

 男はいつの間にかペニスにゴムを装着して、祈を抱く用意を整えていた。男に肩を抱かれながら、祈は無理やり身体を起こさせられる。そのままベッドの縁まで運ばれると、男の膝の上に腰掛けさせられた。

 屹立する肉棒の感触を臀部に覚えながら、祈はカメラに顔を向ける。

「はい。学校名と学年、名前をどうぞ」

「……鈴ヶ丘学園2年、不知火祈です」

「祈ちゃんかぁ、可愛い名前だねぇ。スリーサイズも教えてもらおうかなぁ」

「……86・57・84です」

「うお、スタイル超いいねぇ。今日はどうしてホテルにいるのかなぁ」

「白々しいですね、あなたがナンパしたんでしょう」

「いいからいいから、そういうプレイだと思ってよぉ」

「はぁ……今日はこのおじさんにナンパされて、無理やり連れ込まれました」

「でも、抵抗しなかったよねぇ? 助けを求めるチャンスはいくらでもあったのに。祈ちゃんも期待してたんじゃないかなぁ」

「それは……」

 普段の彼女ならば、即座に否定の言葉を述べていたはずだ。答えに窮したのが、答えと言ってよかった。

 今なお背後に感じる、熱い欲望の象徴。目の前でその存在を見せられ、オスの匂いに嗅覚を支配されながら絶頂の寸前で焦らされ続けた結果、彼女の心も身体もそれを欲して渇き切っていた。

 彼女に唯一心残りがあったとすれば、それは花咲遊真の存在。祈は彼を、何だかんだと言いつつも好ましく思っている。故に、この男の言葉には拒絶を示さねばならない。

 はず、なのに。

「………………はい」

 消え入りそうな声で男の言葉を肯定する祈を見て、男は満足そうに口の端を吊り上げる。

「じゃあ早速いいかな」

「……言わせないでください」

「それじゃ、祈ちゃんの熱々マンコ……いただきまーす」

「ひっ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡」

 男はショーツをずらし、はち切れんばかりに怒張した巨大な肉棒で祈の膣穴を貫いた。ブツリと何かが破ける感触と共に、鋭い痛みが祈を襲う。性器の接合部からは、破瓜の証である鮮血が流れ落ちていた。

「おお……祈ちゃん、処女だったんだねぇ」

「……ええ、そうですよっ♡ 初めてだったんですっ♡」

 痛みに顔を顰めながら、未踏の地を蹂躙する肉棒の感触に戸惑う祈。そんな彼女を、男は後ろからひしっと抱き締める。

「そっかぁ、じゃあ慣れるまでこのままでいようねぇ」

 祈よりも遥かに大柄で分厚い身体が、彼女の細身を包み込むかのように抱いている。全身から伝わる男の体温が、祈の心を確かに落ち着けていく。

 男は祈の乳房に右手を伸ばし優しく揉み込み、左手の指で陰核を摘まみコリコリと捏ねる。二箇所から伝わる快感が、膣の痛みを少しばかり和らげる。

(こんなおじさんに抱き締められて、安心してる……♡ 腕、太くて、力強い……これが、男なんだ……♡)

