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快楽堕ちの記事 (22)

Final_Fiend 2024/01/17 16:15

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Final_Fiend 2024/01/17 16:12

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Final_Fiend 2024/01/17 16:04

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Final_Fiend 2024/01/17 16:02

ゆずソフトNTRハーレム 喫茶ステラでNTR報告モノ

 カフェ・ステラの一日が終わる。従業員である高嶺昂晴は、帰宅の支度を終え、休憩室を出るところだった。

 そこに同僚の四季ナツメと明月栞那が現れる。

「あっ、高嶺君、ちょっといい?」

「四季さんに、明月さん? どうしたんだ」

「ええ、実は高嶺さんに見てもらいたいものがあるんです」

「俺に?」

 2人から話を振られ、仕事に関わる事かと考えた昂晴は、再び休憩室へ戻る。

「ああ、長くなるかもしれないから、適当に座ってもらえるかな」

「……? 分かったよ」

 言われた通りに昂晴が適当な椅子に腰かけると、彼を挟んで両側に2人も腰を下ろす。

「じゃあ、これ。見てくれるかな」

 ナツメはスマホを取り出すと、1つの動画ファイルを再生し始めた。

 そこに写っていたのは――

『えー、白瀧学園2年、墨染希です。今日はバイト先の先輩に誘われて来ました。こういうホテルに入るのは初めてで……』

 昂晴の幼馴染で、同じバイト先に勤めている墨染希が、ほとんど紐のような下着姿で、肥え太った中年男に肩を抱かれている姿だった。ホテルとは言うものの、どこか派手過ぎる内装を見れば、それがラブホテルの一室であることは想像に難くなかった。室内はやや煙っぽく、画面の隅にはお香が置いてある。

「希!? 何だ、これ」

「見てわかんないかな」

「ハメ撮りですよ、ハ・メ・撮・り」

「ハメ撮り……でもなんで、希がこんな――」

「いいから、続きを見てみれば?」

「そうすれば、イヤでも分かりますよ」

 窘められた昂晴は、食い入るように画面を見つめる。

『えっと、はい。今日は、ストレス解消のための出張マッサージだって……あの、ナツメさん、栞那さん、これ本当に大丈夫なんですか……?』

『大丈夫ですよ、その人は信頼できる人ですから。ナツメさんもこのマッサージのリピーターなんです』

『ええ。ワタシもこんなにハマるとは思ってなかったくらい』

『…………そういうことなら……でも、エッチなことはダメですからね』

『そこも心配しないで。何かあったら、すぐ助けを呼ぶ』

『そのために私たちがいるんですよ』

『念のため、隣の部屋にいるから。変な事されたら、すぐ声を上げて』

『……分かりました。じゃあ……お願いします』

 疑念は晴れないようだが、それでも2人の顔を立てることを選んだのか、希はベッドにうつ伏せに横たわる。男は下卑た笑みを隠すことなく、希の肢体にオイルまみれの手を伸ばした。

『ふぁっ♡ なんだか、変な感じですね……♡』

『おぉっ。早速効果が出てますよ、お客さん』

 男の手は遠慮の欠片もなく、程良く肉のついた希の身体を撫で回す。希は男の一撫でごとに艶っぽい声を上げ、身体を震わせていた。

 そこで一度、映像が途切れる。暗転の後、再び映像が戻ると、そこには全身で息をする希と、下心ありありの表情を浮かべる男がいた。

『さて、次は身体の前側をマッサージしていきますよ。特にお客様は胸が大きいですから、凝りを取るため入念にやりましょう。仰向けになってください』

『はぇ……? わかりましたぁ……?』

 抵抗どころか考える余力すらない希は、普通ありえないような男の指示にもゆっくりと従ってしまう。待ちきれないとばかりに男は希に向かって手を出し――

『やぁんっ♡ そんな、触り方っ、ダメですっ♡ あんっ♡』

 男は両の掌をいっぱいに広げ、たわわに実った希の乳をこれでもかと揉みしだいていた。希も抵抗しようとしているが、身体に力が入っていないのか、男の腕に手を添えているだけ。

