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太ももコキの記事 (3)

咲崎弧瑠璃 2024/01/28 17:36

生塩ノアから逃げられない

 活動一周年ということで過去作を無料公開させていただきました。現在もノアの新作をいくつか投稿しているので、興味があればぜひ。また、オリジナルも並行して投稿しています。

 現在は主に支援サイトで、二次創作とオリジナルの小説投稿を続けています。数日前からFanboxに加えここでの活動も開始しました。また、試験的にSkebの利用も開始しています。本業(?)も小説なのですぐやめる可能性もあったのですが、なんだかんだ続いていますね。最近はイラストの外注なども始めてみました。こちらのウェイトも増やしていこうかと思っているので、これからもなにとぞよろしくお願いします。
 

Fanbox: https://sakizakikoruri.fanbox.cc/
Ci-en: https://ci-en.dlsite.com/creator/23328
Skeb:  https://skeb.jp/@sakizakikoruri

 咲崎弧瑠璃(https://twitter.com/sakizakikoruri)

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咲崎弧瑠璃 2024/01/26 17:55

ロリ男子七草先輩の通学

§
 満員電車は海だった。
 人海。それも、自分より遥かに大きく強い人たちの。
 毎日ドアが開くたび、心拍数が有意に跳ね上がる。140㎝台のチビにとっては、小さな女子小学生が一人すし詰めの大人たちの中に紛れるようなもの。
 僕だって、男子高校生だというのに。
 
 でも今日は幸運だった。優しそうな女の人の近くに陣取れたんだから。
 ……女の人、というより、発育のいい女子中学生なのだけれど。

 ふと目が合う。
 吊りスカートにワイシャツ、赤い紐タイ。物静かな優等生といった、眼鏡っ娘。近くの女子校の子だろう。栗色の髪を三つ編みにして、でも顔立ちは華やかだから、野暮ったさはまるでない。高級なモンブランを思わせる雰囲気だった。素朴で、僕みたいな人間が落ち付ける、数少ない人種。
 それが、僕の頭一つ分上から見下ろしてくるのだ。

 お互い、妙に相手を見つめてしまって、目が合うと気まずく会釈する。
 そして、お互いほぼ同じことを思ったはず。
 “その歳で、その体格?“、と。
 まるで大人びたお姉ちゃんと小さな妹。そんな体格差で見下ろされて、見上げさせられて。でも男女も年齢もあべこべだ。

 大人しい眼鏡少女と、気弱な小男。お互い奇縁を感じずにはいられない。でも、いつまでも見つめあってる訳にはいかなかった。
 突然、どっと混み始めたのだ。
 そして、長身女子がつんのめると。
 僕を、その胸で弾き飛ばしてしまった。
「ゎ……!」
 “え?”と思う間もなかった。小さな声と共に視界いっぱいに広がるパツパツおっぱい。それが顔面にどむっとぶつかりたわむのだ。一瞬顔いっぱいに極上の柔らかさが広がった。それが次の瞬間には力強く僕を跳ね飛ばして、無力な小人を押しのける。
 少女は気付かない。いくら長身といったって、彼女自身非力な女子中学生なのは変わらないから、こけないようにするだけで必死だった。僕も半ば逃げるように移動するけど今日の混雑は凶悪。そのまま反対側のドアまで押し流されてしまう。
 閉まるドアが、開いては閉じてを繰り返し、そのたび密度を増す人の束。息詰まるほどにひしめく巨躯の世界で、僕も圧死を覚悟する。

 けれど、なぜか体が押し寄せてこない。
「…………?」
 恐る恐る見上げれば、あの子が腕を突っ張って、なんとか僕に空間を作ってくれていた。度を越したチビ男子高校生を、自分の体で圧死させたくはないみたいだ。その長躯で僕を守るように覆いかぶさり、ギュッと目をつむって耐えてくれている。
 非力な少女がぷるぷる耐えて、でも僕は申し訳なくもその厚意に甘えることしかできない。僕の目から見れば、この子は一般人にとっての200㎝に匹敵する。潰されたら大変なのは間違いない。
 そして生まれた空間の中で。
 僕の鼻に触れるか触れないかのところで、胸元が突き付けられていて。
 電車の揺れで、上下に揺れるのだ。

