しゅれでぃんがー 2020/12/03 00:01

日記 面白いゲームだった

姫ヶ島は心夏びより~愛慾と嬉遊の夏物語~』をコンプリート。プレイ時間はだいたい24時間。昨日丸一日遊んでてついさっき終わった。ボリューム満点のゲームだったなあ。


 このゲームは過去作『性拓三妹~ポルルカ色欲物語~』をより発展させていて、さらに夏休み系としての完成度が完璧に近い。必要なものが全てあり、さらにはそれら全てに下駄を履かせる仕組みも完備している。ゲーム内で通貨とは別にリネルという小さなメダル的アイテムがあり、それを集めると便利なアイテムと交換できるのだが。よいこ判子が最終的に一回するごとに20個もらえるようになったり、魚図鑑と昆虫図鑑がリネルと交換でコンプリートできたり。ミニゲームの虫相撲を勝たないとシナリオが進行しないのだが、それすらもリネルで解決できる。そこでもらえるアイテムをリネルで入手できるのだ。リネル自体の入手難度も絶妙で、面倒な人は秘密基地をある程度整えては毎日寝るを繰り返せば定期的にリネルがもらえるし。もちろん虫相撲を勝ち進めば勝手にじゃんじゃんリネルが貯まる。全ての効率をリネルに収束させることで、ゲーム性の循環を整えているのである。

 女の子の好感度もお菓子をあげればすぐ上がる。一日一回の縛りも無いのでお金さえあれば一瞬だ。お金を稼ぐ手段もリネルで交換するアイテムがあればある程度はすぐ溜まる。さらには、ゲームクリアしたらエンドレスモードの時に10万円もらえるのでそれでほぼ全部賄える。昆虫図鑑をコンプしてとあるキャラに話しかけるとリネルがもらえるし、魚図鑑をコンプしてとあるキャラに話しかけたらお金がもらえる。そして、それらはリネルで一瞬でコンプできる。と、いうことはあえて図鑑をリネルで買うことで支払ったコストをある程度ペイすることができる。これは上手いと思った。

 このゲームはリネルで効率アイテムを手に入れる、図鑑すらもコンプできるというシステムで挫折防止を行っている。私はこういうゲーム好きなのでわりかし夢中で遊んでたのだが、こういうのが苦手な人でもある程度は引き留められる仕組みとなっていた。

 シナリオでも虫相撲に勝たないと進まないとか、後半だと島の人のお手伝いをしないと目標達成できないとか。ゲームシステムを一定値まで行わないと先に進めない進行キャップ(ゲームの随所で関所的にハードルを設けてる感じのことを勝手にそう呼んでみた)が随所に織り込まれている。無駄なシステムが何処にもない。それがすごい。


 シナリオも良く出来ていた。私はホームドラマ系の物語を見ると背筋が痒くなってしまうので後半はちょいちょい飛ばしたけれど、最後は王道で感動した。前作には無かったエンドロールも実装されていたのでゲームとしての形も整えられている。


 前作でも、思ったけど、女性が男性を性的に消費、使用、搾取する構図が徹底されているなーと思って、すごく物珍しく思っていたのだけれど。このサークルさんの過去作を見ていてふと気づく。初めのほうは少女系の調教物を作っていたらしい。その辺のアセットが前作や今作にもけっこう引き継がれているようだ。と、いうことは。過去作も今作も流れは一緒。異性を性的に消費、使用、搾取する構図を一定してこのサークルさんは作品を作ってらっしゃるのだな、と感じた。

 今作のシリーズは男性、ショタを女性たちが自分たちの欲望を満たすために都合よく使用、調教する。過去作は女性、少女を調教してあれこれする。根っこは一緒なのだ。だから今作のシリーズはライトな雰囲気なのに、その裏には終始不穏な空気が流れていたのだろう。温かく穏やかに見えているのは見せかけ。今作の主人公も前作の主人公も。結局は女性に飼われているペットでしかない。人によっては恐怖で背筋が凍るような気づきだが。私はこういう風な方がブラックでダークなリアル感が感じられて好きだったりする。


 と、いうことで。楽しく遊べたがやはり私が刺激を受けるのはこっち方面のゲーム。丁度セールもやってるし、色々沢山買ってきましたよ、と。楽しみだなー。

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