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ノベルの記事 (4)

yatsureCreate 2019/03/31 19:19

【ノベル】プレイガールー最強敬語娘とセックス部屋に捕まったー

「なんでまた私が・・・」

スタッドからのお咎めを受けたものの、浮気する事を許してもらえたアキラ。しかしながら、提出した調査報告書の内容があまりにも希薄でもう一回行ってこい、と、再調査に向かわされた。確かに、あの小屋で何やってたかって、キリトと延々とエッチしてただけである。部屋から出るときなんて疲れすぎたのとスタッドへの言い訳で頭がいっぱいになり、すっぽり調査のことなど抜けていたのだ。とはいえ、どう調査したらいいかもわからないし、うーんと悩みながらも、また誰か捕らわれてないかなーと内心ウキウキしながら、件の小屋へと向かった。

「おー、ちゃんとまだあった」

無事に小屋を見つけ、なんとなく感動したアキラは独り言を呟いた。なんともまぁ外見は普通の山小屋だが、その実中には強力な術が施されている。中にいるのが男だったら、速攻勃起させてゴム被せてイかせよう。そんなイメージトレーニングもそこそこに、アキラは勢いよく扉を開けた。中の明かりはついており、そういえば自分達が出た時は明かりをつけたままだったっけ?と思いながらも、ベッドに横たわっているだろう今回のパートナーを確認するべく、部屋の中に歩を進めた。そして、自分のアホさ加減に気がつく。ベッドの上に、誰もいない。血の気が引く。しまったと思った時にはもう遅く、扉は勢いよく閉まり、開けようと手を伸ばした瞬間、自分の体に鎖がまとわりつくのを感じ、取り返しのつかない現実を目の当たりにする。そうだ、何故この可能性を考えなかったのだろうか。あれから数日経ったから、きっとまた誰かしらが引っかかっているだろうと、無意識に答えを出してしまっていたのだ。それに、キリト曰くそれはそれは強力な術だったから、もしかしたらあの時だけの、一回こっきりの術で、今やただの山小屋なんじゃないか、という考えもチラついたのも悪かった。ごっちゃになったんだ。

「ノォー!!」

ギリギリと鎖が手足に絡み、ベッドへと拘束される。念のため力を込めて引きちぎろうと試みるも、いやはや、やはりビクともしない。終わった。もし、変な男が来たら、きっと蹂躙されるだろう。少しは優しい心を持った人が来る事を祈るばかりだが、もし"誰も来なかったら"という最悪のルートが頭によぎり、背筋が凍る。こんなところで餓死するなんて嫌だ。神様仏様、新しい出会いなんて期待した私が愚かでした。これから先、スタッドと慎ましくも仲良くイチャイチャ暮らしますので、どうかお助けください。そんな事を考えながら、とはいえできることは何もないので、一旦アキラは眠ることにした。




「・・・一人エッチしたい・・・。」

虚しい呟きが部屋に響き渡る。両手は頭の上にまとめあげられるように拘束され、足は少し開き気味に手と同様鎖で繋がれている。どうやら日が沈んだようで、外からは明かりが入ってこない。暗いと気分も暗くなるし、目は覚めてしまったので部屋の明かりはつけた。少し念じればオンオフ可能のスタンダードな明かりに今回は救われる。不思議とお腹は空かない。この部屋を作った者の目的は不明だが、拘束された者を餓死させるのは不本意なのか、エネルギーが枯渇する、と言った心配もなさそうだ。どういう原理かは、そこまで魔法を極めているわけでもない自分にはわからないが、ありがたい。便意も湧かない。ただ、性欲は湧く。全く、拘束したら触手なり機械なりで対象者を攻め立てるのがセオリーってものだろうに、何とサービスの悪いことか。と、謎の憤怒を感じていると、きぃ・・・と扉が開く気配がした。こんな時間に入ってくると言う事は、迷い人だろう。男だったら嫌だなぁ・・・。絶対生で挿れられるし、中で出すんだろうから。乱暴されたら、部屋出た瞬間殺そう。そう心に誓い、出入口へと目を向ける。

「お邪魔します。大変申し訳ないのですが、ここで一泊・・・」
「ラッキーーーーッ!!」

ビクッ。アキラの声に、思わず驚いた訪問者は扉から手を離してしまい、ガチャリと固く扉が閉められる。異変に気がついた訪問者は即座にドアノブに手をかけ直すが当然開かない。そこまではアキラの予想通りの展開だった。しかし次の瞬間、予想外のことが起こる。それは、あまりにも一瞬のことだった。

ドゴーン!!

何かと何かがぶつかったような重低音。その音圧は、非常に重いもの同士がぶつかった時のような圧力を伴ってアキラの身体を震わせた。訪問者が、扉を破壊するべく拳を叩きつけたのだ。ただ殴っただけではない。訪問者の周りの空間が捻じ曲がって見えるほどの異様な気力。かつて感じたことのないほどの威圧感がアキラを襲った。その矛先が、決して自分に向けられている訳ではない事は百も承知している筈なのに、今にも心臓が自らその役目を終えてしまいそうなほどの圧力。そういった類に異常なほど鈍感だと言われてきたアキラであったが、今回ばかりは今までのようにはいかなかった。そして、そこまで強力な力を持ってしても扉は破れず、何事もなかったようにそこに佇んでいる事に気がつき、なるほど、魔界の大将クラスでも破れない術だという事は確定情報として報告書にまとめよう、などと現実逃避に近い思考が無意識に働き始めた矢先、訪問者がこちらに振り向いた。

「・・・なんですかこの小屋は・・・。ん?何者です!?」
「ま、待って待って攻撃しないで!私もこの小屋に閉じ込められてるの!」

焦点が自分に合った瞬間、その拳の矛先がこちらに向き、慌てて身の潔白を言葉として発する。その言葉も、アキラだったから発することが出来たと言って過言はない。声が出た事そのものに、アキラ自身が驚いたくらいだったから。信じてもらえるかどうかはさておき、一旦手を止めてもらえるだろうと言う算段に全霊を掛けたのだ。ピタッ・・・と目と鼻の先で止められた拳に焦点を持ってかれる。扉からベッドまでそれなりに距離があると言うのに、訪問者はなんの迷いもなく一瞬で間合いを詰めて拳を叩き込もうとしてきたではないか。あまりにもデンジャラスが過ぎる。ここには気性の荒い者しか吸い寄せられないのだろうか。自分の拘束状況に目を通すと、すっ・・・と拳をひき、腕を組んで見下ろされる。助かった。一応信じてくれた様だ。止まっていた呼吸を再開し、深呼吸する。

「わ、私はアキラ・・・。見ての通り、この部屋に閉じ込められちゃって。」
「それは失礼しました。私はケイウスと申します。どうやらこの部屋、とんでもない術、いや、呪いにも似た魔術が施されているみたいですね。ところで・・・」

ギロリ、と、鋭い眼光を向けられ、正直もう帰りたい。肩ほどまで伸ばされた綺麗な金髪とその整った容姿、大きいおっぱい・・・正直めちゃそそられるが、なんと言うか、キリト以上に取り付く島が見当たらない雰囲気がある。気性の荒さと性格のキツさがモロに出ていて、苦手なタイプだ。性格のキツさはアソコのキツさ、などと言う世迷言が脳裏によぎったところで、彼女の口が再び開く。

「私を見た瞬間、貴女が"ラッキー"と言っていた様に聞こえましたが、それはどう言う意味でしょう?それに、こんな状況だと言うのに、部屋に閉じ込められている事への恐怖が見受けられませんね。まさかこの小屋の術者、と言う事はなさそうですが、知っている事は全部話して頂きますよ。」

よく喋る女だ、と思いながらも、やっぱり苦手だと再認識する。敵意を剥き出しにするのはわかるが、刺々しい。絶対処女だわ。処女膜から声出てるわ。お前の処女膜突き破ったろかい、と言いたいところだが、彼女の気力は半端じゃない。彼女の力は、もう別次元なように感じた。キリトと比べたいところだが、その辺りになってくるともう自分には推し量れない。ともかく、今は彼女を怒らせる事は避けるべきだ。キリトの時は自分に色々と決定権があったが、今回は何もない。それどころか、もうホント、全てを彼女が握っていると言って差し支えない。特に、彼女は洞察力もある。下手に嘘をつけば命の保証は無い、と、顔に書いてあるし。まいった。降参だ。なんでこうも運が悪い。スタッドやキリトとの出会いを運が悪かった、というわけではないが、自分も人間界では相当上位なはずで、スタッドはともかく、この小屋に関してはもっと自分より弱い者が入ってきてもよくないか、と不満に思う。が、不平不満を心の中でつぶやいていても仕方がない。

「そこの張り紙、読んだ?」
「張り紙・・・?・・・・!なるほど、脱出条件付きの拘束魔法ですか。納得です。私でも破壊できないとなれば、逆に条件は容易いものでしょう。どれ・・・。」

自分も改めて内容を確認するも、逆さで読みづらい。・・・あれ、なんか、前と違くない・・・?

"この部屋から出たければ、以下の条件を順番に達成せよ。
1、自由に動ける者Aが拘束された者Bを性的快楽で絶頂させ、拘束を解く。
2、BがAを性的快楽で絶頂させる。
3、AかB、いずれかが擬似男性器化魔法を用いた上でセックスを行い、中出しする。"

「・・・・・は?」
「・・・・・何この頭悪い注文は・・・。」

前回とは異なり、エネルギーのかけらの指定は一切ない。その代わり、プレイへの注文が細かい。特に③が馬鹿すぎる。中出しって・・・。正直、かなり楽観視していた。読む前までは、彼女ならダンジョンも楽勝だろうからさっさと封印を解いてもらって、性経験の少ない彼女に貝合わせでセックスなんて無理だろうから、擬似男性器化魔法を彼女に使ってエッチさせてあげればホイ終了、としか思っていなかったから。それがあんた、互いの絶頂て。こんなおぼこい女、イかせるのもイかせてもらうのもかなり大変だ。3はまぁ、即終わるだろうけど・・・。

「じょ、冗談じゃありませんよ!な、なんですかこれは!?せ、せ、せ・・・性行為だなんて、それも、見ず知らずの・・・女性と・・・!?」
「(セックスって単語すら恥じらう乙女かよ・・・面倒ってレベルじゃないなぁ。それにヘテロ。うーん、二重苦三重苦。)」
「・・・いやに冷静ですね?貴女、そういえば私を見た時、"ラッキー"だなんて言ってましたが・・・。」
「はぁ・・・。それ、撤回する。話せば長くなるから要点だけ話すけど、ともかくこの小屋の設立者とは全く無関係だし何も知らない。ただ私は、この部屋に来たことがあるだけ。で、前の条件は"セックスする事"だけだったから、貴女が綺麗な女性で幸運に思った、ってだけ。他意はないよ。」
「な、なんですかそれは・・・。」

彼女は何か、考え込んでいるようだ。無理もない。今の話ぶりだと自分は同性愛者で確定だし、性に対する姿勢が根本的に異なる。はぁ、憂鬱だ。帰ってスタッドとエッチしたいよー!

「ともかく・・・。あの張り紙には従うほかなさそうですね。」
「そうだね。逆にいえば、クリアすれば出られる。少なくとも、前は出られたよ。」
「・・・ひとつ疑問なのですが、貴女はなぜまたここに・・・?」
「うっ・・・。私は人間界の人間で、調査任務で再調査を命じられたから・・・って、信じる?」
「信じるかは別ですが、その仮定で話を進めないことには始まりませんね。」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」

長い、長い沈黙が始まる。どうしよう。キリトの時は心構えとして楽だった。自分を見て"ラッキー"と口走った彼女とは、最悪身体を差し出す一択しか選択肢がなかったから。それに、タイプだったし・・・。スタッドにしたって、ドラゴンを倒すことに注力すればよかった。それが、今回はどうだ。自分が自由になるためには、まず自分が絶頂しなければならない。"何ぼさっとしてんの?早く舐めてよ"とは言えないだろう、流石に。仮にそれがうまく言ったとして、次のフェイズ。"おら、早くま◯こ出せや"って言って、出してくれるか・・・?下手したらマジで殺されそうだ。厄介なのは、パートナーを殺してしまった時のペナルティーについて明言されていないことである。キリトの時は、拘束されているとはいえ、現実として自分が彼女を殺すことは不可能だったし、身体を差し出せば殺されるルートも基本的にはなかったから考えもしなかったが、今回は違う。彼女はいつでも自分を殺せるし、殺す動機を作ることが出来る。いや、作ってしまう。処女は入れないようにしとけよ創設者〜!!