 彼女の中から、花咲遊真の姿が急速に遠ざかっていく。今の彼女を満たすのは、中年太りの冴えない男であった。

 その男のペニスは、彼女の子宮をグリグリと押し込み、射精の瞬間を今か今かと待ち望んでビクビクと震えている。

「んっ♡ あっ♡」

 慣れてきたのか、祈の声に甘い色が浮かび始めた。その様子を見て、男は彼女に問いかける。

「動くよぉ」

 言葉はなく、祈は首を縦に一度振った。ベッドのスプリングを利用して、男は弾むように腰を動かす。

「あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛ぁぁぁぁぁっ♡」

 男のペニスが出入りする度、彼女の頭から想い人の姿が消えていく。子宮口をノックされる度、彼女を抱き締める温もりへの慕情が入れ替わるようにして生まれていく。

「うおっ、祈ちゃんのナカ、具合良すぎだねぇ」

「あなたの、おちんちんがっ♡ 私の中でっ、暴れてますっ♡ ひぐっ♡ あぁぁっ♡」

「締め付けも強っ……気を抜くと、すぐにでも搾り取られそうだねぇ」

 前戯で焦らされ続けたことで、彼女の膣穴は男の剛直をすぐに受け入れた。今は痛みよりも、快感の方が大きくなっていた。

「お゛っ♡ お゛ぉっ♡ お゛っ♡」

 彼女自身も知らない性感帯を、ペニスがしつこく刺激していく。子宮口の周りを小突かれる度に嬌声が漏れ、立ち昇る未知の快感が再度の絶頂を引き起こそうとする。

「ひうっ♡ んんっ♡ んあぁぁっ♡ またイっちゃうっ♡ イくイくイくっ♡ ひぐぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡」

 身体を仰け反らせながら、祈は再び絶頂した。それに伴って、彼女の膣も急激に狭まって男のペニスを締め付ける。子宮口は子種を求めて亀頭に吸い付き、決して離すまいとディープキスを交わす。

「おっ、イったねぇ」

「ちょっ、分かってるならっ♡ 腰、止めてくださいっ♡ あぁぁぁっ♡」

 彼女の事情などお構いなしに、男は腰を弾ませ続ける。スプリングがギシギシと大きな音を立て、反り返ったペニスが彼女の性感帯を余すところなく刺激し、開発していく。

「ひぅぅぅぅっ♡ あぁぁぁっ♡ あんっ♡ あぁぁっ♡ ふぅぅっ♡ ううっ♡」

「ほら祈ちゃん、ベロチューしよう」

「あむっ♡ ちゅるちゅる♡ れろれろれろれろ♡ んむぅぅぅぅ♡ んんぅぅっ♡」

 言われるがままに、祈は身体を捻って男と唇を交わし、舌を絡め合う。お互いの唾液が口内を行き交う度に、祈の胸中が熱いもので満たされていく。中年男への嫌悪感など、もう微塵も残っていなかった。

「ぱぁ……何してるんですか♡ これであなたが満足する訳ないでしょうっ♡ もっとキスしてくださいっ♡ おちんちんも、もっとっ♡」

「ほぉ、言ってくれるじゃないか……じゃあ遠慮なく行くぞッ!!」

 男はタガが外れたかのように、ペニスを何度も最奥へと打ち付ける。性感帯をイジメ抜かれ、祈の嬌声は更に大きくなっていく。

 気付けば彼女の方も、男のペニスを迎え入れるように腰を振っていた。

「はぁぁぁぁっ♡ あぁぁぁっ♡ んむっ♡ ちゅりゅ、れりゅれりゅれりゅ♡ れろれろれろれろ、ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡」

「ふぅぅぅ、もう出るッ! 祈のマンコに全部出すッ!」

「あぐぅぅっ♡ あ゛っ♡ いいですよっ♡ 来てくださいっ♡ 熱い精液、全部出してくださいっ♡ お゛ぉぉっ♡」

「イくぞ、祈ッ! お前もイけッ!」

「はいっ♡ 私もっ♡ イきますぅぅっ♡ うお゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉっ♡ お゛っ、お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡」

「くぅぅぅぅっ、出るッ!」

 とどめの一撃。男は祈を一際強く抱き締めながら、亀頭を子宮口に押し付け射精した。

 同時に祈も絶頂し、膣全体でペニスを締め上げ子種をねだる。

「ふあぁぁぁぁぁぁぁっ♡ 中で、震えて……♡ まだ、出てるっ♡」

「うおぉ……締め付けヤバすぎ……極上だ……」

 しばらく二人は繋がったまま、無言で絶頂の余韻に浸っていた。男は祈の首筋に吸い付き、赤い腫れ痕を残す。祈の方も、逃げるでもなくそれを受け入れていた。

 やがて、男が口を開く。

「……こんな可愛い子が今日だけなんて勿体ないよねぇ……。祈ちゃん、オジサンのお嫁さんになってよぉ。オジサンねぇ、祈ちゃんみたいな可愛い子、いっぱいお嫁さんにしてるんだよねぇ。君もハーレム入りして欲しいなぁ」

