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おっぱいの記事 (17)

Wedge White 2023/02/15 12:18

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Wedge White 2023/02/14 22:28

乙女の勝負

乙女の勝負



「チョコの作り方?別に教えてもいいが、エル、お前が料理なんてどういう風の吹き回しじゃ?」
「だって、もうすぐバレンタインデーでしょ?だから、悠君に手作りチョコを作ってあげたいの!」
 2月の初旬のある日。
 エルシアは起きてくるなり、可愛らしく両手を合わせ、桐に対して拝んでお願いをしていた。
 その姿が妙に日本人っぽくて、思わず桐は苦笑してしまう。
「妾も悠には作るつもりだったし、二人からという形にすればいいじゃろう。デザインのアドバイスなどをくれれば、十分二人で作ったことになるじゃろう?」
「そうじゃなくて、全部私の手で作りたいの!」
「……結局、料理を覚えたいと言いつつ一度も練習していないじゃろう。お菓子作りは料理よりも難しいぞ?軽量や時間を測るのが非常に大事で、じゃな……」
「頑張るから、お願い!」
 桐としては意地悪する理由もないし、初めから受け入れるつもりだったのだが、エルシアが子どものようにお願いをしてくるのが妙に可愛らしく、わざと遠回りするようなことを言ってしまっていた。
「しょうがないのう。ただし、妾は料理に関しては妥協はできんからな。できるまで徹底的に厳しく教えるから、覚悟しているんじゃな」
「はい!師匠!」
「師匠、のう……」
 本当にエルシアらしくない言動に戸惑いながらも、こうしてエルシアのチョコ作り特訓が始まった。



「で、具体的にはどんなチョコを作りたいのじゃ?シンプルにチョコを溶かして成形し直したチョコから、ブラウニーやクッキー、なんならチョコレートドリンクまで。色々とチョコを使ったお菓子はある訳じゃが」
「え、えーと、桐はどれがいいと思う?」
「そう来ると思っておったわ……」
 可愛らしく聞き返してくるエルシアに呆れつつ、桐はエルシアのスマホを借りて、いくらか検索して見せた。
「桐、スマホ使えるんだ……」
「お前は妾をなんだと思っているのじゃ」
「お婆ちゃん」
「妾の方が若いんじゃろう、このババアめ」
「あうっ……!」
 桐は軽くエルシアのおでこを指で弾き、v画面を見せる。
「初心者向けならまあ、トリュフチョコか、このチョコムース辺りがいいじゃろう」
「えぇー、それって、溶かして固めるだけじゃないの?手抜きって思われない?」
「ズブの素人のくせに生意気言いおって……。溶かして固めるだけと言うが、ではエル。どれぐらいチョコを湯煎するつもりなのじゃ?2分か?5分か?それとも10分か?」
「え、えーと……よく溶けた方がなめらかそうだし、10分ぐらい?」
「では、どれぐらい固める?冷蔵庫で30分か1時間か、2時間か」
「カチコチの方がチョコっぽいから、2時間!」
 桐は試すように質問しながら、笑いが隠し切れていない。だが、エルシアはそれに気づく余裕もないらしく、なぜか指を折って時間を数えている。
「物にもよるが、トリュフチョコなら20分も冷やせば十分じゃ。トリュフの場合、手で丸めてココアパウダーをまぶす行程があるのだから、完全に固まっていては成形できないじゃろう」
「あ、そっか!……って、20分って選択肢はなかったでしょー!」
「いや、妾は一例としてそう言っただけで、そこから選べとは言っておらんが」
「むー!意地悪だよー!」
「とりあえず、全く製菓の知識はないとわかったから、手抜きとぶう垂れず、簡単なものを作るぞ。大体、簡単だから手抜きという発想が何か違うじゃろう。シンプルなレシピなら、その分、材料にこだわったり、デコレーションに手を加えるという選択もある。トリュフにしても、生クリームの分量を変えるだけで味わいは変わってくるしのう」
「うーん、でも私、チョコの味ってわからないし」
「そのために妾がいるんじゃろう?いくらでもお前の下手なチョコを食べてやるから、失敗を恐れずに色々とやってみるといい」
 桐は優しく言い、早速、用意していた板チョコを取り出す。
「まずはチョコを刻んで、ボウルに入れてみるといい。さすがにそれぐらいはできるじゃろう?」
「ほ、包丁って握るの初めてなんだけど……」
 引きつった笑顔で助けを求めるエルシア。
「どれだけお姫様やっていたのじゃ……。ほとんど人と関わっていなかった妾とは違い、お前は人の社会で暮らしていたんじゃろう?」
「だ、だって、私の食事って血液だし!誰かに料理を作ってあげる機会もなかったし!」
「……では、悠はエルが初めて料理を作ってやりたいと思った相手という訳じゃな」
「う、うん……そうだよ」
「まったく……」
 桐はため息を小さくついた後。包丁を握って見せる。
「まずはお手本を見せるからな。包丁はそもそも、自分から指に当てない限り、怪我をすることはないのじゃ。ゆっくりと刻んでいれば、怖いことは何もない。チョコは滑ったりする危険もないしのう」
 トン、トン、トン、とあえてゆっくりと。一定のリズムで桐はチョコを刻んでいく。
 美しく等間隔で刃は入っていき、細切れのチョコが簡単に作られていった。
「やってみるといい」
「う、うん!」
「そう言えば、エルは力が強かったな。ゆっくり、優しくでいいからな」
「そ、そんなに強くないよ。男の人と同じぐらい」
 おっかなびっくり。エルシアは包丁をチョコに落としていく。
 すると、当然ながらチョコは切断される。
「わ、やったー!」
「はいはい、嬉しいのはいいが、包丁を振り上げるんじゃないぞ。まあ、お前も妾も包丁程度でどうこうなる体ではないが」
「でも、痛いのヤだから、ちゃんとするね」
「うむ。血の混じったチョコはさぞビターじゃろうしな……」
 二人の特訓は、バレンタイン直前まで続き、最終的にエルシアはチョコムースを作ることになった。
 牛乳とマシュマロで作った下地に、後からチョコを加えて作るため、湯煎すら必要なく、当に「溶かして固めただけ」で作ることができ、なおかつ完成したムースをデコレーションすることでオリジナリティも出せるため、彼女の技術と要望に叶うレシピだったという訳だ。



