官能物語 2020/07/22 14:00

母の浮気/18

 パンッ、パンッ、パンッ、と小気味の良い音が立って、父の腰振りはスムーズに行われた。父の腰が、母の尻に打ちつけられるたびに、母は、喘ぎ声を上げて、とろけるような表情になっている。良太のいるところからは、その母の表情がはっきりと見えていて、女が感じたときに見せる顔つきがどのようなものか存分に分かり、興奮はいや増した。普段、明るくて冗談好きの母が、あんないやらしい顔をするなんてと思うと、良太は、ペニスがいっそう膨らむような心持ちになった。

「気持ちいいか、あやか?」
「あっ、あっ、あっ、いいっ、気持ちいいっ!」

 母は、二階で寝ているはずの息子をあまり気にも留めていないような音量の声を出した。浮気現場を二度見た良太だったが、母がここまで感じているのを見るのは、初めてだった。やはり、父とするのが一番いいのだと思った良太は、ホッとする気持ちとともに、黒々と湧く思いもあって、それは、嫉妬だった。父はいつでも母と自由にできるのに、自分はできないのだと思えば、息子の立場なのだからそれは当然だと思う一方で、どうしても不公平だと思ってしまう。

 母がとろけきったメスの顔をしているのを見て、自分もそういう顔をさせたいと思う良太は、腰のあたりがムズムズするのが分かった。ペニスに触れてもいないのに、射精感がある。

「ああっ、いいっ、はあっ、もっとして、もっとぉ……あああああっ」
「おお、もう出そうだ。どこに欲しい、あやか?」
「ナカに、ナカに出してっ!」
「良太に弟か妹ができてもいいのか?」

 ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ、と母の体が悦んでいる音が聞こえてくる。

「ああっ、いいわっ、あなたの赤ちゃん、欲しいっ!」

 母が、焦点の得ない目で口走るその唇からは、一筋よだれが光っていた。
 どれほど気持ちいいのだろうか。

「行くぞ、出すぞっ!」
「出して、いっぱい出してっ! ああああっ!」

 父が最後に大きく一突きしたときに、母も同時に絶頂に達したようだった。
 一瞬、母の瞳が大きくなる。
 そのとき、良太のペニスに異変が起こった。手を触れてもいないというのに、ペニスが発火せんばかりに熱くなって、

――ヤバい!

 と思った次の瞬間、びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ、と射精が始まったのである。それは、良太にとって、夢精と同じくらい気持ちがいい射精だった。

 ズボンの中に出し切ったあと、そのまま余韻に浸っていたかった良太だったが、そういうわけにもいかず、父母に気づかれないように、そっとその場をあとにした。

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