だぶるす*こあ 2020/08/14 14:54

(注意 ネタバレあり)FromFrontierの世界観4

こんにちは、だぶるす*こあです。

不定期でお送りするFromFrontierの裏設定のご紹介です。
たいしたものではありませんが、本編のネタバレになりますのでご承知の上でご覧ください。

魔族の種族のうち、本編に登場した種族の設定、今回はハーピーです。


ハーピー

ハーピーは両手が翼に、両足先が鉤爪になっている種族です。
いわゆる鳥人系の魔族で、近縁種に「ほぼ人間と同様の姿で背中に翼の生えているバードマン」がいます。
ハーピーはバードマンに比べ、空中での機動性が高い反面、その分身体が華奢で打たれ弱いという特徴があります。

また、魔族全体の中でも魔力操作が不得意な種族の筆頭であり、簡単な魔法を使うことができる個体すら稀です。
これは魔族の中でも割と知られており、一般的には「単純でおおらかな性格ゆえ、細やかな理論構築が苦手」という、まぁ悪く言えば『アホな種族だから』という認識をされています。
しかし、これは原因を占める割合のごくごく一部でしかなく、真の理由は『本能的に、常時魔力による空間認識と空中の姿勢制御を行っているため』です。
魔力を『空を飛ぶ』という一点特化した形で利用しているため、他の魔術を使用することの難度が極端に上がってしまっているわけです。

ですが、これは前述の通り、あくまでも本能的に行われているため、ハーピーたちにも魔力操作をしている自覚はありません。そのため、ハーピー自身も「わたしたちは頭使うの苦手だから魔法出来ないんだよねー」とか思っていたりします。

一部、魔族の研究家はこの事実を突き止めており、ハーピーたちの名誉のために広めようとしていますが、当の本人たちが「え、なんかむつかしいけど、ようするに魔法使えないってのは変わんないんでしょ、なら、別によくない?」といった程度の認識であるため、意識改革はなかなか難航しているようです。
おおらかで単純な性格というのは間違っていないってことでもありますね。


※ゲーム本編に登場するハーピーのスズメは、魔法を得意としていますが、これは彼女個人の特異性によるものです。本来は、魔法が増えてのはずのハーピーなのに……というところを描きたかったのですが、本編中ではあまりそこを描くことができませんでしたので、ほとんど裏設定のようになってしまいました。


さて、そんなハーピーですが、体の構造が魔物寄りであるためか、野性味の強い生活スタイルを好む傾向があります。
森や崖の上などの高所に少数の群れで集落を作って暮らしていることが多いですが、決して排他的というわけではありません。
単に空中移動を主体とする生活圏が、主に地上で生活する他種族と噛み合いづらいというだけですので、ハーピーの村では、その他の種族との交易が盛んにおこなわれています。
また、性格の個体差も大きいため都市部で他種族と共生している個体もそう珍しくありません。
とはいえ、やはりバードマンに比べると街中で見かける数は圧倒的に少ないですが。

また、ハーピーは人間から『女性しかいない種族』と認識されることが多いですが、実際には男性も存在します。
ただし、ハーピーの男性の見た目は、中性的を通り越して完全に女性的であり、骨格や顔の作りなど、まったくと言っていいほど女性と変わりません。違いは、胸が膨らまないことと性器の違いくらいです
もともと空を飛ぶために無用な肉がつきにくいハーピーは総じて貧乳であるため、服を着てしまえば、もう外見から男性と認識することは困難です。
さらに、性別の比率として男性が女性に比べてかなり少ないという種族的な特徴も人間からの誤解が助長させています。

なお、このことは魔族の間では有名で、『森で一目惚れしたハーピーを、死に物狂いで口説き落としてベッドに連れ込んだら、ちんちんが生えていた』というような冗談めかした酒場の噂話として語られています。


といったところで、今回は以上です。
こういう種族ごとの特性や、それを踏まえた世界観の構築が楽しくて仕方ありません。
設定厨ってやつです。

それでは、また。

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