UE勉強録33 ～別キャラに対するアニメーション共有・液体表現検討編～

UE勉強録33 ～別キャラに対するアニメーション共有・液体表現検討編～

Unreal Engine（以下UE）の勉強録、第33回！
今回は、前回作成したアニメーションを別キャラに利用する方法と、
液体表現（主に射精表現）の検討を行っていきます。

まずは、前回作成したアニメーションを
そのまま別キャラに適用してみました。
手の位置がずれてしまうため、そのまま使うことは出来ませんでした。

前回作成したアニメーションをキャラごとにBlenderで調整し、
それをUEで適用してみました。
手の位置や座り方を調整しています。

調整の一手間はあるものの、作業量としてはそこまで多くありません。
この調整は、全アニメーションに対して行う必要がありますが、
許容できる範囲内の作業量であることが確認できました。

アニメーションが全キャラに活用できることが分かったので、
次は液体表現について検討していきます。

これについては、現在進行系で苦戦しているのですが、
とりあえずやってみたことを書いていきます。

まずは、Blenderで粘り気のあるもの（意味深）を飛ばし、
見えない壁にぶつけてみました。
粘性が強めではありますが、それっぽい挙動になりました。

この挙動を作るにあたり、流体シミュレーションを使っています。
これを使わないと、液体が何かにぶつかった際の形状変化や
動作を手作業で行わなければならなくなります。
その作業をアニメーションごとに行うのは厳しいため、
流体シミュレーションを利用しています。

しかし、この流体シミュレーションにも欠点があります。
1つ目は、流体シミュレーションが重すぎて、
アニメーションを大量に作るのに向いていないこと。
2つ目は、付着した液体を維持したままキャラを
アニメーションさせる方法が現状では分からないこと。

2つ目に関しては、解決法が見つかりそうでしたが、
1つ目は物体の解像度を下げるか、PCスペックを上げるしかありません。

今度は、UE上でどうにか出来ないか模索。
Niagaraという機能を使ってみましたが、
コリジョンが上手く働かず貫通してしまいます。

おそらくコリジョンについては設定でどうにかなりそうですが、
それよりも粘り気のある液体を上手く表現する方法が不明。

流体の質感を調整してそれっぽく見せる方法は
調べると見つかるのですが、どれも何かにぶつかった後で
サラサラと流れているんですよね。
やっぱりぶっかけたら、相手の肌にくっついてほしい！

というわけで、再びBlenderに戻ってまいりました。
質感などを調整し、よりそれっぽくなりました。

流体シミュレーションを行うたびに時間がかかるのは許容し、
この方法でいこうと思ったものの、ここで問題が発生します。
それは、このアニメーションをUEに持っていく方法が分からないこと。

キャラクターを動かすアニメーションは、fbxファイルとしてエクスポートし、
それをUEでインポートすることで利用できました。
しかし、どうやら流体シミュレーションで作成したアニメーションは
その方法では上手くいかないらしいです。
別の方法もあるようですが、それはそれで問題が色々あり……。

そして、今更ながらもう一つの問題点に気づきました。
それは、Blenderの流体シミュレーションで作成した
アニメーションではUEの着せ替えシステムに対応できないということ。

流体シミュレーションは、裸の相手に対してシミュレーションしており、
UE上で衣装を着てしまうと正しく表示されません。
かといって、すべての衣装に対して同様のシミュレーションを行うわけにもいかず。

結局、UEで実装した着せ替えシステムに対応するには
液体表現もUE上で何とかするしかないということです。

というわけで、UEでの液体表現に再挑戦することに決めたのですが、
そもそも他サークルの作品ではどのように表現しているのか
気になったのでいくつか調べてみました。

1.液体をリアルに表現する
質感のあるオブジェクトを飛ばす＋付着させる＋垂れさせる。
ex.アンダーザウィッチ等

2.液体を擬似的に表現する
エフェクト+テクスチャやデカールで表現する。
飛ばす液体と付着する液体を別に用意する。
ex.インサルトオーダー等

3.液体無し
効果音などでの表現にとどめる手法。
低価格帯であれば、これでも良さそう。

目指すは1ですが、難しければ2も検討します。
引き続き、液体表現について検証を続けます！

最後に、先月の作業時間を公開！
2～3週目は、あまり作業時間が確保できていませんでした。
ゲーム制作は時間がかかるものなので、
とにかく時間を確保して手を動かしていきたいです！