投稿記事

ハロウィンの記事 (4)

Wedge White 2022/10/31 21:38

ハロウィンな早苗さん

キャラ紹介

藤宮早苗(ふじみや さなえ)
誕生日:2月15日 みずがめ セッカヤナギ あなたのために生きる・たくましさ
身長:163cm
体重:50kg
スリーサイズ:89(G)・56・83
種族:半吸血鬼



学校の中では金髪長身とよく目立つ方である3年生
その正体は半吸血鬼(ダンピール)であり、人間の血を飲まなければ生きられない体質
太陽の下では活動できないため、定時制に通っており、夕日にも当たると危険なため、肌の露出のない服装をし、常に日傘を持ち歩いている
穏やかで明るそうに振る舞っているが、本人も自称する通りに、抱えた過去も現在の感情も色々と重い女
吸血鬼のため、見た目に似合わず身体能力はすさまじく高く、本気で体育をすると全スポーツ協会からスカウトが来てしまうほどらしい
男性恐怖症に近い状態だが、吸血のために主人公に自分の事情を打ち明け、そのまま恋人という関係に収まる
男絡みの不幸が多かったため、まともな恋人関係に憧れている



フォロワー以上限定無料

差分イラストギャラリー。ドヤ顔、誘い顔など

無料

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

Wedge White 2022/10/31 21:31

ハロウィンのお誘い

ハロウィンのお誘い



「そういえば、もうすぐハロウィンですね」
 学校の帰り道のこと。
 透はいつものように早苗と一緒に帰りながら、なんでもない雑談としてそんなことを切り出した。
「ハロウィンってあんまり好きじゃないんですよね、私」
「パリピがうるさいから?」
「それもありますが、ほら、私ってリアルモンスターなトコあるじゃないですか。なので、ちゃらちゃらしたコスプレの、人外モドキが闊歩していると警察魂が暴走しかけます」
「警察魂」
 不思議なワードを復唱する透。
「ほら、弓道警察とかあるじゃないですか。モンスター警察って訳です。いや、その羽の生え方とかおかしくない?みたいな」
「でも、早苗さんには羽とか生えてないですよね。角とか」
「私は高貴な夜の一族ですからね。創作物の吸血鬼みたいに、そんな悪魔的なものは生えていません。あくまで夜の一族は人間から進化した種族なんです」
 ドヤ顔で胸を張る早苗。何重にも布が折り重なった森ガール衣装の上からでも、大きな胸が震えたのがわかった。
「ですが、露骨な人外的な特徴を持った種族もいますし、知り合いもいますから。モドキを見てると違和感がすごくって」
「なるほど。なら、早苗さんのコスプレとかは期待できないなぁ」
「期待してたんですか?」
 露骨に嫌そうな、軽蔑するような冷たい視線を向ける早苗。
「少しは」
「不潔」
「そ、そんなにいけないことですか!?可愛い彼女のハロウィン仮装を期待するぐらい……」
「露骨なおべっかを言っても遅いですよ。どうせ、エッチな衣装を着てくれないかなー、とか下心満載だったくせに」
「それはまあ、そうですとも!」
「うわぁ、今度は開き直りですよ」
「でも俺、割りと真剣に期待してたんですよ?」
「そ、そうなんですか。むぅっ…………」
 早苗はしばらく、困ったように顎のところに握りこぶしを当て、悩んでいる素振りを見せる。
「やっぱり、ナシですね」
「無慈悲!」
 藤宮早苗、半吸血鬼(ダンピール)であり、透の彼女。
 しかし彼女は、中々にガードが硬い系女子なのであった。



「なんでですか。なぜそうなったのですか!」
「さ、早苗さん!?」
「なんで学校単位でハロウィンパーティーとか考えるんですか、アホですか、この学校は。定時制のくせに!」
「さらっと自分がもう3年も在籍してる学校をディスらないでください」
「でも、今年で初ですよ!?」
 ハロウィン当日の夜。月曜日、平日のために普通に学校はあり、そして、定時制に通っている二人は学校終わりがハロウィン本番の時間と重なる。
 結果、その日はコスプレが許可され、放課後は楽しもう!という感じになっていた。
「で、早苗さんは吸血鬼なんですね」
「とりあえずマント羽織っておけばそう名乗れますからね。世間一般のイメージの安直さですよ」
「ちなみに俺、何かわかります?」
「怪盗」
「わかってますよね。俺も吸血鬼なんですよ」
「トオル君。それは明らかに私を意識したものですよね」
 そこまで言うと、早苗は我慢できなくなったのか、視線を反らし、顔を赤くする。
「なんかそれ、怖いですよ。むしろキモいです」
「めちゃくちゃ声、にやけてますけど?」
「…………嬉しいんですよ、普通に」
「やった」
 無邪気にガッツポーズする透。
「まあ、私からするとトオル君まで世間一般の吸血鬼像そのままな仮装をしたのは、悔しいというか、微妙な気持ちもありますが。……でも、あなたが私をリスペクトしてくれた結果なのはわかってます。それは嬉しいですよ」
「……よかったです。そう思ってもらえて」
「はぁ、こんなことをあなたがしてくれたので、仕方がないですね。私も観念しますよ」
「えっ……?」
「こっち、来てください。他の人に見られないようなところ」
「は、はい」
 早苗は更に顔を赤くして、透を学校の敷地の外れへと手招きする。
 そして、周りに見られていないことを何度も確認して、マントを脱いだ。
「えっ……!?」