 どうしたらいいのかわからない。
 でも、目を離すことも出来なかった。
 鼻先に突き付けられた中学生おっぱい。文学少女然としているのに、そのボリュームでワイシャツがキリキリ悲鳴を上げそうなほど。多分Eカップはくだらない。僕の体だとさらに2、3サイズは大きく見えるロリ巨乳。それがブラにも服にも拘束されてなおどっぷりと揺れていた。まだ、14歳くらいなのに。
 パツパツ子供巨乳が鼻先を撫でる。本人の意思と関係なく僕の小ささを煽り立てた。
 おまけに車両が減速すれば、横殴りにぐぐぅっと頬に押し付けられる清楚巨乳。少女は真っ赤になって、だのに僕は逃げることも出来ない。こんな情けないことってない。この子の体温が上昇するのがわかる。体熱が漏れる。肌からふわぁっといい香りが立ち上ってきた。どんなふうに呼吸したらいいんだろう。規格外のおっぱいを突きつけられ、パツパツのパノラマを見せつけられながら否応なく香りを嗅がされて……。でも多分、本人はそこまでは気づいていない。
 少女が、なんとか体の向きを変えようと身をよじる。そうすれば、思いっきり押し付けられ、すりすり頬擦りしてくる横乳。屈辱的で、でもむにぃっとした弾力が柔らかくて、頭がおかしくなりそうだった。年下おっぱいの母性的な重みと、生々しく羞恥を飲み込む少女の気配。それに何度も何度も、頬をヨシヨシされるのだ。
 巨乳ロリにこんなに気を使わせてしまうなんて。配慮してくれた上で、こんなに何もできないなんて。そう思うと、だんだん彼女の体が怖くさえ思えてくる。この大人しい女の子に何かされても、僕は絶対抵抗できない。触れたら痴○、でも目の前にそびえ立ち、腕で檻を作って逃げられない。見上げると、ローアングルは3分の1をおっぱいで埋め尽くされていた。

 ただ、そんな優しさも幼さゆえのことだったのかもしれない。
 そして僕は、成長するための養分だった。

 急停車する。
 電車にみっちり詰まった内容物がみんなよろけて、互いに互いへよりかかった。
 結果、少女もよろけてしまって。
 “ドンッ!“と。思いっきり壁に手をついたのだ。

「ひっ?!」
 とっさに漏れた言葉は本物の恐怖。反射的に小動物に堕とされて、ビクビクと高身長巨乳○女を見上げてしまうのだ。
 そこには、目を丸くして真上から見下ろしてくる女の子がいて。
 驚いたまま、でも、わずかに頬を紅潮させていた。羞恥ではない。高揚している。彼女自身未知の感覚に、少し恍惚とさえしていた。
 目を瞬き、それから細めて。
「…………♡」
 唇を、舌先で潤したのだ。

 嫌な予感がした。
 嫌な嫌な予感がした。

 それは、想像以上に早く的中して。
「…………ごめんなさい」
 本当に小さな一言ののち。
 電柱みたいな太ももが、僕を掬い上げたのだ。

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咲崎弧瑠璃 2024/01/26 17:53

口リ男子七草先輩の受難

§
 ベージュの髪をなびかせて、小柄な人影が帰路を急いでいた。

 華奢な肩、細い指、脚も細く、繊細な髪を肩元に揺らしている。トテトテと足早に、美少女然とした姿は夕焼けをまとってどこか儚い。
 大人しく賢い、長毛の猫を思わせる容貌。あどけなさを残す表情は、年齢不詳な雰囲気を醸し出す。150㎝にも達しない小躯は、触れただけで焼き菓子のように崩れてしまいそうにさえ見えた。

 それに声をかける、不逞の輩が一人。
「あの~、お嬢さん?」
 軽薄な声に呼び止められ、ふわりと振り向く小柄な影。
 大きな目で左右を見渡し、“自分?”という風に自身を指さした。
「そそ。ちょっとお話いいかな」
 長いまつ毛をしばたかせ、藍色の瞳が男を見上げた。大方のところは察したらしい。

 それから、ムッとする。

「僕、男なんですが」
「えっ?!」
 多分、彼の人生で一度もしたことのない顔だったのだと思う。浮薄な顔が間抜けに瞠目し、数人がこちらに振り返った。
「男?! 嘘だよね? あ、男除けの冗談? またまた~、脅かさないでよ~」
 やめてほしい。素っ頓狂な声を出さないでほしい。嘘はついてないし何か抱えてる訳でもない。ジト目で睨むけど、向こうはそれでもなお受け入れられずにいるらしい。