『お客さん、相当凝ってますねー。これは徹底的にマッサージしなきゃダメだ』

『ひゃあぁぁっ♡ こっ、凝ってるのはそこじゃなくてっ♡ あぁっ♡』

『おっと、そのようだ。乳首もかなり凝ってますね』

『ひぅぅぅぅっ!?♡』

 男が乳首を摘み上げると、希の声色が一段と艶っぽさを増した。

『ひっ、あうっ♡ んんっ、ああぁぁっ♡ 乳首っ、コネコネしないでっ♡ ひゃうぅぅぅっ♡ つまむのもダメっ♡ んんんっ、カリカリひっかくのもやめてっ♡』

「どう、高嶺君。幼馴染がおじさんに好き放題されてる姿は?」

「聞かなくてもわかりますけどね。だって高嶺さん、勃起してますもん」

「えっ? …………? あっ、本当だ。彼と比べて小さ過ぎて分からなかった」

「ナツメさんも酷いですねぇ。まあ私も、最初は全く分からなかったんですが……」

 そう言われている間も、男は我が物顔で希の巨乳を好き放題に堪能している。まともに抗うことも出来ない希は、与えられる快楽に身を震わせるしかない。

『ふあぁっ♡ ほんとにっ♡ 胸、ダメっ♡ なにかっ、くるっ♡ きちゃうっ♡』

 その反応を見て、男は乳首を弄んでいた手を一度止めた。

『さて、次は下の方もほぐしていきますよ』

『へ……?♡ あの……♡』

『どうかなさいましたか?』

『いえ、その…………すみません、続けてください』

 絶頂の手前でお預けを食らい、戸惑いの表情を浮かべる希。何かを企んでいる顔をした男が、希の下腹部にも手を伸ばした。

 またも暗転。最早言葉もなく画面を見続ける昂晴。映像が戻り、

『ふぅーっ、ふぅーっ♡ ひぅっ♡ はぁーっ、はぁーっ♡ なんでぇ……なんでイかせてくれないのぉ……♡』

 すっかり蕩けた声で喘ぐ希と、構わずマッサージを続ける男が現れる。先程までベッドを横から撮っていたはずだが、アングルが変わっていた。いまは希の足の裏と、びしょ濡れの下着が写っている。複数のカメラを設置して、映像を切り替えていた。

『私はマッサージをしているだけですよ。おや、ここにも大きな凝りが』

『お゛お゛っ!?♡』

 男は下着越しでも分かるほどに勃起したクリトリスをつまみ、クリクリと転がした。今までよりも強い快感を突然浴び、普段の彼女からは想像もつかない野太い喘ぎ声がこぼれる。