「質問、いいですか?」
「どうぞ。」
「貴女はその・・・そういう経験が?」
「まぁそこそこ・・・。そういうケイウスは?あ、私のことは呼び捨てで構わないから。」
「い、いえ・・・。私はその・・・あ、あんまり・・・。」
「(何があんまりだよ。そういうすぐバレる嘘を吐くあたりが処女なんだよなぁ・・・。)」
「な、なんです?」
「いや?経験の有無なんて、どうせ後で互いにま◯こ見せ合うことになるから速攻わかるなーって。」
「ふぇ・・・!?」
「あと、これ全然関係ない話なんだけど、嘘吐きって信用できないよね〜。」
「え、あ、あの、その・・・。」
「そうそう、セックスと言えば男のち◯こ、あれってなんか、周りがイボイボっつかトゲトゲしてて痛くない?私あれちょっと苦手。」
「そそそ、そうですね・・・!」
「それと、あの射精ってやつ、てっきり先端から出るかと思いきや、なんか中腹辺りがぱっくり開いてだらだらと漏れ出すように出てくるってのも、最初見たとき面喰らわなかった?」
「そ、そう!あ、あんなところが割れるなんて、初めて見た時は私もびっくりしました、あは、あはは・・・。」
「男って乳首がないのはなんでだろうね?」
「え!?そ、それは、やっぱり使わないからなんじゃありませんか・・・・はは・・・。」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・ごめんなさい。」
「素直だね。」

男の裸も見たことない、正真正銘の乙女やないかい。耳まで真っ赤にして。なんか、ちょっと可愛いじゃん。ムラつくじゃん。彼女は近くの椅子に腰をかけ、俯き気味に顔を逸らし、押し黙ってしまった。その姿に、欲情する。すらりと伸びる細い手足から、彼女はスレンダーな体型なのだとわかる。得てして細い女の子は胸も控えめなことが多いが、ケイウスはその常識を覆した。大きい。自分も小さくはない程度には膨らんでいるが、彼女は見るからに大きい。爆乳、と言うわけではないが、豊満で、手のひらからは溢れそうだ。擬似男性器化魔法を使って、その胸で挟んでもらいたい欲求に駆られる。そう言えばスタッドもキリトもド級の貧乳だったことを思い出し、そのせいだ、と責任転嫁が始まった。胸など魔法でなんとでもなるが、貧乳の娘に巨乳化の魔法は勧めづらい。男に巨根化の魔法を進めるようなものだ。自尊心をひどく傷つける。風俗の女の子ならまだいいとして、キリトにそんな事を言ったら流石にキレられるだろうし、スタッドにお願いしたら泣かれそうだ。そう考えると、巨乳の愛人もいいかも、と思い始める。

「・・・・・・・。」
「・・・・・?・・・・っ!?」
「ハッ!?」
「・・・貴女、女性が好みなんです・・・?」
「いやー、どっちも好きなんだけどね。ただケイウスのおっぱい、なんかえっちで・・・。はぁはぁ・・・♡」
「・・・・あまり見ないでください・・・。・・・・っ!?」
「あ。」

彼女の大きな胸に想いを馳せていると、その視線に気がついた彼女はサッと胸元を手で覆い、隠されてしまった。谷間が見えていたわけではなく、衣服を盛り上げているその様子を見ていただけなのだが。しかしその光景はあまりにも新鮮で、思った以上に興奮してしまった。自分でも息が荒くなっていることがわかるが、この部屋にいる以上、隠していても始まらないだろう、なんて気を抜いたのが運の尽き。オート化された擬似男性器化魔法の発動条件に触れてしまい、ボンッ、と下着を押しのけ肉棒が身を乗り出し、スカートが盛り上がる。その光景は彼女にとって刺激が強すぎたのか、彼女はギョッとしたまま硬直してしまった。サービス精神旺盛な肉棒は、びくんっ、びくんっ、とスカートの下で脈を打ち、自身が生き物であることを強調する。

「あはは・・・。これなら、舐めやすいかな、なんて・・・。」
「な、舐める!?」
「え、あ、そこから?ケイウス、オナニーって知ってる?」
「し、し、知ってますよ!自慰行為のことですよね!?」
「聞き方を間違えた。ケイウスは、したことある?おなにー。」
「・・・・!えと、あの・・・その・・・・。」

よかった。自慰はしたことがあるらしい。自動発動の術式を組む際、しっかりとショーツも少し下がる様に組んでおいたので痛くはないが、スカートが擦れて、ちょっと気持ちいい。ケイウスの方を見ると、チラッ、チラッ、と俯きながらも視線が盛り上がるスカートの方へと行き来していて、とんだむっつりスケベであることが判明した。仕方ない、と腰を振り、肉棒にかかっているスカートをずらす。逞しく脈を打つ肉棒の全容が露わになった瞬間、彼女の表情をギョッとして、一気に顔が赤くなっていった。いい反応するじゃないか。

「なにしてんの。早く触ってよ。」
「ふぇ・・・!?さ、触る・・・!?」
「張り紙のなにを読んだのさ。早くイかせてくれない?」
「な・・・!なんですかさっきから偉そうに!ひしょ・・・男性経験があるからなんだっていうんです!?調子に乗らないで頂けますか!」
「非処女って単語を飲み込むなんて、流石じゃん。処女膜から良い声出てるよ、うん。」
「なっ・・・・!」
「それはそうとケイウスって、可愛いよね。ほら見てよこれ。ケイウスに欲情してるの、わかる?」
「・・・・!兵器である私に、欲情・・・!?」
「え?まさかその身体、機械なの?とんだむっつり耳年増系処女かと思ったら、どすけべ抱き枕だったの?・・・のわっ!?」
「はー・・・。はー・・・。言葉は・・・選んで下さい。うっかり殺してしまいそうですので・・・。」
「うん・・・マジごめん・・・。」

鋭く放たれた槍が、目と鼻の先を通過して壁に突き立てられる。非常に強力な一撃にも関わらず壁には一切傷がつかないが、自分の身体はこの壁ほど頑丈にはできていない。もう数センチ、彼女の気が変わっていたら。そんな考えが過ぎりつつも、ところでこの槍は一体どこから出したのだろうか。槍、というか、方天戟というやつか。槍の様な、斧の様な。どちらにせよ物騒な事に変わりはなく、彼女の気分次第では、いとも容易く自分の命は千切れるだろうと息を飲んだ。それは、自分が拘束されていようと自由であろうと変わりはない。彼女が自身を兵器だと名乗ったのはどういう意味なのだろうか。たまにそんな事を言う厨二病患者的戦士や魔法使いは現れるが、その延長と考えるには彼女の気力は鋭利すぎる。そんな事を口に出せば、いい加減手足の一本や二本、もっていかれるだろう。流石の自分も自分の化身も恐怖にすくみ、ガン萎えである。巨乳に惑わされ浮気心を持った事が間違いだったのだ。早く帰って愛しのスタッドに抱きつきたいものである。

「ふーっ・・・。ところで、ケイウスはここから出る気、ある?」
「なんですか突然。そんなの、当たり前じゃないですか。・・・はっ」
「で?男性器と女性器、どっちの方がやりやすいワケ?」
「え・・・。その、アキラさん・・・?なんか、怒ってらっしゃいます・・・?」
「別にー。ケイウスのペースに合わせてたら、出られるのは100年後になりそうだなって。下手そうだし。」
「そ・・・!そんな言い方ないでしょう!?わかりましたよわかりました!舐めればいいんでしょう!?」
「そーいうところなんだよねー。けどまぁいいや。ほら、どっちがいい?やっぱ肉棒?」
「・・・・女性器で。」
「・・・え?」
「そ・・・それの扱いは全然わかりませんし・・・。消してください。」
「お、おう・・・。」

意外だった。同性の性器を舐めるなんて、ヘテロが一番嫌悪感を抱く行為のはずなのに。ただ、快楽のイメージが湧きづらい、と言うのは確かにある。
ポフン。自動的に発動した擬似男性器化魔法を解除する。盛り上がっていたスカートが平らになり、ついでに下着を元に戻した。衣服をどうこうする魔法だけはスタッドに習っておいて正解だったが、あえて言えば下げたままの方が良かったかもしれない。ケイウスの方へと視線を向けると、彼女は顔を赤くし、今にも耳からピーッ!と蒸気が噴き出しそうになったまま固まっている。逆だったら秒殺できるのに、なんともまどろっこしい事この上ない。懐疑的な視線を向け、急かす様に無言の圧力をかけていると、彼女はそのたわわな胸を膨らまし、深く息を吐き出した。どうやら覚悟を決めた様だ。

「で・・・では、いきます、よ・・・。」
「はいはい、ちゃっちゃと・・・んむっ!?!?!?!」
「んっ・・・んむっ・・・!」
「んむーっ・・・!むー・・・んんっ・・・!」

やれやれと瞼を閉じた隙を突かれ、一瞬何が起こったのか理解できなかった。のそりと椅子から腰を上げた彼女は、そのまま自分に覆いかぶさる様にのしかかったかと思ったら、次の瞬間、その柔らかい唇を自分の唇と重ねたのだ。思わず目を見開き講義に喘ぐが、彼女はぎゅっ、と目を閉じていて思いが届かない。なにしてくれてんだと思いながらも、今更唇を奪われたからなんなのだと冷静になった頃、生温かく柔らかい濡れた肉が差し込まれ、体がびくっ、と強張った。

「んっ・・・!んんっ・・・・!」
「ん・・・は・・・。」
「ぷはっ!な、なにするだーっ!?」
「えぇっ!?せ、性行為の初めは口付けから始めるのではなかったのですか・・・!?私、すごい勇気を出したのに!」
「合ってるけど間違ってる!別にキスしなくたってエッチはできるし、そもそもまだエッチする必要はないでしょ!」
「い、嫌でしたか・・・?」
「は・・・・?」
「・・・・・・。」
「・・・・わ、私は別に、その・・・構わないけど、さ・・・。」
「・・・・・・。」
「じゃなくて!私が言うのもなんだけど、そういう"初めて"は、ちゃんと好きな人の為に取って置かなきゃダメだよ!」
「・・・・好きな人、ですか。」
「そう!全く、どんな育ち方してるんだケイウスは!知識がしっちゃかめっちゃかにも程が・・・。」
「・・・アキラさん。私は、"人"ですか?」
「・・・・え?」

静まり返る空気に質量が宿る。急激に重くなった空間が、再び彼女を中心として捻じ曲がっていく。途端に見え始める幻影。彼女の周りに、いや、彼女自身が、夥しい数の武具へと変貌していく。武力。彼女は、武力そのものであるとアキラの身体は直感した。人であって人ではない。彼女の存在そのものが、生物を破壊する為だけに存在するナニカなのだと、言葉を介さずとも理解できた。彼女の前では、どんな生物であれ等しく死が与えられるだろう。もしも彼女が"世界を滅ぼそうと計画している"などと呟いたとしたら、自分は世界を諦めるだろう。それほどまでに彼女の存在は、圧倒的で、異次元だった。ただ、そんな彼女だからこそ自分には彼女が・・・。

「・・・はは、"自慰"する兵器って、なんかちょっと面白いね。」
「・・・・・・。」
「貴女は?」
「・・・はい?」
「貴女は、自分の事を・・・いや、私になんて言って欲しいの?」
「・・・!」
「もうね、そういうところがいかにも"人"って感じだね。でも、正直なところを言えば兵器にも見える。私から見たら貴女は、どっちにも見えるよ。あえて言えば、それ以外には見えない。」
「・・・貴女、随分と色々欠落しているのでは?」
「よく言われるけど、じゃあケイウスから見たら私は何?」
「・・・私が怖くないのですか。」
「怖いよ。拗らせた処女は何考えてるかさっぱりだからね。」
「・・・・・・。」
「はい、小難しいお話は終わり!いいから早く下着脱がしてよ!ほら、腰浮かせるから・・・んむっ!?・・・んっ・・・!」
「ん・・・ちゅ・・・・は・・・ん・・・・。」

ぴくんっ・・・!相手に主導権を握られた口付けが、まさかこんなに気持ちいいなんて。それほどまでに彼女の唇は優しく、慈愛に満ちていた。ねっとりと舌が絡み、不慣れながらも彼女が自分を求めているのを感じ、身体が熱くなる。意味がわからない。自分の話を聞いていなかったのだろうか。文句の一つでも言ってやろうと思うも、その丁寧な舌使いが溜まっていた身体には効果抜群で、蕩ける。くちゅ・・・くちゅ・・・。ゆっくりとした彼女の動きをコントロールする事ができず、なすがままにねぶられた。時折漏れる彼女の熱い吐息に心を揺さぶられていると、彼女の両手に胸元の甲冑が破壊されてしまい、胸を揉む気なのだと悟れた。

「ん・・・は・・・!だから、こういうのは好きな人と・・・。っ・・・!」
「はい・・・。はぁ、口付けってこんなに気持ちのいい行為だったのですね。アキラさん、もっと・・・・♡」
「はい?ちょ、何言って・・・んむっ・・・!」
「ん・・・♡」