「ふー、ふー……♡ はー、はー……お断りします……♡ 群れるのは嫌いですし、人付き合いなんて面倒なだけなので……♡」

「そんなの知らないよぉ、オジサンはそうするって決めたからねぇ」

「勝手なこと言わないでください♡ でも……♡」

 男の言葉を拒みつつも、祈はニヤリと笑みを浮かべる。

「あの映像がある限り、私はあなたに逆らえませんから……♡ 呼ばれればいつでもおまんこを差し出す、都合のいい女……所謂セフレにはなるしかありませんね♡」

「……ふふ、今はそれでいいよぉ。いずれ必ずオジサンのお嫁さんにしてあげるからねぇ」

「上等です♡ やれるものならやってみてください♡」

 挑発的な顔と共に、祈は男を熱っぽく見つめる。

 男は未だ硬度を保ったままのペニスを引き抜き、ゴムを外して口を結んだ。先端に溜まった精液は、水風船もかくやというほどの量でゴムを膨らませていた。

「こんなにいっぱい、中に出されていたんですね……♡」

「ぐふふ、まだまだこれからだよぉ。ご両親に連絡しておいてねぇ」

「ふっ。私の中でみっともなくイったあなたがどこまでもつのか、見ものですね♡」

 彼女の頭には、想い人であったはずの花咲遊真のことなど、もう欠片も残っていなかった。







 その夜。

 二十四時間営業のドラッグストアに、一組の男女がやってきた。

「らっしゃーせー」

 夜勤で入っていた男性店員は、気だるげな声で事務的に来客を迎える。

「ぐひひ、やっぱり足りなくなったねぇ」

「ちょっと、店の中でお尻を揉まないでくださいっ♡」

「いいじゃないか、恋人同士なんだから」

「誰が恋人同士ですか♡ 私とあなたはまだセフレです♡」

「まだってことは、いつかは恋人同士になるんだねぇ」

 くだらない痴話喧嘩に、店員は眉をひそめる。ただでさえ面倒な夜中の時間帯に、聞いているだけでイライラしてくるような会話をしているのはどこのどいつだと目を向けてみれば――