 それに気を良くしたのか、それから男は陰核だけをねちっこく責め続けた。下着越しにカリカリと引っかき、希の反応を楽しんでいる。

『お゛っ♡ カリカリしゅごいっ♡ お゛ほぉ゛っ♡』

「凄いわね、墨染さん。腰浮かせちゃって、全身でよがってる」

「本当に気持ちいいんですよね、これ……高嶺さんが相手では、こんな反応はなかったでしょうね」

「そうね。高嶺君と彼とじゃ、男としてのレベルが違うし」

 2人は罵りながら、勃起したペニスをズボン越しに指でなぞる。たったそれだけで、昂晴はビクビクと腰を震わせた。

「うわ……直接触ってるわけでもないのに……」

「こんなので感じてるんですか? 情けないですねぇ、高嶺さん」

 罵られているのに、昂晴からの反応はない。希の痴態に集中していて、それどころではなかった。

『直接触れていきますよ』

『へ……直接ってどういう――んああっ!?♡』

 男は希の秘部に指を入れて弄り始めた。わざとクチュクチュと音を立てて、希の羞恥心を煽っていく。

『やぁぁっ♡ 指、太いっ♡ お゛ほっ!?♡ あっ、そこいいですっ♡ そこばっかりイジメられたら、わたし、イっちゃいますっ♡』

 だがまたしても、男は絶頂寸前で手を止めた。「イかせてほしい」と男にすがる希の顔は、涙と汗とでべちゃべちゃだった。

『施術は以上です。本来ならお帰りいただくところですが……お客様がお望みでしたら、特別に膣内マッサージを行いましょう』

 そう言って男は性器を露出した。一目で理解できるほどの巨根。これを納める鞘が本当にあるのかと思うほどに雄々しくいきり立つそれは、昂晴と比較するまでもなく、大きい。

「わっ、凄い……♡ 彼のカリ高極太長チンポ、見えるよね、高嶺君」

「分かりますか? あれが、本物のおちんちん。メスを堕とすことに特化した、強いオスの象徴……♡」

「幼馴染がおじさんに良いようにされるのを見て、ズボンに小さいテントを張るのが関の山の高嶺君じゃ、一生かけても勝てない……♡」

「あんなモノ見せられたら、誰だって味わってみたくなりますよね……♡」

 栞那の言葉通り、希の視線は男の逸物に釘付けだ。盛りのついた獣のように息を荒げ、目を見開いてペニスを凝視し続けている。

『ふぅーっ♡ ふーっ♡ 膣内……それって……っ♡』

『お客様が嫌だとおっしゃるのなら、このマッサージはやめておきましょう。施術はこれで終了です。……いかがなさいますか』

『それは……っ♡ はっ♡ はっ♡ はっ♡ はっ♡』

 そこでまたも、画面が暗転した。だが先程までと違い、映像が戻ることはない。

「はい、無料期間はこれでおしまい。この後、墨染さんがどうなったか、気になる?」

「続きが見たいというのでしたら、高嶺さんには課金していただかないといけません」

「そうね……初回だし、2万でどうかな」

「いきなり攻めますねぇ。どうします、高嶺さん。払いますか?」

 しばし、逡巡する様子を見せる昂晴。だがナツメは何の慈悲もなく、追い打ちをかけていく。

「墨染さんのその後も、中途半端に勃起したそれの始末も、全部どうでもいいなら、これっきりにするけど?」

 昂晴は震える手で、財布から紙幣を2枚取り出した。左上には、10000と確かに記されている。

「はい、どうも」

「ご利用ありがとうございます、にひひ」

 ナツメは再びスマホをタップした。再び、ベッドの横側に映像が戻る。

 食い入るように画面を見ている昂晴の視線の先で、希が出した答えは――

『あのっ♡ 膣内マッサージっ♡ お願いしますっ♡』

『……かしこまりました』

 男は三流悪役のような顔を浮かべながら、希の秘部にペニスをあてがい、一気に突き入れた。

『お゛ごぉっ!?♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉぉぉぉ……♡』

 シーツを強く握りしめ、身体を仰け反らせながら、襲い来る快感に必死に抗う希。だがもう全ては男の掌中だ。ここに至った時点で、希の運命は決したようなものだった。

『動かしていきますよ』

『あ゛っ♡ 待ってっ♡ 今動かれたらぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁっ♡ ほお゛ぉぉぉぉぉっ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉぉぉぉぉぉっ♡』

 男は構わず腰を振り始めた。肌が触れ合う激しい音と、希の嬌声とが入り乱れる。

「聞こえる? 墨染さんの、獣みたいな喘ぎ声」

「上品さとは程遠い、本気で気持ちよくなってる時にしか出ない声です」

「これを聴けるのは強いオスだけの特権……高嶺君が、生涯持ち得ない権利」

 一突きごとに、希は全身で快感を享受し、男に痴態の全てを晒す。対する昂晴はと言えば、そんな光景を画面越しに眺めて勃起することしかできない。どちらが勝者でどちらが敗者か、答えは一目瞭然だった。

『ふんっ、ふんっ! デカい胸ブルンブルン震わせて、最初からこうなるの分かってたんだろうっ!』

『はいぃっ♡ 何となくわかってましたぁっ♡ ここに来た時から薄々気付いてましたぁぁっ♡ あぐっ♡ お゛ほっ♡ ほお゛ぉぉぉぉぉっ……♡ でもっ、我慢できなかったんですっ♡ ナツメさんと栞那さんがハマる理由、気になっちゃったんですぅぅぅっ♡』

