官能物語 2020/04/29 10:00

息子の告白/12

 思わず、目を開くと、息子の指が、乳首をつまんでいるのが見えた。

「これ、気持ちいいの、母さん?」

 そう言って、彼が、グニグニと乳首を圧迫してくるたびに、脳が快感に侵されていくのが、久美子には分かった。
「はあっ、あうっ!」

 ただ単に乳首をつままれているだけだというのに、こんなにも感じてしまうことが、やはり、久美子には不思議だったけれど、そんなことを考えている余裕は無かった。このままだと遠からず、またイッてしまう。
 
 相手が経験豊富な男性だったとしたら、その愛撫でいくらイッても構わないけれど、相手はまったく経験が無い童貞の少年なのである。その愛撫で達してしまうことが恥ずかしいとともに、こちらだけ感じていては悪い気がする。本来であれば、こちらが導いてやらなければいけない立場なのだ。

「た、高典っ……やめてっ」

 久美子は、意志の力を最大限動員して、息子に声をかけた。ハッとした彼は、

「ごめん、母さん、痛かった?」

 心配そうな顔をした。久美子が慌てて、

「そ、そうじゃないの、とても気持ちよかったわ」
 
 言うと、ホッとしたような顔を見せる息子に続けて、

「今度は、わ、わたしがしてあげるから」
 
 と体を起こした。愛撫を申し出たわけだけれど、息子の望みは、挿入であるわけで、的外れな申し出になったわけだが、向こうだって触ったわけだし、そもそも入れられる前に、息子のモノがどの程度のものなのかを知っておきたいという気持ちがある。標準であれば……と言っても、男性のモノの標準がどの程度なのかということは、経験が少ない久美子には、はっきりとは分からないけれど、とにかくも自分のナカに受け入れるに当たって、それほど恐怖を感じないようなサイズであればそれはそれでいいし、もしも長大なものであれば、覚悟を決める必要がある。

「母さんが、触ってくれるの?」
「ええ」
「やった」
 
 息子は、心底から嬉しそうな顔をして、一度ベッドから降りると、それでも恥ずかしがっているのか、あるいは、単なる慎みか分からないけれど、向こうを向いて、ボクサーブリーフを落とした。引き締まった綺麗なお尻が見えて、久美子は、思わず笑みを漏らした。彼のお尻を最後に見たのはいつのことだったろうか。一緒にお風呂に入っていたときだから、あれは……と、そこまで、考えていたところで、久美子の笑みは凍り付いた。

「見せるの、ちょっと恥ずかしいな」

 そう言って、こちらを向いた高典の中心部は、隆々としており、それは、久美子が考えている標準をはるかに超えていたのだった。

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