MARO/グローバルワン 2024/05/26 06:42

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PART06 浜辺の会戦

あの木星作戦から1週間

俺の名は岩表久
駆逐艦ハヤテの機関長をしている

損傷し消耗したハヤテは海底基地で
緊急修復作業と軍事物資を急ぎ補給した

駆逐艦ならもうとっくに
作業が終わっている時間なのだが・・
ハヤテの修理は異常に時間が掛かっている

御察しのようにハヤテは大変特殊な船である
・・だが製造に使われたドックも当然存在する
千葉エリア某所に存在するハヤテの修理工場

王家の庇護を受けて永遠不滅だと
思われていたハヤテの修理が出来るのは
理論上そのドックだけだ

だがそのドッグでさえ王家の力を得た
今のハヤテを修理することはスケールが
違いすぎて出来ないのだ

そこであの天才は頭を使い
まず造船工場内部を箱で囲い
それに王家の紋章を刻み込み

ハヤテに眠る王家の力の一つ
シルバニアの魔導を発動させて
結界に封じ込めることに成功した。

外側は元の工場を張りぼてにし
中味の施設を全て
10分の1スケールにしてしまった

「此でこの箱の中は全て10分の1スケールに
縮小されたわけだ」

俺はこの不思議な現象には未だに慣れない
・・だが・・そんなことを言っていられない

「資材と人の運搬は
転移ゲートでドッグ内に搬入することで
ハヤテの修理が可能と成った」

この作業に多くの戦費と人員
それに丸々一週間の時間を要したが
ハヤテの修理には地球人類の
存亡が掛かっている

「エンジンに無理をさせ過ぎたし
此は一度オーバーホールが必要だな」

「装甲は交換できたが・・木星の重力で
歪んだ翼の交換の手配が難航している」

「取り敢えず歪みを直すのに装甲を一度外し
モノコック構造部分を新しくしてもう一度
装甲を張るのがベストだな」

「普通の船と違い・・
壊れる前提で設計されてないからな~」

修理箇所を総点検しハヤテが決して
無敵の船で無いことを俺は認識した
人の力で造られたモノが人の手で壊せない
筈がないのだ。

あの天才が良い勉強をさせて貰ったと
素直に認めたのには驚いたが・・

そうだな・・ではこれだけは言っておこうか

「人の力で壊されたモノなら人の手で
直せない通りはない」

「完全に修理してみせるよ
 この地球の守り手を」

岩表久・総機関班長
神風型宇宙駆逐艦ハヤテ修理記帳抜粋
__________________

★付箋文★

太陽系防衛艦隊
第8艦隊旗艦 宇宙戦艦・金剛

全長219,4メートル
全幅31メートル

兵装
35,6cm45口径連装β砲4基
12,7cm連装高角θ砲6基
25mm3連装18基
同連装8基
同単装30挺

乗員 士官、兵員2,367名

______________________

太陽系防衛艦隊
第8艦隊旗艦 宇宙戦艦・金剛

太陽系防衛隊艦隊の要宇宙戦艦・金剛
その任務は太陽系のパトロール

金剛艦長は司令部に連絡を入れる

「司令、第8艦隊は火星からの敵侵略軍の
監視を第1艦隊に引継完了し、これより地球に
帰還いたします」

そして追伸として

「尚敵の動きは見られません」と伝えた

小田司令は金剛艦長に労いの言葉を
伝えメインモニターを閉じた

「例の宇宙竜巻に敵艦隊が巻き込まれた
と言う情報があるのを君は知っているか?」

その問いかけに、まだ副官に成って
日の浅い彼は噂の奇跡の神風の話だと
ぴーんと来た

「知っております、悪辣非道な侵略者に
下った天罰とも神罰とも言われる
神風サイクロンですね?」

その噂は地球を統治する日本の
伝承にある猛虎襲来に起きた
2度の台風を{神風が吹く}と呼ぶ事から
誰からともなく言われ出した事だった

金剛艦長はこれは好機だと、