 そうすると出てきたのは、チューブトップ状の衣装に、コウモリのような羽を背負った“悪魔”姿の早苗だった。
 ご丁寧に角の生えたカチューシャもしていて、かなりしっかりと小悪魔になりきっている。
「私は吸血鬼ですが、あまりそれらしい特徴はないので。わかりやすい悪魔になってみようかと。もちろん、ここだけは自前ですよ?」
 そう言って、早苗は自分の口内に備わった二本の牙を指差す。人の八重歯よりも明らかに目立ったそれは、彼女が吸血鬼である証明だった。
「だ、だからって早苗さん、エロすぎません……!?後、お、おっぱっ……!」
「あ、あんまり見ないでください!これ、普通にサイズ合ってないので、ずれてくるんですよ……!」
 そう言って、早苗は危うくこぼれそうになる胸を、無理矢理に衣装の中に押し込む。
 精一杯、布地を引っ張ってこぼれないようにして。しかし、すぐに胸の重量のせいなのか、ずり落ちてきてしまっていた。
「この姿で歩いてたら、普通に痴女ですね……」
「言わないでくださいってば!……後、マントで隠していても、それはそれで露出狂めいているのでは、と今になって気づきました」
「……なんか逆にいいですね、痴女先輩と一緒に帰るのとか、想像するだけでヤバイです」
「狙って痴女になった訳じゃないですって。……トオル君に、喜んでもらいたかったので」
 早苗は顔を真っ赤にしながらも、熱っぽい視線を透に向ける。
「ありがとうございます。嬉しいですよ。すっごく」
 彼も笑顔を見せ、再びマントをしっかりと巻き込んだ早苗は、透と一緒に帰路へと就いた。
 学校の仲間たちは、ハロウィンの馬鹿騒ぎをするのかもしれないが、二人には二人だけでするべきことがある。

【 500円 】プラン以上限定 支援額:500円

着衣パイズリ、対面座位中出しをしちゃうエッチな続きです

このバックナンバーを購入すると、このプランの2022/10に投稿された限定特典を閲覧できます。 バックナンバーとは?

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

Wedge White 2021/10/31 18:57

【小説】ファースト・ハロウィン

ファースト・ハロウィン



「やっぱり都会のハロウィンってすごいの?」
 そんなことを話したのは10月の始めの頃で、今年のハロウィンは日曜日とはいえ、別に長期休暇や連休とも重なってないんだから、都会で過ごすハロウィンなんて願望でしかなく、それを楽しむことなんてできないと思っていた。
 だけど、お兄が突然「じゃあ、こっちに来てみたら?」と誘ってくれて、それからは本当に強行軍だった。
 あたし一人のそうしたいっていう気持ち。あたし一人のわがままだったなら、あたしは絶対に我慢してた。
 そんなの現実的じゃない。いつか都会に出ていった時に楽しめばいい。
 諦める理由なんていくらでもあったし、本気で行ってみたいと思っていた訳じゃないんだから。
 だけど、お兄が誘ってくれたのなら別だった。
 お兄もきっと軽い気持ちで言ったんだと思う。なんなら、冗談かお世辞のようなノリで言って、即座にあたしに「いや、無理だし」と断ってほしかった、という可能性が高い。
 だけど、あたしは違った。
 お兄が望んでくれるのなら、あたしは行きたい。……そう、本気で思っちゃった。
 あたしが用意したチケットは金曜の夜からと、日曜の夜からの電車。最初はバスにしようと思ったけど、それは普通にお兄と両親から「さすがに女の子がそれは危ない」と死ぬほど言われたから諦めて、お高めだけど電車になった。
 正直、電車もそこまで危険度は違わなくない……?と思ったんだけど、とりあえず言う通りにして、そうして……土曜日。久しぶりの都会、お兄の住む街。
 まだハロウィン前日だというのに、電車の窓から見えた街はすっかり浮ついた気分で、あちこちにオレンジや紫に黒。ハロウィンらしいカラーの装飾と、おばけカボチャが立ち並んでいた。
 青ヶ崎……あたしの住む地域の町の方でも、ある程度はこういう装飾はされるけど、ここまでの規模、派手さじゃない。
 都会ってすごいんだな……と改めて思う。
「お兄!」
「楓、久しぶり」
「ほんっと、久しぶりだよー!お兄ー!」
 駅で待ってくれていたお兄に、あたしはすぐに駆け寄っていく。
 他の人がいなければ抱きついていたかもしれないけど、そこは我慢。ハイタッチをして、改めてお兄の手って結構でっかいんだな、なんて思ったりしていた。
「夜行列車なんて疲れただろ?すぐに家で寝直したら」
「ううん、大丈夫!お兄に会えたらそれだけで元気百倍だよ。それより、明日のハロウィンの仮装、見に行こっ!」
 お兄は優しく言ってくれたけど、あたしはお兄の肩を掴んでぴょんぴょん跳ねて、街に連れ出そうとした。
「ほ、ほんとに元気だな……。でも安心したよ。楓が元気で明るくて。……今日もすっごく可愛い」
「うあっ……そ、そういうこといきなり言う!?お、お兄だってかっこいい、よ。ううん、可愛い、かな」
「え、ええっ」
「あははっ、顔真っ赤にしてやんのー!あたしに小悪魔力で勝負するつもり~?絶対に負けないんだから」
「ご、ごめんって。ただ、普通に思ったんだよ。しょっちゅう顔は通話で見てるけど、実際に会うとやっぱり違うな、って思ったから」
「そ、そっか。……あたしもね、お兄に直接会えて嬉しいよ。なんか、身長も伸びた?」
「いやいや、さすがに成長期は終わってるよ。むしろ、楓の方が大きくなった気がする」
「えぇー、そうかな?」
「なんとなく、だけどね」
 何の気なしにそう言うお兄に、あたしはぐいぐいと身を寄せる。そして。
「ね、おっきくなったのは身長だけと思う?」
「えっ…………」
 そのまま体を。胸をお兄に押し付ける。
『ブラのサイズ、ちょっとおっきくなっちゃった』
「~~~~っ!?」
 そうささやくと、お兄は顔を真っ赤にしていた。
「お兄、おっぱいおっきい方が好きなんでしょ?よかったね、あたしがおっきくなってて!」
「そ、そういうのじゃないから!と、というか、楓ならなんでも好きだし……」
「ふふーっ、そっかそっかー。でも、安心してね。ウチってお母さんもお姉ちゃんもおっきめだから。あたしも絶対、もっとおっきくなるよ~」
「う、うあっ、そ、そっか、そうなんだ……」
 真っ赤な顔をして、あちこちに落ち着きなく目線を泳がせるお兄。こういう反応を見てると、まだ童貞クンみたい。実際はあたしで卒業したのにね。
 ……あたしも、お兄に初めてを受け取ってもらったんだけど。
「それじゃ、いこ!あんまり帰るのが遅くなったらダメだし、今日の内に寝溜めしておきたいし!」
 明日はハロウィンの街を楽しんだ後、そのまま電車に乗り込んで帰って、明後日そのまま学校に行くんだから、あんまりゆっくりしてる時間はない。
 この都会観光は本当に、お兄と一緒にハロウィンを楽しむだけのもの。そのために色々と無理をしちゃうことになるけど。
 それでも、ね。
「(あたしはお兄と一瞬でも一緒にいられるだけで嬉しいんだ)」
 遠距離恋愛って本当、大変だよね。
 でも、あたしはお兄がいいから。
 お兄だけが、好きだからね。