 そこにあるのは、不釣り合いという言葉だけでは表現できないほどの不均等。

 みっともなく贅肉を肥やした、冴えない顔つきの中年男。その傍らに侍っているのは、膝まで届く美麗な銀髪をたなびかせる、メリハリのついた扇情的な身体つきの超絶美少女。

 美女と野獣などという表現では野獣の側に失礼だろうとしか思えないほどに不釣り合いな二人組が、恋人もかくやという距離感でイチャついていた。

「うん、ゴムはこれだけあれば足りるかなぁ……ああ、そういえば夜食べてないよねぇ。戻る時にコンビニで適当に買っておこうか」

「今更ご飯ですか?♡ まあいいですけど♡」

「じゃ、祈ちゃんが買ってきてくれるかい。お金はオジサンが出すから」

「なんでですか、自分で買えばいいでしょうっ♡」

「いいからいいから。すぐ使うから袋はいらないって言うんだよぉ」

 そう言いつつも、彼女は男から金を受け取り、コンドームの箱を手に持ってレジへとやってくる。

「あの……袋はいりません♡ すぐ使いますから♡」

「あ、はい……」

 店員にとっては信じ難いことであったが、この美女が後ろで待つ冴えない中年のデブ男とセックスをするらしい。

「あの、もし何なら、警察呼びましょうか?」

 何か逆らえない事情があって、この女性は脅されているのかもしれない。こう考えた店員は親切心から申し出るのだが、

「いえ、大丈夫です♡ 合意の上ですから♡」

 即答であった。恋する乙女のように頬を赤らめながらそう答える彼女の姿を見れば、それ以上野暮なことは言えなかった。

「ありがとうございましたー……」

 去り行く美少女の背中を、店員は呆然と見つめる。やがて件の男が隣にやってくると、美しい形の尻に手を這わせ、むぎゅむぎゅと揉みしだいた。

 祈と呼ばれた少女は抵抗らしい抵抗も見せず、逆に男にしなだれかかるばかり。

 どこがセフレだよ、カップルだろうが。そうボヤきながら、店員は今日のオナネタを決定したのだった。





 結局その晩、祈と男は交わり続けた。

 朝になり、学園があるからと祈は解放されたが――一度冷静になると、とんでもないことをしてしまったという後悔が彼女を襲った。

 あの肥満体な中年男に身体を許し、あまつさえ撮影までもさせてしまうなど、彼女からすればありえないことであった。

 夢か何かだと逃避もしたくなるような話ではあったが、

「……っ♡」

 彼女の端末には、男の連絡先がばっちりと記録されている。そして、次の呼び出しの時間を記したメールも。

 あろうことか、次の夜――つまりは今夜、同じ場所でまた会えという事らしい。

 勿論、彼女には選択肢が無限にある。例えば、手近な交番に駆け込んでこのメールを見せれば、それだけで男との関係は断ち切ることが出来るであろう。

 だが、彼女はそうしなかった。できなかった。

 男の巨根を、膣全体で一晩中味わってしまったから。

 こうしている今も、あの男のペニスと、それにもたらされる快感を求めて心が渇いてしまうから。

 何より、こうして勝手な都合で振り回されることを、どこか心地よく思ってしまっていたから。

 本来、彼女は他人と必要以上に関わることを厭う性格だ。自他の境界を明確に線引きし、そこを超えてくる者を強烈に拒絶する。人付き合いが苦手で不器用な彼女は、自分を守るためにそうするしかなかった。

 更に言えば、自分勝手で他人を振り回す人間を、彼女は猛烈に嫌悪する。それは亡くした兄がそうであり、その皺寄せを祈が被ることになったから。

 だけどその拒絶は、憧れの裏返し。そうなりたかったという希望。それがあるからこそ、兄に似ていい加減な男であった花咲遊真を好ましく思っていたのだ。

 そしてその好意が、今はあの中年男に向けられている。一度男に強引に抱き潰されたことで、無自覚のうちに中年太りの男への期待が芽生えてしまっていた。

 故に、彼女が取った行動は。

『分かりました』

 そう、返答することだけだった。









 幽霊部の部室で、祈は平然を装って過ごす。

 花咲遊真の姿はない。彼女にはその理由は分からないが、兎にも角にも欠席であった。

 だが、幽霊部員は彼だけではない。彼を幽霊部に引き込んだ張本人、玖音彩乃がいつものように過ごしていた。

 彩乃は祈の姿を見て、心配そうに声をかける。

「祈ちゃん、昨日はどうしたの?」

「別に、何もありませんよ」

 何のことはなく、祈は昨晩の外泊の理由に彩乃を使っていて、口裏合わせをして欲しいと連絡が来ただけだ。だが聡明な彩乃は、祈がそんなことを頼む理由を凡そ察していた。

 女友達の家に泊まるなら、口裏合わせなんて必要ない。外泊先の家族に言付けをしておけばよく、わざわざ彩乃に連絡が来ることはあり得ない。

 つまり、祈は両親に言えないようなやましい外出をしているという所に帰結するのだ。

 可能性として最も高いのは花咲遊真と過ごしたことであるが、そうであれば部室に彼の姿が見えない理由に説明がつかない。彼の性格を考えれば、一晩を共に過ごす仲になった祈を放っておくとは考えにくいためだ。

