官能物語 2020/08/13 14:00

母の浮気/40

「で、できますっ!」
「それと、もう一つ、これ一回きりって、約束できる?」
「は、はいっ!」
「それじゃあ、シましょうか」
「本当ですかっ!?」

 久司の声は、良太の声でもあった。なぜそんなことになってしまうのか。相手がいい大人ならともかく、ほんの子どもなのである。しかも、良太よりも年下なのだ。もうこうなってくると、母は、誰でもありではないのか。

「じゃあ、こっちにいらっしゃい」

 良太は、和室に、母と久司が来るのを見た。久司は、女の子みたいに顔立ちが整っていて、線も細い。明らかに、それは母親似だった。良太は、彼の家に遊びに行くこともよくあって、彼の母に挨拶することもあったのだが、その母は健康的な美人だった。ひそかに良太は、彼女のことをオナペットの一人にしていたのだった。

「それじゃあ、今からおばさんとエッチしましょうか」

 まるでゲームでもしましょう、とでも言っているかのような気楽な調子で、母は言うと、久司の肩に手を置いた。

 久司は、緊張したような顔をしている。それはそうだろう。おそらくは、彼も良太の母のことをオナペットにしていたことだろう。妄想の中でしかできなかったその女性と、今まさに現実世界で交わろうとしているのである。信じられないような気持ちだろう。

「久司くんは、キスもしたことないの?」
「は、はい……」
「キスもおばさんとしてみる?」
「い、いいんですかっ?」
「ファーストキスがおばさんでよければだけど」
「したいですっ!」

 母は、妖艶に微笑んだ。彼女の方が背が高いので、少しかがむようにして、少年の顔に顔を寄せる。

「目、つぶって」

 母の言葉に素直に従った久司が、目を閉じると、その唇に、母の唇が重なった。母は、少しの間は、唇を重ねるようにするだけだったけれど、そのあと、少年の唇をもてあそびたくなったのか、チュッチュッ、とついばむようにしたり、自らの唇ではむはむと挟むようにしたり、ついには、その口内に、舌を入れたようだった。

「んんっ!」

 久司が、目を開けた。母はそれに構わずに、少年の口内をなぶった。
 くちゅ、くちゅ、という水音が聞こえて、

「ふうんっ、ふううっ……」

 という鼻息が、それに加わる。母は、まるで、彼の口元を食べようとでもしているかのように、執拗にキスをし続けた。その舌は自在にうごめいて、少年の口内から、唇から、頬からを舐め回しているようだった。その母の手は、一方が彼のうなじに回っており、もう一方は、彼の股間に回っていた。股間に回っている方の手は、軽く円を描くように動いている。

「あっ、ああっ!」

 久司は、びくんっ、と体を震わせた。そうして、その震えはなかなか止まらずに、びくびくと、小刻みな揺れが続いた。

 どうやら、絶頂に達してしまったらしい。無理もないと良太は思った。あんなにいやらしいキスをされた上に肉棒まで愛撫されたら、自分だって、放出してしまっているだろうことを、良太は認めた。

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