あおくん 2024/04/09 21:32

1.恋人同士でない二人は、秘密の場所で互いの性器をいじり合う【高校生男女の初体験】

お互いに意識しているのは知っている。
だけど、周りの友達にからかわれる事が面倒で、堂々と沙由里を誘えない自分に苛立つ。
お互いのチャットアプリのアカウントを交換したのは、今から一年以上も前のこと。
高校入学でクラスメイトだった俺たちは、二年に上がると別々のクラスになった。
一年の頃はクラス全体で仲が良かったが、個々で会話をしたことがあるのは二言三言の、ただのクラスメイトという感じで親しくはなかった。
それが二年に上った途端、沙由里の親友が俺と同じクラスとかで頻繁に教室へ来るようになったのだ。

「大輔!有紗は?」
「知らねーよ。トイレにでもいるんじゃん?」
「ふーん…そっかぁ…」

親友をお目当てにうちのクラスに来た沙由里。
少しがっかりしたような表情の沙由里に俺は近づき、ひっそりと話しかける。

「放課後、いつもの場所な。いい?」
「…わかった」

小さな声でやり取りした後、沙由里は教室を出て行った。

———

放課後

「大輔ー!帰ろー!」
「おう」

外で待っていたのか、友人が俺を見つけるなり手招きをして駆け寄って来る。

「なあ、大輔」
「ん?」

少し言いにくそうに俺の顔を見る親友。
「あのさ、沙由里のことなんだけど……」
「なんだ?」
「最近、お前と沙由里が仲いいからさ。その、付き合ってんのかなって思ってさ」
「…………」

俺はチラッと親友を見る。
俺が沙由里に好意を寄せているのは、どうやらバレバレなようだ。

「俺と沙由里は別に付き合ってねーよ」
「そっか!良かった!俺さ、沙由里のこと気になってるし、もし大輔と沙由里が付き合ったらって思うと色々と複雑だったんだけどさ」

友人は安堵のため息をつき、俺たちは駅まで肩を並べて歩いた。
いつもの通り、下らない話をしながら駅までの道を歩く。

「じゃ、俺こっちに用あるからここで」
「え、そうなの?じゃあまた明日な」
「おう!」

俺は友人と別れた後、そこから数分の場所にある団地エリアにやってきた。
実はそのとある場所の非常階段が、俺と沙由里の密会場所なのだ。
駅からも近く、古汚いわけでもないのに住人が少ないらしいこの棟。
ただでさえ非常階段なんて滅多に使うものではなく、そんな理由もあってか人も来ず、俺たちの秘密の場所となっていた。
下の階のどこかで思い鉄の扉が開く音が聞こえると、心臓の鼓動を感じながら足音に耳を澄ませる。
ここの住人なのか、沙由里なのか、それは姿を見なくとも俺にならわかるのだ。

「遅くなってごめん!」
「いや、大丈夫」

俺たちが会う理由はただ一つ。
現状は誰にも言えない、秘密の関係のためだ。

「今日、あの後有紗に会えた?」
「なんかね、窓の下見たら中庭で遊んでたから別にいいかなって思って。だから明日にすることにしたの」

笑顔で話をする沙由里の表情に、いつかは自分の彼女にしたという思いが高まっていた。
がっかりしたような顔をして俯いた角度から少し視線が上がり、二人で目が合った瞬間、俺は沙由里にキスをした。

「んん……っ」

沙由里の驚いた声に俺は我に返り、慌てて離れた。

「ご、ごめん……」
「何で謝るの?私たち、これが初めてじゃないでしょ?」
「そうだけど…俺たち付き合ってるわけでもないし、こういうことしてどう思ってるのか聞いたことないしさ」
「ねぇ、もう一回キスしない?」

予想もしていなかった言葉に俺がポカンとしていると、さっきのように顔を赤くしながらジッと上目遣いで見つめてきた。
薄暗い空間でのキスはとても甘くて柔らかくて、すごく気持ち良かった。
徐々に興奮して来ていた俺は、勇気を出して初めて沙由里の口内に舌を入れてみた。
ビクッとして身体を強張らせた沙由里だったが抵抗はされず、俺の舌は沙由里の舌と絡み合った。
俺との初めてのディープキスに息苦しくなったのであろう、慌てて沙由里が離れた。

「プハッ!こういうことするのって苦しいのね」
「ごめん……俺、我慢出来なくて」
「大丈夫…恥ずかしいけど、嬉しいよ」

また顔を赤らめて俯く沙由里の姿に、俺は何とも言えない気持ちになった。
そして再びのキスでも激しく舌を絡め合い、お互いの背中に腕が回ると、もう俺たちはこれから進んでしまう行為を止めることはできなかった。

沙由里のスカートの下から手を入れ、パンツの中に指を忍ばせると、その割れ目は既にしっとりと濡れていた。

「はぁ……はぁ……大輔ぇ」
「どうした?」

俺の名前を呼んだ沙由里の目はトロンとしていて、既に準備が出来ているようだった。
俺は履いていたズボンのチャックを開け、自分のモノを出して握った後、座った状態で沙由里の両足を立たせると同時に、入口を指で触れた。

「指、いい?」

無言で頷く沙由里の目を見つめたまま、ゆっくりと指を挿れた。
少しずつ入っていく感覚に、沙由里は唇を噛み締めて少し震えている。

「痛い?」
「ううん、大丈夫。今一本だけ?」
「うん、もっと欲しいの?」
「入るだけ欲しいの…」

沙由里の返事を聞くと、俺は指を増やしてGスポットと呼ばれている場所を探した。

「……んあっ!そこ、いいのっ!」
「ここ?じゃあいっぱいしてあげるよ」
「うん……して……」

その敏感な場所を何度も擦り上げると、沙由里の腰も動き出し、快感に身を任せていることが分かる。
Gスポットを擦り上げつつ沙由里の入口に中指を出し入れしていると、沙由里の手がペニスを握り、上下に扱き出したのだ。
沙由里の細い指が俺のモノを触ってると思うと、更に興奮してくる。
それを感じ取った沙由里は静かに微笑み、扱くスピードをあげた。
こんなことをしている中、万が一住人がやって来たらどうなってしまうのだろうか。
そんな緊張感を胸に抱き、俺たちの吐息と喘ぎ声、そしてクチュクチュといやらしい音が空間に響き渡る。

「んん゛っ、あ……ぅあっ!大輔!」
「声、気をつけないと、誰か来ちゃうって」

沙由里の快感が上がると当時に、俺のモノを握っている沙由里の手に力が入り、更に強く速く扱き出すことで感じ具合を確かめていた。
それに合わせるように俺は手を動かし、お互いに性器を刺激し続けた。

「そうやってやるの…アっ、いじんないでぇ!」
「イきそうなの?」
「う……ん、もうダメ……」

スピードを上げながら更に強弱をつけて扱いた途端、沙由里が身体を震わせて達した。
それと同時に俺も沙由里の腹に白濁液をぶちまけ、二人とも荒くなった息を整えながら見つめ合った。

「大輔、気持ち良かった?」
「あぁ……沙由里は?」
「良かった……私、こんなにイッたの初めて……」
「セックスしたら、きっともっと気持ちいいよな」

恥ずかしいのか俺の胸に顔を埋める沙由里の姿が愛しくなり、俺はまた抱きしめた。
沙由里は首を縦に振ると顔を上げ、俺の唇に自分の唇を合わせてきた。
今まで誰とも付き合ったことがなかった俺たちだが、こうして秘密の関係を続けながら少しずつ距離を縮めていくのも良いかもしれないと思った。

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