官能物語 2020/08/19 14:00

母の浮気/46

 久司は、しばらくの間、母に抱き付いたままだった。よっぽど、気持ちよかったのだろう。それを見ながら、良太は、ますますある決意を固めた。肉棒も同じくらい強く固まっているが、処理の仕様が無いので、どうしようもない。

「おめでとう、久司くん。これで、一人前の大人だね」

 やがて、顔を上げた少年に、母が微笑みかけた。

「ありがとうございます、おばさん!」
「いいのよ」
「本当に夢みたいです。おばさんとできるなんて!」

 本当にそうだな、と良太は思った。たとえば、良太が、久司の母親とするようなものである。良太は、自分が久司の母親に向かって、童貞を卒業させてほしい、と頼んでいるところを想像してみた。……これは、ちょっと無理である。とすれば、久司はよくやったと褒めるべきかもしれない。久司のことは羨ましいと思っていて、今もなおそうだけれど、彼がその地位を得たのは、勇気を出して行動したからだった。

 彼はその行動の報いを受けたということであって、良太と来たら、まったく行動せずに、していることと言えば、こうして押し入れに隠れての覗きである。……まあ、もともと覗きをするために隠れていたわけではないのだけれど、ともかくも、良太よりも久司の方が行動した分だけ立派だったということである。良太は、素直にそれを認めた。

「あの……おばさん……」
「なあに?」
「このまま、もう一回シたら、ダメですか?」
「えっ、まだできるの?」
「はい。できると思います」
「ふふっ、若いのね。いいわ、じゃあ、もう一回ね。でも、これは、本当に今日だけのことだからね。次はないからね」
「はい、分かりました」

 久司は、はっきりと答えた。あんなに気持ちよさそうなこと、今日だけで済ませることなんてできるのだろうか、と良太は大いに疑問を持ったが、まさか、

「いやです」

 とも言えないだろうことも分かっていた。それにあるいは、久司なら、本当に今日限りで終われるかもしれないと、これまでの付き合いから感じてもいた。

「あの、おばさん……」
「なあに?」
「また、おっぱい、触ってもいいですか?」
「ふふっ、そんなこと、いちいち断らなくてもいいのよ。自由に触りなさい」
「はっ、はい!」

 久司は、両手を伸ばすと、母の柔らかそうな乳房を思う存分、揉みしだくようにした。良太は、ぎゅっと自分の手を握りしめた。再び、飛び出していきたい気持ちになる自分を、良太は、精一杯押しとどめた。

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