『ドスケベな子だ、望み通りチンポで突きまくってあげようっ! お前も今日からオジサンの彼女だ、このエロすぎる胸もケツもマンコも全部オレのモノだ! いいなッ!』

『そんなっ♡ お前「も」ってっ♡ 日本じゃハーレムは禁止なんですよっ♡ お゛っ♡』

『不満ならもうやめにするぞ! いいのか!』

『やだっ♡ なるっ、なりますっ♡ おじさんの彼女になりますっ♡ わたしの全部はおじさんのモノですっ♡ 他の男子には触らせませんっ♡ 昂晴君にも指一本触れさせませんんんっ♡ あ゛ぁぁぁぁぁっ♡ 凄いのくるっ♡ きちゃうぅぅぅぅっ♡』

 本性を隠さなくなった男の言葉に、希は嬉しそうに肯定を返し、そして絶頂した。

「あーあ、墨染さんも彼のモノになっちゃった……」

「当然ですよね。あんなのに犯されたら、誰だってそうなりますよ」

「キミを好きでいてくれる女の子なんて、墨染さんくらいしかいなかったのに」

「高嶺さんがヘタレだったせいで、ぜ~んぶ別の人に持っていかれてしまいましたね」

「でも、高嶺君はそれで幸せなんだよね? だって、こんなのを見せられても、まだ勃起してるんだから」

「こういうの、何て言うんでしたっけ。そう、こういう弱~い男の人のこと……」

「覚えてない? 彼が高嶺君を何て言ってたか……」

「ああ、思い出しました。アレでしたね……」



「「雑・魚・オ・ス……♡」」



 耳元で囁かれ、昂晴の身体が震え上がる。精液はもう暴発寸前だった。

「寝取られハメ撮り見せられて、罵られて感じてる……気持ち悪い。男としてどうなの?」

「とことん雑魚オスなんですねぇ、高嶺さん。ほら見てください、これが本物のオスのすること……♡ 女を快楽漬けにしてしまう、世界一格好いい男の人の姿……♡」

『おぉ……現役JKのマンコめっちゃ具合良い……おっぱいも揉み心地最高だ』

『お゛ぐぅっ♡ お゛ほっ♡ これしゅごっ♡ おじさんっ、もっとっ♡ もっと突いてっ♡』

『おほっ、足絡めてきちゃって……そんなにナカに欲しいのかっ』

『欲しいっ♡ 中に出して欲しいですっ♡ おじさんのせーし、どぴゅどぴゅって出してくださいっ♡』

『欲張りな子だ……お望み通り膣内射精してあげるからね』

『あんっ♡ うれしいっ♡ おじさんのおちんちんすきっ♡ だいすきっ♡』

 男は希に覆い被さり、種付けプレスの姿勢に移る。希はそんな男に手足を絡めて抱きしめ、全身で男に媚びていた。

「わ……これ、知ってる? だいしゅきホールド、って言うんだって」

「希さん、どう見ても彼にメロメロですよね」

「この人の精液が欲しい、この人の赤ちゃんを産みたい……本気でそう思ってるみたい」

「いいですねぇ……見てるだけで、アソコが疼いてきちゃいます♡ あっ、もうすぐ射精するみたいですよ。折角ですから、高嶺さんも一緒に射精しちゃいましょう♡」

「ダメ。こんな所で射精されて、匂いや汚れが残ったらどうするの? 絶対にイかないで」

「いいんですよ、ここでみっともなく射精して、男としての格の違いを思い知ってください。ほら、イっちゃえ♡」

「イくな」

「イっちゃえ♡」

「イくな……っ♡」

「イっちゃえ……っ♡」

『うおぉぉぉぉっ、出る、全部膣内に出すぞっ!』

『お゛お゛ぉぉっ♡ イくっ♡ イくイくイぐっ♡ イっ……ぐぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡』