「服見てわかりませんか。男子です。ていうか高校生です」
「その声と見た目で男子高生は……」
「何だったら脱ぎましょうか?」
「い、いや、俺が勘違いされるから……!」
 すごく失礼なことを言われてる気がする。というか実際失礼だ。でも、頭一つ分、下手したら二つ分小さい小動物系少女に男子高生だと言われて、にわかに信じられる人はそういない。正直、慣れっこだった。
 これ以上は時間の無駄。何より、“好事家”というのはどこにでも、何に対してもいる。いきなり呼びかける時点で、自分にとってもこの人は要注意人物だった。

「……じゃあ、急いでるので」
 踵を返すと僕は、足早に去っていった。


 ⁂
 小学生の頃、女の子みたいな男子というのがいたと思う。

 線が細くて髪もサラサラと長い、中性的というには女性的な子。子供らしい顎の細さや目の大きさが祟って、到底男子とは思われない。女子に可愛がられつつ嫉妬され、男子にはぎこちなく扱われる。クラスに1人はいた子供達。
 たいていは、成長と共に骨格が変わる、雰囲気も変わる。何より、本人がなんとかしようとするものだけれど。

 どうにもならなかったのが、僕だった。

 ふと窓に映る自分に、ため息も出るというものだった。
「どうして……」
 いや、どうしてもこうしてもない。背が伸びなかった。以上。おしまい。それだけの話。公称150cmの体に筋肉はつかず線は細いままで、大きさからして男子ではない。顔のパーツがいいというのも考えものだった。髪を切っても、服を変えても、俺呼びしても運動しても男らしい趣味を始めても、どうしても見た目との不調和が目立ってしまう。僕はこの、小柄性の檻から逃げられない。

 そんなメス男子、高校じゃ浮いて当然だ。
 何より小さすぎるし、性別年齢不詳すぎる。高校生に女子小学生が紛れ込んでいるようなものだ。接しようがわからない子が多いみたいで、広く興味は引くけど深くは接しない、クラスの浮石みたいな存在になっていた。僕としても、誰も彼も自分より20㎝は大きい生徒たちはちょっと怖い。……そんなことを言っているから、余計振る舞いがおかしくなっていくわけだけど。

 憩いの場所は、唯一部室だけ。
 人の寄り付かない、静かな物置部屋。それを片付けて根城にした僕は、ようやく魂の平穏を得つつあった。
 ……最初は、他にも部員が使っていたのだけれど。僕と2人きりの時間に耐えられず、1人2人と足が遠のいていった。
 結果僕は、写真部室の小さな主だ。

 と、思っていたのだけれど。

「でさ? 生地ザラザラになっちゃって! レシピ通りに作ったのにだよ?」
 突然の笑い声に肩を振るわせる。少女の、快活な声だった。
「マリナ、それは分離って言うんだよ。卵、常温にした?」
 片やダウナーな少女の声。見れば黒髪の少女が、友人に静かに相槌を打っている。聞いているのかいないのか、眠そうにも見えるが、彼女はいつもこうだ。雪野という名前のごとく、静かに降る雪に似てどこか浮世離れしている。多分、お互い慣れっこなのだろう。事実、明るい茶髪の女子高生は気にも留めない。ただ「分離??」などと首をかしげるだけ。これが星宮さんという人だった。星と言っても、月というよりは太陽だ。
「簡単に作れるっていうから作ったのに。ショート動画なんだからこう、“まとめて焼くだけ!”とかじゃないの?!」
「そのレシピは完全に“まとめて焼くだけ”だよ、マリナ」
 それに星宮さんは、“え~?”と不服そうに体を揺らすだけ。そしてむっちりとした脚を組めば、スカートがめくれ上がってしまう。僕だって男子なんだけど。というか、先輩なんだけど。そんなのお構いなしだった。

 ……彼女たち新入部員が、本当に写真に興味があるかはわからない。そもそも自分も、部室が理由の半分ではある。ちなみに残りの半分は、撮っている間は観察者の側に回れるから。だから、それは全くの不問だった。
 でも、賑やかな中で本を読むには、僕の神経は少し細すぎた。
 
