久しぶりに死にたくなった話
ぼくのなつやすみというゲームがあるが…あれを思いだすたびに、ノスタルジーで切なくなり死にたい、昔に戻りたいと頻りに体が言うようになった。
ぼくのなつやすみは2をエミュレーターで少しやったくらいなのだが、確かに世界観といいいとても懐かしい雰囲気であったのを覚えている。
だが…考えてみれば、ボクくんと自分が同じ年くらいの時、同じ様な事をしたこともなかったし、悪友とでもいうか、友達関係にも恵まれてはいなかった。
友達はなんというか、ドラえもんのジャイアンみたいな感じで、良い時は調子よく、悪い時は、こちらをイジメてくるタイプの変な友人だった。
ボクくんは小学3年生、その時は確かに…うつ病でもなかったし、通常の自分でいられたし自分が中心で回っていたように思う。母もあの頃はOO~と運動会などでは手を振っていて、愛してはくれていたのだろう。
なぜそのまま、愛してくれなかったのか…。年を追うごとに競争にまみれ、周りも変わっていったし、自分も変わろうと努力した。けれどダメだった。
変わろうとしたから壊れたんだと今だからはっきり思うし、引っ越しの件といい、自殺してしまった人といい、苦労したと言える。
中学生くらいにその友達と同じ塾に入り、塾で伊豆大島に旅行に行った想い出こそあれ、あと、一人で新幹線にのって、九州の実家?元の父親の家に遊びに行ったくらいしか、夏休みの思い出はない。
だから、ぼくのなつやすみで、ノスタルジーを感じるのは変な話なのだ。
中学と高校でもちょっとしたいじめ ち が き に聞こえるとか、盲腸になったり骨折したりとあまりいい思い出はない…だが、それを馬鹿にした人たちはのちに、同じように骨折したり盲腸になったりしていたが…不思議なものだが、良い思いでなぞないのに、戻りたいと言う。
戻ることは不可能で、片道切符なのはわかっているし、人生という名のゲームをクリアしないと強くてニューゲームはできない。途中でリセットボタンを押して最初からはできないのである。
数年前に爺様が逝って、ばぁ様がボケて…だが、もう先は長くなさそうだ。
このばぁさまも、生活保護を受けて殿様気分なんだろうと私に言ってきたことがある。
…だがもう、病院のベットに繋がれて弱弱しい息を吐くだけとなっているようだ。
こうやってみんな死んでゆく。私もそうだ。
自分がこうなるとはこんなダメな大人になるとは予想もしなかった…。
死んだら異世界転生みたくなるのか?記憶はそのままで、過去に戻って…もしくは自分が一番ピークの時にもどって一生そのまま過ごせるとでもいうのだろうか…。
思えば、ナリタブライアンが現役の頃が私のピークだったように思う…あの頃に戻りたい
しかし、記憶がそのままなら、うつ病もそのままな可能性があるし、記憶がなければ、元の木阿弥…考えてみれば、殺人事件を起こした奴よりはましなのだから、もうそのまま、犯罪と自殺だけはしないだけでいいと思うのだが…周りは許してくれないのだろう。
周りの事は考えてはだめだ。ゲームを作ったこともないのに、下手をするとプレイしたこともないのに、批判してくる人もいる。
周りに流されてはいけない…受け流す必要がある…わかってはいる。
頭では何もかも わかっている なのにそれができないでいる。
過去に戻りたいという欲求は絶対に無理だし、叶えられないけれど戻りたい…これと同じ堂々巡りを繰り返す。繰り返して、病んで、また…こんな人生が自分の人生なのだろうか?
…
・・・
やっぱり過去に戻れたとしても、親の影響が強いし、やりたい事もどうせできない
トイレは汚いぼっとん便所だし、ゲームだってほとんどないし、PCなんて高価すぎて買えないし、ロードはパスワードだし、今の方がいいにきまっているのは解ってはいるのに、過去への憧れが強い。
このノスタルジーはしばらく抱えそうである。