毎週コロシアム 3月分

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第10話(3月3日掲載分)


裁判獣の魔封じは裁判が終わった時点で解除される。
それを失念していたマユウは、カトラに魔法を使うチャンスを与えてしまった。

(エクソシ・スター!!)

カトラが胸の中で念じると、地面に転がる杖の先から勢いよく光弾が射出された。
エクソシ・スターは自らを蝕む呪いの力を逆手に取って放つ魔法である。

「な、何だと……!?」

光弾は地面を抉りながら高速で神父に迫っていく。
罪紋が持つ凶悪な呪力の分だけ破壊力を増したそれは、直撃すればただでは済まないだろう。
マユウは予想外の攻撃に動揺しながらも、目の前に魔法壁を発生させて防御を試みた。だが……

「だ、ダメだ……持たない……!」

光弾は魔法壁を貫いてマユウに命中し、その衝撃でマユウは客席まで吹き飛んでしまった。
土埃が舞い、騒然とする会場の中心でほっと息をつくカトラ。やがて土埃が収まると失神したマユウの姿が確認され、カトラは辛くも勝ち名乗りを受けることができた。

試合を終えて媚薬を体から取り除くと、興奮状態から解放されたためか再び羞恥心が蘇ってきた。
カトラは全裸のままであと一勝しなければならない。
少なくとも三人のヴィランを倒すまで途中棄権は許されないのだ。


第11話(3月10日掲載分)


「まさかあの状況から逆転勝ちするとは思わなかったぜ。さすがは元大賢者様だな」

肩をポキポキと鳴らしながら登場した第三のヴィラン“毒手のハロ”は、驚異的な格闘技術を持つ接近戦のエキスパートだ。
冠する称号の通り、彼は両手の指に多種多様な毒を仕込んでいる。

(腕が立ちそうですね……。普通にやっても苦戦しそうな相手と、裸で戦うなんて……)

正対するや否や視姦されて思わず前屈みになるカトラ。だが『こんな調子では勝てる試合にも勝てない』と自分に言い聞かせ、おずおずと体勢を元に戻す。
そのぎこちない挙動を観客たちがせせら笑う。

相手のハロは実力と卑劣さの両方を兼ね備えた“ヴィランと呼ぶに最も相応しい男”である。
少なくとも、羞恥心で気後れしているカトラが敵う相手ではない。ここで奮起できなければ、淫靡なる惨敗を喫することとなるだろう。

開幕のゴングが鳴り響く。
ハロは目にも留まらぬ速さでカトラに迫り、左手の薬指を突きつけてきた。


第12話(3月17日掲載分)


ハロの速攻を身を翻して回避しようとするカトラだが、隼をも捉えるという高速の毒手を躱しきることはできなかった。

「……ッ!」

頬に作られた一筋の浅い傷。
特に気にするほどでもない掠り傷に見えても、ハロとの戦いにおいてはそれが勝敗を別つ致命傷となる。
毒はすぐに回り、カトラを狂わせ始めた。

「な、何ですかこれはっ……。体が、空気に触れただけで……ああッ!」

微風に吹かれただけで絶頂に達してしまい、もはや戦いどころではなくなる。
ぷっくりと充血した三豆に、超常的に湧きおこる劣情。マユウとの試合で受けたものとは比べ物にならない媚薬が、みるみるうちに修道女の心身を変容させていく。

「これは挨拶代わりだぜ。さっきみたいに魔法で治されたらつまらねえし、こいつもおまけしてやるよ」

絶頂と媚薬の快楽で蹲るカトラの横腹に右手小指が突きつけられる。するとあろうことか、カトラの乳房が水風船のように膨らみ始めた。
元より豊満であったバストは西瓜ほどになるまで膨張し、更には肥大化した乳首から母乳が噴きあがる。立て続けに起きる体の変化に思考が追いつかない。

(な、なぜミルクが……! でも、力が抜けていくみたいで、何だか……)

―――気持ちいい。
甘美な脱力感が頭に靄をかけ、勝負に対する意欲を刮ぎ落としていく。その感覚は母乳を分泌すればするほど強まる。
原因不明の切なさに締めつけられる胸。ハロの淫技が決まって狂乱する観衆の野次が、まるで愛おしい者の声のように……そんな馬鹿げた錯覚がカトラの胸中で芽生え始める。
その感情が“母性本能”から来るものだとは、十八の修道女にとっては知る由もない。

