【新作キャラ紹介】ルアーナ

イーリーン城墜つ

「ルアーナ様！城を脱出します！こちらへ！」

騎士団長イングリッドに手を引かれ、王女ルアーナは必死に走った。
見慣れているはずの城内だが、壁は崩れ、柱が倒れ、兵が血を流して息絶えている。
こんな凄惨な光景は、ルアーナの知っているイーリーン城で見られることはなかった。
涙をこらえ、ひたすらに城の裏口に向かう途中、見覚えのある人物がルアーナの視界に入った。

「あれは、お母様・・・？」

ルアーナの母、イーリーン女王がそこにいた。
が、こちらを見ることなく、生気なくただ立っている。

「ルアーナ様、女王はもう・・・」

イーリーン女王は、全身が石化していた。恐らく城に侵入した<<異形の者>>の仕業だろう。
<<異形の者>>との戦いが激化してから、いつかこのような日がくるかもと覚悟はしていた・・・していたが、だからといって悲しくないわけはない。
涙を拭いながら、ルアーナは走った。

なんとか敵の手を逃れ、城の裏口から脱出したイングリッドとルアーナ。
用意された非常用の小船に乗りこむ。

「待ってイングリッド、他の人は・・・？」

「生き残った者は、まだやつらと戦っています。」

「急がないといけないのはわかるけど、もう少し待たない・・・？」

「・・・いいえ、ここには誰も向かっていません。皆、ルアーナ様を生かすために戦っているのです。」

この上なく悲しい表情を見せるルアーナにイングリッドが言葉をかける。

「ルアーナ様、気を確かにお持ちください。逃げるのではありません。女王が・・・貴女のお母様が築いたこの国のため、覚悟を決め残った皆のため、生きるのです！」

船は係留していた杭から放たれ、ゆらりと陸を離れた。
宵闇迫る海上を、霧が蝕んでいる。

今の情勢では、どの国に助けを求めても応じてもらえないだろう。
このまま2人で何ができるのか・・・？
不安渦巻く中、イングリッドは決断をした。

「このまま南へ・・・強者が集っているというウエスドン大陸へ向かいましょう。」

キャラクター紹介「ルアーナ」

おまたせいたしました。ロマンス・オブ・ファンタジー２、ラスト8人目のキャラクター紹介です！

イーリーン女王の一人娘ルアーナは、超過保護に育てられました。
そのため常識に乏しく、身の回りの世話も騎士団長イングリッドに全てやらせています。
しかし次期女王ですから、過保護であると同時に英才教育も受けており、棍棒を軽やかに扱い、魔法にも長けています。
イーリーン国が信仰している女神ソルの強力な加護を受けており、戦闘では「祈り」で奇跡を起こします。

「アビスゲート誕生編」は、前回紹介の騎士団長イングリッドとこの王女ルアーナが中心のストーリーになります。
王女でありながら、女神ソルに仕える巫女のような役割も果たしているようです。
過保護という設定のとおりルアーナの寝室は常にイングリッドが護衛していて、夜○いどころか1対1の会話もままなりません。
どうやってHなことに持ち込むのか？むしろ会話もできない中どう親密度をあげていくのか？
と、正攻法では攻略難易度が高めのキャラとなっていますが、困難を乗り越えてのシチュエーションはたまらないものとなるはずです。

新キャラ紹介ラストとなる今回も支援プラン、支援プラン＋の方へはちょっとエッチなカットを含んだラフをご用意しておりますので是非ご覧くださいませ。

今後更新の新作情報は、システム、NPCや敵キャラの紹介などにスポットを当てていく予定です。
もちろん、支援プラン、支援プラン＋の方へのお礼も継続していきますのでよろしくお願いいたします。