最近読んだBL漫画の感想
最近、毎日2~3冊のペースで読んでました。読んだ中でとくに面白かったBL漫画の感想を書く。
私のBL漫画強化週間はこれで終わり。今日からは非BLの積読本や気になっている本を読んでいくつもり。
- 『リアル1/2』『うつしみの手 リアル1/2』明治カナ子
最近読んだ中ではこれが1番おもしろかった。
ガチ兄弟の近親姦ものであり、兄の潮、弟の陸、大学の先輩・谷口という三角関係ものでもある。
潮は陸とやってるし、潮は谷口ともやってるのだ。しかもわりとハードなプレイをしている。
この兄・潮がドスケベすぎるし、弟・陸は潔癖症だし、谷口は鬼畜クズだし。この三人のキャラが濃い。しかも「お兄ちゃん、見てる~?」てな感じで潮の目の前で谷口が陸を襲います。ていうか陸のほうがノリノリで「シオ、見てて」って感じだった。
あと、絡みの構図・アングルがめっちゃ良い。
谷口が自分で自分のこと「優しい」って思ってるのがガチ感あって流石っす…。(褒めてない)
- 『三村家の息子シリーズ』明治カナ子
全3冊あります。
これも三角関係もの。敏夫は三村家次男の弓に惚れている。しかし弓はノンケだ。ということで弓の兄・角と関係を持つ。
そんで弓は、敏夫が角と接触しているんじゃないかと気づきはじめる。
角は地元では奇人として有名だがいまは家出して行方不明なのだ。三村家は角のことを探している。弓は、敏夫から角の気配を感じています。
敏夫は弓のことが好きだし、弓も敏夫のことが好きなのだが、お互い素直になれずに両片思いな関係になっています。
この漫画は心理描写が良いです。絶妙な三角関係にハラハラする。
- 『甘い針』明治カナ子
数年前に読んだのを再読。短編集です。明治カナ子作品の中で一番最初に読んだ漫画。
この中に収録されている『蜜月期』という16ページの短編が好きです。セリフとかモノローグの文章が良い。
明治カナ子のBL漫画では、ほかにも『熱伝導』『なりました(上・下)』が面白かったです。
- 『あふれそうなプール』石原理
全6巻。1996年連載開始ということで時代を感じます。荒れてる高校、突然の暴力など。
高校生同士なのですが、さらっとタバコ吸ってたりビール飲んでたりします。一瞬違和感なさすぎて「あれ?大学生だったっけ?」と思った。高校生だっつーの。
心理描写がしっかりしています。主人公の入谷は男に抱かれることに葛藤します。しかし体は正直である。
主人公モテモテである。高校生なのにその場の勢いに流されずにちゃんとしっかり自分の考えを持っています。この漫画に出てくるキャラの精神年齢高くね? 本当に高校生か?
- 『高良くんと天城くん』はなげのまい
ドラマを観終わったので原作を読んでみた。あのシーンは原作だとこうなってるのか~と、ドラマを思い出しながら読んだ。
会話が令和の高校生って感じがする。作者はつい最近まで高校生だったのだろうか。
キャラが『あふれそうなプール』と同じ高校生なのに全然雰囲気違う。高天では登場人物がちゃんと勉強してるんだなていうのがわかる(白チャ、コ英、授業風景の描写など)が、『あふれそうなプール』では勉強してるシーンがほぼなかったような気がする。
高天ではつき合うまでではなく、つき合ってからの話がメインなので、恋人関係を持続していくためにお互いの気持ちの再確認作業をひたすらしています。本当に好きなのか、どのくらい好きなのか、本気で好きなのか。確かめ合うたびに「この二人尊い…かわいい…」てなるBL漫画でした。
あとこの作品、出てくる女子がかなり男子に対して積極的である。
暴力とかはないけど陰湿な悪口は存在する。暴力がないかわりにネチネチとした口撃はあるのがなんかリアル。でもそういうシーンはかなり少ないので、基本的に平和です。
やっぱりこの作品の最大の魅力は「セリフ」ですね。会話が独特。会話のテンポ感(あぶねー、チ〇ポ感に一瞬見えるわ)。ドラマでもここが他のBLと違うポイントだと思った。
- 『ちんつぶ』大和名瀬
ちんこと会話ができるようになるという話だということは事前に知っていた。てっきり自分のちんこと話せるようになるのかと思いきや、そうじゃなかった。ちんこと話せる、という設定にもうひとつ設定を加えてカオスなことになっています。どういうことか知りたければ自分の目で確かめてください。
1巻しか読んでないが、1巻だけでもうお腹いっぱいになるBL漫画だった。途中にはさまれている作者のレポ漫画のほうが本編より面白かったりする。
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