「この毒は魔力がある女ほど“イイ母ちゃん”に変えちまう……まぁお前は今からイキ狂って、嫁の貰い手すら居なくなるんだがな!」

奇怪な毒に悶えるカトラの身に再び毒手が迫る。
不気味に変色した二本指は一直線に濡れそぼつ女陰へ。もしそれに膣内を侵されようものなら、ハロの言葉通りの状態になってしまうだろう。

(い、今そんなところを触られたら……! 絶対に、避けませんと……)


第13話(3月24日掲載分)


トロトロと本気汁を滴らせる修道女の性器に、悪意と欲望を孕んだ毒手が迫る。
先の外傷を与える目的の攻撃とは異なり、これは避けることも打ち払うことも容易だ。むしろ腕を押さえて反撃に転じることもできる。
まさに願ってもない好機。ハロの慢心すら窺える愚挙に対し、カトラは―――

「はぁぁあッッッ♡」

あろうことか、“敵の為すがままにされる”という選択をした。
膣内侵入を許された毒手は二本の指を肉壺に挿し込み、媚薬に疼く体を歓喜させる。

「ヘヘ……今のお前は全てを受け入れる優しいママだ。俺様の毒手遊戯(ポイズンジョブ)で白目剥くまで親孝行してやるぜェ」

指が高速で会釈の動作を繰り返し、Gスポットに快い指圧の雨を降らせる。するとカトラは修道女らしからぬ淫らな喚声を上げ、潮や母乳などといった多種多様な体液を迸らせた。
この状況下で不自然に強まっていく敵に対する愛着は、先ほどハロの右手小指から受けた“堕母毒”により齎されている。

堕母毒はただ魔力を母乳として排出させるだけのものではない。
体外に放たれた母乳からは“母性本能を刺激するフェロモン”が漂い、それが被毒者に見境のない愛情を植え付ける。
被毒者の魔力量に応じて効力を発揮する毒の性質からして、莫大な魔力を有するカトラが激情のような母性に駆られるのは理の当然といえるだろう。

(か、可愛い……可愛くて仕方ありません……♡ 何も、拒絶できなくて……また……ッ!)

ビク、ビククと糸に引っ張られるように腰を突き出し絶頂する元大賢者。
母性本能の赴くまま愛撫を受け入れているうちに、カトラの絶頂回数は二桁に上っていた。
もはや彼女のアクメ姿は珍しいものではない。コロシアム出場前の“気品のある才女”という印象は影も形もなく崩れ去り、代わりに“敵に身を委ねる好き者”というイメージが観客たちに定着しつつある。

「はうぅうッ……! また、イっく♡」

十一度目のオーガズム。飛び散った母乳のフェロモンにますます本能をくすぐられ、より一層ハロや観客たちが愛おしくなる。
僅かに残された一縷の理性もいつ手放してしまうか分からない。母性、媚薬、愛撫の三重快楽は刻一刻と修道女を堕落へ導いていた。
愛の感情に支配されたカトラが再び戦意を取り戻すことは考えにくいだろう。勝負はもはや決したようなものだった。


第14話(3月31日掲載分)


(か、可愛いぃ……♡ 敵なのに、どうしてっ……♡)

カトラは依然として抵抗する素振りを一切見せず、己の性器を子供に与えた玩具のように好き勝手させている。
しかし、ハロの毒手遊戯(ポイズンジョブ)は子供の悪戯と呼べるほど可愛らしいものではない。女への性的○問を目的として鍛えられた二本の指は、母性に溺れるカトラを十一回もの絶頂に導いている。

「ギャラリーはもっと乱れるあんたの姿が見たそうだぜ。なぁ、とびっきりエロいポーズで善がり狂ってみせろよ」

「そ、そんなこと……できるわけ……ッ♡」

ハロの要求に対して最初は拒絶してみせたが、早く、早くと急かされるうちにカトラは心変わりしていく。
相手の欲望を満たそうとする母性が理性を押しやりつつあるのである。

(うう……え、エロいポーズ、と言われましても……!)