 翌日。気づけば陽は高くて、時計を確認するともうお昼ちょっと前。
 体はちょっとぎしぎしいってる感じがするし、さすがに無理しちゃったなぁ、って感じ。
 でも、今日はハロウィン本番なんだから、思いっきり楽しまないと。
 そう思いながらお兄と一緒にお昼ご飯を食べる。
 そうして、少しだけゆっくりとした後、着替えて家を飛び出した。
「どうかな、似合ってる?」
 お兄の前でくるっと回る。
 ハロウィン当日の夕方からは、街ではみんなが仮装しているらしい。
 だから当然、あたしも昨日の内に衣装を選んでいた。
「よく似合ってるよ。……少なくとも僕よりはずっと」
「あははっ、そんなことないよ。お兄もすっごく似合ってるよ?」
「いや、男の仮装としてこれは“ない”って……」
 あたしの仮装は魔法使い。すごく王道だし、面白みがないかもしれないけど、正直言ってゾンビとかそういう感じの“可愛くない”のは嫌だったし、メイクとかしちゃうと、それを落として電車に乗らないといけないしで、手軽さとか色々を考慮した上でこの仮装になった。
 魔女っぽい三角帽子に、ミニの魔女風のドレス。元からチアで薄着は慣れてるし、今年もそこまで寒くはないから、ミニで思いっきり足を出しちゃっても大丈夫。
 一方、お兄はと言うと……。
「ほら、自分で見てみなよ」
 スマホの内カメラで姿を見せてあげる。すると、お兄はますます恥ずかしがって縮こまってしまった。
「ない、ない……これは絶対ないから……」
「すっごく似合ってるよー?」
 お兄の仮装は黒い猫耳に、全身黒い服。それから、猫のミトン。そう、黒猫の仮装だった。
「魔法使いの使い魔の黒猫だよ~。あたしと一緒に歩くんだから、統一性を持たせないとね!」
「なら、僕も魔法使いでよかっただろ!?もしくは、魔法使いに操られてるゾンビとかでもいいから……」
「あたしはお兄をゾンビなんかにしないもん。だから、可愛い可愛い黒猫ちゃん!」
「可愛くない、可愛くないから……」
 ちなみに、お兄の分の仮装はあたしが勝手に買っちゃったんだよね。当初はあたしだけが仮装をするつもり。……ということにして、お兄を油断させていたのだった。
 けど、それでもなんだかんだで仮装してくれる辺り、お兄は優しいなーって思ったりして。
「どうせ街は仮装してる人ばっかりなんでしょ?普通の格好で行く方が浮いちゃうって!ほらほら、早くいこっ!」
「う、うぅっ……わかったよ…………」
 お兄は諦めた、とばかりにうなだれてついてくる。
 だけど、あたしはそんなお兄の腕に自分の腕を絡めた。
「んふふーっ」
「か、楓っ……」
「気まぐれな猫ちゃんは、勝手に逃げちゃうかもしれないからね?」
「僕はどこかに行ったりしないよ。楓を傍で守らないとね」
「あははっ、使い魔としての自覚が出てきたみたいだねー!大好きだよ、お兄っ!」
「んんっ!?」
 あたしはお兄の首の後ろに腕を回して、そのまま飛びつくようにキスをした。
「んちゅるぅぅっ……ちゅるっ、ちゅぱちゅぅっ……じゅるるぅっ、じゅっ、ちゅぱっ、ちゅれるじゅぅううっ……!」
 結局、昨日の夜は疲れて寝ちゃったから、再会してから初めてのキス。
 家の前とはいえ、もしかすると誰かが見ているかもしれない。
 でも、もう我慢はできなかった。
「ぷっ……ふぁぁっ……!あったかいね、お兄のお口」
「楓も。なんだか甘かった」
「あははっ、そうかな?」
 それから、しばらくあたしたちは見つめ合って。
 でもまた、腕を絡め合いながら街へと向かっていった。



