MARO/グローバルワン 2024/04/10 08:24

銀河英雄戦艦アトランテスノヴァ シャレーダーグローバルワン セラフグローバルワン

春吉進一郎は
真耶が超能力に目覚めると言ったが
予想していたより遙かに強力だと言った

「彼女も今は体調が回復している
恐らく体内に蓄積されたエネルギーを
ある程度放出したからだろう」

其れを聞き誠矢は言葉を無くす

「それじゃ・・真耶は」

それに続き部屋の中から真耶が

「たまにトラックを壊さないと
人を殺しちゃう爆弾・・それが私って訳ね」

何て悲観的な言葉なんだ

「真耶・・お前・・」

「いいから放っておいて!」

後は鳴き声だけが聞こえるだけだ

「私・・人を・・殺しちゃった・・」

何度もお前のせいじゃない、
あれは事故だったと言っても
春吉の科学的な検証も真耶の慰めにならない
誠矢と春吉は仕方なくその場を離れた━━━━━━━━━━━━━━━━━━★付箋文★

「そう言えば怪我をした小原君は
大丈夫だったのかい?」

隣を歩く春吉がそう誠矢に聞くと

「あいつなら高気圧酸素治療を受けて、
もうピンピンしてますよ」

実際に昔からある確かな
効果が認められる治療法だ

「まあ大事がなくて何よりだよ」

春吉は誠矢のハヤテでの放送がなければ
もっと大事に成っていたと言う報告書に
目を通していた

「此からも勝利のその日まで彼等に
耐えて貰うしかない事が申し訳ない限りだ」

そしていつもの皆が談話室に集まり
真耶の様子が気になる心配顔の
響と坂巻と景子が誠矢達を出迎えた

「真耶ちゃんは?」

食い気味に響が切り出すと

誠矢は首を横に振って

「駄目だ・・自分は人殺しの一点張りで」

その話を聞いた響がクソ!っと声を上げる

「そんな!真耶ちゃんは何も悪くないのに!」

坂巻は響の背中を見ながら

「今の真耶ちゃんにそんなことを言っても
無理な話だ・人を守るために人を殺すのが
仕事の俺達じゃな」

「ハヤテに乗る限り全員が
 大量殺戮の当事者なんだ」

坂巻の言うとおりである
其れを聞いた響は何かを決意し
誠矢に向けて顔を上げる

「誠矢・・俺に真耶ちゃんを
任せてくれないか?」

誠矢はその響の真剣な表情を見つめ
何故か試してみようと思った

「それは恋愛感情からか?」

響の答えは

「信じてくれ、仲間としてやるんだ」

誠矢は仲間として・・と言う響の答えに

「解った・・お前の言葉を信じよう」

「それで3つだけ条件を呑んで欲しい」

響が妙なことを言い抱いた

「何?」

「一つは真耶ちゃんを2時間程借りること
もう一つは真耶ちゃんが立ち直るまで
俺のやり方に口を出さない事だ」

響は自分の胸に手を置きながら
誓いを立てるように言った

「そして最後に真耶ちゃんの部屋の
ドアノブを壊す事だ!」

其れを聞いた誠矢はニヤリと笑い

「良いぜ竜一・・お前に任せた!」

響は真耶の部屋に向かおうとする
その響に誠矢が「忘れ物だ!」
と言ってハンマーを手渡した

「こんな物どこから!?」

誠矢は笑いながら

「考えることは同じだな・・
俺もやってろうと思って
ハンガーに降りて借りて来たんだ」

   恐っ!この兄鬼 ほんと恐っ!

