ざこきゃら堂 2021/02/18 20:31

とにかく巫女様受難シリーズ(ほかの3Dと一緒にできるかテスト)

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「神殿にも、こんな弱っちい巫女様がいらっしゃるんだなあ」

「ひっ! あ、あ、あたしは、まだ見習いで…」


神殿を襲った悪党の剣が、器用に見習い巫女の服のみを切る

「う、くっ」
恐怖のあまり、見習い巫女の瞳から、ボロボロと涙が流れる

「おいおい、痛くないだろう」

「お願い……こ…殺さないで…ください……」

「安心しろ、黒髪の巫女が、お前さんに手を出したら、皆殺しにするっていってきてよ」

「え……?」

「人質として大切に、扱えって命令されているんだ」

「あ……あの人が?」
いつも未熟な自分を叱り、美しい黒い髪をなびかせていた
嫌われていると思っていた

「そういうわけだ。大人しくしてろよ」

「は、はい、わかりました」
(信じられないけれど…今は…命が助かるのなら…)

…………………
……………
……


ジャラジャラと鎖の音

「なるべく高い位置だぞ」


ジャラジャラと鎖の音

「わかってるって」


「ほら、なかなかの見ごたえだろう」

「………」
黒髪の巫女は、抵抗せず、神殿の柱に括り付けられた


「すました顔してつまらねえな」

「もう一人の巫女のほうが、よっぽど面白い反応をしたぜ」

「………」
一人で逃げることは、簡単だった

だが、未熟な巫女を守りながら、悪党達の囲いを突破するのは、危険な賭けだと判断した


「………」

「な、殴っても、これだよ」

「それなら」


「!? …ぐっ…」
腹に受けた一撃に、思わずうめき声をあげる

「ひひひ、痛覚はあるみたいだぜ」

「お頭は何を、ビビっているんだ?」

巫女が、その気になれば、悪党たちを倒しきる魔力を持つことを、下っ端達は信じていない

「刺激せず、拘束しろって命令だけど…なあ」

「そうだなあ、命令した当人がいなきゃなあ」

…………………
……………
……


ジャラジャラと鎖の音

「おい、落とさないように気をつけろ」

「わかってるって、って、なにしているんだよ」


「…んんっ……」
さらに苦しい体系にで、柱に縛りなおされる

首の鎖がさらに閉められ、口が悪党の舌にふさがれる

「人質のために、大人しくしているご褒美さ。ひひ」


「…っ………」

「ちっ。おっと、俺も、褒美をやるか」

巫女の下半身に冷たい何かが触れ……

…………………
……………
……

「ひっ」

見習い巫女は、魔力の鎖で手首を縛られていた

悪党達が戻ってきた
「あ…あの……ら、乱暴なことは……」

「いや、黒髪の巫女様は、立派だな」

「……え?」

「ちょっとしたご褒美をあげていたんだ」

「一応、お前さんも、一緒に加わらせてやるか、聞いたんだぜ?」

「お遊びは、自分だけでいいってよ。楽しそうにしていたぜ」


「な……」

(なんなのよ!?)

(あ、あたしは、こんな恥ずかしいかっこうのままで、必死で耐えているのに)

(あの人は、あいつらと、遊んでいたっていうの!?)

(助かっても、神殿からお仕置きがあるわ。んもう!!)
…………………
……………
……
日が沈んでいく


「表面をなでるだけだ、ひひひ」

剣の切れ味を試したい、そう言われた

「……ぅ……」

「おい、起きな、遊びの続きだ」
巫女の美しい黒髪が、乱暴に引っ張られる

(…たとえ助かっても…神殿から処罰が下される…)

黒髪の巫女がすべきことは、悪党たちの討伐であるべきだった

決して、見習い巫女の命を優先してはならない

悪党が、笑いながら、巫女の舌と己の舌とを、から見合わせてきた

(それでも……)

巫女は体力を温存するよう集中する
日が落ち、夜がきたときの反撃の機会にそなえて…
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大丈夫か、この展開(おいーー)
未熟さん覚醒して、巫女様助けたげて

自己突っ込みする気満々でしたが、もういいや~(;´Д`)

それでは~(おい)

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