息子の告白/13
――えっ、こんなに大きいの……。
あまりの驚きに、久美子は、息子の股間をまじまじと見つめてしまった。思っていた標準より長さも太さも二回りくらい大きい。これは、ちょっと大きすぎないだろうか。あるいは、久美子が付き合ってきた男性のモノが平均を下回っていただけなのかもしれないけれど、どちらにしても、久美子に衝撃を与えていることは間違いない。
――こんなの入るの……?
久美子は、大いに不安になった。その件に関しても、不安になったし、仮に入ったとして、入ったらどんな気持ちになるのだろうか、とそれに関しても心配になった。
「おれの、変かな……?」
あまりに間を置きすぎたので、心配になったのだろう、息子が、心細そうな声を出した。久美子は、慌てて首を振った。そうして、
「すごく立派よ」
と、そういう言い方がふさわしいのかどうかよく分からないながらも言うと、高典は、ホッとしたようだった。
「じゃあ、触ってみてよ、母さん」
という言葉に、自分が今なにをするところだったのかを思い出した久美子は、おそるおそるといった風で、息子のそばに近づいた。
「さ、触るわね」
「うん」
ゆっくりと手を伸ばして、高典の男性自身に触れると、それはまるで熱せられた鉄の棒のようだった。久美子は、肉棒の底を握るようにすると、改めて、間近から一物と真向かった。皮は綺麗に剥けており、ピンク色の綺麗な亀頭が覗いている。その亀頭の中心部にある尿道口は、濡れたようになっていた。感じると、女が濡れるように、男も濡れるのだということを、付き合っていた男性から聞いたことがある。肉棒からは青臭い匂いがして、しかし、それは全く嫌な匂いなどではなくて、嗅いでいると、興奮するような、まるで媚薬のような香りだった。
久美子は、ゆっくりと、肉棒を上下にこすり始めた。男性器をどう愛撫すればいいのかということは、一応知っている。知ってはいるけれど、経験が豊富にあるわけではないので、これで本当に気持ちいいのだろうかという心配は、
「ああ……母さん、すごく気持ちいいよ、最高だよ……」
という息子の言葉で、すぐに消えた。上目遣いで、彼を見ると、確かに気持ちよさそうな目をしている。
「そうしてゆっくりこすられているだけで、出ちゃいそうだよ」
続けて、息子が言うので、久美子は慌てて手を止めた。すると、
「続けてよ、母さん。出そうになったら、ちゃんと言うからさ」
と少し鋭い声がかけられたので、久美子は、彼の言うとおりにしてやった。