「悠君、ハッピーバレンタイン!私からのチョコ、受け取って!」
「エル。ありがとう。……もしかして、手作りなのか?」
「うん、もちろん!桐にいっぱい教えてもらったの!」
 バレンタイン当日。悠が帰ってきてからしばらくして、エルシアが起きると、すぐに彼女は前日に用意していたチョコムースを取り出して渡した。
 彼女が料理を作れないことは悠も知っているため、思わず彼は桐の方を見ていた。すると、桐は優しくうなずき、それから口を開いて笑った。
「悠君。早速食べてみて!ちゃんと美味しくできてるはずだから!」
「ああ、ありがたくいただくよ」
 幼い子どものように身を乗り出し、すぐに食べるように言う彼女に苦笑しながら、スプーンですくって口に入れる。
「……美味しい。すごく優しい味わいだよ」
「えへへっ……よかったぁ」
「よく頑張ったな。エル。……桐も」
「本当、想像以上に不器用でのう。何度、匙を投げようと思ったか」
「えぇーっ!?」
 わざとらしく桐が言うと、エルシアは割りと本気で心外そうな、悲しそうな顔をする。
「冗談じゃ。本当によく頑張っていたぞ、エル。悠に喜んでもらえてよかったのう」
「うん……ありがとう、桐」
「ん、どういたしまして。……ほれ、悠。妾からも」
「桐からも?ありがとう!」
 桐もお皿の上に乗ったケーキを差し出してくる。
 ティラミスのように台形の、可愛らしく上品なチョコケーキだった。
「普通にチョコやケーキを作っても芸がないから、パフェを作ってやろうと思っていたのじゃが、エルがムースということで、被らないようにこっちにしたのじゃが」
「すごく嬉しいよ。……それにしても、パフェか」
「うむ。前にパフェが好きじゃが、さすがに男の身で頼む勇気がないと言っていたじゃろう?――ま、そっちに関しては今度、妾と遊びに行って頼むとしよう。妾が注文して、悠とシェアすればいいじゃろう?」
「前に一回だけ言っただけなのに、覚えててくれたのか……。うん、その機会も楽しみにしているよ」
 悠は嬉しそうに言いながら、彼女のケーキも口にする。
「ん~っ!美味い!!」
「ふふっ、よかった。そこまでケーキを作った経験はないからのう」
 おそらくはエルシアが悠と会う前。あるいは、エルシアが寝ている時に話題に出ていたことについて話し、次のデートの約束も取り付ける。しかも、一緒に同じものを食べるなんて、エルシアにはできないことだ。
 桐と悠の会話を聞きながら、エルシアはむくれにむくれていた。
「……エル、何を拗ねているのじゃ」
「拗ねてないもん。桐が大人げないって思ってるだけだもん」
「はぁ。誰が大人げないのじゃ、誰が」
 衝動的に拗ねていたエルシアだったが、確かに彼女がチョコを用意できたのは桐のお陰であり、大人げないのは自分の方だとすぐに気づく。
「でもぉ……」
「悠。エルシアはもっと褒めてほしいそうじゃ。頼めるか?」
「え、ええっと、どうすれば?頭なでなでとか……?」
「わ、わわっ……」
 その言葉だけで赤面するエルシア。だが、桐は少しだけいやらしく笑って、エルシアの後ろに回る。そして……。
「それもいいが、こっちの方が喜ぶじゃろう?」
「きゃあっ!?」
 思い切り、エルシアのドレスをずり下ろしてみせた。
 ぶるるるんっ!と爆乳が激しく揺れ乱れながら、悠の前に姿を現す。
 まだ揺れている真っ白な胸に、ピンク色の乳首は、悠の視界をずっと支配していた。目を離せなかったのだ。
「え、え、えっと……」
 悠は赤面しつつ、まずは手を伸ばしたものか、と迷っていると。
「こんなこともあろうかと。残ったチョコをそれとなく常温で保存していたのじゃが。……ほれ、エル。自分の武器を存分に使うがいい。――妾にはないものなのじゃからな。拗ねる必要もなかろう」
「ふぁあああんっ!?」
 桐は、ボウルに残っていたチョコをハケを使ってエルシアの乳首に塗りたくる。
 その刺激にエルシアはびくびくと震えて、当然、おっぱいも激しく揺れまくり、チョコはまだ半分溶けているため、体中に飛び散ってしまう。