「おぉー、なんかすごい!なんか、なんかっ!」
 ハロウィンの会場……というか、ちょっとしたイベントが行われているのはこの街のメインストリートと言える場所。
 夕方から深夜までの間、歩行者天国になっていて、仮装を自由にしてもいい、ということになっているみたい。
 まだ早い時間ではあるけれど、既に大通りにはたくさんの仮装をした人たちで溢れていた。各お店の呼び込みの人も仮装していて、声を張っている。
「ほんとだ。こういう感じだったんだ」
「お兄、初めて来るの?」
「うん。ほら、僕はこういうの得意じゃないから」
「あはは、陰キャさんだー!」
「わ、悪かったなっ」
「ううん、それぐらい奥ゆかしいお兄のこと、好きだよ?」
 そう言って、ぎゅーっと体を押し付ける。
「か、楓はさ、とりあえず好きって言っておいたら、僕の機嫌が取れると思ってるだろ」
「んー?そうじゃないの?」
「そ、そうだけど、そうだけども……」
 お兄は悔しそうに顔を真っ赤にしている。
「あたしは別にお兄の機嫌を取るために好きって言ってる訳じゃないよ。お兄と一緒にいるとね、自然と好きって気持ちが溢れてきちゃうんだ。だから、ついつい言っちゃうの」
「そうなんだ。……そっか」
「うん、そだよ」
「…………僕も、かな。それは。楓、好きだよ」
「……ありがと」
 お兄はぎゅっ、とあたしの手を握ってくれる。猫の手だから、すっごくファンシーで笑っちゃうけど。

「ねぇねぇ、あそこ、何かイベントしてるのかな?」
 少し歩いていると、人だかりができている場所があった。
 普通に通りの真ん中だから、正直言って通行の邪魔なんだけど、歩行者天国だから許されているんだろう。
 とりあえず、あたしの身長ではぴょんぴょん跳ねても前の方は見えない。……チアでジャンプは慣れてるのに、なんか屈辱。
「お兄、ちょっと馬になってくれないかな!?その背中からジャンプして偵察するから!」
「いやいやいや、それは普通に危ないって。見えないなら……ほら、こうやって……」
「ふぁあっ!?」
 突然、お兄はあたしの腰をぎゅっ、て掴んだかと思うと、ぐぐーっと持ち上げてきて……。
「ちょ、ちょっと、お兄こそ危ないよ!こういうのはチアに慣れた人じゃないと……」
「いや、チアじゃなくて普通の抱っこだって」
 やがて上昇が止まる。お兄の身長より、少しだけ高い位置から見える景色は、普段の景色とは少し違っていて……。
「それでもまだ、前のお兄さんの後頭部しか見えないんだけど」
「そ、そっか……」
「……でも、なんかいいね、こういうの」
 やってることはチアとほとんど変わらないのに、お兄に体を支えてもらってるんだ、っていう感覚。
 それが嬉しくて……何も見えないのに、そのままお兄に抱っこしてもらっていた。
『抽選番号27番の方は、どうぞ前へ!』
「……福引か何かの抽選なのかな?」
「そうみたいだ。その辺りで買い物したら、僕らも参加できるのかな」
「そうだね。じゃあ、どっか行こうよ!お土産買いたいし!」
「うん、そうだね。……よっ、と!」
「おぉー……結構、体幹しっかりしてるね。チアの才能あるかもよ?」
「いやいや、僕は練習の時点で音を上げるって」
「あはは、お兄って運動苦手だもんね」
「そうだよ……」

