しゅれでぃんがー 2022/03/12 14:26

【LIFE――ゲーム】テラリウムの風景を眺める

 ローグライクゲームとして楽しめるゲーム性な『ボイド・テラリウム』(リアムじゃなかった)。集めたアイテムは資源に変換され、箱庭のオブジェクトを作ったり少女の服やアクセを作ったりできるのだが。なかなかどうして面白い。








 テラリウムの内部は四層のレイヤーに分かれており、オブジェクトの配置を空間的にデザインできる。でかい岩を前に置いたら物が見えなくなっちゃうので一番後ろに置く、とか、草とかはあんま多すぎても良くないとか。花とかはやったらめたらに植えておきたいけど後ろだと目立たないので一番前の草部分に植えとこうとか。凝り出したら際限がない。

 オブジェクトも、置いたらそれで終わりじゃなく。椅子を置いたら少女が座ったり、おもちゃを置いたら少女がそれを使って遊んだりし始める。見てるだけで癒される。で、テラリウム内でぼんやり立ち止まってそれを眺めてたら、少女が急に駆け寄ってくる。なんだろう、と思ったら。目の前で座って頭を差し出してくるのだ。どうやら構って欲しいらしい。








 頭なでるだけでこんなに喜ぶ。自然、少女が駆け寄ってくるとついつい構うようになる。別にかまったところでゲーム的なメリットは無さそうなのに、つい構う。無視できない。

 テラリウムを綺麗にしていくと、今度はオブジェクトの後ろに隠れ始める。何事か、と思って机の後ろに座り込んだ少女に駆け寄ると「さがす」という文字。どうやらかくれんぼだったらしい。見つけたらとてもはしゃぐ。見てるこっちも笑顔になる。放っておくとかわいそうなので、隠れたら探すようになる。テラリウム内を走り回ることもある。追いかけてみると、「つかまえる」という文字。追いかけっこらしい。そんな些細な遊びが楽しい。


 このゲームはある意味でリョナ要素もある。少女は色んな病気にかかり、ロボットはそれを治療するために素材を集めに行く。その病気がどれもこれもショッキングだ。







「液状化」という病気。人体が植物の汚染菌糸によりドロドロに溶ける。テラリウムに戻ったら少女がこうなってて何事かと思った。そして、そんな病気もアリなんだ……と、SFの懐の深さに改めて感心した。







 型に入れて凝固剤で固めたら治るらしい。







 これ、ぱっと見どうなってるか分からなかった。よく見たらびびる。「ねじれ病」という病気で、名前通り人体がねじれる病気らしい。痛そうだ……はやく治してあげないと。







 筋繊維をほぐす薬品を注射し、磔台に固定して形状を戻すらしい。無事完治。よかった。

 それ以外にも、瓦礫に押しつぶされて骨折したり(痛そう)、風邪をひいたり、画像では出せないようなエグい病気になったり……病気のコンプ要素も熱い。が、少女に冷たくしたらなりそうな病気は見られそうにない。あんなに無邪気に、子犬のように近寄ってきて頭を差し出してくるような子を、邪険には扱えない……。可哀想だ。








 攻略には関係無いし、作ったところでステータスが上がるわけでもないのに。少女の服や髪型、メイクなどを気が付けば作っている。どうしてもチークが欲しかったので、汚染資源は貴重なのについ作ってしまった。でも可愛いので満足だ。

 いつの間にかこのゲーム、もうちょっとで終わりそう。でも階数無限のダンジョンも出現したし、まだまだ遊べそうである。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

記事を検索