紅差し 2022/09/22 00:25

【本編補足】浮気ごっこ、しましょう

談話室の高山獏×お姉さんのお話第3弾「浮気ごっこ、しましょう」出ました。


「音声じゃなくてノベルなんだ……」と残念がられた事でしょう。私もそう思います。
なんか突発的に「今書いて今出したい」という気持ちに駆られたのと、
談話室高山とお姉さんの生活と関係性が進展する話だったので、ヒロインの言動も明確に描写したくてのノベルです……!

※以下、作品のネタバレを含む話になります※


▼はじめに
この作品は、高山とお姉さんが結婚する前日譚のお話になります。
「いやキャラが結婚するならその部分を描写せえよ」という感じですが、
なんか、そこの直接的な描写よりも、結婚できるほどに高山とお姉さんの関係が深まっていく経過を書きたくて……。


▼時系列
ボイス1【可哀想な子だと思ったから〜】が初めて二人が出会った日のこと。
偶然自分の占い屋に迷い込んできたお姉さんがタイプの女だったので、遊びでセックスした高山。

そこから、週末に会えばふんわりとした世間話とセックスをする仲に。
お姉さんは高山に強く惹かれているものの、自分のことは「所詮セフレ」とわきまえていた。
そんな時にボイス2【僕、ヤるために会ってる訳じゃ〜】のイベントが発生。
高山から、あらためて「僕たち付き合いませんか?ちゃんと言ってなかったので」と告げられることで、正式に二人は恋人関係へ。

ただし、高山は自分の本当の姿(違法な植物を栽培し、その成分で客の頭を溶かして金銭を得ていること)はお姉さんには一切打ち明けません。
お姉さんは、平均的な倫理の社会で育ってきたお嬢さんなので、知られたら普通にドン引かれるだろう、という判断で。
お姉さんを自宅に迎え入れる時は、栽培部屋には鍵をかけて「汚い物置部屋なので……」と立ち入りを禁止していました。
余談ですが高山×おねのお話は「青ひげ」と「人魚姫」を一部モチーフにしています

そんな感じで高山の一番黒い面は隠されながらも、高山とお姉さんの交際は至って順調に、喧嘩など一切起こらず経過していきます。
なにせ高山もお姉さんも金銭にはそこそこ余裕があるので、ふいに海外旅行にも行ったりする。
ホテルのチェックイン時に高山が「新倉正孝」とサインする姿に「え!!?!?」と声を上げるお姉さんに「まぁ、呼び方は今まで通り高山さんでいいですよ」と笑う高山。

あと、高山宅の近所には吉田くんという中学生男子が住んでいるのですが、破綻した母子家庭で、母親の彼氏によって暴力を振るわれることもある為、高山が気にかけてちょくちょく匿ったり、面倒を見てあげています。
ちょっと重い話なので、高山は最初そのことをお姉さんには共有していなくて、ちょっと状況が落ち着いた頃に
小説【高山とお姉さんが骨董市に出る話】でお姉さんが吉田くんの存在を知り、そのあとに改めて紹介された感じです。

ただ相変わらず高山の人間関係は謎が多いまま、お姉さんは高山の特異な生き方に対して「なんて自分は退屈な人間なんだろう」と劣等感を抱いたまま交際2年が経過したのが本作【浮気ごっこ、しましょう】。
高山はお姉さんのために占い屋を廃業して植物も処分。
今作のプチ騒動(高山浮気疑惑)をきっかけに、お姉さんは高山にもうちょっと自分のモヤモヤをはっきり伝えられるようになって、後日「あの、高山さんって、実際に結婚願望とかって、あったりしますか……?」と切り出すのでした。
(それまでは外で夫婦扱いされる事があっても、「結婚をせがむアラサー女」と思われたくなくて切り出せなかった)


「結婚、したいんですか?」と笑う高山。
「いや、私は……両親からの圧力がすごくて。2年もどんな男と付き合ってるんだって、最近キツく言われるようになってきて……」
「そうなんですか?それは嫌ですね。じゃあパーッと挨拶して片付けちゃいましょうか。今ちょうど髪も黒いですしね(笑)」
とかなり軽いノリ、かつグイグイ話が進められると可愛いなと思います。

で実家凸したら、お姉さんの親は高山の学歴とか自営業とかすごく嫌がるんでしょうけど高山はシレッと預金額を提示して黙らせそうな気がします。
なんか愛想良いのにヤバ圧力みたいな雰囲気に気圧されて、高山とお姉さんの人生に口を挟めなくなるおね両親。高山は自分の生育環境的に「子供を抑圧する両親」をかなり軽蔑してるのでさらっとお姉さんをかすめとって、高山宅に住まわせて入籍届を出す。

お姉さんが「高山さんと結婚するんだ……」としみじみ実感するのは、高山宅にお引越ししてきた日だと可愛いですね。お姉さんに割り当てられた部屋は、かつてあの植物を栽培していた高山思い出の部屋や!


▼山野について
別の世界線(人間牧場高山)では、高山を支える社員さんでありましたが、談話室の世界線だと高校時代のマブダチです。
高校を卒業して家を出た山野は新宿二丁目へ。高山は小岩へ。
ヘアメイクの勉強をしながら身体改造を進める山野。
花屋でバイトしながらこの先の悪い商売を算段する高山。
お互い実際どんな異様な暮らしをしているかは明言しないけど、それでも何となく「こいつは信用できるんだよな」と居心地の良さを覚えて友人関係を続けている二人、という設定です。


▼作業中聴いてた曲
https://youtu.be/5o88SBdiums
甘くてぬるい日常。
こういうメロウな女性ボーカルR&B大好きなので、もしお勧めあったら教えていただきたいです……!

https://youtu.be/Mer7NWULAAA
ちょっと不気味だけど綺麗で心地いい曲。balming tigar、かなり推しピです


という感じの突発ノベルでした。もうここまで来るとよほどのマニアなお客さんしか買わないやろ……!と思っています。音声作品でないにも関わらず購入してくださった方、本当にありがとうございました!
結構これで一段落ついたんじゃない……?と思いますが、また突発的に高山作りたくなる日も来るかもしれません。なによりボイスで欲しい(本当に)

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