「はい、お兄。これどーぞ!」
 近くのお店で軽く買い物をしたけど、福引はふっつーに外れて、ちょっとしょんぼりした後。
 お兄にあたしは小さなプレゼントを手渡した。
「え、僕の分も買ってくれたの?」
「もちろんだよー。恋人にプレゼントするのは当たり前でしょ!」
「……楓には敵わないな。でも、僕も買っておいてよかったよ。はい、受け取って」
「おぉー!お兄が珍しく、彼氏っぽいことしてくれた!」
「め、珍しい……?」
「うん、割と」
「そっかぁ……」
 露骨に落ち込むお兄。
「冗談!冗談だよ、安心して!」
 とにかく、あたしたちはお互いのプレゼントを交換して、早速その場で開けちゃった。
「おー、これって香水?」
「う、うん。実際に使ってくれなくても、見た目がいいから、飾ったりして楽しんでくれるかな、とか思って」
「あはは、お兄ってば自信なさすぎ。使わない訳ないじゃん」
「でも、こういうの選ぶの初めてだから、センスないだろうし」
「センスがあるとかないとかじゃないよ。お兄があたしのために選んでくれたものなら、嬉しいに決まってるじゃん!それに……うん、あたしの好きな匂い。早速付けちゃおっと!」
 ちょうど、首元が開いている衣装だったし、軽く首筋に付ける。それから。
「お兄には、パスケースだよ。お兄が使ってるの、すっごい地味で微妙だったし」
「は、ははっ……なんか昔、親に買ってもらったのだったかな。特に気にしてないから」
「もう、無頓着なんだから。でも、それなら可愛いしいい感じだよ!」
「…………黒猫柄だ」
「今日のことを忘れないでよね、使い魔クン♪」
「う、うん」
「猫ちゃんのお返事は?」
「にゃ、にゃー……」
 限りなく嫌そうな顔をしたお兄を見て笑いながら、楽しいハロウィンの夜は過ぎていく。
 太陽が沈んでいくと、もう長くはいられない。なんだか、仮装は魔法使いなのに、シンデレラになったような気分だった。
「ね、お兄。ちょっと疲れちゃったな。休める場所、探そうよ」
「ああ、喫茶店でも行こっか」
「ううん、違うよ、お兄」
「……え?」
 真面目にそう言ってくれるお兄。こんな反応されちゃうと、なんだかすごくあたしがエッチになっちゃったみたい。でも。
「あたし、慣れない仮装で疲れちゃった。ただ喫茶店に入るだけじゃなくて、ベッドで休みたいな……」
「じゃあ、一度家に帰って――」
「お・に・い!わざと言ってるよね!?」
「…………ホテル、探そっか」
「うんっ!!」
 本当、ヘタレで可愛いんだから。
 あたしの彼氏クンは。



「……ホテルが混むのはクリスマスぐらいだと思ってたんだけどな」
「し、死ぬほど空いてるトコ見つけるの、大変だったね」
 結局、2、30分は空いてるホテルを探すのに右往左往しちゃって、更に時間は進んでしまっている。
 後、2時間もしない内に駅に行かないと電車には間に合わない。本当、あたしってばシンデレラだ。
「でもお兄。ここなら誰にも邪魔されないよ。……二人でいっぱい、楽しもうよ」
「うん…………」
 二人して服を脱いで、まずはお風呂に行く。
「香水、付けちゃったけど流れちゃうね」
「でも、十分匂いは楽しめたよ。やっぱり、楓にはシトラス系が似合うね」
「えへへ、そうだよね。あたしも自分でそれ系をよく選んでるよ」
「やっぱり。初めて……あ、恋人として、だけど。久しぶりに楓に会った時、オレンジっぽい匂いがしたと思ったんだ。だから、そういう香水を付けてるのかなって」
「うん。それからシャンプーもオレンジのだよ。ほら、あたしって髪の毛染めてるし、ヘアケアには気を使ってるんだよね。だから、美容室で売ってるようなシャンプーだよ」
「はぁ、オシャレは大変だなぁ」
 なんて、色気のないことを言いながら一緒にお風呂に入って……。
「ね、お兄。ベッドまで待てないよね。ちょっとだけ今、しちゃう?」
「うん……いいかな?」
「いいよ」
「それじゃあ……」
「んふふっ……ちゅるぅうっ……ちゅぷっ、ちゅずるるぅっ……れるっ、ちゅっ、ちゅるるぅううっ……!」
 あたしは軽く背伸びをしながらお兄と唇を重ねる。
 温かいシャワーがお互いの体を濡らしていって、その音に紛れるように、ちょっと激しめにキスをしちゃった。
「じゅれるじゅうううっ……!ちゅうぱっ、ちゅれるぅっ……じゅるるぅっ、じゅるっ、ずずるぅっ……ちゅっ、ちゅぷちゅううっ!ぷぁぁっ……!」
「楓…………」
「うんっ……」
「好きだよ」
「えへへっ……んっ、ふっ、あぁぁっ……!やぁっ、お兄の指、あたしのおまんこにっ……!ひぅううんっ……!」
 それから、お兄の手があたしの股間に伸びてきて。
 もう既に期待で濡れていたあそこを、くちゅくちゅと刺激してきちゃう。
 あたしはお兄をきゅっ、と抱きしめてその気持ちよさと温かさを感じる。
「あっ、あっ、あっ、ああぁあああっ……!お兄、好きっ、すきだよ、お兄っ……!」
「楓っ……んっ……」
「ちゅるるううっ……!ちゅぱちゅうっ、ちゅっるっ!じゅれるちゅううっ……!ちゅぱちゅっ、ちゅっ、じゅっるうぅっ!」
 舌を絡め合いながら、おまんこもかき回してもらう。
 上でも下でもお兄を感じながら、あたしは……。
「あっ、あっ、あぁっ……!だ、だめっ、キちゃうっ……!お兄、ごめん、出ちゃうよぉっ……!」
「んっ!?うぁっ……!」
「ひっ、くぅうううううっ……!!!」
 下半身で気持ちいいのが弾けて、あたしは思いっきり愛液を撒き散らすのと同時に、色々と緩んじゃって……尿道口から温かいものが出ちゃっているのを感じていた。
「あぁぁぁっ……ご、ごめんね、あたし……おしっこ、しちゃった…………」
「大丈夫だよ、楓。それだけ気持ちよかったんだろ?」
「うんっ……すごく、嬉しくて。後、最近トイレ行ってなかったから……」
「大丈夫、あったかくて気持ちよかったから」
 一応、お兄なりのフォローなんだろうな。
「ヘンタイ…………」
「ご、ごめん」
「あたしもヘンタイだからいいよ」
 それから、しっかりとシャワーで色々と洗い流して、その後はベッドに。

