しゅれでぃんがー 2020/10/22 21:05

日記 VTuber

 いつごろからか、テレビを観なくなった。元々バラエティしか観ていなかったが、一時期政治にかぶれた影響でニュースやワイドショーが頭痛を起こすほどに見るに堪えなくなって、電源すら付けなくなったのだ。自分の私見や憶測、感想を話すニュースはニュースとは言わない。それはワイドショーである。お昼時など、そういうコメンテーターが我が物顔でご高説を振るっているのを見ると吐き気がする。


 最近YouTubeでよく見るのはVtuberである。ゲーム配信が主ではあるが、企画ものの生放送をやっていたり。切り抜きを観たりしているとあっという間に時間が経っていく。キャラを守ったRP(ロールプレイ)をしている人は面白い。ふとした時に出る発言や行動が奇抜。さすが配信者。それを参考にし、自分の創作でもこういうキャラ使おう、というキャラクタープールを広げる肥やしになっている。

 ゲーム配信は著作権的にブラックだろう、と思っているので。基本的に対戦ゲーム以外の配信は観ない。最近はAPEXの動画ばかり観ている。自分ではPCスペックが低くてできないが、上手いプレイと喋りを聞いているだけで楽しい。LOLは、人のプレイ観るより自分でプレイしたいから観ようと思ったことは無い。

 しかし、あの世界。楽しいばかりの世界では無い。一歩、深く足を踏み入れるとどす黒い人間劇場が開幕している。自分は、それで悲しいことがあった。


「ゲーム部」というチャンネルを知っているだろうか? 株式会社Unlimited(今株式会社Brave group)が運営してるチャンネルのVTuber団体である。数年前は、VTuberの中でもトップを争うぐらい勢いがあった。かくいう私も、あのチャンネルからVTuberの存在を認知し、日常に浸透させていった。

 しかしある日、唐突に声優が変更。調べてみると、声優と運営会社の間でトラブルがあったらしい。パワハラがすさまじかったそうだ。そのせいで声優たちは体調を崩して精神を病み、そして一人、また一人と交代していった。そして最後の一人がいなくなった時。私の中の「ゲーム部」も終わりを迎えた。

「道明寺晴翔」(どうみょうじはると)というキャラを演じている声優さんが凄かった。頑張っていた。積極的に外部とコラボし、色々な案件をもぎ取る力もあった。そのキャラクター設定も面白かったし、それなのに身体を張って動画を撮る姿がとても好感が持てた。だからこそ、彼がいなくなったのは悲しかった。その時、VTuberといえども観ているのはキャラじゃない。演じている人間の人間性なんだな、と学んだ。

 この件については、この動画の方が詳しい経緯をまとめている。そういう裏側が見たくない人は見ないほうがいいが、個人的には知ってほしいと思う。纏めた本人たちも収益化を入れてるようなので色々ありそうだが、ここまで詳細にまとめてくれているのはありがたい。今思えば、Youtuberのもこう氏と繋がりが深い、という時点で察するべきだったのかもしれない(彼については、調べれば色々でてくるが割愛する。興味無いので)。たぶん、Unlimitedの社員(役員か社長?)がぷよぷよ繋がりで繋がっていたんだろう。ぷよぷよについても、この会社には黒い噂がある。

https://www.youtube.com/watch?v=ThYWUwOtuW4

 それともう一つ個人的に特筆したい部分は。この会社が抱えているCtuber(キャラクターチューバー、という新しい概念らしい。この会社が提唱している。Vtuberとは違うよ、という言葉遊びにしか見えないが)の「クレア先生」というキャラだ。このキャラじつは、中学、高校の英語の教科書のキャラクターと瓜二つである。丸パクリ、と言ってもいい。家庭教師の仕事をしていた時、生徒の教科書で見たので間違いない。あのキャラは完全に英語の教科書のクレア先生と全く同じデザインである。それってどうなの、と思っていたり。


 一歩引いてあの界隈を眺めるようになってから、とてつもなく深い闇に気づくようになった。一番最初に垣間見たのは、「アイドル部」の騒動だった。この団体は「ゲーム部」と争うほど人気のあるグループだった。筆頭はたしか、電脳少女シロ氏だったと思う。彼女は今でも活動を続ける最古参のVtuberで、キズナアイ氏とほぼ同列ぐらいすごい人だ。芸能人でのポジションに例えると、両方ともタモリとか黒柳徹子、デヴィ婦人ぐらいものすごい人たちである。

 そんな人が率いる集団が、地上波で番組を始めた。「ガリベンガーV」という番組である。教育テレビの天才てれびくんみたいな番組で、毎週設定されたテーマについて勉強という形式でアイドルが大喜利する、という番組である。司会にバイキングの小峠氏を起用しており、この人が全体を締めてくれるので奇跡的に成り立っている番組だった。面白かった。小峠氏のファンになった。

 しかし、この番組でも徐々に異変が起こり始める。出演するアイドル部の人が、登場回数に偏りが出てきた。おかしいな……と思い、調べて見ると。ツイッターでは何人かが引退した、とか、誰々が炎上、とか。きな臭い話が飛び交っている。当時はそこまで関心が無かったので、「そんなところまでリアルを踏襲しなくても……」と、正直面食らっていた。

 そこに、「夜桜たま」(よざくらたま)というVtuberがいた。その人がなにやら被害者っぽく運営批判した末、引退。「楠栞桜」(くすのきしお)という名前で戻ってきた。世間的には、会社から脱出して再起する女性Vtuberとして人気があった、ように見える。しかしつい先日。その根幹を揺るがす出来事が起こる。

 それについては、この動画が詳しくまとめている。

https://www.youtube.com/watch?v=1pI_kNS7fkE
https://www.youtube.com/watch?v=vTeSQj89Xaw

 なんと、過去が追いかけてきた。被害者を装っていた彼女こそ、じつは諸悪の根源だったのかもしれない。もちろん、違う可能性もある。しかし、私自身「アイドル部」の騒動はリアルタイムで直面していた。そして楠栞桜氏の今回の行動が明らかに不自然であることも理解している。それゆえに、点と点が線でつながった、と思っていたりする。

 私としては、電脳少女シロ氏が気の毒でならない。あの人も本当に頑張っているVtuberだと私は思っている。あの人のスキャンダルを私は見たことが無いし、調べても出てこなかった。それなのに。周りが燃えに燃えて……それでもなお、今でも頑張ってる。正直、動画はもう見てない(シーマン実況は面白かった)けど、凄いなあと思っている。

 余談だが、キズナアイ氏も声優が四人に分裂(動画によって声優が違う時がある)したり、その一人が外国のコスプレイヤーでキズナアイ関係者の偉い人が篭絡されているとかいう噂があったりする。あくまで噂だが。本当に、あの界隈は驚くべき事件が尽きない。





 色々書いたが、つまりどいうことかというと。私は今でも初代道明寺晴翔の喪に服しているし、その声優さんの今後の幸せを願っている。ということだ。

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