じわぁ・・・。下腹部が熱を持ち始めているのを感じ、危機感を覚える。まずい。浮気する事そのものは許されたのだが、その場合の"おしおき"が怖い。流石の自分も、アレはもういやだ。嫌なんだけど、ダメだ。なんとなくにしろ、彼女の好意が伝わってくる。下手に容姿が整っているのもいけない。おっぱいも大きいし。溶けていく脳髄を必死にかき集めて理性と相談しようとするも、舌を丁寧に舐められる快感に溺れる。ふわふわと、まるで割れ物でも扱うかの様な彼女の手つきに胸を揉まれ、感じてしまう。モテ期到来。どうしよう。こうなると、お嫁さんがいるって言い出しにくい。それに、身体はもう彼女とえっちする気満々だ。下着がじゅくじゅくに濡れてしまっているのを感じる。脱がされる時、恥ずかしいなぁ・・・。

「ん・・・は・・・♡」
「はー・・・。はー・・・。あっ・・・!」
「下着の上からなのに、こんなに濡れて・・・。嬉しい、です・・・♡」
「あっ・・・はぅ・・・!」
「・・・直接、触ってもいいですか・・・?」
「んっ・・・!も、もう触ってるじゃん・・・!あっ!それ、だめっ・・・!」
「はー・・・♡アキラさん・・・♡」
「んむっ・・・!んっ・・・んんっ・・・!」
「・・・・♡」

流石、処女を拗らせているだけの事はある。独り遊びで培ったのか、滅茶苦茶上手い。ちゃんと気持ちいいトコロを弁えている。夥しく分泌された粘液を指で掬い、充分なぬめりをもって陰核を丁寧に撫でられ、足が閉じられない事も相成って余計に感じてしまう。びくっ・・・!びくっ・・・!と、彼女の指の動きに合わせて身体が強張り、気持ちいい事が筒抜けだろう。がしゃ、がしゃ、と鎖が擦れる。なんとも穏やかで、慈しみのある口付けにメロメロだ。口付けは決して上手いとは言わない。言わないが、気持ちいい。指も舌も、懸命に愛そうとしている事が伝わってくるのだ。自分は、こういう愛撫に滅法弱い。

「うっ・・・・んっ・・・・んっ・・・♡んんんっ・・・♡♡♡」

びくんっ・・・♡びくんっ・・・♡
全身に深い絶頂の波が訪れ、跳ねる。自分が達したことを知ってか知らずか、彼女の指は止まらない。それが途轍もなく気持ちよくて、涙が出そうだ。彼女のことを殆ど何も知らないのに、何故か彼女には安心感があった。その動きの指先一つとっても、優しく、穏やかで、愛されている事が伝わる。まさか指でいかされるなんて。確かに、舐めるよりも指の方が慣れているだろうから最善といえばその通りだが、どこか納得いかない。最後の最後まで陰核を撫でられ、深い快楽の波に沈められたが、なんとか耐え切った。身体の痙攣がおさまった頃、彼女は指を下着から引き抜き、唇を離す。

「はー・・・!はー・・・!お・・・?」
「わっ・・・!」

突如ベッドがまばゆく光り、気付いた時には鎖は消えていた。どうやら一つ目のミッションはクリアできた様でなによりだが、まさか処女に、しかも指でいかされるとは完全に想定外である。言い訳をするなら、溜まっていたから。大きく体を痙攣させた上、鎖による拘束まで解けたとあれば、自分が絶頂を迎えたことはケイウスにバレている。ケイウスは上半身を起こして身体を離したのに、身体が、熱い。

「はー・・・。はー・・・。」
「鎖・・・消えました、ね・・・きゃあっ!?な、なんですかコレは!?!?」

突如、ケイウスの股間が盛り上がる。誰でもない、自分の仕業。擬似男性器化魔法を彼女に掛けたのだ。得体の知れない身体の変化に彼女は大層な驚きを見せるが、火照った身体を沈めてもらわなければならない。こんなにのぼせるとは思わなかった。だから、先手を打つ。自分の気持ちにも。

「え、あっ、アキラさん・・・?なにを・・・あっ・・・!?さ、触らないでくださ・・・ああっ・・・!」
「立派に興奮しちゃってまぁ・・・。どう?気持ちいい?」
「どうって、これ、男の人の、です、よね・・・あっ・・・!あうっ・・・!」
「クリとはまた違ったこの感触、ケイウスは好みじゃない・・・?」
「わ、わかりませ・・・きゃあっ!?アキラさんっ・・・!それ、ダメ・・・ですっ・・・あああ・・・!」
「んっ・・・はむ・・・。」

膝を崩し、女の子座りで座っているケイウスのスカートをまくり、魔法でショーツを剥ぎ取って肉棒を露わにすると、彼女は顔を真っ赤に染め、手で顔を覆った。しゅっ・・・しゅっ・・・。手で肉棒をしごいてやると、びくっ、びくっ、と肉棒が脈を打つのを感じ、わかっていながら彼女に気持ちいいかを尋ねる。彼女は混乱を口にしたが、指で作った輪っかが亀頭の傘を撫でた瞬間、可愛い声が漏れた。慣れない快感にさぞ困惑しているのだろうが、二つ目のミッションをクリアしなければならないし、そもそも自分の我慢が限界だ。堪らず膨れた肉棒を咥えこむと、彼女が喘ぐ。裏筋を丁寧に舐めつつ、口をすぼめて粘膜を密着させる。竿を手でしごくのも忘れない。気持ちが良すぎるのか、おそらく無意識に彼女は両手を自分の頭に添え、震えている。足を伸ばしていない事が幸いし、早々に絶頂することはなさそうで安心する。これで射精されるのは不本意だ。なんの為に彼女へこの魔法を使ったと思っている。

「は・・・うっ・・・!アキラさんっ・・・もう、だめ、です・・・!」
「ん・・・早漏だね・・・。もう出ちゃう?」
「は、はい・・・!あっ・・・?」
「まだダメだよ。ちょっと待ってね、えっと・・・あったあった。」
「なんです?それ・・・え・・・?あ・・・」
「私さー、実はお嫁さんがいるんだなこれが。」
「は・・・?お嫁、さん・・・?え?え?」
「女の子と一緒に住んでるの。だから、これ浮気なんだよね。」
「あ、あー!なるほど!・・・そうですよね。アキラさん、素敵ですものね・・・。・・・・!?」
「ん・・・。ほら、ここ・・・どう?ここにそれ、挿れてみたくない?」
「え、あ、でも、え・・・・。・・・・!」
「んっ・・・♡ゆび、きもちいい・・・♡」

ぬぷ・・・。ぬぷ・・・。
ケイウスの手を取り、指を割れ目へと誘導する。戸惑う彼女を他所に、その細くて長い中指を濡れそぼった肉の穴へと沈めると、体内に他人の肌を感じ、思わず身体が跳ねた。彼女の脳内は、中指から得られる粘膜の感触から演算しているはずだ。もしも、この中に肉棒を挿れたらどうなるのか、を。まだ理性が残っているうちに、彼女の肉棒にはコンドームを取り付け、中に彼女の魔力が残らないように配慮する。そうしなければ、スタッドにまた処されてしまうから。いずれにしてもケイウスにとっては未知の世界だ。彼女の手を動かし、ピストンさせる。微かな水音が立ち、こちらの情欲にも拍車がかかってしまう。呼吸が、乱れていく。

「あっ・・・!」
「ご、ごめんなさい!痛かったですか・・・!?」
「う、ううん・・・。そこ・・・もう少し擦ってもらってもいいかな・・・。」
「こう・・・ですか・・・?」
「うん・・・そうそう、そんな感じ・・・はー・・・。ケイウス、一人エッチの時に指は挿れない派?」
「えっ・・・!?だって、傷が・・・!」
「へぇー・・・。何に、傷がつきそうだって?」
「な、なにって・・・。」
「ほら、言ってくれないとわからないよ?なんで、指を挿れないのかな?言えないなら、やっぱり挿れさせてあーげない。」
「う〜・・・。・・・しょじょ、まく、です・・・。」
「あはは・・・♡よく言えました♡じゃあ・・・」
「・・・・!!」
「見える・・・かな。ここに、ケイウスの・・・挿れて?」
「ほ・・・本当にするんですか・・・?確か、二つ目の項目は・・・」
「もしかしたら、これで一気に解けるかも知れないじゃん?それとも、ケイウスはしたくない・・・?」
「そんな・・・ことは・・・・」
「・・・・・♡」
「・・・・・。」

M字に足を開き、両手で自分の花弁を押し広げる。くぱぁ・・・と、花弁の奥を彼女に見せると、初心らしく戸惑ってみせる。真面目そうな彼女のことだ、"嫁がいる"という話のことも気にしているのかも知れない。だが、この部屋から脱出するためには、遅かれ早かれ粘膜同士の接触は避けられない。一応弁解しておくが、今こうして彼女に対して股を開いているのは、なにも自分が発情してしまったからという理由だけではない。彼女は露骨に、自分に好意を持っている。二つ目のミッションは、彼女を絶頂させること。これが厄介。絶頂させる事そのものは容易い。だが、その後が問題だ。処女に肉棒を挿れる・・・。これは、非常に後が面倒なのだ。生まれたてのヒナではないが、女の子は処女を捧げた者を運命の相手だと認識しやすい。キリトの様に遊び慣れているなら別だが、彼女の様なおぼこはアウトである。もしも彼女が重症化した場合、自分はおろかスタッドにまで危険が及ぶ。その辺の女の子ならまだしも、ケイウスの戦闘力は半端じゃない。とてもじゃないが、逃げられないだろう。擬似男性器を生やそうと生やさまいと、彼女は自分によって絶頂させられた場合、十中八九、挿れて欲しくなるだろう。今の自分の様に。そうなった時、何を隠そう自分が耐えられない。本気で彼女に誘惑されたら、ホイホイずぷずぷしてしまうこと間違いなし。あの巨乳が揺れる様をみながら腰を振る?最&高かよ。

「・・・挿れます・・・よ?」
「うん。ゆっくり、ね・・・?あっ・・・♡」
「っ・・・!!なん・・・ですか、これぇ・・・!?」

ぬぷ・・・ぷ・・・。
ゆっくり、ゆっくりと腰が沈む。相当ぎこちないながらも、彼女の性的興奮が花弁を割って入ってくる。彼女が挿れやすい様に足を持ち、力を抜く。陰核による絶頂で、中はとろとろに濡れているはずだ。それに、敏感にもなっている。くっきりと膨れた亀頭がおなか側の壁を擦り、思わず下腹部に力が入るが、その頃には肉棒の半分以上が蜜壺に埋められ、キツくなった膣を意に介さずケイウスは奥まで身体を密着させてきた。ぐいーっ・・・と子宮を押し上げられ、多幸感が押し寄せる。ゴムによって熱伝導は悪くなっているが、硬い様で柔らかい肉棒の感触に、じゅわっ・・・と粘度の高い蜜が分泌されるのを感じた。

「あ・・・あああ・・・。アキラさんのなか・・・すごくぬるぬるしてて・・・!これ、この後どうすればいいんですか・・・!?」
「腰を使って、ケイウスが気持ちいい様に動けばいいんだよ・・・♡う・・・ん・・・♡そうそう、その調子・・・♡」
「はぁ・・・!はぁ・・・!し、知りませんでした・・・!男の人は、こんな快楽、を・・・!捕虜に捉えた女性に、兵士が群がっていた理由も頷けます・・・はぁ・・・!はぁ・・・!」

たんっ・・・!たんっ・・・!たんっ・・・!
経験のない行為に、どう動いていいかわからないまま、ケイウスは懸命に腰を振っている。瞼を閉じて、快楽に集中している彼女の姿はとても可愛かった。彼女がどんな人生を歩んできたかは不明だが、恐らく人間界ではないのだろう。そして、本当に遊びのない生活を送ってきたことも伝わってくる。息を乱して身体を揺らすケイウス。熱っぽい吐息にあてられ、こちらまでその興奮が伝染する。喜んでもらえてなによりだ。こうしていると、もっと彼女に色々な事を教えたくなってくるが、ひとまず今は、自分も快楽に身を任せよう。

「んっ・・・♡ケイウス、気持ちいいよ・・・♡はぁ・・・はぁ・・・♡」
「本当、です、か・・・?あっ、なんか、変な感じが、します・・・!はぁ・・・!はぁ・・・!アキラさん・・・!アキラさん・・・!」
「そのまま、したい様にしてていいから、ね・・・。あっ・・・♡」
「あっ・・・!うああっ・・・・!!」

びゅくっ・・・!びゅくくっ・・・!
擬似精液に肉棒の内側を舐められる感触。ケイウスは、その未経験の快楽に困惑しながら、身体を強く痙攣させ始めた。驚嘆の声をあげつつ、びくんっ!びくんっ!と、自分にしがみついて身体を震わせる彼女の姿は、とても健気で、愛おしい。声とともに発せられる吐息が首元にかかり、くすぐったい。彼女の、恐らく初めて抱いた他人への情欲が、ゴムの中に吐き出されている脈動を膣内で感じる。もしもこれが生エッチだったら。間違いなくスタッドにバレる。彼女の魔力はあまりにも強力で、ゴム越しだというのにその熱を膣が感じ、欲しがっている。その、力強い魔力を。淫魔ではないのだから、別に精液から魔力を摂取できるわけでもない。わかっているはずの常識を忘れて求めてしまうほど、彼女の魔力は魅力的だった。