「ね、お兄。どうかな、あたしのおっぱい」
「うん、確かにちょっとおっきくなった気がする」
「でしょ?これでね、お兄のちんこ、ズリズリしちゃうね」
「えっ……!?」
 あたしはベッドにお兄を座らせると、覆いかぶさるようにして股間におっぱいを擦り付ける。
「ふふっ、どう?ちゃんと柔らかくて気持ちいいでしょ?」
「う、うん、すごいっ……!」
 あたしはまだ、普通にしていてもちんこを挟めるほどおっきくないけど、こうやって重力を使ってボリュームをかさ増ししたら、なんとか挟めるぐらいにはなる。そうして……。
「んふっ、ふっ、ふぁぁっ……!あっ、やばっ、これっ……!あったかくて、気持ちいいっ……!」
「うぁあっ……!?き、気持ちいいよ、楓、これっ……!!」
 そのまま、必死で両側から手でおっぱいをかき集めて、ちんこにぎゅうぎゅうと押し付けると、お兄の温かさがあたしの心臓にも伝わるみたいで……なんだか、普通のエッチとは全然違う興奮が溢れてくる。
「んふぁっ……!あっ、やばっ、これっ……!おまんこ、すっごい濡れてきちゃって……!」
「か、楓、うっ、うううっ……!」
 まだそれほど刺激は与えていないはずなのに、お兄のちんこはびくびくと震え出す。……もうイきそうなんだ。
「いいよ、お兄。出して?いっぱい、いーっぱい……」
「う、うぅうううっ……!」
「だ・し・て?」
「うっ、くぅうううううっ……!!!」
 わざと媚び媚びでおねだりすると、お兄のちんこはビクンッ!と激しく脈打って、そのままヌルヌルの先端から精液が吹き出した。
「ふぁぁああああんんっ!!!」
 勢いのいい精液が、あたしのおっぱいにぶちまけられて……焼けちゃいそうなぐらいの体温を感じる。
「お兄のソーロー♪」
「う、うぅっ……ごめん……」
「ううん、大丈夫だよ。それにさ、まだまだこれぐらいじゃないよね?……ちゃーんと、あたしの中に出す分の精液、残してくれてるんでしょ?」
「あ、ああ……で、でも、楓。生は……」
 もちろん、お兄がそう気遣ってくれるのはわかってる。でも、あたしはちゃんと手を打っていて。
「あたしね、チア部の友達に結構、重い子がいるんだ」
「……え?う、うん」
 あえて主語をぼかしているから、たぶんお兄はよくわかってないと思う。
「でもねその子、ピルを飲みだしたら結構、マシになったんだって。――でね、あたしは別にすっごく重いってほどじゃないんだけど、やっぱり重いか軽いかなら、軽い方がいい訳じゃん?ちょっとお金はかかっちゃうけど、それをケチって他がめちゃくちゃになってもダメだし」
「う、うん」
「だからね。あたし、ピル飲んでるんだ。……この意味、わかるでしょ?」
 チラッ、とお兄を流し目で見る。
 すると、お兄はごくんっ、と生唾を飲み込んでいた。
「あたしのおまんこに無責任中出し♪してくれていいんだよ」
「か、楓っ……」
 そう言うと、お兄は意外にもちょっと気まずそうな顔をした。
 ……そっか。お兄は優しいから、嬉しいよりも、そうなっちゃうんだ。
「わかってるよ。お兄は“無責任”だなんて思ってないよね。もしもデキちゃったら、その時はなんとかしてくれるんでしょ?……でも、あたしはやっぱりお兄をおまんこで感じたいの。お兄って気持ちいいっていう気持ちを、体で感じたいんだから。……だから、いいでしょ?」
「…………うん。ありがとう、楓」
「別に感謝なんていいのに。ホントに実際、かなり楽になったんだよね」
「……そ、そっか。女の子って大変なんだね」
「まあねー」
 そう笑って、あたしはベッドにごろん、と体を投げ出す。
「ね、お兄。ぎゅーってしながらシない?だいしゅきホールドってやつ!」
「う、うん……それじゃあ……」
 お兄は緊張しながらベッドの上に座り、あたしの上に覆いかぶさってくる。
 ……仰向けのあたしのおっぱいからは、まだどろり、と精液が垂れ落ちてきていた。
「ちょっと待ってね……。んっ、ちゅるるうっ、れろっ……。ふふっ、自分の精液が付いちゃうの、嫌でしょ?」
「そ、そうじゃないけど……」
「んれろっ……ちゅぷっ、ちゅっるぅっ……ふふ、あたしが精液舐めてる姿、エッチでしょ」
「うんっ……」
 ぺろぺろと体に付いた精液を舐め取る姿をお兄に見守ってもらって。
 その間中、ビクビクと震えるお兄のおちんぽを見ていた。……あたしのおまんこも、もう限界、ってぐらい濡れちゃってる。
「はい……もういいよ」
「そ、それじゃあ……いくよ」
「うんっ……んっ、ふぁああっ……!」
 ぎゅっ、と手を握りながら、お兄のおちんぽが奥へ奥へ入り込んでいくのを感じる。
「んふっ……!ふっ、んぁあああっ!ひ、久しぶりぃっ……!これ、やっぱ、すごいよっ……!!」
