だぶるす*こあ 2020/05/12 23:10

(注意 ネタバレあり)FromFrontierの世界観

こんにちは、だぶるす*こあです。

今日はいつもの記事と趣向を変えて、前作であるFromFrontierの裏設定のご紹介でもしようかと思います。
たいしたものではありませんが、本編のネタバレになりますのでご承知の上でご覧ください。












FromFrontier裏設定<種族について>

FromFrontierの世界には、人間と魔族が存在し、合わせて『ヒト』と呼称されます。
この二つの種族はそれぞれに国を作っており、長きにわたって戦争状態にありました。
※物語開始の少し前に表面的ではあるものの和平協定が結ばれています。

そんな険悪な関係の二種族ですが、両者は同じ言語を用い、交配―――つまり子どもを作ることが可能です。
これは物語の開始の遥か昔に、ある事故によって人間の一部が異形化する形で魔族として分化したためです。
姿形は大きく異なるものの、生物としては近縁種なうえに、共通の文明を礎にしているわけです。逆にそれがお互いが憎み合う理由になったのかもしれません。

なお、魔族は種族によりさまざまですが、平均的に人間に比べて高い身体能力や魔力、特殊能力を有しています。にもかかわらず、戦争状態の両者が長らく膠着状態にあったのは、単種族である人間に対して、多種多様な種族の集合である魔族は価値観や性質もバラバラで団結力で劣っていたためです。

では、その魔族の種族のうち、本編に登場した種族の設定をいくつか。

コボルト


犬耳、犬尻尾の獣人で、視力と嗅覚に優れています。基本的には草原や森に群れで拠点を設けて狩猟生活しています。
食性はかなり肉食よりの雑食。狩りを行い生のまま肉を食べるという原始的な生活スタイルですが、仕留めた獲物にそのままかじりつくようなことはせず、きちんと切り分けて皿に載せて食事をする文化を持っています。
基本的に雄が狩りを、雌が家庭を守るという文化を持っていますが、身体能力は雄雌での差がないため、特に若い世代においては狩りや冒険が好きな『おてんば』な雌も多くみられるようになっています。

戦闘能力という意味では魔族の中でもかなり低位に位置していますが、代わりに高い繁殖能力と群で行動する協調性を有しており、種としては魔族のなかでも指折りの生存力を誇る種族です。
とはいえ、『個の強さ』を重んじる魔族の風潮のなかでは、弱小種族として差別対象、または庇護対象として扱われることが多いのが実情です(この風潮は『強さ』を至上とする価値観を持ったデーモン種が王族として君臨しているためです)。
草原や森での狩猟生活が主と説明しましたが、個体数が多く、前述のとおり協調性も高いため、砂漠や山岳、街などあらゆる場所で生活している個体がいます。

ミミック


箱状の外殻が特徴的な種族です。貝やカタツムリのように外殻も自身の体の一部です。
食性は鉱石食で、摂取した石の石灰質や金属を利用して外殻を形成していきます。また、経口摂取するのは鉱石に限りますが、外殻の中で分泌される消化液を利用することでほぼどんなものでも吸収することが可能で、その材質を外殻形成に利用することもできます。
この外殻形成は、本来的には外敵から身を守る擬態機能だったと思われますが、個体の意思によって自由に形成できるため、現代では主に自身の個性を際立たせる『おしゃれ』として使われています。また、本編で見せたように外殻以外の物をつくりあげることも可能ですが、これは相当な物体認識能力と鍛錬が必要なため、利用する個体は非常に稀です。

群は作らず、単独で生活する習性があること、また、防衛手段が『殻にこもる』という外界を拒絶する方法であることから協調性は低いです。外殻を引きずるため移動も遅く、攻撃に優れた能力を持っているというわけでもないため、魔族社会での評価は底辺に近い……のですが、単独生活種であるためか外部の評価を気にしないで、のほほんと生活している個体が多いです。その点では、承認欲求の強いミトリは、種としてのライフスタイルとの適応不全を起こした個体ともいえます。

ちなみに、外殻の中は魔力による異空間となっており、食べ物や道具などをほぼ無尽蔵に収納することができます。ゆえに外殻にこもって長期間の生活が可能となっており、外界や他者を気にしないという種の性格を作り上げる要因になっています。


……なんか思うままに書いていたら長くなってしまったのでこの辺で。他の種族についてはまた別の機会に。ご希望でもあったら仰ってください。

それでは、また。

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