母の浮気/17
良太の位置からだと、父の一物がどの程度のものかは分からないが、それに向かって、母は顔を落とした。そうして、どうやら口に含んだようである。
「おおっ、いいよ、あやか、最高だ……」
父がうっとりとした声を出した。その手が、母の頭にかかって、撫でるようにする。母は手慣れた様子で、父の肉棒をしゃぶっていた。そのうちに、じゅっぷ、じゅっぷ、と音が立って、母のフェラチオが激しさを増す。
良太は、今舐められているのが、自分のペニスだったらどんなに素晴らしいだろうかと妄想した。すでに、少年の幼い勃起のその先から、先触れの液がにじみ出している。良太がそっと股間に手を触れさせると、びりっとした甘い電流が脳髄を駆け抜けて、こすりたくてたまらない気持ちになった。しかし、そんなところで、オナニーするわけにも行かず、じっと耐えながら、二人の絡みを見守った。
「ああ、もう出そうだ……あやか、入れさせてくれ」
父が耐えられないように言うと、母が肉棒から顔を離した。そうして、足の低いテーブルを少し動かして、ソファとテーブルの間に空間を作ると、床に四つん這いになるようにして、父に尻を向けた。
良太の胸が高鳴った。
この体勢は知っている。バックだ。後ろから、まるで犬の交尾のようにするのである。父は、母の後ろに回ると、床に膝をつけて、そのあと、母のスカートをめくった。そうして、ごそごそと何ごとかをしているのは、母のショーツをおろしているのだろう。
母の体の向きによって、そのあたりははっきりとは見えないが、代わりに母の顔がよく見えた。その目には、期待の色があった。
「入れるぞ、あやか」
「うん……」
母が素直にうなずいたあと、父の挿入が開始されたようである。
「んっ、んんっ……」
母が、少し苦しそうな顔を作ったあと、
「はああっ」
びくんっ、と体を震わせた。
「ああっ、すごいっ……」
良太は、母がとろけたような表情をしているのを見た。父の一物のサイズがどうであれ、それは、母を満足させているようである。その事実に、良太はホッとしたものを覚えた。どうやら母が浮気しているのは、父との営みに満足ができなかったからというわけではないらしい。一方で、仮にそうだとしたら、母が浮気しているのは、必要性に迫られたものではなくて、趣味のようなものとなってしまって、それはそれで微妙な気もするのだった。
「あっ、あっ、あっ、あっ……」
母が切なげな表情で、喘ぎ声を出す。
父が腰を動かし始めていた。