「んっ、ふううううっ……!き、気持ちいいよ、楓っ……!」
「うん、好きっ……!生のお兄ちんぽ、好きっ……!!」
「ごめん、楓……!動くよ!」
「うん、来てっ!いっぱい、ずりずりしてっ!あたしも、気持ちよくなりたいからっ……!!」
「うっ、くぅっ……!」
「ふぁあああああんっ!あっ、あっ、あひあっ……!!あっ、あっ、あぁぁああああんっ!!!」
 お兄は我慢できない、という顔をしながらも、あたしを気遣うように腰を動かしてくれる。
 本当に優しくて、こんな時でも遠慮しちゃう彼のことがあたしは……心から大好きなんだろうな、と思った。
 こうやってエッチを。セックスを望むのは、動物としての本能。性欲によるところもあると思う。
 だけど、お兄はこんな時でもギリギリ理性的で。だからこそ、そんなお兄のことを好ましく思っているあたしは、動物ではなく、人間としてお兄が大好きなんだと実感できる。
「はひっ……!んっ、あはぁっ……!!ひっ、ふつ、んぁぁあああんっ!!もっと、もっときてぇええっ……!!」
「うっ、うぅっ……!」
「あぁぁああああんっ!そこ、そこ、いいよぉっ……!お兄、好きっ!お兄のこと、大好きだよっ……!」
「楓、楓っ……!好きだっ……!」
「うんっ……!あたしも、大好きっ……!」
 ぎゅうううっ、て。
 お互いの手のひらから血の気が飛んじゃうぐらい強く手を握りしめて。
 あたしは、お兄を絶対離したくない。もうずっと、このままでいたい。
 そう言うようにして、彼の体を自分の足で挟み込む。
「ふぁああっ……!?」
「あっ……楓の足、つるつるだ……」
「う、うぅっ、エッチ!ヘンタイだよ、お兄っ!」
 すると、お兄はほとんど本能的かもしれない。
 あたしの足をさわさわ、すりすりと解いた片方の手で撫でてきている。
「お兄、ちゃんとぎゅーって手、つないでて!あたし、逃げちゃうよ?」
「……逃がさないよ、楓」
「ふぁああっ!?んちゅぅううっ……!!ちゅるるうっ、ちゅぱっ、ちゅるっ、ちゅれるじゅうううっ……!じゅっぱっ!」
 そう意地悪を言うと、お兄は必死にあたしの手を掴んで、それから唇を奪ってくる。
 上も下も、お兄がいっぱい。彼の温かさを全身で感じられる幸せ。
 それを感じながら、あたしは……。
「ひふっう……!あっ、、あっ、あぁぁっ……!イくっ!いっぱい、イッちゃっ……!!あぁっ……!ぅうううんっ!ひっ、くぅうううんっ!!!」
 幸せを感じながら、何度も膣内を痙攣させてイッてしまっていた。
 気持ちよさと嬉しさが混ざり合って、どこまでが幸福感で、どこからが絶頂感かわからない。
 でも、それでいい。それがいい。
 あたしはとにかく気持ちよさを感じて。それで……。
「ひっ、くぅううううんっ!!!」
「あっ、あぁっ……!楓、出すよっ……!受け止めて!」
「うん、来てっ!いっぱいいっぱい、あたしに注いでぇえっ……!!!」
 お兄も限界がきて、今まで以上に激しく腰を打ち付ける。
 膣壁とちんぽとが激しく擦れ合って。
 愛液はだらだらと、だらしなく涎のように溢れ続けて。そして――。
「ひっ、くぅうううううううんんっ!!」
 下半身でも、頭でも。気持ちいいのが弾けた。
「あっ、あっ、あぁぁぁあっ……!!!」
 膣内にあふれかえる、温かい精液。
 お兄があたしで感じてくれた証。
 それを膣壁で。子宮口で。それから多分、子宮内で……感じながら、あたしは深い深い絶頂感を味わっていた。
「お兄……また、会えてよかった……あたし、本当にお兄に会えてよかったよ……」
 絶頂の余韻に浸りながら、あたしはうわ言のようにそう言う。
「お兄、あたしを誘ってくれてありがとね。……お兄が言ってくれなかったら、あたし、来てないもん。こうして、お兄ともエッチできなかった……」
「……そっか。じゃあ、これからは……もっと僕の方からわがままを言ってもいいのかな」
「うんっ……いいんだよ。あたしばっかりわがまま言っちゃ悪いもん」
「そっか……じゃあさ、楓」
「うん…………」
 まだあたしたちは手をつないでいる。お互いに、もっと強く、ぎゅっとして。
「楓も疲れてるだろうから、これ以上のエッチはいいけど。電車の時間まで、このままずっとつながってていいかな?」
「…………いいよ。当然じゃん」
「そっか。ありがとう」
「ううん、大好きだよ、お兄♪」
 あたしは本当にお兄のことが大好きで。
 お兄もあたしのことが大好きで。
 ああ、今って本当に幸せだなぁ、と改めて噛み締めて。
 それから、ちょっとだけ。ほんのちょっとだけど。
「お兄……すき…………」
 安心感で気が緩んで、あたしは意識を失ってしまっていた。