「あああっ・・・!アキラさんっ・・・!アキラさんっ・・・!」

びゅっ・・・。びゅっ・・・。
どれほど彼女は興奮しているのだろうか。射精が長い。肉棒が脈動を終えない。そこまで自分を求めてくれている事が伝わり、不覚にもときめいてしまう。嬉しい。造形の整った者に求愛されるのは、やはり気分がいいものだ。こうなってくると、ゴムを被せたことに罪悪感を感じ始めてしまう。折角なのだから、生膣の感触を味あわせてあげてもよかったのではないか。なんて。ふと、張り紙の方へと視線を向けると、全ての項目にチェックがついていることが見て取れた。ミッションコンプリート。この部屋への出入り口の鍵は、恐らく開いたはずだ。

「はぁ・・・!はぁ・・・!」
「ふー・・・。あ、抜く時、外れない様に気をつけてね?」
「は、はい・・・。うわ・・・なんか白い液体が出てる・・・これが、精液・・・ですか?」
「偽物だけどねー。・・・え。」
「・・・はぁ・・・・はぁ・・・。」

上半身を起こし、ケイウスがちゃんと外でゴムを外せたかを確認する。コンドームの状態は問題なく、その点は安堵したものだったが、問題は彼女から生えた肉棒の方だ。がっちがち。充血したまま、思い切りそそり立っている。どういうことなのだろうか。この魔法は、本物よろしく賢者タイムへ移行するための脳内物質も分泌される仕様のはずだ。性欲が強い者や、溜まってたりする場合は2ラウンド目もいける事がままあるが・・・。なんていうか、彼女の場合はそれにしても、という状態で、今にも射精しそうなほど膨れ上がっていた。

「け、ケイウス・・・?そ、そうだ!張り紙見てよ!なんか、チェックがついてるんだ!多分もう部屋から脱出・・・」
「あ・・・・アキラさんっ!」
「ノォー!!待った待った!ケイウス落ち着いて!」
「アキラさんは、私の事、嫌いですか・・・!?」
「そ、その聞き方はずるいぞ・・・。そうだ、今度女の子を紹介してあげるよ!だから、それまで我慢を・・・」
「見損なわないでください!私は、アキラさんとしたいんです!ね、いいでしょう?」
「わわっ!?擦り付けちゃダメだよ!入っちゃうでしょ!」
「私、初めて欲しいものが出来ました・・・。やっぱり、欲しいものは力づくで自分のものにするべきだと思いませんか?」
「コラコラコラ!処女らしい拗らせ方をするんじゃない!わかったわかった!ほら、もう一個だけ持ってるから、これ着けて!」
「むむ・・・。非常に納得できませんが、やむを得ません。・・・これでよろしいですか?」
「一度見ただけでよく着けられたね・・・。そうだ、折角だから・・・」
「・・・・!?」
「ほら・・・♡後ろから、どうぞ・・・きゃあっ!?あっ・・・!あっ・・・!コラっ!少しは加減を・・・」
「アキラさんっ・・・!アキラさんっ・・・!」
「んっ・・・!あっ・・・!・・・・も〜っ!」

ぱんっ・・・!ぱんっ・・・!
飲み込みの早い彼女は、既に腰の動かし方に慣れたのかリズミカルに肉棒をピストンさせる。彼女の身体能力から考えれば、これでも相当な加減をしてくれているのだろうが、最早、濡れた肉の穴から受ける快楽の虜になっているのは明白だった。と、いうより、他人の温もりに夢中なのかもしれない。非の打ち所の無い容姿を持っていながら、ここまで拗らせているのも珍しい。まいったな。処女を奪わなければ、それなりの距離感を保てると思ったのだが。いざやらせて見たらこの有様である。得てして力を持った者は、本当に横暴で困ったものだ。

「はぁ・・・!はぁ・・・!また、出そう、です・・・!」
「うっ・・・んっ・・・!いい、よ・・・。はぁ、童貞は、奥ばっかり突くから困る・・・あっ・・・♡」
「うっ・・・!くぁ・・・!」

びくんっ・・・♡びくんっ・・・♡
腰を掴んでいる彼女の手が、肉棒の脈に合わせて震えている。タチが絶頂の快楽に身を震わせるこの瞬間は、好きだ。彼女は臆面もなく、全力で気持ち良さそうに腰を動かすものだから、こちらまでその快感が伝わってきて、余計に感じてしまった。ごつんっ、ごつんっ、と力強く降りた子宮口をぶっ叩かれ、危うくいかされるところだったが、なんとか堪えた。これ以上、彼女を調子付かせるのはまずい。なんとなく彼女は、初めてスタッドと会った自分と重なるところがあった。もしかしたら、彼女は本当に他者との繋がりなんて皆無な人生を歩んできたのかも知れない。確かに、例えば普通の道端で彼女と遭遇していたら、"死"以外を予感しない気もする。そういえば、初めは最高にツンケンしてて嫌な女だったし。コミュ障系処女そのものだった。最後の脈動まで、彼女はその肉棒を自分の体内に埋め、全てを出し終わった後もそのまま余韻に浸っている。なんのつもりかお尻を撫でられ、びくっ、と反応してしまった。気のせいじゃなければ・・・・萎えてなくない?

「はぁ・・・。はぁ・・・。」
「ケイウス・・・。終わったなら、抜いて欲しいんだけどさ・・・。」
「あ、ご、ごめんなさいっ・・・!」

ぬぷっ・・・。
彼女が腰を引き、花弁から肉棒が離れた。さり気なく彼女の肉棒に目をやると、コンドームの先がたっぷんたっぷんに膨れており、2回目だというのになんでそんなに擬似精液が生成されているのかと懐疑的な視線を送る。先ほど自分がして見せたように、彼女はそれを外して、中身がこぼれないように縛ると、据わった瞳でこちらを凝視し、はぁはぁと息を荒げている。彼女の肉棒は、未だに一切萎えておらず、やる気満々だ。うせやろ。

「はぁ・・・はぁ・・・。あ、アキラさん・・・。」
「な、なに・・・?」
「・・・逃げて、ください。」
「・・・え?」

女の子座りをしている彼女は、俯いたと思うと訳のわからないことを呟いた。しかし、その意味を即座に理解する。異様な気力が彼女から立ち込め、辺りの空間が捻じ曲がっていく。今、はっきりした。彼女は"大聖"だ。初めて見るその途轍もない気力は、ゆうにキリトを凌駕している事が、アキラでもはっきりとわかった。バチッ・・・バチッ・・・と火花が散る様な音が部屋にこだまし、その光景に冷や汗が吹き出る。兵器。彼女が言っていた言葉は、揶揄でも自意識過剰でもなんでもない。彼女は、戦そのものだった。別に姿形が変わったわけではない。だが、何千何万という武器や兵士より、彼女の方が恐ろしい。

「はぁ・・・!はぁ・・・!」
「ケイ・・・ウス・・・。」
「・・・驚きました?これが、私の正体です。この世に未練なんてないと思っておりましたが・・・。まさか私にも、こんな感情があったなんて。・・・え、あっ・・・!」
「・・・・・。」

孤独。彼女が無数の武器に見えるのと同時に、自分の目には彼女の孤独が映った。そしてそれは、まるで昔の自分を見ているかの様で見てられなかった。彼女の不意をついて近づくと、彼女は視線だけを動かし何もしようとしない。彼女は、我慢しているのだ。己のタガが外れない様に。彼女は、暴力で支配することを戒めている。伴侶がいると言った自分を、無理矢理己のものにしない様に。そんな彼女を放って逃げ出すなんて、今も昔もできやしない。彼女ははっきり申し上げてタイプだ。好意を持たれて、求められて、尊重されては敵わない。彼女の手を引き、後ろに倒れこむ。脱力に努めていた彼女は容易く自分の上に覆いかぶさる様にして倒れ、仰向けの自分に呆然とのしかかった。そんな彼女の背に腕を回し、ぐぐっ、と強めに抱きしめる。これがどういう意味を持つか、わかっている。スタッドに対して、とんでもない不義理だということも重々承知の上だ。だが、自分が自分である以上、彼女をこのまま放って置くことはできなかった。

「なっ・・・なんのつもりですか!?こんな事されたら、私・・・!」
「私の一番はスタッドって女の子。その事実は変わらない。寧ろ、それでもケイウスは私を愛せる?」
「わかりません・・・!ですが、今はとにかく、貴女が欲しい・・・!貴女と、繋がっていたいです・・・!」
「や、擦り付けちゃダメっ!生エッチはダメだってば!」
「はー・・・!はー・・・!」
「舐めてあげるからさ。それで今は、我慢して?」
「・・・わかりました・・・。」

いささか彼女はしょんぼりした表情を見せたものの、先ほど発していた気力は収まり、覆いかぶさっていた上半身を起こして離れた。次で3回目だし、そろそろ萎えるだろう。彼女に仰向けになる様に促し、股座へと移動すると、彼女は恥ずかしそうに顔を逸らした。花も恥じらってきた様な乙女が、股間から肉棒を生やした姿を曝け出すなんて、確かに羞恥の極みかもしれない。その対価を早々と受け取ってもらおうと、ぴくぴくと脈を打つ肉棒に手を伸ばす。濡れた肉棒を握ると、びくんっ!と力強く痙攣し、彼女が喜んでいることがわかる。洗浄魔法をかけて綺麗にし、裏筋に舌を這わせる。

「ふああっ・・・!」
「ゴムありエッチより、直接舐めてもらった方が正直気持ちいいよねー。あ、出そうになったら教えてね?口の中もダメだからさ・・・。」
「はー・・・。はー・・・。」
「・・・ケイウス?」
「だめ・・・ですか・・・?」
「だーめ。やめちゃうよ?」
「・・・わかりました。ぐすん。」

見るからにしょんぼりしている。まぁ、そんなのは直ぐに元気になるだろうけどね。再び舌を裏筋へと這わせ、傘の部分を強めに舐める。ぴくっ、と彼女の身体が反応していて、可愛い。もうひと舐め。とても気持ち良さそうだ。彼女が非処女なら、棒と壺を同時に愛撫してあげてもよかったのだが、膜を傷つけたら可哀想だ。

「はむ・・・。」
「っぁ・・・!は・・・うっ・・・!」

粘膜に包まれる事への期待に膨れた亀頭を咥えると、露骨に気持ち良さそうな反応を返してくれた。本当、他人の体温に慣れてないんだなぁ。口を強めにすぼめ、頬の内側を密着させつつ肉棒の裏側を舌でこすると、"ふあああっ!"と可愛い声が聞こえ、嬉しくなった。奉仕のし甲斐があるってものだ。手も使って肉棒を存分にしごいてあげると、次第にぴくぴくと細かく痙攣し始め、足の指先まで力が入ってきているのを感じる。彼女の息が荒い。

「はー・・・!はー・・・!いたっ!」
「こーら!いきそうになったら教えてって言ったでしょ?」
「な、なんでわかったんですか・・・あっ!やめてください!痛い、痛いです!」
「私に黙って出そうなんて100年早いっての。もう、次教えなかったら本当にお終いにするからね。」
「うぅ・・・。あっ・・・ふああっ・・・!」
「はむ・・・ん・・・・。」

ペナルティとして歯を立てると、彼女は大人しくなったが最高に不服な感じを出してきている。ただ彼女の場合、多分本当に自分に好意を持ってくれているので、少しだけ心が痛い。口で受け止めるくらいしてあげてもいいかな、と思ってしまうが、いかんいかん。

「んっ・・・出そう、です・・・!」
「んは・・・。いい子いい子・・・わっ!?」
「んっ・・・!んんっ・・・!」

彼女の足元方向へ肉棒を向けつつしごいていると、想像以上の勢いで擬似精液が飛び出し驚いてしまった。一応手のひらを受け皿に構えていたのだが、肘あたりまでびゅっ!びゅっ!と白濁液が飛ぶ。彼女がちゃんといける様に、驚きながらも手は止めない。全身を大きく痙攣させている彼女は、瞼をぎゅっと瞑り、絶頂の波に耐えている。心底気持ち良さそうだ。呼吸まで止めちゃって。

「はぁーっ・・・!はぁーっ・・・!」
「・・・・なんでまだ大きいのん?」
「知りませんよ・・・。そういう魔法じゃないんですか?」
「違うんだよねぇ・・・。はっ!?」
「はー・・・。はー・・・。」
「け、ケイウス?わわっ!」
「アキラさんっ!アキラさんが悪いんですよ!?私は逃げてっていったのに!」
「だ、だってまさか三回も出しといて一向に萎えないなんて思わないじゃん!?あっ!だめだめだめ!ケイウス待って・・・ああっ・・・!」
「はぁ・・・♡なんですかこれぇ・・・♡」