「……エル!」
「ひぅううっ!?」
 その痴態を真正面から見ていた悠は、遂に我慢できなくなって、彼女を押し倒し、おっぱいに吸い付いてしまった。
 肉厚の乳首をそのまま食べるように、口の中に含む。
「じゅるうううっ!!」
「ひっ、んぅううんっ!!やっ、ぁぁああんっ!ダメ、ダメ、だよぉ!ゆう、くっ……!ひぁああああああ!!!」
 悠はチョコを舐め取るという名目ではあるものの、とっくにチョコが取れてしまったエルシアの乳首をちゅぱちゅぱ、じゅぶじゅぶといつまでも舐めしゃぶり続ける。チョコはなくなっても、甘い匂いと、味は消えない。エルシアのおっぱい自身から、ほのかに甘いミルクのような風味がするのだ。
「はぶちゅっ!ちゅるるぅううっ!!!ちゅるっ、ずずるぅううっ!」
「ひっ、んっ、ふぁあああんっ!!!あっ、あっ、あぁああっ!!ちくびぃ!よ、弱い、からぁっ!!あっ、あっ、あっ、あぁああああっ!!!」
 思い切り乳首を刺激されて、エルシアは悶え、声を裏返らせて激しく乱れる。
「悠、君っ……私のおっぱい、好き?」
「んちゅるっ……もちろんっ……じゅるるちゅううっ!」
「ふぁああああんっ!好きっ、好きっ、私も悠君好きだよっ……!」
 エルシアは喘ぎながらも、ぎゅうっ、と悠を抱きしめて、もっと顔を胸に埋めるようにする。

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Wedge White 2022/12/26 10:08

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Wedge White 2022/12/24 16:50

