官能物語 2020/07/24 14:00

母の浮気/19

 盛大に放出してしまって、気持ちは良かったのだけれど、そのあとの処理が大変だった。部屋に帰った良太は、とりあえず、パジャマを脱いで下着をおろし、べたべたになったペニスをティッシュで拭った。そうして、新しい下着を身につけたわけだけれど、精液がべっとりとついたブリーフは一体どうすればいいのだろうか。ポイッとゴミ箱に投げ捨てたい気持ちでいっぱいだったけれど、そんなことをしたら、母に射精したことがバレてしまって、恥ずかしいことこの上ない。

 とはいえ、洗濯機に入れるにしても、べたべたになったそれをそのまま入れるには、しのびなく、しょうがないから、翌朝起きたときに、顔を洗うついでにブリーフを洗面台で洗って、よくしぼって、そっと洗濯機に入れておこうと思った。それだって、もちろん、気づかれるかもしれないけれど、もうそれ以上はどうしようもないところである。

 良太は、ふうっ、とため息をついた。しかし、こうなると、母に勃起していることを知られたことはよかったとも言えた。それ自体がよかったというよりは、勃起の件でからかったときに、母は深々と頭を下げて謝罪してくれた。ということは、こういう性の関連のことについては、そうそうからかってきはしないだろうということである。……あの母のことだから、そうとは言い切れないかもしれないけれど、信じるしかない。

 ちょっとすっきりした良太は、射精したことが原因か分からないけれど、ぐっすりと眠りについた。

 そうして、寝過ぎてしまったようである。

「良ちゃん、入るわよ」

 ノックの音がして、良太は目が覚めた。寝ぼけ眼をこすると、エプロン姿の母が見える。

――あっ、今日の用意をしないと……。

 学校の準備が整っていないことを心配した良太は、

「お休みだからって、ちょっと寝すぎじゃなーい? もう10時よ」

 続けられた母の言葉に、ホッとして、10時だろうが、11時だろうが、自然に起きるまで待ってくれよと思ったところで、なにか忘れていることがあるような気がしたが、

「あら、良ちゃん、どうして、こんなところに、パンツ脱ぎ捨ててるの?」

 すぐに思い出して、顔から血の気が引くのが分かった。すぐにベッドから出て取り上げようとしたけれど、母が手に取る方が早く、そうして、

「あっ…………これは、お母さんが洗っておくからね」

 母はすぐに全てを察したようである。そのまま、母は息子の顔を見ずに、部屋をあとにした。ひとり取り残された良太は、最悪の休日になったことを悟った。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索