鈴本良行 / シーマヤ 2024/02/01 21:59

「ネタバレ」機動戦士ガンダムSEED FREEDAM 感想

シン・アスカファンの鈴本が見てきた感想をダラダラ書きます、
感想というより駄文になってしまった気がしますが、思った事をそのまま書きます。



鈴本は病的なシン・アスカのファン兼、ガンダムSEED DESTINYです。

ガンダムSEED DESTINY(以下種運命)を1話からリアタイしており、ずっとシンを応援していて、アニメでの酷い扱いに耐え続け、最終回までにはきっと主人公してくれると信じて裏切られ絶望。
「でもここまで来て予定調和のようにキラ達と和解とかするよりは…」
と自分を慰めてたらファイナルエディションでその通りになりました。

それ以降キラやアスラン・ラクス達、監督や脚本家へ憎しみを持つようになり、自分でもおかしくなっていた事を自覚しています。

漫画やゲームでの救済に救われたり。
時間が経って大人になったことでその感情も薄れ、今に至ります。

そんな頭のおかしい人間から見た、機動戦士ガンダムSEED FREEDAM(以下種自由)の感想になります。



まず見る前の段階、種運命がダメだった根幹の脚本家がお亡くなりになってます。
お友達がクロスアンジュを見た感想で「監督は脚本家がいなければまとも」という事を聞いていましたので、疑心暗鬼ではあるものの駄作にはなっていないかなと想像していました。

種運命から2年、感情が希薄だったキラは少し人間らしさを取り戻し、傍にいたシンはすっかり丸くなっていました。
……いったい何があった??

涙の強○和解、キラ達にも理由があり、議長にも大いに問題はあれど、戦いを仕掛けられ一方的に蹂躙され、議長の死のきっかけを作った相手とこうも仲良くなっているとは……

でも付き物の落ちたシン、本当のシンはこんな感じなんだろうなとも思います。
スパロボや二次創作等の保管・時が経ったことによる事故推察もあり意外とスッキリ受け入れられました。

「「一緒に戦おう」と言ってくれたのに感動した」
とシンは言っていますが、流石にそれだけじゃないでしょ、そのエピソード見たいっ!



んで、シンの愛機はイモータルジャスティス
うーん、あんまり嬉しくない……ジャスティスはトラウマ機体なのに。
これで活躍されてもなぁ……と微妙な気持ちですが案の定活躍しませんでしたね、粘りはしましたが(汗)



序盤のストーリーとしては、種運命で議長とデスティニープランを否定し潰したけど、本当にそれでよかったのかと苦悩するキラですが。
ここ、種運命で本来やれなかった事をこの映画で保管しようとしているのをひしひしと感じました。

キラ的には
「議長怪しいし、なんとなく自由無くなりそうだし、ラクスも反対してるから」
という状態で戦いに出てましたからね。

敵もデスティニープランの置き土産みたいな存在だし、デスティニープランの是非はともかく、キラが明確にデスティニープランを否定するまでの成長物語というか、愛の物語にしたのは凄く納得いきました。

個人的にはデスティニープランと議長の置き土産が対立軸なんで、シンにもいろいろ考えたり悩んだりして欲しかったのですが……
まあシンは愛されワンコ状態でしたので、これはこれでいいし……(汗)




やたら煽ってくるし頭悪そうだし三下感出てるしヘイト稼いでくる、そして敵役のオルフェさん、気持ち悪い。
序盤はラクス洗脳して攻略しようとして出てくるたびに「なんだコイツ気持ち悪い、行動のすべてが気持ち悪い」て感じでした。
ラクスが取られて曇っていくキラのシリアスなシーンなはずなのに。
声には出さなかったけど「ブホッ」って吹いて「ここは笑う所なのか? 笑っていいんだよな?」となりました。
テレビだったら順序だててじっくり落とそうとしてくるんだけど、尺が無いので洗脳で力業するしかないってのはよく分かる。
Xのトレンドに出てた「クロスアンジュ」て、コイツの事だったんだなって。



アスラン
ネタバレは回避できていたので搭乗機で「ブハッ」精神支配されそうな時に「ブホッ」てなった。
20年間ネタにされ続けた男なので、いい所で大活躍しながらネタキャラとして公式が昇華させたねぇ。

キラとの喧嘩シーン
アスラン独特のブーメラン気にせず伝わらない正論で過剰にぶん殴るの大嫌いなんです、というかアスランが嫌いなんです。
なんで「1発や2発、一言二言ならいいがやりすぎだ、全力で言葉と拳ぶつけるな、そんなんだからシンと上手くいかなかったんだっ!」
て思いながら見てましたが、キラはそれが正解でした。
……種運命のシンへの当たりの強さ、昔のキラへの成功例だったのか?
キラならアレで上手くいったからシンに臆せずにやったんだな。



ルナマリア
シンほどではないが彼女もかなりの活躍があって驚いた。
劣勢でキラもシンも活躍出来ない序盤で核ミサイルの一つを狙撃し、活躍できたので凄く印象に残ってる。

