D’s Production 2021/02/26 04:13

新作鋭意制作中25 迷走、理想、妥協、完成・・・

ここ1ヶ月は、作業が迷走していると感じていた。
いずれはしなければならない作業で、今やっておけば、もちろん未来においてはその作業はしなくて良いのだが、しかしそれをするのは今ではないのではないか・・・とはいえ、次の段階に進むためにはやはり今するしかないのである。

今作っているのは人物の歩行キャラチップである。

このゲームは主人公がたくさんの人間を虐殺していくゲームであるから、その虐殺される対象である人間はたくさん必要なのである。言葉にすると非常に酷い。しかしそれ以上に酷いのは作業量である。

全く同じ人間の使い回しはなるべくしたくない。だから差分を作る。ここで言う差分とは、色違いではなく、顔違いである。顔が変われば、別人になる。だから顔だけ新たに書き下ろす。
正面からの顔を描けば、次は横顔を描かなければならない。背後から見た後頭部も、である。正面、側面、背後、の3方向が揃って1つの歩行キャラチップになる。顔差分のキャラを作るとは、そういうことである。地獄である。

全く同じ人間の使い回しはなるべくしたくないが、多少は避けられないだろう。
1ヶ月半ほどかけて、基本顔が5つ、キャラチップが2つできた。もう少し頑張りたい。

ここまで来ると、ゲーム全体の規模についても思案を巡らせることになる。
大体過去作の《サキュバス・レ○プ残酷物語》と同程度の規模を想定していたが、あれは制作に3年かかった。作業量はそれよりも多い。3年掛けるつもりはなかったが、3年掛けてもまだ完成しないかもしれない。
当初の予定の1/3程度の規模で出して、丁度良いくらいかもしれない。それで最も不満を感じるのは、おそらく客ではなくて私だろう。

理想が高すぎるのが問題だが、理想がなければこのようなゲームは誰も作れないだろう・・・


ついでながらBGMも作っている。これこそ後回しにしても良い作業だが、イラスト描画は連続ではできない。作画に疲れたら作曲で疲れを癒そうという寸法だが、作画をやる気が無い時は作曲もやる気が出ないのがしばしばで、予定通りには行っていない。

処女作では人物から背景、楽曲に至るまですべて自分で作った。
これは当初、借り物の素材を作るという発想がなかったためであるが、その後はどうしても作品の雰囲気にこだわりたいときに少し作るという程度に留めていた。
その基本スタンスは今でも変わらないが、今作ではどうしてもこだわりたい雰囲気というものがあるのである。これも高すぎる理想である。

過去に制作した楽曲についてはこちらをご覧いただきたい。
https://www.youtube.com/watch?v=IXJQav4ixgc
https://www.youtube.com/watch?v=PAkWKQZouuo


ふと「エターナる」という言葉を思い出すときがある。
自作ゲーム界隈で使われる「永遠に完成しない」「完成しないまま終わってしまう」という意味の言葉だが、これだけは私は該当しないだろうなという謎の自信がある。
高すぎる理想に対してはいずれ妥協するだろうが、完成はさせるだろう。
《虐殺大陸》もある意味未完成だが、1つの商品としては完成させ、すでに世に送り出している。
この記事の読者の皆さんにも、そこはぜひ安心してもらいたい。
そして乞うご期待である。


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