 よって、何か良くないことに巻き込まれている。彩乃はそう結論付けて声をかけたのだが、祈からの返答は素っ気ない。

「ふーん、そっか。もし困ったことがあったら、いつでも話してね」

「お気遣いどうも。私は大丈夫です」

 相も変わらず、自分のテリトリーに他者を踏み込ませない態度を取る彼女の頬が僅かに紅潮していることを、彩乃は見逃さなかった。







 そして、その夜。

「おっ、来たねぇ」

「あなたが呼び出したんでしょう」

「断るって選択肢もあっただろう?」

「……昨日の動画がどこかに残っているかもしれないじゃないですか。あれがある限り、私はあなたに逆らえないんですよ♡」

 最早それが口実でしかないことは、祈本人にも分かっていた。男はあれを誰にも見せないと言うし、何なら朝別れる前に彼女の眼前でデータを消して見せた。この時点で、ハメ撮りが残っているのは祈が持つ携帯端末だけ。消す直前に男のスマホから転送されたそれだけが、昨晩の痴態を残した唯一の記録だ。

 それが分かっているのに、祈は白々しいことを言う。素直になれない彼女なりの意思表示を、男は確かに受け取った。

「それもそうだねぇ……じゃ、まずはご飯にしよう。昨日は食べそびれたまま始めちゃったからねぇ」

「ええ、構いませんよ。せいぜい私を堕とせるよう、精を付けておくといいです♡」





「くおぉぉっ、出るぅぅぅッ!」

 そして今日も、男は精を吐き出していく。祈の良く鍛えられたしなやかな両脚を抱き締めながら、彼女の膣内に白濁を注ぎ込む。

「あ゛ぁぁぁぁぁっ♡ また、中でぇっ♡」

「すぅぅぅぅぅぅ、くんくん。うお、祈の蒸れ蒸れニーソ足裏の香り最高……ッ! いくらでも射精できるッ!」

「なっ、そんなところ嗅がないでくださいっ♡ あっ、本当にまだ出てるっ♡ どれだけ出すつもりですかっ♡」

 羞恥に顔を赤らめながらも、男の精を受け入れる祈。その様がまた男の支配欲を掻き立て、精液を搾り取っていく。

 やがて長い射精が終わり、男がペニスを引き抜くと、その先端には溜まりに溜まった精液が相も変わらず巨大な膨らみを作っている。

「ふー、搾り取られたぁ……さて、次は……おっと」

 コンドームを付け替えようとして、箱が空であることに男は気付いた。

「もうゴムが無くなっちゃったよぉ。昨日買ったのにねぇ」

「なら、また買いに行きましょうか」

「それなんだけど……」

 身支度をしようとする祈を制して、男は一つの提案をする。

「祈ちゃんが良ければ、ナマでどうだい?」

「……っ♡」

 ナマ、すなわちコンドームを用いない性交。いつか来るかもしれないと彼女が身構えていたそれが、出会って二日で求められる。

 常識で考えれば拒絶するべき要求。だが、彼女は。

「……好きにすればいいじゃないですか。何度も言っているでしょう、私には拒否権なんてないんですよ♡」

 誘うような笑みを浮かべ、祈は自分から股を広げてペニスを迎え入れようとする。男の言葉に、抗う素振りも見せなかった。

「ぐひひっ。据え膳食わぬは男の恥だからねぇ、じっくり味わわせてもらうよぉ」

 男は逸物を祈の膣穴にあてがい、ごく浅い部分だけで出し入れする。それはさながら、キスでもするかのように。

「あっ♡ ちょっとっ♡ 遊ばないでくださいっ♡」