ずぷんっ・・・!
絶頂時に鎮静効果をもたらすはずの擬似男性器化魔法は、その効力をうまく発揮していないのか、はたまたケイウスの性欲が尋常じゃなかったのか。定かではないが、兎も角肉棒は俄然やる気に満ち溢れており、そんなケイウスにアキラは呆気なく押し倒されてしまう。両腕をベッドへと押さえつけられたアキラに抵抗の余地はない。力の差がありすぎる。最後の頼み綱である言語による懇願も虚しく、一糸まとわぬ肉の棒は、アキラの体内へと沈んでいった。先ほどの性行為ですでにほぐれていたアキラの蜜壺は、すんなりと肉棒を受け入れ、歓迎する。ケイウスに対し、満更でもなかった浮気性のアキラは、彼女に愛撫を施しながら下腹部に熱を宿らせており、粘度の高い蜜を潤沢に分泌していた。アキラの体温に包まれ、ぬめぬめとしたその粘膜の感触にケイウスは困惑を口にしながらも、その快感を甘受する。ケイウスはアキラに覆いかぶさる様にして抱きつくと、ぱんっ、ぱんっ、と恥骨が接触するほど、深いストロークでピストンを始めた。

「はぁ・・・!はぁ・・・!アキラさん、好き、大好きです・・・!私、アキラさんとずっと一緒に居たいですっ!」
「だ、から、私、お嫁さん、が、いる、のっ・・・!」
「気持ちいいっ・・・!アキラさんの中、すごく熱くて、ぬるぬるで・・・!ああ、アキラさんっ!アキラさんっ!」
「聞いて、ない、し・・・!これだから処女は・・・はっ・・・うっ・・・!」

ぱんっ・・・♡ぱんっ・・・♡ぱんっ・・・♡
完全に溺れている。肉欲による快楽に。何度か童貞に抱かれた事があったが、まさにこんな感じだったなぁと余計なことを思い出す。アキラは、こういった一方的な性行為が大嫌いだった。気持ちよくないし、この、"使われている"という感覚が、非常に腹立たしいから。力を持った辺りからはそういった類の人間とは行為に勤しむ事はなかったが、幼少期なんかは本当にうんざりしていた。もちろん、中には快楽に溺れるついでに自分を求める様な輩もいたが、論外である。そもそもアキラは好き嫌いが激しい。清濁ひっくるめて受け入れる姿勢を持っているが、その実アキラは選別していて、ないな、と思った相手には相当の塩対応を行なってきた。そのせいで余計な傷を負ったこともあったが昔のことである。

「はぁ・・・!はぁ・・・!アキラさんっ・・・!アキラさんっ・・・!」
「っ・・・・。っ・・・・。」

一見、ケイウスもそういった意味合いではその他大勢となんら変わりない様に見える。しかし、アキラの中では明確にその他大勢と彼女は分けられ、既に彼女を特別視していた。わかりやすい理由の一つが、その"強さ"である。彼女がどんな人生を歩んできたかを知る由はない。しかし、彼女が時折見せる悲しい眼差しは、本当に昔の自分とよく重なった。信じられる人間が居ない者の目。今でこそ妹であるヒジリとは打ち解けているが、生き別れていた妹と再び再開した時は相当戸惑った。育った環境がまるで違っていたから。打ち解けた理由は偏に妹のおかげである。無垢な妹は、自分を無条件で姉と慕い尊重し続けてくれたのだ。そんな妹が自分には居たが、ケイウスは恐らく、本当にずっと独りぼっちだった様に思える。そして、自分と同じ様に"人"として扱われなかったのだろう。いや、彼女に比べれば、自分はまだ"人"だった。

「はぁ・・・!はぁ・・・!アキラさん、で、出そう、です・・・!」
「・・・・・・・。」
「・・・・わかってます・・・くっ・・・!」
「えっ・・・?あっ・・・!」
「うっ・・・!んんっ・・・!」

びゅっ・・・!びゅっ・・・!
ケイウスは四度目の絶頂を迎え、再び勢いよく射精を開始する。ただし、それはアキラのお腹の上で行われた。ケイウスは絶頂の直前、その肉棒をアキラの体内から引き抜き、己の手でしごいて射精したのだ。ぱしゃっ、ぱしゃっ、とアキラのお腹付近の衣服に白濁した粘液が吐き出される。アキラは、ケイウスの想定外な行動に驚き、身を硬直させて射精を見守った。熱い吐息が、彼女から漏れている。

「はっ・・・うっ・・・!」
「・・・・ケイウス・・・・。」
「はー・・・。はー・・・。上手くできて、よかったです・・・♡アキラさんには、嫌わ

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yatsureCreate 2018/09/24 23:14

【ノベル】プレイガールースタッド編ー プロローグ

「アキラ!」

怒声と共に思い切り開かれたドアが、戸当たりを無視して壁に叩きつけられる。
呼び出しに応じない部下を探させる為の、別の部下も居ないほど今は忙しい。故に学園長テスタは非常に荒ぶっている。
学園内を飛び回り、人伝になんとか所在を割り出し、ようやくそれらしい一室へと辿り着いた。
テスタの怒りは、常日頃からサボりぐせのある部下への募ったものだけではない。この部屋に居る理由も含まれている。
ぱんっ、ぱんっ、と、乾いた音と、液体が混ぜられるような湿った音がドアを開け放った今も鳴り響く。

「あれ・・・学園長、どうしたん、です?」

金髪の少女が四つん這いに伏せ臀部を突き出し、そこに思い切り腰を打ち付ける赤髪の少女。
テスタが探して居たのは、赤髪の方だ。部屋に到着する前から、この二人が部屋で何をして居るのかは聞いて居た。だからこそテスタは激昂しこうしてドアを破壊してしまったわけだが、いざそれを目の当たりにすると、二人の邪魔をしてしまった自分の方が悪いのではないか、という錯覚に陥り言葉を失う。

「い、ま・・良い所・・・なんですから、邪魔、しないで・・・頂けますか・・・。あ、今、じゅわって・・・♡ミカちゃん、奥、弱いんだね・・・♡」
「あっ・・・は・・・♡アキラさ・・・♡んんっ・・・♡」

ぱんっ・・・♡ぱんっ・・・♡

相変わらず腰を動かし続ける赤髪の少女の名はアキラ。学園内でも一目置かれる魔法拳士だ。彼女の戦闘力は近隣の村々にまで知れ渡る、実質学園内の五本指に入る実力者。だからこそ彼女にしか任せられない任務があるというのに、この始末である。若き学園長の気苦労は絶えない。

陰核を魔法で膨張させ男性器を模り、金髪少女が差し出している蜜壺へと突き刺しては引き抜く。
濡れた膣壁が、膨らんだ亀頭に体温をもって絡みつく。ひくひくと痙攣しがちな肉棒は、
蜜壺から滲み出る粘液を浴びながら、こりこりと亀頭の上側を子宮口に舐めまわされ今にも泣き出しそうだ。
じゅぷ・・・♡じゅぷ・・・♡と淫猥な水音を伴いながら、ゆっくりと深いストロークで
少女のあたたかさを堪能している。奥まで肉棒が入り込む度に、顔を伏せたままカラダをびくっ、びくっ、と震わせる金色の髪をした少女の様子は、見ているだけで気持ち良さそうな事がわかる。

「はー・・・!ミカちゃん、イクよ・・・!」
「あっ・・・♡待って、くださ・・・♡もう少しで、また、イけそう・・・なんです・・・・あっ♡」
「まったく、仕方がないなぁ・・・。ほら、ここ、擦ってあげるから・・・。」

ぱんっ・・・♡ぱんっ・・・♡

「あーっ♡そこ、だめぇ・・・♡イク・・・♡も、イきます・・・♡アキラさ・・・♡」
「ん・・。じゃあ、奥にあったかいの、出すからね・・・?」
「は・・い・・・♡ふああっ・・・♡」
「うっ・・・!んっ・・・!」

びゅくっ・・・♡びゅくっ・・・♡
金髪の少女の臀部を握る指に力が入り、その柔肉に指を一層沈ませながら、体全体を強く痙攣させるアキラ。擬似男性器化魔法を使っている事は容易に想像がつく。快楽に浸る二人の様子に流石のテスタも目を背け、自身の穿いている下着を心配する。止まっていたアキラの呼吸が再開され二人の腰が離れると、体液で濡れた肉棒が抜け落ちぬらぬらと光っている。金髪の少女は放心状態で身動き一つ取らない。アキラは彼女のスカートを秘部が隠れるようにおろし、身支度を始めた。

「はー・・・。はー・・・。」
「・・・アキラ。私がここにきた理由、思い出した?」
「え、あ〜・・・いや違うんですよ、彼女が"彼氏に振られたので気持ちよくして下さい!"って頼み込んでくるから・・・」
「理由は聞いてないわ。ったく、貴女は"娼婦"じゃなくて"戦士"なんだから。わかった?」
「あはは・・・でも、えっちしたいじゃないですか。それとも学園長、また相手して頂けるんです?」
「はぁ・・・その性欲には呆れ果てるわね。私は忙しいの。」

そんな会話を展開しつつ、学園長室へと到着する。
質の良さそうな絨毯、高級さが見て取れる棚やソファー。テスタが腰をかけた椅子も、さぞ値が張るのだろう。復旧される以前の、このG・ガーデンの在り方について流れる噂の真意がここに集約されていると言っても過言はない。アキラは、この部屋の空気がなんとなく嫌だったが、それは恐らくテスタも同じだろう。しかし、家具を買い揃える予算などどこにもない。ソファーに腰をかけテスタの様子を伺っていると、机から一枚の用紙を取り出し、向かいのソファーへとかけアキラに手渡した。

「魔女討伐・・・。あはは、学園長も人が悪いなー。・・・私に死ね、と?」
「・・・・貴女しか、居ないのよ。」

G・ガーデンの領地内にある森に、最近魔界からやってきた魔女が住み着いた。魔女から何かをされたわけではないが、森はトラップだらけになり、そこから生活資源を得ていた近くの村の住人から依頼が来ているのは聞いた事がある。
・・・そこに派遣された、偵察隊含む部隊の数と人数、そして成れの果ても。

「・・・ヒジリにこの事は?」
「当然まだよ。彼女のケアは、私が直々に指導するわ。」

人間界と魔界の間に突如空いた"孔"。魔法などとは無縁な世界に広がるモンスターは人類をことごとく食い散らかした。それを予見し、いにしえから対策を立てていたのがガーデン。各地に立てられたガーデンは、今や人間界の秩序そのものだ。とはいえ、そう立派なものでもないが。
今や肉親は可愛い妹ヒジリただ一人。
魔女からの手出しは無いとはいえ、資源という実害が出ている以上ガーデンが動かないわけにはいかない。しかし、貴重な人材を既に十数名失っている現状、どちらかといえば村の人々を黙らせる必要がある。ガーデンで五本の指に入る手練れが向かっても解決できないのであれば、村の人々は納得するだろう。それ以上戦力を失うという事は、めぐりめぐって自分たちの生活がさらに危険に晒される事になるから。実質、アキラに選択肢は残されていなかった。

「・・・報酬は?」
「貴女のそういう所、頼もしいわ。何が欲しいの?」
「G・ガーデン学園長の名の下に行えるフリーセックス券。期間永久、対象は、学園長を含む、で。」
「・・・・・・。」
「もちろん、男女問わず。」
「・・・・・いいわ。貴女が生きて魔女を無力化できたなら、報酬としてその願い、叶えましょう。」
「・・・マジで!?」

アキラの狙いは、無論"テスタとのフリーセックス"だ。その他の人間など、既に眼中にない。G・ガーデンNo1の天才、ルルには少し唆られるが、セックス券を持ってても殺されるかもしれないので却下。
・・・愛が欲しい。家族愛以外の愛が。
愛のない快楽は、もう沢山だ。男も女も、もう十分味わった。ほどんど女だったけど。学園長は同い年だが、自分と違って品がある。そして、愛がある。一度だけ交わった事があるが、あの時間だけは、心の隙間が満たされた。

正直アキラは、死ぬのも良いな、と思い始めていた所だ。そして同時に考える。もしも魔女が若くて可愛かったら嫁にしよう、と。十中八九、自分が殺されるだろうが、まぁ人生何があるかわからない。漠然と、そこに自分の求める愛があるんじゃないかと希望を持ち、いざ旅立つ。

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yatsureCreate 2018/09/14 12:18