「楓、そろそろ時間だよ」
「うん……わかってる」
 あたしたちは本当に、あれから一度たりとも離れることなく、ずっとつながったまま。
 何かを話すでもなく、するでもなく。
 互いの呼吸の声を聴きながら一緒にいた。
 でも、もう時間が来るから。シンデレラの魔法が解ける鐘は、鳴り始めていたから。
「ね、お兄。あたしから抜いていい?」
「うん、いいよ」
「アリガト…………んっ、ふぁっ……!」
 あたしが腰を引いて、お兄から離れる。
 慎重に慎重に、できるだけ膣口を上に向けながらしていたから、お兄に出してもらった精液はほとんど垂れ落ちることなく、入り口に留まっている。


「よい、しょっ……。お兄も、もう立ち上がっていいよ。あっ、それからさ、あたしの着替え、取ってくれない?」
「うん。……はい、着替え」
 お兄は、なぜあたしがわざわざ着替えを求めたのかわかっていないらしく、きょとんとしている。
 そんなお兄の前で、あたしはまだベッドに横になったまま、パンツを履いた。
「うん、これでOK!」
「えっ、楓……」
 すぐに、パンツのクロッチ部分には、お兄の逆流精液が付着して、染みを作り出す。
 あたしはまだ上半身裸のまま、お兄の耳元に口を近づけてささやいた。
『お兄の中出し精液、船磯にお土産として持って帰っちゃうね♪』
「っ…………!」
 その時のお兄の驚いたような、照れたような表情は忘れられない。

 これがあたしにとって初めての、お兄と一緒のハロウィンの思い出なのだった。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

Wedge White 2019/11/01 22:10

ハッピーハロウィン!な新作情報

 唐突ですが、ハッピーハロウィン!(365日早い)です!



 いきなりなんだ、このロリっ子は!?と思われてしまうかもしれませんが、そうです。このハロウィンのタイミング(一日遅れ)で、新作のヒロインの発表です……!!


 今までWedge Whiteヒロインは巨乳の子ばかりでしたが、きちんとロリっ子もおります
 という辺りで、まずはキャラクター紹介から!


桐(きり)
年齢:1300歳ぐらい
誕生日:5月9日
身長:142cm
体重:34kg
スリーサイズ:66(AA)・51・72


 純然たるロリっ子となっております……!
 ちっちゃ可愛い、人外の女の子。いわゆるのじゃロリって感じの子になりますね
 前作までからすると、いきなりほぼ無乳という、かなり振れ幅が大きい感じになっていますが、ちっちゃいからこそのプレイをお楽しみいただけます
 また、今作については全体的に日常や、世界観説明の多かった前2作に比べ、エッチシーン多め、とにかくいちゃいちゃを楽しんでもらえる構成となっております
 複雑な設定やストーリーはなく、桐ちゃんとひたすら触れ合ってもらえます

 それから!今回からの新たな試みとして、本編以外のボーナストラックも収録しております
 こちらは、主人公の名前を呼んだり、作品独自の設定を口にはしたりはしない、汎用的なボイスで、アラームなどにお使いいただけるようにしておりますので、そちらも含めて「桐との日常」をお楽しみいただければ、と考えております

 気になるヒロインのボイスは鳴坂みあ様にお願いさせてもらいました
 とても理想的な……理想的過ぎるのじゃロリボイスで、約一時間をとことんお楽しみいただけるかと思います

 発売時期は現在未定ですが、恐らくは来月予定ですので、今しばらくお待ちいただけますよう、よろしくお願いいたします……!!



 ……という、新作予告だったのですが、もうひとつ、お知らせがございます
 現在、Wedge Whiteの公式サイトは実質更新停止状態で、新作情報の告知などはこのCi-en上で行っておりますが、新公式サイトを公開準備中でございます
 以前はwixという無料のホームページ製作サービスを使用しておりましたが、心機一転、全く新しいプラットフォームで、より親しみやすいサイトにできれば、と考えております
 こちらもいつ公開となるかは未定ですが、Ci-enよりも情報がまとまった、見やすい「拠点」とできればと思いますので、そちらもどうぞお楽しみいただければ幸いです


 それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!
 ハッピーハロウィン!!でした……!

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

記事を検索