吸血鬼と聖夜

吸血鬼と聖夜



「メリークリスマース!」
 3人がそれぞれのワイングラスを打ち鳴らし、パーティーが始まる。
 洋酒が苦手だという桐はシャンメリーで、悠は明日も普通に学校があるので、二日酔いしないようにとかなり弱めのチューハイ。そして、エルシアは当然ながら血液をグラスに注いでいた。
「って、一人ぐらいは赤ワインを飲むべきじゃないの!?ワインってほら、あの人の血とかそういう表現されるでしょ!?」
「そうなのか?」
「誕生日に血を飲まれるというのも、結構な鬼畜じゃろう。妾はクリスマスはシャンパンを飲むものと認識しておるが」
「いやまあ、日本での祝い方がどうとかはいいんだけども、ね?私も別に馴染みないし」
 血を軽く飲んだ後、エルシアは珍しく声を張ってツッコミを入れる。が、日本人たちの反応は割に冷ややかだった。
「吸血鬼がいうのもどうかとは思うけど、日本人の宗教や文化全般へのテキトーさは、未だに信じられないんだよね……。アレンジするのが上手いのはいいことだとは思うんだけど」
「エルよ、人間のやることにいちいちショックを受けていては、身が持たんぞ。この島国で面白い人間を見続けてきた妾からのアドバイスじゃ」
「む、むむーっ!私の方がお姉さんなのに、なんか桐がお姉さんぶってるー!」
「……やっぱりグレープフルーツのチューハイは美味いな。しばらくエナドリ味ばっかり飲んでたけど」
「って、悠君は何を呑気にお酒飲んでるのー!?」
「いや、俺も俺なりの処世術を学んだって言うか。人外の会話はほどほどに聞き流してる方がいいと思って」
「うえーん!桐ー!悠君が冷たいよぉ!」
「よしよし、明日は一緒に日光浴しような。ぽかぽかで気持ちいいぞ」
「やったー!って、吸血鬼が日光浴なんてしたら具合悪くなるわー!」
 いい感じにあしらわれ、エルシアは諦めて血液をまた飲み始める。
 食卓には、桐が用意した今日のメインディッシュ。鶏の半身のグリルの他、これもまた桐特製の巻きずし、後はフライドポテトも並んでいる。いい感じに和洋折衷。まだ日本にそれほど馴染んでいないエルシアが卒倒しかけるのも納得……かもしれない。
「チキン、うまっ……!というか、思ったんだけど桐って洋食もめちゃくちゃ上手いよな。見た感じは和食が得意そうなのに」
「んー?そうじゃな、妾は正直、どの国の料理、というのはあまり気にしておらんからな。しっかりと人間の文化にも日本にも馴染んでいるつもりじゃが、そもそも食事の必要がない身なのだから、和食と洋食の区別はなく、まとめて人間の食事、といった感覚じゃ。作っていて、それぞれ調理法が違うとは感じるが、あまりどこの国の料理だから得意とか難しいとか、そういうのは感じないのう」
「あー、なるほど」
 桐はそう言いながら、巻きずしを口に運ぶ。中身はシンプルなだし巻きやかんぴょうといった、彩りがいいとは言えない茶色主体のものだが、よくだしの利いた日本らしい美味しさがある。
「桐のご飯、おいしそーだなー。人間が美味しそうにご飯食べてるのを見ると、血だけで終わっちゃう食事は味気ないなぁ、って思っちゃうんだよね」
「食べてみてもいいぞ?」
「んー、どうせ味を感じないからなぁ。それでも食感や匂いは楽しめるけど、ちゃんと味わえないのは桐に悪いからやめとくね。その分、悠君がいっぱい食べちゃって。私は君が美味しそうにしてる姿が一番のごちそうだから!」
「それじゃあ、遠慮なく……。あ、うま、うまっ……」
「悠はよく食べるのう」
「桐のご飯が美味いからだよ。昔は割りと少食だったと思うし」
「母親の作ってくれた料理もよかったじゃろう?」
「う、うーん。桐の料理っていう理想の味を知っちゃったからな。……そうだ、桐が教えてくれたらいいんじゃないかな」
「むぅ。悠の両親に妾が見えるとは限らんがのう。一応、血縁関係にあれば比較的、見えやすい傾向にはあるみたいじゃが」
「じゃあ、桐がレシピブックを書いたらいいんじゃない?それなら読めるでしょ?」
「む、レシピか。妾は全て、記憶に頼っておるからなぁ。いざ文字にまとめろと言われても、上手くできるか……かなり感覚的にやっている部分も多いのでな」
「それで上手くいくってことは、相当上手いってことなんだろうな。才能があるって言うか」
「経験じゃよ、経験。そなたよりもずっとずーっと長く生きておるのじゃ。より多くのことができて当然じゃろう」
「むむむっ…………」
 桐の言葉を受け、少し悔しそうな表情になるエルシア。
 彼女は医学薬学の分野では相当な功績を残し続けているが、それ以外の分野については完全に素人以下だ。料理も作ったことすらない。自分に必要ないからだが。
「ゆ、悠君!今度、私がご飯作ってあげるね!」
「えっ、エルシアって料理得意なのか?」
「もっちろん!桐よりもお姉さんなんだから、すっごく上手いんだよー」
「それなら期待だな。楽しみに待ってるよ」
「う、うん!」
 素直に信じてくれた悠を前に、エルシアは気まずそうな曖昧な笑顔を返す。
『見栄を張りおって』
『お、お願い桐。教えて?』
『付け焼き刃で妾の料理に慣れた悠をうならせることができるとでも?』
『そこをなんとか!』
『仕方がない。悠は卵料理が好きじゃ。それを責めればとりあえずは納得するじゃろう』
『やった。桐、大好き!』
 こうして、クリスマスパーティーは慌ただしくも、和やかに過ぎていく。