 男はとどめの一撃を、希の最奥まで打ち込んだ。隙間なく密着した2人の身体がビクビクと震える。

「ふふふ……♡」

「にひひ……♡」



「「イけ……♡ 出せ……♡ イけ♡ イけ♡ イ、け……♡」」



 それと同時に、昂晴にも限界が訪れた。ズボンの中で、少ない精子をぴゅるぴゅると吐き出す。

「うわ、寝取られ報告で射精してる……気持ち悪い」

「しかも量も少ない……高嶺さん、おじさんはまだ射精の途中なんですよ? 恥ずかしくないんですか?」

 昂晴の暴発は一瞬だったが、画面の中ではまだ射精が続いていた。

『ふぅぅぅぅぅっ、気持ちいい……まだまだ出るっ! 希の子宮に出すっ』

『う゛お゛っ♡ 射精なっが♡ お腹の奥っ、びゅるびゅるって叩かれてるっ♡ んぷっ!?♡ はむっ♡ ちゅぅぅぅぅぅ……れろれろれろれろれろ♡ ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅっ♡ ぷは……キス、もっとしたいですっ♡ んむーっ♡ れるれるれる……ちゅむぅっ♡ しゅきっ♡ おじさんとしゅるの、らいしゅきっ♡』

『好きなのはセックスだけかい?』

『んーんっ♡ おじさんのこともしゅきっ♡ おじさんの彼女になれて幸せっ♡』

『嬉しいこと言ってくれるねぇ。嬉しくて嬉しくて、オジサンは何発でもヤれそうだよ』

『あっ……本当だ♡ おちんちん、ずっと硬いまま……♡ 凄いっ♡』

『希ちゃんみたいな可愛い女の子相手に、1発2発で終わりなんて失礼だろう? ほら、体位を変えるよ』

 そこから先は、もう恋人同士の睦み合いだった。ベッドに腰掛ける男のペニスに希が跨り、手足も舌も絡めて愛を囁いている。

「あぁ、羨ましい……♡ 見ているだけで濡れて来ちゃいます……♡」

「ワタシも……♡ 今すぐ家に帰ってイチャラブ密着ベロチューセックスしたい……♡ おじさんと愛し合いたい……♡」

「にひひ、家に帰って、ですよ。驚きましたか? ナツメさん、このおじさんと同棲してるんです♡」

「片丘さんって言うんだけどね。今は彼の家に住んで、店も大学もそこから通ってる」

「もちろん、私も同棲してますよ。話せば長くなるんですが、色々あって、私は死神ではなくなりましたので。希さんと愛衣さんは、大学入学後からの予定ですが……最近はお泊まりが増えてきましたし、ほぼ同棲状態ですね♡」

「涼音さんは今日から越してくるんだっけ。……ああ、そうそう。ワタシ、彼と籍も入れてるから。四季は旧姓で、今はもう片丘ナツメ。そういう訳で、よろしく」

「ナツメさん以外は内縁の妻ということになっていますけど、私も明月ではなく、片丘栞那と名乗ることにしています。つまり、名前すらも旦那様のモノ、ということです♡」

「勘違いしないように言っておくけど、ワタシはセックスで結婚相手を選んだりしない。彼の全部が好きで好きで、妻として一生を添い遂げたいと心の底から思ってる」

「あら。ナツメさんったらお熱いですねぇ、にひひ。かく言う私もそのつもりなんですけど♡」

 ナツメと栞那は指輪を取り出し、自らの左手の薬指に嵌めた。それが意味することが、わからない昂晴ではない。

「そういう訳だから、仕事以外では出来るだけ、ワタシたちに話しかけてこないでね。彼、独占欲強いから」

「それから……実はあの人を、この店で雇う予定なんです。なので高嶺さんには、少しずつでいいので、あの人に仕事を代わってもらえると助かります。……私たち夫婦のために、よろしくお願いしますね、高嶺さん♡」