反転攻勢に出るなら今しかないと
小田司令に進言したのだが
それを受理されなかったのが
気にくわない・・・・

金剛艦長は副官に

「火星奪還作戦は絶望的だな・・」

副官は「何を仰られるのですか艦長!?」

突然の艦長の言葉に驚く副官の声に
艦長は怒りに肩を震わせていた

「火星からの帰還者の話だと、火星防衛に際し
司令部が送った援軍が・・あのハヤテ1隻のみ
だったそうだ!」

副官が唖然とする

「そんな・・駆逐艦1隻だけを
援軍に送って敵から防衛出来るわけが」

「案の定・・ハヤテは何も出来ず・・
火星から逃げ帰ってきたそうだ・・」

金剛の艦長の応えに
副官はあまりのことに言葉を失った

「あり得ない・・余りに酷い!
司令部は何故そんな事を!?」

金剛の艦長は怒りで顔を紅くして言った

「ハヤテだ・・全てはあの・・艦隊の
 恥曝しのせいで・・」

「司令部は火星防衛を放棄した、それを
形ばかりでもと・・新鋭艦を送り対面を
繕った・・それでハヤテの価値を示した
つもりなのだろう・・」

悔しさの余り肩が震えている

「もはや司令部は・・否・
小田司令ではもう駄目だ!」

「英雄・勝流水までもが取り込まれ
組織が腐敗しきっている・・
何とかしなければ・・この地球の真の
守り手である我ら防衛軍宇宙艦隊が動かねば
ならぬのだ!!」

副官は艦長の言葉に感動し
その膝元に腰を降ろして古の武者の
ように床に両の拳を着けて頭を下げる

「お見逸れ致しました!!」

突然の副官の行動に金剛の艦長は
驚いてしまう「何だ突然!?」

だが副官は艦長に平伏したまま喋り出す

「貴方様こそ艦隊の鏡!
外敵を打ち倒す前にまず自軍の不正を正し
正義の将たる貴方様が指揮を執るのが
誠の道だと確信いたしました!」

金剛艦長は副官のその言葉に
我が意を得たりと心の中でにやりとした
『良し行ける自分はやはり正しいのだ』と!

艦長と副官の会話をその場で聞いていた
他の乗員達も艦長の意見に同意した
前々から司令部の黒い噂が絶えなかった為だ

その考えが瞬く間に電波し、その日の内に
第8艦隊の乗員・士官の殆どが
金剛艦長に賛同したのだった。

「・・まだまだ味方が必要です・・
艦長の考えに賛同する同士を増やさねば
なりません」

副官は艦長に囁く

「艦長の誠の正義を知らしめる
及ばずながらこの私に手伝わせて下さい」

副官は恭しく金剛の艦長にそう言って微笑んだ。

余談だが・・こんな事が起こっている間に
一つの流星が第8艦隊を横切って地球に
落下していった、艦隊のレーダー観測員は
その存在を見過ごしていたのである。
_____________________

★付箋文★

波崎海水浴場
千葉エリア・神栖市波崎豊ケ浜

「ハヤテの修理には時間が掛かる・・
そこで親睦会を兼ねて君達
隊長クラスには保養時間を共に
過ごして貰う事が決まった」

「尚これは艦長命令だ拒否権はない」

こんな時に休みか・・海パンを着た
誠矢は砂浜で横たわり海風を受けながら
ぼんやりと雲を眺めていた

近場の波崎海水浴場に連れだって来たのは
引率の勝流水艦長、それと春吉進一郎

大城誠矢を筆頭に
大城真耶
坂巻進吾
崎景子
響竜一
滝川鏡子

それに真耶が行くなら
スミスも参加すると言いだし

今や大城親衛隊の会長役の
小原正二

それと響の部下であり運行補佐を務める
岩川光太郎←こいつも親衛隊が押し掛け
とうとう11人に膨れ上がった

この波崎海水浴場が選ばれたのは
なにも適当という訳ではない

廃工場が遠くに見えるが、あれが
擬装されたハヤテの修理ドッグなのだ

魔導転移ゲートによりハヤテサイズでさえ
出入りを自由自在に出来る
秘密のトンネルから搬入した資材も
トラックごと転移して工場内に持ち込めば
完全に敵の目を眩ますことも可能なのだ