そして響は真耶の部屋に

「真耶ちゃん出ておいで」

そう優しい口調で話しかけた、だが返事は

「ほっといて!どうせ貴方も私のこと
化け物だと思ってるんでしょ!?」

響は声を荒げ

「いい加減にしろ!いつまで駄々をこねれば
気が済むんだ!」

普段では絶対にとらない態度を真耶にとる

真耶少し戸惑い

「あ・・あっち行ってよ」

それに対し響は一歩も引かない

「出てこないと無理にでも引きずり出すぞ!」

真耶はフンと鼻を鳴らし

「やれるもんならやってみなさい」

と言った

「出てこないつもりだな?」

売り言葉に買い言葉

「そうよ」

真耶は膝を抱えて唇を尖らせている

響はハンマーを手に持ち替え

「よし引きずり出してやる」

そう言い終わるや否や
ハンマーでドアノブを叩き壊した

真耶の悲鳴が轟く
そしてドアを蹴破る音に
中にズカズカと入って行く音が聞こえ

「始まったみたいだな」

談話室の背もたれイスで両手を頭の後ろに組む
ポーズでリラックスして座ってる誠矢に坂巻が
そう言うと

「派手に暴れ回ってるな」

と平気な顔をしているが・・こいつ
気が気じゃないのを誤魔化しているな
と坂巻には見抜かれていた。

時々言い争う声が聞こえてくる

「出て行ってよ!」とか
「待て逃げるな!」とか

廊下を走る音がして

「捕まえたぞ来い!」
「離してよ!」
「来るんだ!」

響が真耶を引きずる様に連れて行く
談話室の大窓から坂巻と、いつの間にか誠矢も
車に乗り込む二人の様子を見ていた

響が自分の車に真耶を押し込むように
座らせて車を出す所を見送る誠矢は
祈るように呟く

「頼むぞ響・・うまくやってくれよ」

夕暮れ時の
道を走る車中で真耶は
運転席の響を睨みつけている

「私をどこに連れて行くつもりなの?」

響は諭すように

「そうふて腐るなよ・・君が良く
知っている場所に向かっているんだ」

やがて車は山道を登り始めた
その道を暫く走ると道が2本に別れ
左の道にハンドルを切る

「この道を真っ直ぐ行くと
第18レーダーサイトに着く」

真耶には覚えのない場所だ

「第18レーダーサイトなんて私知らないわ」

竜一は寂しい道を車を走らせながら
真耶に向かって「確かに今のレーダーサイト
は知らないだろう・・」

「だけど向かうのはこっちの道だ!」と言い
ハンドルを切った

車が林を抜けるとそこは
一面に広がる緑の野原だった。

「着いたよ」

響はそう言い真耶に車から降りるよう促した

「何処なのここ・・?」

そして周りを見渡すうちに真耶は
何か懐かしい感じがした・・

『ここは・・どうしてかしら・・とても
懐かしい気がするわ』

言葉が詰まってそして頬を伝い
涙が流れた

「そうなんだ・・忘れるわけがないわ・・
ここは私の・・生まれ育った」

「家よ・・」

真耶の視界には
レーダサイトの残滓とも名残とも言える風化し
朽ち果てた残骸が映っていた

「どうして此処に連れてきたの・・?」

真耶の質問に響は

「此処が俺達4人の原点だからだ・・」

「誠矢に進吾・・そして僕は・・此処で
君を見つけその時から運命は決まっていた」

「僕らは戦わなきゃならない
愛する人達を守るために人殺しをする
・・それもハヤテに乗れば
何千人、何万人もの命を奪う事になる」

「君一人に人殺しをさせたりはしない・・
俺も君と同じ人殺しの共犯者だ」

真耶の円らな瞳から大粒の涙が溢れ出る

響竜一の差し出したその手を真耶は
震える手で、力強く握り返した。


2998年6月6日━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★付箋文★8:22 2024/04/10
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シャレーダーセカンドNO.34

これは大阪に生き残る
200人の運命を賭けた
絶望と希望の脱出劇

それは悪霊と化した妹とする
恐怖の鬼ごっこ
その恐怖の時間を
逃げまわる婦警隊副隊長
泉真紀子、だがこれは
巨乳隊長が考えた作戦だった
その間に 一番の大物
アーモンに罠を仕掛ける
隊長と侍ディーヴァガイ
そして木星は最悪の戦場と
化してしまうのだった。
シャレーダーセカンドNO.33 シャレーダーセカンドNO.33

シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01

人造悪魔ダークネスに
よって世界は激変した!
そんな最中
大阪に取り残された女達が
最後の希望として頼ったのが
最強最悪の武闘派警官の二人
今、最も危険な獣達が
檻から解き放たれる!

婦警隊の副隊長を務める
泉真紀子 彼女はかって
その俊足を活かして
引っ手繰り屋をしていた
彼女を更生させたのは
婦警隊長 亘理洋子

泉は洋子に変わって囮役を買って出た
恐るべきダークネスの大目玉ボス
サイクロプスの追撃の末
囚われの身となり、触手責めにより
洗脳快楽○問を受けるのだったーーー

と言う訳で突然始まった
シャレーダーディストラクション
全40話と言う長編のため
残り数話の所で長らく止まっていましたが
やっと全話のペン入れも終わり
此から再スタート致します・・・
エロ無しは一般でも発表しますが
18禁モードが読めるのは
ダウンロードサイト
だけ ですので宜しくネ!ダス





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