「悠君、この後は私のお部屋でパーティーの続きしようよ!」
「え、俺、もうそろそろ寝たいんだけど」
「ちょっとぐらいいでしょ!桐、悠君を借りていくねー!」
「んー。もしも悠が寝たら、寝室に運ぶんじゃぞ」
「はーい」
 桐が後片付けをする中、エルシアは悠を自室へと連れ込む。そして。
「ねねっ、今日の私の衣装、どうどう?サンタさん、可愛いでしょ!」
「あ、ああ。うん。よくサイズがあったな……いや、めちゃくちゃパツパツだけど」
「えへへっ」
 二人きりになり、エルシアは少し照れたような表情で、改めて自分の衣装を見せつける。
 エルシアの衣装は、いわゆるミニスカサンタ……だが、爆乳過ぎる彼女に合うサイズの服が簡単に手に入るはずもなく、今にもはちきれそうな格好になってしまっている。
 当然、それは悠にとってはたまらなく魅力的な姿であり。
「悠君、もう勃起しちゃってるね♪」
 エルシアにもそれは見抜かれてしまっていた。
「なんていうか、その……エルシアはさ」
「うん?」
「俺をそうやって誘惑するのを楽しんでるよな?」
「うん、もちろん!ねっ、悠君。お胸きつきつだから、もうこんなの脱いじゃうね?今日の私はよいこの悠君にプレゼントを届けるサンタさんだけど、やることやる時に衣装は邪魔だもん♪」
「そ、それじゃあ……」
「はい、どーぞ♪」
 エルシアは楽しそうにパツパツの衣装を脱ぎ取る。

