ほわいとばーど 2024/05/25 21:00

【小説】JKリフレ♪”クール系塩対応女子”即おち♪わからせ!脱童貞!から結婚しちゃうお話(3)

春か…

電車や街では、リクルートスーツの集団や、ピカピカの制服姿の学生が溢れている季節。

なのに俺は疲れていた。

毎年、同じことの繰り返し。

春の楽しさは、花粉症のせいでちっとも味わえていない。

恋人も…いない。

友人に薦められて買った仮想通貨は、今は入金はできるけど出金はできないと言われ、更に落ち込んだ。

こういう時は何をしてもダメだ。

今の俺には気分転換が必要だ。

普段なら絶対にしないような、いつもと違う事をして気持ちを変えたい。

でも、遊び慣れていない俺にとって、夜の街はただ怖いだけだ。

怪しい呼び込み、ぼったくりの噂のあるメイド喫茶、狭くて汚いガールズバー…

どこに行ったって、金を毟られて、ただ嫌な気持ちになるだけなのはわかっていた。

結局、俺は、仮想通貨を推薦してきた悪友に頼ることにした。

彼は、ある有名JKリフレ店にハマっているらしく、紹介割引クーポンをくれた。

JKリフレ店【ラブ・エステティック】…

有名店なだけあって、料金は高かった。

WEBの予約ページは、ほぼすべての時間が予約でいっぱい。

今夜の俺は、誰でもいいから、慰めてほしい、という気分。

唯一、予約できる「美咲」というリフレ嬢を指名した。

顔写真、スルーサイズ、日記はNGで、できるプレーはおまかせコースのみ。

この娘に予約を入れる方が珍しいだろう。

かなりの地雷臭がする。

でも俺は、どうでもいいというか、投げやりな気持ちになっていたからか、逆にこれだけ塩対応なプロフィールの女の子に、興味を持っていた。

もしとんでもない地雷だったら、悪友に文句を言ってやろう。

それくらいの軽い気持ちで、俺は【ラブ・エステティック】を訪れたのだった。

お店は、有名繁華街駅から徒歩十分。

オフィス街の片隅、雑居ビルのワンフロアに入っている。

俺のような人間は場違いで、他の客は全て一流企業のサラリーマンやエリートビジネスマンばかり。

俺は緊張しながら受付を済ませ、待合室で待った。

順番が来てボーイに案内された部屋は…

なんか、思ってたのと違った。

もっと、ピンクとか、白でふわふわした部屋を想像していたのに、通されたのは、黒と茶色を基調にしたシックな内装の部屋だった。

ちょっと豪華なビジネスホテルの部屋って感じ。

そして…

部屋には誰もいなかった。

ここで待っていればいいのかな。

少し緊張が解けた俺は、ベッドに座ってほっと一息いれる。

ベッドの前に置かれた鏡に自分が映っている。

ここでこれから…妄想するとドキドキしてきた。

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