TSと親友と戸惑いと−エピローグ

「おっす、ってかはえーなおい。」
「お前もな。」
「んじゃ、行きますかー。」
「・・・・・・。」

あれから数週間、正直特に大きく変わった事はない。名目が"親友"から"恋人"に変わったところで、別に何も変わらない。今日は、とうとうアイツがゲーミングパソコンを買う資金が貯まったという事で、電気街へと繰り出した次第だった。別にネット通販でもいいのだが、やっぱり実機を見たり他のパーツを見たりする方が楽しいだろう。TS病にかかった後も、そういった感覚含めあんまり変わらなかった。あえて言えば、前よりも光り物が少し好きになったかな、くらいなものだ。そう言えば、一緒に外で遊ぶのは初めてじゃなかろうか。一応もう女子な訳だし、という事で学校では女子と話すことが多い。話してみると、今までの"警戒心"みたいなのは気苦労だった事がわかった。男も女も、別に同じだと。勿論、変だと感じるところはある。例えば同調圧力が強いな、とか、嫉妬心が表に出過ぎじゃない?とか。そういった部分は苦手だったが、まぁ概ね問題ない。上手い子に化粧を教わってみたり、意外と女子を楽しんでいる。そういった意味で言えば、今日はちょっとだけ楽しみだった。ふはは、男の頃から感じていたが、やはり女子はちょっと可愛いだけで民の視線が集まってくる。フッ、容姿は自分の実力じゃないが、それでも自分に自信を与えてくれる。加えて今は、化粧やオシャレといった努力値要素がある。これについては、自信を持っても良いだろう?と、準備に時間がかかることを予め計算して早起きし、待ち合わせ時間に予定よりも早く到着して待っていた訳だが、なるほど。世の女子が"彼氏が鈍感な件"ってスレタイを乱立させる意味がわかったかも知れない。流石に髪切ったか、とか、口紅いつもと違うね、とか、そこまでは望まないが、なんていうか・・・可愛いね、の一言くらいは有ってもよくないか。誰の為にわざわざ頑張って身なりを整えてやっていると思っているんだ。

「・・・・ん?どうした?」
「・・・・なんでもねーよ、バカバカしい。ほら、とっとと行くぞ。」
「え?お、おう・・・。」

行きつけだったゲーミングパソコン専門店へと足を運ぶ。この街は、TSにかかる前からよく二人で来ていたが、その時はパソコンパーツというよりも同人商品や、いかがわしい、法的に大丈夫なん?みたいなものが売っている怪しいお店とかを巡っていたので、今日行くお店をコイツは知らない。スタスタと先を歩き、ついて来いと言わんばかりに先行する。今となってはあいつの方が身長が高いので、歩幅的に逸れる事はないだろうから、そりゃもうズカズカと歩いていった。観光地としても知られているのか、最近は外国の人も多いこの街は、油断するとはぐれてしまうが、大丈夫だろう。ガヤガヤと喧騒が飛び交う中、人混みをうまくすり抜け進んでいく。そうこうしているうちにようやく、お店が見えて来た。一旦人が多いポイントも抜け、一息つきながら後ろを振り返る。

「・・・アレ?」

いない。思わず声が出るほど、なんか意外だった。そして、一瞬頭が真っ白になるも、ハッとする。そうか、今までは互いにそれなりの身長だったから見失う事はなかったが、今の自分はそこそこ小さい。自分が人混みに紛れたら、見失うのも無理ないのでは、と。大きくため息をついて、スマホを取り出すと、アイツからメッセが来ていた。返事と共に店の住所とアクセス用周辺地図を送ってやる。別に今の時代、はぐれたからといって大した問題にはならない。とは言え、少し罪悪感が広がってくる。悪い事したな・・・。買い物に付き合ってやっているのはこっちだが、だからと言って置いて歩くのはちょっと思いやりに欠けるのではなかろうか。そんなことを考えながら店の前で待っていると、間も無くアイツが姿を現した。

「わりーわりー、人混みって歩き慣れないから、気づいたら見失っちまった。」
「いや、私も迂闊だった。さ、中入ろうぜ。」

そう言えば、TSってから変わったことがあった。言葉遣いだ。正直な話、自分は言葉を"鳴き声の延長"だと思っている。だから、見た目に合った言葉を使わないと、少なくとも周りから"センスx"として見下されるのだ。人とはそういうものだ。というのも、そもそも自分が、例えば女子で"俺"という一人称を使っている人間を"センスx"としていた節がある。という事で、そこそこ男勝りな女子、として喋り方を人によって変え、一人称は私で統一した。面倒だったが、仕方がない。周りは自分が元々男だなんて知らないし、例え知ったとしても変わらない。無駄に周りからの評価を下げる必要もないだろう。コスパが悪い。こんな事を考えるくらいだから、結構自分は不満に思っているのかも知れない。

「うはぁ・・・!なんて心踊るスペック表なんだ・・・!おい見ろよ、新しいジーフォースが載ってるぞ!!」
「ほんと好きだよな、パソコン。というか、パーツ?」
「うぉ!?SSDもメーカー物で1TB載る時代か・・・!来たな新時代・・・!あ、ちょっとパーツの値段見てくる!」
「ちょ、おい!俺のパソコン見繕ってくれるんじゃなかったのか!?」
「ヘァーン・・・?ああ、これでいいんじゃね?」
「すげーテキトーだな・・・。わかったわかった、先にパーツの階見に行こうぜ。」
「おうっ!メモリの相場も見ておきたいしな!うはは!」

思い切り目を輝かせ、おもちゃ屋を駆けずり回る子供のような足取りで階段を登って行く親友兼恋人。そんなもん、ネットでも見れるというのに、とか言ったら怒られそうだ。急な階段にも関わらず、あっという間に登りきった親友の後ろ姿を目で追っていると、ふわっ、とスカートの中が目に入り、咄嗟に目を逸らした。もはや見慣れたと言ってもいいはずなのに、なんか、外で見るって違う。すぐにパーツコーナーの方に向かってしまったので、ほんの一瞬しか見えなかったが、十分催した。うーむ。
一通りパーツの値段や新商品を見終わった後、ハッ!?と我に返ったようにこちらへ戻ってくると

「し、忍びねぇ!お前の用で来たのに、付き合わせちゃってホントごめんっ・・・!満足したから、パソコン、見に行こう!」

と、顕著に謝ってきた。だが、この街に来るときは大体いつもこんな感じだったし、コイツが楽しそうなのがなんとなく楽しいからいつも付き合っていただけなので、なんていうか、平常運転だ。

「構わんよ。作戦はコスパ重視、な。予算は・・・大体このくらいかな。」
「おぉ?結構貯めてたんだな。そんだけあれば、十分な物が買えるぞ。うはぁ・・・迷うなぁ・・・!」

このコーナーに来るのは二度目だというのに、目の輝きが色褪せない。それどころか、まるで自分が買うのを選ぶかの様な楽しみ方をしている。打って変わって、自分はあんまり興味がない。全く、という訳でもないし、実際自分専用のパソコンを買う、というのは初めてだから、それなりにワクワクしてはいるが、アイツ程ではない。パーツやスペックの知識など殆ど持ち合わせていないし、違いがわからん。そして、そんなことよりも・・・

「うわー・・・CPUを落とすかGPUを落とすか、この問題については結論がいつまで経っても出ないぜ・・・。結局ゲームによるし、なんならパブジーはCPU依存だっていうしなー・・・。・・・ん?」
「・・・・・。」
「・・・どうした?なんか服についてるか?私。」
「あ、いや、なんでもない。楽しそうに選んでるなーってさ。」
「こんな至福な事ねーぜ、マジで!スペック表を見比べてるだけでヨダレもんだぜひっひっひ・・・・」

可愛い顔立ちに可愛い服装。それら全てを台無しにする様な発言と表情に、これが普通の男女だったら氷河期が訪れてるだろうなと感じる。だが、正直なところ言えば、なんか、こういった男の頃から変わらないアイツの面を見るたびに、安心する。デモ機でベンチマークソフト?を立ち上げ、算出される数字を見ては目を輝かせるコイツを見ていると、なんか、楽しい。イケメンのくせに、やってる事がオタクそのもので、しかもそれを外でやってしまうくらい周りが見えていない。今だって見た目が美少女ってだけで、やってることはパソコンオタク、というか、少年に極めて近い。お祭りで、当たらないくじ引き露店の景品に目を輝かせる少年そのものだ。コイツには、普通成長過程で身について行くはずの恥や外聞という物が欠如しているのだろうかとたまに心配になるが、それがコイツの良いところでもある。非常に感情豊かで、その感情は、強い感染力を持っている。だから、コイツと一緒にいると楽しいのだ。そう考えると、なんでコイツは自分と一緒にいるのかがわからない。

「店員さん、ぶっちゃけ1070にi5と、1060にi7だったらどっちがいいの?」
「あー、もうそのあたりはホントなんとも言えないんですけど、なんのゲームで使います?」
「一旦パブジー。他のゲームもやるかも知れないけど、今はパブジーだけかな。」
「じゃあ1060とi7のセットですかねー。あと、これは噂なんですけど、どうやら1070は結構安定してないみたいなんですよ。」
「え、そうなんですか!?」
「ええ。今後のドライバー更新で良くはなっていくと思いますけど、今のところは。なので、そういった意味でも。1060あれば、大抵のゲームは暫くお楽しみいただけると思いますし。」

ウッキウキで、店員さんとパソコンの話をするアイツを見ていると、僅かにムッとしてしまう。話の内容はちんぷんかんぷんで、暗号だらけ。店員が男、というのがきっとネックで、自分の醜さに吐き気がする。はぁ、あいつが男の頃は、こんなこと思わなかったのに。いや、そんなこともなかったかも知れない。俺とは違うグループのそういう奴らと話しているのを見た時、似たような気持ちになったっけ。やれやれ、だな。

「と、いう事で!決まったぞ、最高のセットが!モニターは応答速度1msをこだわって、144Hzは切り捨てじゃい!あ、マウスとキーボードは一応セットで付いて来るみたいだから、もし使ってみてやりづらかったらまた見に来ようぜ!まぁ、元々うちで使ってるアレも似た様なものだから、大差ないと思うけどな。それとも、それも見ちゃう!?」
「・・・マウスパッドだけ見ようかな。」
「おう、こっちこっち!私もマウスみーちゃお!」

なんか、他の異性と選んで買ったプレゼントをもらう恋人の気分で、なるほど、結構面白くないもんだ。

「はーっ!楽しかった!ってかアレだな、パソコンめちゃ重な事忘れてたよあはは!」
「流石にあれは持って帰れねーわ。モニター共々宅配安定。」

あれから会計諸々を済ませ、どっと疲れた俺達はそもまま親友の家へとなだれ込んだ。元々はうちでパソコンをセットしてもらう予定だったが、持って帰れる様な代物ではなかったので、セッティングは延期。まだ時間もあるので、折角だし親友宅でパブジーでもやろうかとなり、お菓子類を買い込んでようやく一息、といった感じだ。あの街は、道を歩いているだけでも色々なものが目に入って来るので、あまりの情報の多さに疲れてしまう。それが楽しいのだが。ごろん、とその場に仰向けになり、目を瞑る。いやはや、疲れた。

「くぅ〜、しっかし、お前が羨ましいぜ、マジで!あんな新しいパソコンで遊べるなんてよー!」
「そうなんか?っても、お前が使ってるあのパソコンの方が凄そうだけどな。自作なんだろ?」
「確かにまだ負けちゃいねーって気概だけど、にしたって数年も前の技術で作られたもんだからな。車とかと違って、全てにおいて劣っているのが現実だ。あぁーっ!私も欲しいなーっ!・・・あ。」
「・・・ん?」
「今の"俺"なら、出来るんじゃないか?禁断の、"援助交際"という錬金術が・・・。」
「・・・・・。」
「・・・・・何?」
「・・・別に。お前の身体だろ、好きにしろよ。」
「な、なんだよそれ、感じ悪いな。」
「・・・・別に。ちょっと疲れただけだよ。」
「パソコン屋に居る時もなんか、途中から様子が変だったし・・・。」
「・・・・・・・。」
「お、置いてったのは悪かったよ・・・。その、自分が小さくなってるって事を考えてなくて・・・。」
「置いてった・・・?ああ、いや、あれは別にしょうがないだろ。見失った俺も悪かった。」
「あれは・・・?じゃあ、お前は一体何に怒ってんだよ。」
「怒ってねーよ。ちょっと疲れただけだって。」
「ダウト。ならなんで、パソコン屋にいた時から機嫌悪かったんだよ。」
「別に機嫌悪くなんてなってねーよ。・・・・!?」

情けねー。そう思いながらも、不貞腐れる様に横を向くと、親友は自分の手を引き仰向けにさせたかと思うと、どし、と跨ってきた。重っ、と思った瞬間、あ、やっぱ軽い、と感じ、変な気分だ。上を向くと、親友が自分の顔を覗き込み、割と真剣な目を向けて居る。

「お前がグダつくなんて珍しいじゃねーか。なんだよ、文句があるならはっきり言えよな。それとも、俺に隠し事か?」
「別にそんなんじゃ・・・」
「じゃあ言えよな。言ってくれないと、わかんないだろ。」
「・・・・・。」
「・・・・ひゃあっ!?な、なにすんだこのばかっ!」