 すると、布地の中に押し込められていた爆乳が、ばるるんっ、という擬音がしているのではないか、と真剣に感じられるほどに激しく揺れ震えながら姿を見せた。
 大ボリューム過ぎるおっぱいに、その大きさに見合うだけの巨乳輪。乳首そのものも大きく肉厚で、魅力的に感じずにはいられない、極上過ぎる肉感的な女体……現実に存在しているのが信じられないほどの美爆乳だった。
「その、エルシア。あえてお願いしたいんだけどさ」
「うん、なんでもいいよ?今日は私が悠君へのプレゼントなんだもん」
「今日はエッチっていうか、その……おっぱいをずっと堪能するだけでいいかな?揉んだり、舐めたり、吸ったり……そういうの」
「うん、いいよ。そっかぁ、精液ぴゅっぴゅーってするより、甘えたいんだ」
「うん……なんだか、そういう気分で」
「どうぞ。もうこのおっぱいは君だけのものだよ」
 そう言ってエルシアは、悠を手招きする。
 見た目は少女のようでも、悠の100倍以上も生きている吸血鬼の女王。そんな彼女の手招きには、優しく温かい母性を感じられる。
 桐が時に厳しく、時に優しい“お母さん”なら、彼女は無条件で自分を肯定してくれるような、ある意味で無責任な包容力の強い母性。しかし、一年の終わりのこんな時ぐらい、その母性に甘えてみたくなるのもまた人間というものなのだろう。
「エルシア、ありがとう」
「んふっ……いいよ、いっぱいいっぱい、おっぱいで楽しんでね」
 悠は少し赤面しながら、目の前のたっぷりとしたおっぱいへと手を伸ばす。
 それは、軽く指を沈み込ませるだけで激しくへこみ、どこまでも圧力を受け止めてくれる。ぱつぱつのゴムボールのような見た目だった爆乳だが、その実態はぐにゃぐにゃと形を変える柔らかな猫の体のようで、悠の手の形通りに好きに変形させることができた。
 そして、力を込めれば込めるだけ、優しい反発力が返ってくる。優しく押し返してくるその反発は、柔肉の豊かさと密度の証明で、その手応えに悠は夢中になってしまう。
「エルシア、もっと強くしていい?」
「いいよ。……んっ、ふぁっ……いいよ、悠君。いいこ、いいこ……ふっ、んぁぁっ……!」
 優しく許可を求めてから、悠はより強く。おっぱいから母乳を搾り出すようにしっかりと揉みしだいていく。
 まだ乳首には直接触れていないが、大きく、同時に敏感な性感帯であるおっぱいは、乳首の周辺を揉むだけで反応して、薄いピンク色の乳首はどんどん鮮やかに色づいていく。
「エル……好きっ……」
「んふぁああっ!?」
 そんな勃起乳首を目の前に、黙っていられるはずもない。悠はほとんど反射的に。赤子がそうするように、目の前の魅惑的な乳首に吸い付いていた。
「ちゅぱっ……ちゅぅううっ!ちゅるっ、ずるるっ……じゅっ、ちゅるるぅううっ!」
「ふっ、ひぁああああんっ!あっ、あぁっ、そ、そこっ、好きっ!悠君、ゆう、くっ……!ひぁああああんっ!!」
 敏感な弱点を責められたエルシアは、さっきまでの母性的な余裕はすぐに鳴りを潜めてしまう。
 後に残ったのは、性感帯を責められ、激しく喘ぐたまらなく色っぽい少女の顔で、悠を抱き寄せるように彼の背中に腕を回しているのに、その手もピクピクと痙攣し、足もばたばたと動いてしまっている。
「ちゅっ、ちゅるぅっ、ちゅっ、じゅっ、じゅううううっ!」
「ひぁあああんっ!イッ、くぅうううっ!イッちゃうよぉおおおっ!!」
 そして、あっという間に性感は弾けてしまい、エルシアは背筋を伸ばして絶頂へと達する。
「はうぅうっ……あっ、あぁっ、あぁぁっ…………」
 へにゃへにゃに蕩けてしまったエルシアは、涙で潤んだ瞳で、悠のことを見つめた。そして。
「悠君、やっぱりダメだよぉ……おっぱいだけなんて、私が耐えられないよ。エッチ、しよ?おまんこに……私のじゅくじゅくおまんこに悠君の立派なおちんちん、挿れて……。ね、お願い。いいでしょ?」
「エル……」
「うん、悠君」
「ごめん、我慢させて。それじゃあ……」
「うんっ…………」
 悠はそれが当然であることのように、エルシアを押し倒す。布団まで移動する余裕なんてなく、床に押し倒して、そのまま彼女の股間へと肉棒を向けた。
 おっぱいだけという話だったが、悠のモノは先端が先走りで濡れてしまっている。彼もまた、彼女のおっぱいを堪能する内に、たまらなく興奮してしまっていたのだ。
「じゃあ、挿れるから」
「うんっ……」
 愛液でぐじゅぐじゅになったそこは、意外なほどに幼く、彼女の肉体年齢が若い内に止まったことが伺える。
