官能物語 2020/08/18 14:00

母の浮気/45

 女が自ら足を開いているのである。男にとっては、夢のような状況であり、やめるなどということはありえないことだった。しかし、久司は、母の足の間に身を置いたものの、それからどうすればいいのか分からないようだった。無理もない、と良太は思った。自分だって同じ立場に置かれたら、とまどってしまう。

「あの……おばさん、ぼく、どうすれば?」
「知らなーい。だって、おばさん、男の子じゃないもん」
「そ、そんな……」

 泣きそうになる久司に、母は、

「ウソウソ」

 と笑った。母にはちょっとS的なところがあるのではないか、と良太はいつか思ったことを、もう一度考えた。

「おちんちんの先を、わたしのここにつけて、それで、ぐいっと押し込めばいいのよ」

 母は、指を秘所にあてて、場所を指し示しているようだった。久司は、唾を飲んだようである。いよいよ、童貞が卒業できるのだ。しかも、相手は、ずっと憧れていた相手なのである。良太は、悔しさとともに、それに倍するうらやましさを感じた。

「あっ……あれっ……」

 自らの腰を母の腰間に近づけた久司は、戸惑った声を上げた。なかなか入らないのだろうか。

「大丈夫よ、焦らないで。おばさんはどこにも行かないからね」
「は、はいっ!」

 もしも初体験のときに、スムーズに挿入できず、それを女性から冷めた目で見られたらどうだろうか、と良太は考えた。まさにトラウマものだろう。一生セックスできなくなってしまうかもしれない。

 良太は、ただ今の久司と同様に、初体験する相手は、年上がいいと思った。そうして、さらに言えば――

「あっ、ああっ!」

 久司の喉から、驚きの声が漏れた。
 母は仰向けに横たわっており、その股間に少年のそれがしっかりと結合されていた。

「ああっ、おばさんっ!」
「ふふっ、入ったわね。どう? 初めての女の人のナカは?」
「す、すごいです。あったかくてぬるぬるしてて、絞るようにしてきて……ああああっ!」
「我慢しなくていいのよ。いつでも出していいからね」

 そう言うと、母は、久司に両手を広げて、彼を腕の中に抱き締めるようにした。そうして、少年の唇にキスをした。それだけではなくて、舌を入れたようである。その瞬間、

「んーっ、んーーーっ!」

 鼻から、切なげな息を漏らして、久司は、ぶるぶるっとその小柄な体を震わせた。どうやら、あっさりとイッてしまったようだった。その震えは、しばらくの間とまらず、久司は、母にしっかりとしがみついていた。母は、それを受け止めながら、まるで、久司のことを本当の子どもであるかのように、愛おしい目で見ていた。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索