ドラマとしてはシンとの絡み、シンが死んだと思ったときの描写、再開のじゃれ合いだけでなく、新キャラのアグネスとの因縁も出来てたので、実質シンよりドラマパートで出番あった感じがしました。



デスティニー
こんな事もあろうかと、とデスティニー登場。
ここは驚いて嬉しくてテンション上がるところ…‥ですが、知ってました。
YouTubeの節約動画見ようと思ったら「ネタバレ注意」て書いておきながらバレバレのモザイクかけたデスティニーのサムネで動画出した奴、4ね。
とっさにブラウザ消して劇場予約した、見る日1日繰り上げた。



こっから先はずっと主人公チームのターン、お祭り同窓会ファンサービスの時間を楽しみました。
皆盛り上がるシーンですが
「でも種運命でこの状態喰らうのシンだったんだよな……」
というのが喉に引っ掛かっていたので、そこまでテンションは上がらず。

……なのですが
デスティニーの活躍シーンにて
「うおおおおーーーーーこれが見たかったんじゃっ
 シンカッコイイ、強い、素敵っ! 最高ーーーっ!」
「オイこら、場面転換するな、他のやつはいい、デスティニーを映せっ!!」

「再びデスティニーキター……無双っ! 最強! スパロボで俺が育てたシンみたいっ!」
「オイコラ、他のやつにカメラ向けるな、デスティニーを映せっ!!」

と、アムロの親父みたいになってました、正直繋げてエンドレスで見たい。
その間みんながみんなに出番あったけど、正直あんま覚えてない……(汗)

本当の分身、スパロボに抗して欲しいのお手本出しますよーみたいなのが
プンプン伝わってくるぜぇ。

で、今まで欠陥機とか、両腕やられたら何も出来ないとか、取り回しわるい武器でモビルスーツ相手には不利とか、核なのにエネルギー切れするとか、今までデスティニーガンダムをディスってた人、何か言うことは無いんですか? 無いんですか?



マイティストライクフリーダムガンダム
デスティニープランを否定する愛の力、初見の感想
「なんか観音様みたい、仏壇に飾ったら罰当たりだけど似合いそう」
とか思いました。



アグネス
能力・役割重視であっち側の思想だと思ってたら案の定。
洗脳という方法で強引にラクスを落とそうとするオルフェに対し、
同じく強引だけど正攻法でキラにアタックするのはちょっと無理があったような……尺があればゆっくりじっくり責めて行けばいいんだけどね。
最後、ルナマリアに手を差し伸べられるシーン、客観的には言いシーンなのだが、種運命の最終回を思い出して個人的には「うぐぐ…」て気持ちになりました(汗)


ラストの裸
そういえばSEEDは裸アニメだった、そうだよな裸忘れてた。
精神世界じゃなくてむっちゃ普通の海で裸になってますが、そんなの気にするのはSEEDじゃないもんね。



終わってみて
前半は種らしいドロドロ
後半は種らしいメチャクチャ

初見でも分かるいろいろおかしいシーンも大量にありますが、
20年の年月の中「SEEDはそういうもの」という認識がみんなの中で共有され、それを最大限に楽しめる映画になったと思います。

あと普段のガンダム映画なら新規MSを最終決戦に持ってきてガンプラの宣伝するのがセオリーなのですが、ファンサービス優先で皆が好きだったモビルスーツを大活躍させる英断は素直に凄いと思いました。
特にデスティニーガンダムは前作で監督も思うところがあったんだろうなってくらい破格の活躍でしたし、これで満足できないシンファンは少ないと思います。

これでシン・アスカファンも大満足で思い残すことは無いと思うと
普通の人ともしかししたら監督も思ってるかもしれません。



ですが、足りません。
シンの活躍には大変満足ですが、それでは足りません。

自分が欲している、種運命で裏切られた自分が飢えているのは
 ①「シンとデスティニーが大活躍する所を見たい」
 ②「シンが主人公として悩んだり、壁にぶつかったり、
   それを乗り越えたりする物語を見たい」

①は今回の映画で堪能させて頂きました、大満足です。
ただ②はこの映画では味わえません。
というかこの映画ではそれをやってはいけません。

上の方の感想で
キラになつくまでのエピソードを見せて欲しい。
デスティニープランでシンも色々思うところがあるはずなので、絡ませて欲しい。
など個人的にはシンに本筋に絡んで欲しかったのですが、今回は戦闘としての活躍だけです。

でもそれでいいんです、この映画の主役はキラですから。
ここで中途半端にシンを本筋に絡めたら前作の二の舞になってしまう。
シンは可愛い忠犬ポジで大正解です。



なので、自分は更に求めます。
種運命をリアタイでシンに主人公になって欲しくてずっと見守っていた自分だったら、求めるくらい言っても贅沢物過ぎなことはないっ!

てことで、シンを主人公とした新しいアニメ
「シン・ガンダムSEED」
の完成をお待ちしております。



2024/02/10追記
種自由でのデスティニープランの是非についてはあくまで。
「キラがプランを否定する理由や動機」に焦点を当ててるだけで、プラン自体の是非については特に名言して無いんだよね。

ファウンデーションがやったことは議長が目指したプランとは別物だったし、むしろ議長の株が後から上がったし。

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