バッ、と、親友が飛び退く。馬乗りになった親友の身体を見ていたら、つい手が伸びてしまった。ふみゅ、と胸を服の上から揉むと、アイツは突然のことに驚き、そのまま。呆れて言葉が出ない。結局、自分のこの無気力感も、不機嫌さも、全部この性欲と"恋人"に対する嫉妬心が原因だ。話にならねぇ。こんな醜い話、アイツにしたらなんて思われるだろうか。相当うざったいだろうな。気持ち悪いだろうし、アイツにとってこの感情は、百害あって一利なし、だ。アイツは多分、自分に対して恋愛感情なんて持ち合わせていないだろうから。それに関しては、逆で考えた時に、自分だったらと考えると難しい。アイツに対してそう思う、という事は、自分だったらそう思うという事でもある。結局、恋愛感情なんてただの下心。友情に比べたら、あまりにも不純だ。こんな事なら、俺がTSりたかった。今の自分は、アイツの情けによって成り立って居る。アイツは俺の事が友人として好きで、きっとそれは自分と同じで掛け替えがなくて、失いたくない大切な物であり者だ。だからこそ、自分からの欲求に応えてくれる。それに加えて元々男だから、自分の性欲を仕方がない事象だと受け止めてくれている。・・・だけに過ぎない。拒絶されるよりかは数千倍マシで、比べ物にならないが、だからと言って、そういう問題でもない。こうやって空気を悪くする様な事、今までにあったか?グズ過ぎる。わかっているのに、どうしようもなかった。

「・・・えっち、したい・・・のか・・・?」
「・・・したくない時なんかねーけど、そうじゃな・・・お、おい!?」
「うわ・・・みるみるうちに大きく・・・。なんか、今となっては貴重映像だな、これ・・・。」
「そりゃ、お前に触られたら血液も集まるわ・・・うあっ・・・!?な、なにすん・・・っ・・・!」
「はむ・・・ん・・・。したいなら、したいって言ってくれればいいのに・・・。ん・・・。」

するすると慣れた手つきでズボンのチャックを下ろし、愚息が取り出される。この部屋は恋人の部屋。そんな、不思議と甘ったるい部屋で愚息を触られたら、心臓は仕事を強○される。何度も味わった親友の唇がもたらす圧倒的な快楽量を、体は覚えてしまっていて抵抗が難しい。くぷ・・・と咥えこまれると、いよいよ手の施しようがなく、生温かい口内の粘膜に脳髄が秒速で溶けていく。強○的に流れ込んでくる快感を処理するための酸素が足りない。次第に呼吸も乱れ、理性を失ってしまいそうだ。

「ん・・・・はむ・・・ん・・・・。」
「くっ・・・はー・・・!はー・・・!や、やめろ・・・!」
「んは・・・・。すごい、ひくひくって・・・。もう、イキそうなん、だろ・・・?我慢しなくても・・・」
「やめろっ!」
「・・・・!?」

ビクッ!
親友の身体が、自分から発せられた大きな声で緊張し、強張った。肉棒をさする手を止め、唇を離し、親友は恐る恐る自分の顔を覗くと、怯えた表情を変えずに目を逸らした。その姿に胸が締め付けられる。親友が、そんな表情をしなければならない理由なんてどこにもないのに。次の言葉を考えずに、声を発した。あのまま行けば、自分は流されてしまいそうだったから。上った血液を下ろそうと、浅く呼吸を繰り返して居ると、親友の方が先に口を開いた。

「な、なんだよ・・・。俺、何かしたか・・・?なんとか言ってくれよ・・・。俺、わかんねーよ・・・。」
「はー・・・。はー・・・。俺が、悪かった・・・。もう、こんな事、やめよう。」
「は・・・?なんだよそれ。こんな事って、なんの事だよ・・・?」
「友達に戻ろう。俺がお前を、女としてしか見れなくなっちまったばっかりに・・・すまねぇ。」
「なんだそれ・・・?今更そんな・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・それは、もう、私の身体に飽きた、って事か・・・?」
「は・・・?」

自責の念に堪えきれず本心を告げると、親友から思いも寄らない言葉が発せられた。その言葉を聞いた瞬間、んなわけねーだろ!と心の中で叫んだわけだが、一体、どういう事だ。自分はてっきり、親友がホッとしてくれるかと思っていた。親友だって人間だ。女性になったからと言って性欲がなくなるわけではないだろう。だが、そんなものは一人で発散できる。というか、できる類のものしか患っていないと、思っていた。だから、自分から求められるのは、気持ちいい事かも知れないが邪魔なのだろう、と。ゲームや会話してる時なんかが顕著だが、そのほか全て。それに、恋人同士だからと言って、恋人ヅラされるのは嫌なんだろうな、と。あくまで親友前提で、恋人なんていうのは建前も建前、それこそ、親友の事が好きだと言った自分への尊重の印、程度のものだろう?だが、もう自分は、そんな中途半端な優しさに耐えられない。こんな事、今日だけではなかった。それに、アイツは"気持ちに整理がついていない"と言っていた。それが、ずっと怖いんだ。整理がついた時に、アイツから拒絶されるのが。アイツが、男はやっぱり無理で、女の子を恋人にするわ!と言い始めたら、勿論自分は応援するが、それは同時に、自分への拒絶だ。そして厄介なことに、アイツは優しい。きっと、そう結論を出していたとしても、自分を傷つけないために、それこそ自身の想いを押し殺してでも、自分を受け入れてくれるだろう。もしくは、現在進行形で。それが、堪えられない。それなのに、いつまでもアイツに甘えて、アイツが限界を迎えるまで自分の欲をぶつけ続けた挙句にアイツから話を切り出させるなんて、残酷じゃないか。それが親友に対する仕打ちか。明示的にアイツは、悪くない。それだけは、なんとか避けるべきだと、覚悟したんだ。なのに。

「お、お前は・・・!お前はやっぱり、俺の、私の身体だけ、女を体験する事だけが、目当てだったのか・・・?」
「違うっ!やっぱりってなんだやっぱりって!ってか、なんでそうなるんだ!?俺は、本気でお前を女として好きになっちまってるって言ってんだ!だから、このままじゃもう、前みたいには接せないんだよ!・・・・!?」

訳のわからないことを宣う親友に、自分の考えを伝えるべく身体を起こし、座りながら言葉を発すると、その終わり際にドンッ・・・と、親友がぶつかるように抱きついてきた。不意を突かれ、カクンっ、と肘が抜けると、そのまま親友に押し倒される。首元に親友は顔を埋め、横隔膜を痙攣させている。その表情は、見えない。

「お・・・俺も・・・なんだ・・・。」
「・・・なに、が・・・?」
「俺、最近おかしいんだ。気づけばお前の事を考えちまうし、学校じゃ目で追っちまう。前よりも、お前と遊べる事が嬉しいし、今日だって・・・。化粧とかオシャレとか、一体誰のためにやってると思う・・・?」
「お、お前・・・。」
「変わっていく。俺が、俺じゃ無くなるような、そんな錯覚すらする・・・。怖いくらい、何かが劇的に変わっていくんだ・・・・!それは顕著に、全部、お前に結びつく・・・!」
「・・・・・・・。」
「き、キモイだろ・・・?身体が女になったからって、そんな簡単に、急激に男を好きになるものか・・・!?よりによって、お前だなんて・・・!これじゃあ、これじゃあ俺はまるで・・・!」

泣いている。親友が、自分の胸で。つくづく情けない野郎だな自分は。不安?耐えられない?よくもそんな戯言を脳内で宣ったものだ。自分の悩みなど、TS病を患ったコイツの悩みに比べれば、本当になんでもない事だった。そりゃそうだ。自分にとって親友は掛け替えのない存在だが、親友にとって自分は、それ以上の存在だ。男は、女に下心以外で近寄らない。元々男だった親友は、その事を嫌という程知っている。つまり、今後近づく男は、誰一人として親友は信用できないという事だ。なまじ外見が良いものだから、コイツの中身を認め、今までを知り、心底分かり合う、なんて事は起こらない。男なら、コイツの容姿に幻想を抱くだろう。それは自分も例外ではないが、自分を例外たらしめる理由は偏に、コイツが男の頃から仲が良かった事である。だから、ある意味コイツにとって、自分を失うという事は、今後恋人を諦める、とほぼ同義だ。言い過ぎな感じもするが、事実だろう。人は、そう簡単には解り合えない。だが、これだけなら大した問題にはならなかった。ここまでは、自分が告白する前に考えついていそうなものだ。現にコイツは、自分の告白に対し、曖昧な返事をしている。そこまで危機感を持つような事ではなかったということだ。その時点では。

「元々、お前の事が好きだったみたいじゃないか・・・!」

もしも自分以外の男を好きになったのなら、こうまで悩まなかっただろう。それなら、間違いなくTS病のせいだ。それ以外に要因がない。好みのタイプも女子だった。だが、親友である自分となると、本当にTSが原因か曖昧になる。いや、間違いなく、先ほどと同じ理由でTS病のせいなのだが、本人からしたら、そうではないのだろう。親友は、胸元から顔を上げ、ぼたぼたと涙を零しながらも自分の顔を見つめて思いの丈をぶつけてくれた。きっとその振る舞いは、自分を本当に信用してくれている証なのだと、胸が熱くなる。

「はは・・・。俺が女になったお前を好きになったのと、俺を女になったお前が好きなるのは、なにか違うのか?」
「全然違うだろ!俺は男を好きになってんだぞ!他人事だと思って、いい加減な事言うな!」
「確かに他人事の域は出ないだろうけど、いい加減なことは言ってないぜ。それに、これはそもそもお前が悪い。」
「・・・・・!し、仕方ないだろ・・・!あ、あの時は・・・」
「じゃあ、今は?」
「・・・・す、好きだ・・・。性的な意味で・・・。」
「・・・めちゃ好みっすか?」
「うるせーな!そうだよ悪いか!お前、ほんっっっっっっと顔だけは整ってるよな!お前がブサイクだったら、俺はこんなに悩んでねーよ!」
「ハッハッハ!苦しゅうない!」
「・・・今の内に言っておくけど、お前が他の女子と話してるのを見るとイライラする。」
「マジか、みーとぅー。」
「あ、あと、その・・・・」
「・・・・なんぞ?」
「・・・えっち、したい。」
「・・・・は?・・・・んむっ・・・!?」
「ん・・・む・・・。」

唇が、熱い。考えたいことはまだあるのに、親友の眼差しから目が離せない。伏し目で、自分の事をじっ・・・と見つめながら、くちゅ、くちゅ、と舌を動かされる。思考までかき回されている様だ。いつから、なんて、気にするだけ無駄か。親友は、自分の事を好きだと言った。それも、性的な意味で。その葛藤を、よくもまぁここまで表に出さずに過ごせたものだと感心する。いや、もしかしたら、自分が気づかなかっただけで、節々に出ていたのかも。AVを見なくなったと言っていたのは、つまり好みが変わった、という事だったのかも知れない。最早なんとも言えないが、絡められる舌の感触が気持ちよくて思考がうまく働かない。自分好みの女の子とキスしている最中に、言語化が必要な思考なんて出来る訳がない。

「はー・・・。はー・・・。か、確認なんだけど、さ・・・。お前・・・俺と、えっちしたい・・?」
「・・・お前、マジで男心を失くしちまったみてーだな。」
「お、俺とお前が同じとは限らねーじゃねーか!」
「男が女を好きになる理由なんて、"ヤりたいから"以外にあんのか?俺はそんな事を唱える男がいたら、信用しねーぜ?マジで。」
「そ・・・それはそうかも知んねーけど・・・。」
「・・・・・。」
「・・・なんか、急に恥ずかしくなってきた・・・。やっぱやめ・・・」
「おいおい、それも通らねーって事はわかるよな?」
「わわっ・・・!?」

そそくさと自分の体から離れようとする恋人の腕を掴み、がばっ、と押し倒す。顔を真っ赤にして目を見開いているコイツは、どこか嬉しそうな感じに見えなくもない。顔を真っ赤にしているのは自分も同じだろうけど。好きな女と二人きり、それも女から"えっちしたい"などとキスされて、止まれる思春期の男などいるものか。多分親友は、試したのかも知れない。自分が、本当に親友の事が好きなのかどうか、を。わざわざ好きだって言ってやったというのに。これだから言葉は使えない。