「祈ちゃんのマンコ、愛液で糸引いてるぅ。エッロ」

「やっ、そんなところ見るなっ♡」

「うひひぃ、それじゃ今度こそ……いただきまーすッ」

 反り返ったペニスが、祈の膣襞を掻き分けて、奥へ奥へと潜り込んでいく。

「ほお゛ぉぉぉぉぉぉ……っ♡ お゛ぉぉぉぉぉぉっ♡ なに、これぇ……♡」

「どうだい祈ちゃん、ナマのチンポの感触は」

「ひうっ♡ あっ♡ はぁ、はぁ……こんなもの、ですか?♡ 大したことありませんね♡」

「言うねえ、生意気言う子にはしっかり分からせてあげないと」

 それが祈なりのおねだりだと理解した男は、種付けプレスの構えで彼女に覆い被さる。

「今日こそオジサンのお嫁さんになってもらうよぉ、祈ちゃん」

「無駄ですよ、私が受け入れることなんてありませ――んんんんんっ♡」

 言葉の途中で、男は最奥まで突き入れたペニスをずりゅりゅりゅ……と引き抜く。

 高く張ったカリ首とエラが、祈の性感帯を余すことなく刺激していた。

「う゛お゛ぉぉっ♡ おなか、めくれっ♡ これ、まずいですっ♡ いったんとめてっ♡」

「待たないよぉ、挑発してきたのはそっちだから……なッ!!」

 ばちゅばちゅばちゅ!! と激しく音を立てながら、男はペニスで祈の秘穴を穿り回す。

 祈は目を白黒させながら、獣のような声を上げて快感に耐えるしかない。

「お゛ぉぉっ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉぉぉっ♡ お゛っ♡」

(生のおちんちん、凄すぎる……♡ こんなの、我慢できないっ♡)

「も、無理っ♡ イぐっ♡ イぐイぐイぐっ♡ イっぐぅぅぅぅぅっ♡」

 身体を大きく震わせながら祈は絶頂するが、男はお構いなしに抽送を続ける。

「あ゛っ♡ も、むりですっ♡ イってるっ♡ イってるからっ♡」

「くおぉぉ、生で味わう祈のマンコ格別すぎるッ」

「ひぐぅぅぅっ♡ だめっ♡ わたし、おかしくなるぅぅっ♡」

「上の口がお留守だぞ、祈ッ! ぢゅるるるるるるるる」

「んむぅぅぅっ♡ れるれるれるれる♡ ぢゅるるるるるる♡ れろれろれろれろ、ぢゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡」

 知らず知らずのうちに、祈の両腕は男の背に回されていた。縞々柄のニーソックスに包まれた両脚は男の臀部の辺りをホールドし、膣内射精を促すかのように男を拘束する。

「ほら、イけ祈ッ! キスハメで何度でもイけッ!」

「んぢゅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡ んむっ、んぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡」

 唇を重ね合い、舌を絡ませ合いながら、祈は二度目の絶頂に至った。どちらの唾液なのかも分からなくなるほど濃厚に交わり合いながら、目の前の男の欲望を一心に受け入れる。

 子宮は完全に降り切って、孕む準備を始めていた。その入口は亀頭に吸い付き、子種を飲み干さんと強烈にバキュームする。更にそれを手助けするように、膣襞が蠕動し男根を奥へ奥へと誘うように撫で回す。加えて、絶頂に伴う膣穴の収縮が男の逸物を締め上げる。

