スタジオセピア 2021/04/03 01:03

雑談 食べ物の恨みは。。。

今から数年前でしょうか。
ウチの近所に脱サラした経緯らしきパン屋さんが開業しました。
パンは素人が作ったホームベーカリーという感じでお値段もまぁそれなりに高くて味も少しだけ稚拙な部分はありました。
「頑張れば俺でも作れそうなパンだな」ぐらいのクオリティです。
それでも誠実そうなお店の雰囲気と温かい出来立てパン、すっかり地元に愛されるパン屋になりました。
なので私もよく利用していたんですよね。

私はうきうき気分でそのパン屋に行き、いくつか選びました。
中でも一番楽しみだったのが在庫最後のひとつになっていたエビプリフライの入ったパンです。最後の一個なので家族でどう分配するか悩みますよね。

さて、家族の分も別のパンをいくつか買って、帰り着いてとりあえず手洗いしている間に、すでにパンを食べたくて仕方ないであろう父親が袋を開けてたった一個のエビプリパンにかじりつき「あんまりうまくねぇな。これ」とぼやいているところで私はキレました。

父親は基本的に「待て」ができない人で食べ物誰かが買ってくると袋を開けて欲しいものをすぐに食べてしまう性格なのでした。
そして美味しくないものは買って来た人の気持ちなどお構いなしにはっきり美味しくないと言える人でもあります。
父親はいわゆるコンビニ弁当とかは好きだけど家庭的な味付けの素人料理は大嫌いなタイプなので、そのパン屋のパン全部「くっそ不味い」って言ってました。
せめて空気読めとΣ(´Д`lll)

レ○プシーンだとさしずめ処女の女の子を強○し「きつすぎて気持ちよくないわ、お前の初めて。はははは、こんなのなら自慰してたほうがマシだったぜ」とのたまう強○魔といったところでしょうか。

今でも恨めしい気持ちでいっぱいです。
海老プリパン、どんな味だったんだろう。
フライされた海老プリにタルタルソースがかかっていたものだったはず。
あの恨み、今でも思い出すと壁殴りしてイライラしてます(´-ω-`;)ゞ

そのパン屋ですが、、、残念ながらすぐ近所に有名店舗(パンオーナーはフランス大会だかで優勝してる人)が出店すると聞いてよほど重たい心労がきたのか脱サラオーナーが亡くなってしまいました。
ちなみにそのフランス大会うんぬんのパン屋も開店初日に行ったけど、どうにも焦げててまずかったし値段が高いだけで味もクソでした。
(フォローすると初日で釜に慣れていなかったか、有名シェフが名前だけ貸してる店舗なのかと。フランス大会優勝の腕前どの程度なのかと思ったけど、脱サラリーマンのパン屋さんのが味も品格も上でした。大会で優勝してもダメな人はダメですね)

脱サラリーマンのパン屋さん、心労で亡くなるほどの相手じゃなかったですよ。

店長さん、天国で幸せにパンを作り続けてください。

父親に勝手に食い荒らされた「海老プリパン」……

いまだに海老プリのパンが脳内ではかなり美化されて美味しかったんだろうなぁと頭を離れません。
そして、父親のそれを食べた感想のそっけなさ。
その絶望感が処女喪失シーンでは生かされています。

私の中では世界一美味しい食べ物は何か?と問われれば、この幻の海老プリパンだと言い切りたいです。

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