「ユミだって料理で失敗くらいするでしょ?」
「しない。私はマリナみたいに雑じゃないもん」
 星宮さんと雪野さんの緩急ある応酬が、意識を掴んで離さない。なまじ綺麗な声だから、騒音と思うこともできなかった。
 どうしよう。言うのも怖いけど、ここで立ち去ったら感じが悪い。何より、数少ない居場所が奪われてしまう。二人は別に悪いことはしていないし、これは僕の問題で……。
 
 頭がグルグルしてきて、抑えようとすればかえって思考がリフレインしてしまうようだった。とりあえず飲み物でも買ってこよう。というか、どこかに一度逃げなくちゃ。
 そう思って席を立った時。
「わっ?!」
 椅子が思いのほか音を大きく立て、辺りを静まり返らせた。……オーバーサイズの椅子から、半分飛び降りるように降りたせいだ。一斉に二人がこちらを見つめる。ちょっと、血の気が引いた。

 喉から、糸のように言葉が漏れた。

「あ、あの、……少し、静かに……お願いします」
 おずおずと、精一杯の笑みを浮かべて、優しく言う。後輩になんでこんなに気を遣わなきゃいけないんだろう。でも、大人びた女子高生二人組は僕にはちょっと怖かった。
「あ、はーい」
「マリナがわるい。うるさすぎ」
 意外に二人が素直で、ちょっと拍子抜けする。同時に、安堵もした。そうだ、こっちが気にしすぎていただけで、言えばみんなわかってくれるのに。また自分は、勝手に怯えて決めつけて……。

 少し反省しつつあった僕。けれど、二人はなぜかこっちから視線を外さなかった。
 大型犬と猫のような二人が、ジィっとこちらを見つめてくる。ぱっちり大きな目と眠たげな目、それが真正面から、僕を覗き込んでくるのだ。
「あの、な、なに……?」
 思わず後ずさりしそうになったところで、茶髪少女が一言。
「センパイ、ほんと、ちっちゃ……♪」
 クスリと笑ったのだ。
「うん。私たちと目の高さ、変わんないね」
 言われて気付く。座っているのに、二人と大して視線が変わらない。僕にしてみれば当然だけど、二人には新鮮なこと。僕が怖がって、なるべく接近を避けていたからだ。その分、女子高生たちの興味は一層こちらに向いた。
「……ロリ先輩♪」
「こら、マリナ、失礼だよ」
「でもほら、七草先輩の目おっきくて可愛いよ? 髪もサラサラ~♪」
 そう言って、僕の頭を撫でてくる後輩女子。あまりに自然に髪を触ってくるものだから、一瞬何をされているかわからなかった。
「……あ、こ、こら! 撫でない!」
「あ、手もちっちゃ~い♪ 本当にこれで先輩なんですかぁ? ホント、○女みたい♪」
 押し返そうとした手と手を合わせて、大きさ比べさせられる。どの指も一関節分は長い女性の手が、指と指を絡めるように握り込んで来た。
「やめてってばぁ……」
「七草先輩のこと、女子はみんな可愛いって言ってますよ?」
「だからって……」
「あはっ♪ 震えちゃってる♪ ユミも見て? 女の子みたいに泣いちゃいそう♪」
「ゆ、雪野さん……」
 助けを求めるように、黒髪少女に目を向ける。物静かで、落ち着いた雪野さんは頼みの綱だった。
 でも、雪野さんはじーっとこちらを見つめたまま。
 
「ここ……」
「ここ?」
「ここ、座る?」
 ぽんぽんと太ももを叩いて見せる。黒タイツをまとった、僕の胴ほどもありそうなむちむち太もも。座って潰れたそれはぶっとくて、一瞬、僕をドキッとさせた。星宮さんのクスクス笑いが聞こえなかったら、負けていたかもしれない。
「す、座りません!」
「ダメ、座って」
「わっ?!」
 無理やり後ろから抱き締められる。もろに倒れ込めば、後頭部を“むんにぃっ♡”と受け止める大きく柔らかいもの。硬直する。動いたら存在が確定する。だが、動かない訳にもいかなかった。腹筋をプルプルさせながら、必死に起き上がろうとした。
 そんな子供を、ぎゅうぅっと抱き締める黒スト女子。大人の腕力に○女同然の僕が敵うわけがない。豊満なバストに埋もれ、清楚な香りに包まれる。どこもかしこも柔らかくて、温かくて、甘い香りがして……。でも、こんなことで興奮させられたら敗北以外の何物でもない。ほとんどヤケだった。

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