おずおずとカトラは両手を後ろに回しながら腰を下げ、胸や恥部をあられもなく誇示する蹲踞の姿勢をとった。
古い記憶の中にあるセクシー女優の模倣であるが、そのポーズを作る修道女の姿には、モデルとなった女性にはない背徳的なエロスが宿っている。
当然の如く、それを目の当たりにした観客たちは狂喜の渦に陥った。

あの大賢者カトラが、敵の要望通りに股を開いてみせた―――
あの大賢者カトラが、完全に戦闘を放棄して痴女の真似をしている―――
あの大賢者カトラが、堕ちた―――

魔を滅ぼした女傑が自らの意思で痴態を演じたという事実は、下衆な男たちにとってこの上ない興奮剤となった。
尋常ではない熱気に包まれた闘技場の中心で、カトラの凋落劇はまだ続く。

「へへっ、大好評みたいだな……そのまま腰を前後に振ってくれよ。シスターらしく笑顔でな」

「わ、わかりましたっ……」

もはや要求を拒絶する理性も残っていないカトラは、敵に向かって慈愛溢れる笑みを浮かべながら、快楽に痺れた腰をぎこちなく揺らし始めた。
思えば先程から止まっているハロの毒指を膣に挿れた状態であるため、体を動かすたびにGスポットが刺激されてしまう。その気持ちよさに心を奪われて徐々に腰が速くなっていく。

(これでは、まるで……人の指で、自慰をしてるみたいじゃないですか……ッ♡)

自分だけが体を動かし、自分だけが快楽を得ているという状況が、カトラをオナニーしているような気分にさせる。
衆人環視の中、敵の手を借りて自涜に及ぶなど聖職者として許されることではない。快感を覚えるたびに罪悪感、背徳感が胸を締めつけてくる。
だがそれらの感情はカトラの痴態を止めるどころか、より深い性的興奮を誘う強烈な催淫剤となっていた。
理性のタガが外れた彼女はハロの指にぐりぐりとGスポットを押しつけ、オーガズムへの階段を独り善がりに駆け上っていく……

「へはははっ! すげえ押しつけてくるなぁ。イく時はイキますって言えよ!」

「は、はいッ……♡ い、今……イキますうううッ♡♡」

とうとう自分の意思で達してしまった絶頂。心地良さでガクガクと膝が笑い、卑猥な蹲踞のポーズが一瞬崩れかける。
この瞬間、カトラの敗北は確固たるものとなった。今回の絶頂で全ての魔力を母乳として排出し、一切の魔法が使えなくなってしまったためである。
いやそれ以前に、カトラは公開自涜に耽る中で完全に理性を手放してしまっていた。
あとはとどめを刺される瞬間を待つだけだ。

※毎週火曜日20時に更新
※制作・販売中のゲームの設定に準拠していますが本編とは無関係です

次回

ルール
ヒロインは5人のヴィランと一人ずつ対戦
3人倒せばクリアとなり賞金獲得

希望すれば4、5人目とも対戦することが可能
さらなる高額賞金を狙えるが、敗北すれば全額没収される

対戦するヴィランをヒロインが指名することはできない

対戦相手には何をしても許されるが
殺意のある攻撃は特殊な結界によって無効化される

基礎ステータス
耐久  … 肉体的ダメージに対する耐性
筋力  … 高いほど肉体的な力が強い
魔力  … 魔法技術の高さ、保有魔力の多寡
知力  … 知識の豊富さ、機転の利きやすさ
敏捷性 … 動きのすばしっこさ
名声  … 知名度と名誉
自尊心 … プライドの高さ(ヒロイン専用)
勝率  … このコロシアムにおける勝率(ヴィラン専用)

性的ステータス
性欲  … 性格のエロさ、性行為への欲望の強さ(ヒロイン専用)
開発  … 性感帯の敏感さ、成熟度(ヒロイン専用)
精力  … 性行為時における持久力の高さ(ヴィラン専用)
性技術 … 性行為の相手を悦ばせる能力の高さ(ヴィラン専用)
倒錯  … 性的嗜好がどれほど背徳的であるか
※性欲、開発、精力、性技術、倒錯の一般値はいずれもDである

性的データ
性交経験 … 性行為をした相手の人数(合意の有無問わず)
絶頂経験 … 性的絶頂に達した回数(ヒロイン専用)
自慰頻度 … 括弧内の期間におけるオナニーの回数(ヒロイン専用)
アクメ率 … 絶頂させたヒロインの数÷凌○したヒロインの数(ヴィラン専用)
屈服率  … 屈服させたヒロインの数÷凌○したヒロインの数(ヴィラン専用)

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