 1000年以上生きてる吸血鬼の、うら若い女性器。ロマンさえ感じるそのアンバランスさに、悠の興奮は最高潮だった。
「ふっ……!んっ、んぁああああんっ!!いいっ、いいよぉっ!悠君っ!!!」
 既に愛液で濡れそぼったそこへと腰を突き出すと、エルシアは貪欲にも膣をしっかりと締めて、肉棒を抱きしめるように密着してくる。
「うっ……!んぁあっ……!」
「ひゃあああんっ!あぁあんっ!いい、いいのぉっ!もっと、もっとぉおおっ!!奥、おぐぅっ!もっときゅんきゅんさせてぇっ!お願いっ!!!」
「ふっ、ううぅっ……!!エル、エル……!」
「悠君、好きっ!好き、だよぉっ……!!」
 二人はすぐに性行為の快楽。そして、お互いを想い合うことに夢中になっていく。
 歳の差も身分の差も。性行為という根源的な営みの前ではなくなっていて、男が女を求め、女が男を求める。それだけしか残らない。そして、それがたまらなく心地いい。
「ひゃああああんっ!あぁあああんっ!イッ、くうぅうううっ!いっぱい、イッちゃううううううっ!!!悠君ちんぽ、好きっ!大好きなの!!悠君、悠君、悠君っ……!!」
「エル、俺も出るっ……!中に、出すからなっ!!」
「きてっ!出して!!悠君のせーえき、いっぱいちょうだっ……ヒャアああああんっ!イッ、ちゃうぅううううううううっ!!!!」
「ふっ、ううううっ……!!」
 気づけば二人ともに限界が来ていて、悠はエルシアの中に思い切り叩きつけるように精液を吐き出していた。
「あぁ、ぁああっ……!きてるぅっ……あっつい、あっついよぉっ…………」
 エルシアは、膣内射精の感覚に目を細めて、恍惚としている。
 悠はあまりにも心地の良い射精、そしてエルシアの膣内の感覚にほとんど呆けてしまっていた。
「えへへっ……悠君、私のおまんこが大好きなんだよね。ちっちゃくて、きつきつで。でも柔らかくて包み込んでくれる、吸血鬼まんこ♪」
「エルが好きだから、だよ。……あ、いや、この言い方はなんか、違うかな……」
「私も大好きだよ、悠君」
「エル……んむぅっ!?」
 親子なんかではきかない歳の差。そのため、素直に恋人のような関係とは言いづらく、桐とのそれとほど、親子、家族のような関係でもない。しかし、大切には思っているという関係にしっくりくる言葉はなかった。だが、エルシアは彼の唇を奪って応える。
「んちゅるぅうっ……ちゅるっ、ちゅっ、じゅっ、じゅるうううっ……!んれるじゅううっ!れろちゅううっ……ちゅるるっ、ちゅぱっ、ちゅっ、じゅっ、じゅれるちゅうううっ!」
「んっ、はっ……エル…………」
「大好きだよ。別にどんな関係でも、私が君が好きって断言できるのは変わらないでしょ?悠君は、どうかな。私のこと、好き?」
 エルシアはまたお姉さんぶって。しかし、少しだけ不安そうに悠に返事を求める。当然、彼の答えは。
「好きだよ、エルシア」
「やったぁ……」
 二人はまた唇を重ね合わせる。
 結局、悠が疲れて眠ってしまうまで、二人の濃厚な夜の時間は続いたのだが……桐は悠を連れてきたエルシアを迎えて。そして。
「クリスマス本番は、悠は妾とするのだからな」
「むっ……それはそれで悔しいかも……!」
 しっかりとエルシアに対抗意識を燃やしているのであった。

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Wedge White 2022/10/31 21:38

ハロウィンな早苗さん

キャラ紹介

藤宮早苗(ふじみや さなえ)
誕生日:2月15日 みずがめ セッカヤナギ あなたのために生きる・たくましさ
身長:163cm
体重:50kg
スリーサイズ:89(G)・56・83
種族:半吸血鬼



学校の中では金髪長身とよく目立つ方である3年生
その正体は半吸血鬼(ダンピール)であり、人間の血を飲まなければ生きられない体質
太陽の下では活動できないため、定時制に通っており、夕日にも当たると危険なため、肌の露出のない服装をし、常に日傘を持ち歩いている
穏やかで明るそうに振る舞っているが、本人も自称する通りに、抱えた過去も現在の感情も色々と重い女
吸血鬼のため、見た目に似合わず身体能力はすさまじく高く、本気で体育をすると全スポーツ協会からスカウトが来てしまうほどらしい
男性恐怖症に近い状態だが、吸血のために主人公に自分の事情を打ち明け、そのまま恋人という関係に収まる
男絡みの不幸が多かったため、まともな恋人関係に憧れている



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