 一刻も早く子を孕むべく、祈の雌の機能が全力で男に奉仕していた。

 これほどまでに健気に愛されて、男の方も黙っているわけはない。責める個所によって変わる反応を楽しみながら、高まる射精感を堪えて祈の乳房を鷲掴みにする。

「ふぅぅぅぅ……胸柔らかすぎる……いつまでも揉んでやるからなッ」

「ひっ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛ぁぁぁっ♡ あ゛っ♡ お゛ぉぉっ♡」

 気を抜けば絶頂に至りそうな快感の中で、男は祈という極上の美女を余すところなく楽しみ続けた。

「んぅぅぅぅっ♡ 乳首っ、イジメないでっ♡ もうっ、吸うなっ♡ 赤ちゃんですかっ♡」

「うるさい、もうオレだけのモノだぞッ! 他の男に触らせるなよッ!」

「そんな、勝手なっ♡ あ゛ぁぁぁぁっ♡」

 身勝手な物言いで、男は祈を私物化する。彼女が最も嫌がるはずのそれが、今の彼女にとっては何よりも嬉しいことになっていた。

「祈ッ、出すぞッ! 祈のナカに生で出すッ! 孕ませるッ!」

「んんんっ♡ はやくっ♡ はやくイってくださいぃぃぃっ♡ でないと、わたしっ♡ ほんとにおかしくなるっ♡」

「うおぉぉぉ、出るッ! 祈、好きだッ!」

「好きとか、言うなぁ♡ あむっ、いまキスらめっ♡ わらひまれすきになるっ♡ あ゛っ、まらイぐっ♡ イぐイぐイぐイぐぅぅぅぅっ♡ お゛っ、お゛ぉぉぉぉぉっ♡」

「いいぞ、お前もイけッ! 孕めッ!!」

「んぐっ、イっ……ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡」

 どびゅるるるるるるるる!! という音が聞こえそうなほどの勢いで、大量の白濁が祈の膣内へ解き放たれた。

 子宮が精液で満たされる。初めて味わう生の射精の感覚に、祈はただよがることしかできなかった。

「お゛ぉぉぉぉっ♡ まだ出てるぅぅっ♡ 出し過ぎですっ♡ 本当に孕ませる気ですかぁっ♡」

「オレの子供産め、孕め祈ぃ……ッ」

 男は祈の子宮口に亀頭を押し付け、一滴も漏らさないとばかりに密着させて射精を続ける。どくどくと脈動するペニスから吐き出される子種が、祈の子宮内を占領していく。

 過剰な快感を受けて、祈の四肢に意図せず力が篭もる。立てられた爪が男の肌に食い込み、肌から鮮血を滲ませる。

「お゛っ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉぉ…………っ♡」

 そのまま数分間、二人は繋がったままでいた。ごぽっと音を立てて引き抜かれた男根と膣穴の間で、精液が糸を引いていた。入り切らなかった精液が膣から溢れベッドを汚していく。

「お腹、熱い……これが、射精……♡」

「ふおおお……祈の生マンコ最高だったぁ……ありがとう」

 言いながら、男は祈の頭を優しく撫でる。全身で感じる温もりが、『雪女』と呼ばれた美少女を熱で浮かせていく。

(あっ……ダメ♡ これ、もう否定できない……♡)

 強く逞しい雄に愛され、彼女の心が大きく揺れ動く。

(私は……この人のことが……♡)

 その脳裏に、かつての想い人の姿はない。最早かつて誰を好きであったのか、名前も姿も思い出せない。

 今、彼女の心をときめかせるのは、冴えない中年太りのエロオヤジだ。

 だけど、それを認めるのは癪だから。彼女はあくまで、今まで通りの振る舞いを貫こうとする。

「祈、好きだ……オレのお嫁さんになれ……」

「お断りします……♡ 私は一人で生きていくんです……ハーレムなんて群れには加わりません♡」

「そんなの認めない。絶対にオジサンのお嫁さんにするッ」

「……どうしてですか? どうしてそんなに、私にこだわるんですか」

「好きに理由なんか必要ないよぉ、当たり前のことじゃないか」

「……ふふっ。馬鹿ですね、あなたは♡」

 満更でもなさそうな顔で、祈は男の背を撫でた。自分の爪で傷付けた辺りを、彼女は愛おしげにあやす。

「付き合ってもいないのに、結婚なんてする訳ないでしょう♡ まずは彼氏彼女から、です♡」

「じゃあ、言い方を変えよう。祈、好きだ。オジサンの彼女になってくれ」

「……ええ、いいですよ。あなたが私を好きでいる間は、私もあなたの彼女でいてあげます♡」

「やったぁ……祈ぃ、愛してるぞぉ。祈はどうなんだい?」

「答える理由がありませんね♡」

「あるよぉ、彼女なんだから。答えなさいっ」

「……っ♡ 私も、あなたが好きですよ♡ これで満足ですか♡」

「うんうん! それじゃ恋人になった記念に……この後、オジサンとデートしようか」

「構いませんよ」

 即答。恋人であることも否定せず、ただ男の言葉を受け入れる。大袈裟に喜ぶ男を見て、祈は次の言葉を紡ぐ。

「ただし、条件があります。……あなたの名前、教えてください」

「あっ、名乗ってなかったっけ。忘れてたよぉ」

「ええ。恋人の名前も呼べないなんて馬鹿な事がありますか?」

「それもそうだ。オジサンは片丘太志って言うんだ。改めてよろしくねぇ、祈」

「……こちらこそ、よろしくお願いします……太志♡」

 ここにまた一つ。正式に、カップルが成立した。

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