ハヤテに関わる全てを秘密にしたい
司令部の望みを完璧に叶える秘密工場
それがハヤテドッグなのだ。

「灯台元暮らしとはこのことだな・・
まさか敵さんもこんな近場に
ハヤテの基地と修理工場が近接してる
とは思わない」

それより誠矢は・・折角
一般人に混じって鋭気を養う時間を
作ったのに・・よりによって
厄介な奴が来ていることに
隣の坂巻に愚痴を言う

「確かにサイバドックが紛れ込むとはな」

「それに響とスミスだ・・まあ艦長が
 来てるから問題は起こさないと思うが」

そう言って海を見ると響き達がふざけ合っている
引率の勝艦長がサングラスにアロハと言う
(顔面傷だらけのその風体はまるっきり
任侠の親分・・ゴホ)風体で・・・  

ビーチパラソルの下

折り畳みベッド・コンバータコット
3つ折りコンパクト収納
4段階リクライニング・2段階足元調節
に座りビールを飲んで
リラックスされている・・

その横では春吉さんがビニールシートで
横になりバスタオルで顔を覆って寝てた

アロハ姿の勝流水が

「大城 坂巻 お前達は泳がないのか?」

「それが・・何だか嫌な予感がするんですよ」

誠矢の言葉を聞いた
滝川鏡子が誠矢の腕を引っ張り

「大城隊長そんなこと言わず皆で
楽しく遊びましょうよ」

ファッション雑誌の中から
飛び出した様な水着美女に一瞬ドキリとした
誠矢だったが、それが滝川だと解ると

「滝川か・・一瞬どこの美人かと思った」

そんなことを言われるとは夢にも
思っていなかった鏡子は顔を真っ赤にして

「た・・隊長・・本当に?」

滝川鏡子もまた大城誠矢に憧れる
女子隊員の一人だった、初めて話したときから
優しそうで格好良いなとは思ったが

あの放送での話を聞いてからは
本気で尊敬し仄かに恋心を抱いていた

「隊長ーぅう何やってんですかーっ
そんな所で滝川ちゃんを口説いてんですか?」

小原が誠矢を馬鹿みたいな大声で呼ぶから
他の海水浴客に誠矢の腕を掴む鏡子は
注目を浴びることに

「うわ!もの凄い美人!見ろよあの胸
Dカップ所じゃないぜ!」

「彼氏の方も凄い格好いい
あの二人モデルか何かかしら?」

鏡子は野次馬が誠矢を自分の彼氏とか
言われて本当に嬉しかったが
余りの恥ずかしさに海に向かって
その場から逃げ出してしまう

「きゃああああイヤーッモー!」

置いてけぼりにされた誠矢は頭を掻き
ながら坂巻を見たが、婚約者の景子に捕まり
何処かに連行されていく所だった

「坂巻・・お前もか・・」

どうやら一人になった誠矢を遠巻きに
見ていた海水浴客の若い女性達が
声を掛けようとして近づくが・・・

後ろから誠矢に近寄る
顔の恐い任侠艦長を見て
悲鳴を上げて遠ざかる

「ヤバい人が来てるよ!」

「あのお兄さん知り合いなの?」

「まさかその筋の人?」

誠矢は勝艦長が何処かの組の親分だと
誤解されるのも仕方ないと思った
そりゃ恐いよなこんな強面の親父

「大城!青春は一度切りだ
楽しめる時は精一杯遊べ」

「艦長・・」誠矢はその言葉に背中を押され
仲間達のいる海に向かった

『そうだよな・・どんなに気が急いでも
現状が良くなる訳じゃない
遊べるときに遊んでおくか・・』

と思っていると誠矢は海の中から
足を引っ張られて転ばされてしまう
波飛沫が上がり、驚く滝川や小原

だが誠矢は直ぐにその犯人を捕らえ
襟首を掴み海中より引きずり出した

「ヤッパリお前か!サイバドック7号!」

サイバドック隊の問題児サイバドック7号

イヤ~
「隊長さんにも海水浴を楽しんで頂きたくて」

そう言い笑う馬鹿犬を塩漬犬(ソルティードック)
にすべく誠矢は力一杯海に放り投げた。

その夜の事である━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★付箋文★6:38 2024/05/26

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ターゲット04

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シャレーダーセカンドNO.34

これは大阪に生き残る
200人の運命を賭けた
絶望と希望の脱出劇

それは悪霊と化した妹とする
恐怖の鬼ごっこ
その恐怖の時間を
逃げまわる婦警隊副隊長
泉真紀子、だがこれは
巨乳隊長が考えた作戦だった
その間に 一番の大物
アーモンに罠を仕掛ける
隊長と侍ディーヴァガイ
そして木星は最悪の戦場と
化してしまうのだった。
シャレーダーセカンドNO.33 シャレーダーセカンドNO.33

シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01

人造悪魔ダークネスに
よって世界は激変した!
そんな最中
大阪に取り残された女達が
最後の希望として頼ったのが
最強最悪の武闘派警官の二人
今、最も危険な獣達が
檻から解き放たれる!

婦警隊の副隊長を務める
泉真紀子 彼女はかって
その俊足を活かして
引っ手繰り屋をしていた
彼女を更生させたのは
婦警隊長 亘理洋子

泉は洋子に変わって囮役を買って出た
恐るべきダークネスの大目玉ボス
サイクロプスの追撃の末
囚われの身となり、触手責めにより
洗脳快楽○問を受けるのだったーーー

と言う訳で突然始まった
シャレーダーディストラクション
全40話と言う長編のため
残り数話の所で長らく止まっていましたが
やっと全話のペン入れも終わり
此から再スタート致します・・・
エロ無しは一般でも発表しますが
18禁モードが読めるのは
ダウンロードサイト
だけ ですので宜しくネ!ダス





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