「んっ・・・!」
「はー・・・。ごめん、服の脱がし方、わからないんだけど・・・。」
「え?あ、ああ・・・。」

胸に手を伸ばすと、服の肌触りと下着の感触が指に伝わってきて、初めて胸を揉ませてもらった時の記憶が蘇る。下着・・・固い。テクニックを持った男なら、キスしながらするすると脱せる事ができるのかも知れないが、なんかこの服、どうしたらいいかわからない。変に強がってもいいのだが、折角向こうから誘ってきたのだから、正直に白状してもいいかな、と。親友は一見慣れた手つきで服を脱ぎ、下着を外して傍に置くと、チラッ、とこちらを見ては、間も無く顔を背けた。服は、上から羽織っていた物だけ脱ぎ、それ以外は上下の下着だけを脱いでいた。これ、上の服はまくっていいのだろうか・・・?生地が厚いのか、乳首も浮いてない様に見える。それでも、乳房の膨らみに合わせた服のラインにちんこが痛い。ゆっくりと服をめくると、親友は何かを思い出したかのように目を見開き、ガシッ、と腕を掴んできた。

「で、電気!電気消せよ!」
「え、なんで?」
「恥ずかしいからに決まってんだろ!バカ!」
「今まで別に大丈夫だったじゃん?今更なにを・・・」
「い、いいから!消さないならやめる!」
「ええ!?わ、わかったよ!」

今更恥ずかしいなんて思う筈もないとは思うが、親友の表情が本気だったので、部屋の明かりのリモコンに手を伸ばし、3回、ボタンを押す。窓から差し込む明かりを頼りに、服をめくりちくびに吸い付くと、びくっ、と親友は身体を強張らせた。ふと、親友の表情が気になり顔をあげようとして気がついた。そういえば、今までのえっちは全て、自分から誘っていた。といっても、そんなに沢山肌を重ねた訳でもないが、ともあれ今回は初めて、親友から誘われたのだ。誘われたという事は、親友がムラムラした、という事だと思うが、それはつまり、気持ち良くなりたい、という事だ。なるほど。電気を消させた訳がわかった気がする。確かに自分も、口でしてもらっている時は無意識に表情を繕っていると思う。なんか、変な顔してそうだから。実際相手からみれば、気持ち良さそうにしている顔はベストオブ表情なのだが、恥ずかしい事に変わりはない。

「んっ・・・!」
「すげ・・・なんか、めっちゃ濡れてる・・・。」
「言うなバカ・・・!あっ、んっ・・・!」
「悪い・・・。どの辺が気持ちいいんだ・・?これ・・・。」
「えと、もう少しだけ上・・・ん、そこら辺・・・うん、そんな・・・感じ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
「・・・・・。」

ぬる・・・ぬる・・・。親友の指示通りに、充血したお豆を指の腹で撫でる。舌と指では感じ方も違うだろうと、お伺いを立てて正解だった。徐々に息が荒くなっていく様子から、気持ち良さそうだと思える。あれから少し、セックスについて調べたが、そう簡単には中でイケる様にはならない様なので、一旦諦めた。なんか、色々大変そうだし・・・。なので、せめてココで一度はイってもらおうと、いつも挿入前に奉仕している。どうして射精後って、あんなに性行為がどうでもよくなるんだと不思議で仕方がないが、賢者タイム中に奉仕しようなど絶対に思えないだろうから、今のうちにしてあげる。下腹部に力が込められ始め、花弁周りがひくひくしてきている。時折花弁から蜜をすくい、決して痛くならないように気を配りながら、くりくりと親友が今の所一番感じる部位を撫でた。

「はー・・・!い、イキそう・・・。」
「ん・・・。んむ・・・。」
「んっ・・・。んんっ・・・!んっ・・・!」

口付けを気持ち良いものだと、より感じてもらえるようにする為に、親友が絶頂を迎えるタイミングで口付けを行うようにしている。くちゅ・・・と舌を滑り込ませた頃、悩ましくも押し殺しきれなかった声が親友から漏れ、それと同時にびくんっ!びくんっ!と身体を痙攣させ始めた。絶頂後は敏感になりすぎて痛いらしいのだが、どの時点から痛くなるのかわからないので、親友からストップがかかるまで撫でてあげる。絶頂中は、その快楽の波に耐える事で精一杯なのか、口付けして絡ませている舌は動かない。その間、親友の舌に奉仕する。親友自身が舌への接触を認識しているかは不明だが、身体は感じているだろうから。

「あっ・・・は・・・!も、もうやめて・・・いっ・・・!」
「あぁ、すまん・・・。そろそろ、挿れていいか・・・?」
「う、うん・・・。」

熱のこもった吐息を漏らしながら、親友は潤んだ瞳でこちらの様子を伺っている。身体を起こし、親友の両膝を掴んで足を開かせ、愚息を濡れそぼった花弁へと押し当てる。ここまでの流れは、それなりに慣れてきたかと思っていたが、実際のところ心臓はばくばくと高鳴り、ひどく興奮していた。今まではどこか、心の奥底の、手が届かない場所がじくじくと膿んでいる様な感覚を抱えながら事に及んでいたが、今日は違う。親友は自分を求め、自分は親友を求めている。両思い。そう考えるだけで、激しく鼓動する心臓が締め付けられ、熱くなった。花弁の割れ目で、濡れた肉棒がひくひくと脈を打っている。無意識に、親友の中で果てる事を想像し、その瞬間の満たされ具合を演算してしまう。

「んっ・・・!」
「うっ・・・くっ・・・。」

腰に力を込め、ゆっくりと親友の体内に肉棒を沈める。普段よりも余計に濡れた花弁は、すんなりと肉棒を飲み込み、粘ついた肉と液で密着した。その生温かく、ぬるぬるとした感触に包まれたいと、自分は肉棒が根元まで入るように腰を深々と沈め、ぐにゅう・・・と親友の出来たてな子宮を圧迫した。その刺激にまだ慣れないのか、一瞬親友の顔が歪むも、愚息に粘膜がまとわりつく快感でそれどころではない。それに、心なしか・・・

「はー、なんか、いつもよりネトネトしてる・・・?」
「し、知るか!んっ・・・!あっ・・・!も、もう少しゆっくり・・・んっ・・・!」
「はー・・・!はー・・・!ごめん、もう、出そう・・・!」
「んっ・・・いい、よ・・・。その、中に、出して・・・。気持ち、良いんだ・・・はー・・・はー・・・。」
「う、ん・・・うっ・・・!」
「ふあっ・・・・♡」

ぬるぬる感が。絡みつく体温が。締め付けが。今までにない粘り気と熱と圧迫感に、愚息は早々と咽び泣いてしまった。これは早漏と罵られても致し方ない。コンドーム着けようかと本気で悩むが、半年後からは着けないといけない、と考えると今のうちに生えっちを堪能するべきなんじゃないか、とまぁまぁクズい考えが思い浮かんでくる。びゅくっ・・・!びゅくっ・・・!とこちらも粘り気の強い情欲を吐き出し、精液が尿道を舐める快楽に酔いしれた。毎度毎度思うが、本当に気持ち良すぎる。この快楽を知ってしまったら、そりゃ避妊具つけない派なんて輩が出てくるのも仕方がないとは思えてくる。仕方のない部分など一切ないが。今までは、親友の優しさにつけ入り、快楽に身を任せて中出しするなんて本当にしょうもない奴だな自分は、と後ろめたさがあった。今はそれが全て許され、寧ろ親友からおねだりされている。女性が、精液を体内に放出される事を気持ちいいと感じるように作られていても不思議はない。射精中、親友の顔を覗くと、瞼を強く閉じ、まるで快感に集中している様で、気持ち良さそうだ。

「う・・・ん・・・。はー・・・。ごめん、早くて・・・。」
「え?あはは、いいよ別に・・・。お、俺の身体、気持ちいい・・・・?」
「すっげー気持ちいい・・・。おっぱいも柔らかいし・・・。」
「・・・・そうか。」

苦笑いに近い笑みを零す親友は、嫌そうというよりも照れている様に見えた。やばい。可愛い。一発入魂な自分の体が恨めしい。賢者モードが強い自分は、連続プレイなどそうそう出来ず。血の気の引いた愚息を親友から引き抜く。暗くてよく見えないが、結構な量を出したので花弁から白濁色の粘液が滴り落ちているかも知れない。やばい。今既にもう一回したいと思い始めてはいるので、今夜辺りにもう一回、えっちしたくなると思う。これは予知だ。だが、夜になるとどっちの家にしろ親が居る。なんだかなー。

「そういえば、今日は何時頃お前の家に行く?明日の午後には着くんだろ?」
「ああ、12−14の時間指定にしたから。ちょっとパブジーやりたいし、19時半とかに出ようか」
「りょー・・・。」
「・・・ん?どした?」
「あのさ・・・今日、母さん22時までの日なんだケド・・・。」
「へー、そうなん・・・だ・・・。」
「う、うん・・・♡」

めっちゃ誘ってくる。多分、そういう事だろう。時間的にも、20時頃からご飯を食べ始めて、食べ終わった後くらいに復活しそうではある。恥ずかしそうにもじもじしながら顔を背ける親友の姿に、既にちんぴくして居るので間違いない。女性の性感など知り得る術はないが、相応に気持ちがいいのかも。少し、安心した。ティッシュで事後処理を行いながら、親友はパソコンの電源を入れ始める。親友が衣服をある程度整えてところで電気をつけて定位置に座ると、"お菓子持ってくるー"と部屋を出て行った。本格的に、自分に彼女が出来た訳だが、なんか実感としては薄い。それでも、明日から、いや、既に幸福な時間は始まっていて、一旦終わりは見えない。将来への不安は暫く考えないようにして、今目の前にある幸せを全力で楽しんで行こう。親友がお菓子とジュースをお盆に乗せて部屋に戻り、近くにおくと、親友も定位置に座った。さぁ、レッツゴリラAIM。

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yatsureCreate 2018/09/09 21:39

【ノベル】TSと親友と戸惑いと−5

「お、お前・・・!後で、あっ、覚え、てろ、よ・・・!うっ・・・!んっ・・・!」
「マジでスマン・・・!けど、すげー気持ちいい・・・♡すごいぬるぬるで、あったかくて・・・♡はぁ・・・♡はぁ・・・♡」
「俺は、痛い、のっ・・・!頼むから、もう少しゆっくり・・・!」
「ホントごめん・・・!はぁ、また、イキそう・・・!中で、出すから・・・!」
「か、勝手に、しろっ・・・!んんっ・・・!」
「くっ・・・!あ・・・!」

びゅく・・・♡
短時間での三連発。その快感は体力を根こそぎ持って行く様で、脈動の開始に伴い息が止まる。それとは逆に、親友の方は自分の動きが止まった瞬間ようやくまともに呼吸ができる様になっているみたいだ。びくんっ、びくんっ、と痙攣する肉棒は容赦無く快楽を脳髄に叩き込んでくる。びゅっ、びゅっ。残り少ない精液を、惜しみなく親友の体内へと注ぎ込み、この膣は自分のものだと主張する。なんとか押し寄せる快楽の波を受けきり、止まっていた呼吸を再開させながら、血の気の引いた肉棒を花弁から引き抜くと、ごぽごぽ、と、ピンク色の泡立った粘液が肉棒に続いて溢れ出て来た。この時ようやく、親友の処女を貰った実感と、苦痛を与え続けた罪悪感が湧き上がり、頭からも血の気が引いて行く。親友の顔へと視線を移すと、目を瞑り、やっと終わったと言わんばかりの表情で浅く呼吸を繰り返していた。

「はぁ・・・はぁ・・・。すげー気持ち良かった・・・。」
「はー・・・。はー・・・。すげー痛かった・・・。」
「う・・・。マジでごめん・・・。」
「でも、後半はなんか、変な感じ、だった・・・。痛かったけど・・・。」
「そうなん・・・?」
「うん・・・。わわっ!?え、まさか・・・!?」
「誠に申し訳ないんだけど、もう一回、いいか・・・?」
「何お前、早漏絶倫タイプなの・・・?んあっ・・・!」
「はぁー・・・!はぁー・・・!このくらいなら、大丈夫、かな・・・」
「傷口なんだから、痛いに決まってる、だろ・・・!んっ・・・くっ・・・!」
「そう、だよな・・・。ごめん・・・。すぐイクから・・・。あと、外に、出すよ・・・。」
「い、今更・・・。んっ・・・中で、いいよ・・・。はぁ・・・はぁ・・・。」
「・・・じゃあ、遠慮なく・・・。はぁ、出す、よ・・・。うっ・・・!」
「ん・・・。んんっ・・・。」

びくんっ・・・。びくんっ・・・。

結局この日、親が帰ってくる直前まで何度も親友を抱いた。その全ての欲求を、なんやかんや言いながらも受け止めてくれた親友を見て、自分が愛されている事を実感できた。翌日も親友の家に遊びに行ったのだが、その日、親友のお母さんはお休みでご在宅だった。とても残念だったが、自分が遊びに来て間も無く、"程々にね♡"と言い残してどこかに出かけてしまった。親友に確認したが、どうやら特に報告せずともバレたらしい。親とは恐ろしいものだ。折角なのでその日も、その翌日も、いっぱいエッチした。なんともまぁ不思議な気持ちではあるが、なんか、非常に安心する。この安心が、一方的なものではないことを、祈るばかりだ。









あ、まだ続きます♨︎
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