「………………いずれはこの仕事を辞めろ、ってことか……?」

「もし協力してくれるなら、特別にタダでハメ撮りを送ってあげるから。そうね……仕事を辞めるまでの間は、定期的に送ってあげる。寝取られマゾの高嶺君には、そっちの方が幸せでしょ。考えておいてね」

 そう言い残すと、もう用は無いとばかりに2人は休憩室を立ち去る。後に残されたのは、何も言えず俯く負け犬が1匹だけだった。





「希……希……!」

 失意のままに店を出た後、昂晴は希に電話をかけた。だが、何度かけても繋がらない。彼は方向転換して、彼女の家である赤磐神社へ向かった。

「おや、昂晴君。こんな夜遅くに、どうかしたのかな」

「緑郎さん! 希はいますか!?」

「うん? 希なら、今日は友達の家に泊まりに行くって言ってたけど……希に、何かあったのかい?」

「そうですか……」

 昂晴は逡巡する。今ここで、知っていることを話すべきか。そうすれば、自分が見ている悪夢は終わるかもしれない。

 だけど。

 あの映像の希も、それを語るナツメも栞那も、心の底から幸せそうで。きっと彼の知らないところでは、愛衣や涼音も幸せを享受しているはずで。

 それをぶち壊したいというのは、ただのエゴでしかない。そんなことをしたって、彼女たちが己のモノになるわけでもない。むしろ憎悪すらも募らせて、昂晴を責めることだろう。

「いえ、何でもないんです。ちょっと、顔が見たくなっただけで……。すみません、夜分遅くに失礼しました」

「そうかい? ならいいんだけど……。気をつけて帰るんだよ」

 迷いに迷って、結局彼は言わなかった。いや、言えなかった。どうせ元に戻らないのなら、多くの人が幸せである方が良い。そうすれば、自分もそのおこぼれに与れるから。

 踵を返し、家に向かう。その道すがら、着信があった。発信者は希だった。

「もしもし――」

「もしもし、片丘です♡ さっきからずっとかけてきたみたいだけど、昂晴君、何か用?」

 たった一言、名乗られただけで。絶対に取り返しがつかない所まで行ってしまったことを、昂晴は否が応でも認識させられることとなった。

 電話の奥では、肉を打ち付ける音と、激しい喘ぎ声が聞こえる。それが愛衣の声だと、昂晴は聴いた瞬間理解した。

「昂晴君? 昂晴君ー? 聞こえてるー?」

「あっ、ああ、聞こえてる。悪い、ボーっとしてて……」

「そっか、それでどうしたの?」

 希は急かすかのように、無駄口一つなく用件を問う。昂晴は震える声で、思いついたことを口に出した。

「……四季さ――いや、片丘ナツメさんに伝えてくれ。例の件、分かった、って」

「…………ふーん、わかった。終わったら伝えとくね。用件はそれだけ? なら、もう切るよ」

「……ああ」

 幼馴染とは思えないほどの素っ気ない態度が。お前のことなどどうでもいいと言わんばかりの口調が。

 墨染希という女性が、昂晴の全く知らない人へ変わっていたことを、彼に思い知らせた。

「じゃあね。粗チンで意気地なしで、寝取られマゾの高嶺昂晴君♡」

 それっきり、彼女から電話がかかってくることは、二度となかった。

 悲嘆に暮れながら、のろのろと歩みを進める昂晴。いつの間にか、自分が住むマンションの入り口に来ていた。

 ふと気になり、彼は自分の部屋の1つ上の階に行く。目当ての部屋の表札を見るが、何も書かれていなかった。もう、その部屋には誰も住んでいない。職場の頼れる大人――汐山涼音はそこにいない。

 呆然と立ち尽くす昂晴を、スマホの通知音が現実に引き戻す。LIMEの通知、相手はナツメからだ。

『ありがとう』

 簡素なメッセージと共に、動画ファイルが送られてくる。サムネイルには、逆バニー姿で男に寄り添うナツメと栞那の姿があった。

 昂晴はすぐさま部屋に戻り、着替えもそこそこに、震える指先で、再生ボタンを押した――

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Final_Fiend 2024/01/17 16:01

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