母の浮気/121
気がつくと、良太は母が隣に横たわっているのを認めた。
「どう、気持ちよかった?」
不本意ながらもうなずかざるを得ない良太は、しかし、やはり普通にしたほうがいいと答えた。
「ふふっ、でも、何度もしているうちに、やみつきになっちゃうかもよ」
「誰かをやみつきにしたことがあるの、母さん?」
「そ、そんなことないわよ」
どうだか怪しいものである。
良太は、母が、見も知らぬ男の尻穴をいじって、彼を思い通りに操っているところを想像した。すると、今さっき射精したばかりだというのに、もう肉棒が立ち上がるではないか。これには、自分でも呆れる思いだった良太だが、明日の午後には父が帰ってくるわけであって、そうすると、これからこんなに母とするときは、それこそ父の出張時しかないわけであるから、やれるだけやっておくのが吉であり、そのためには再びの勃起は好都合だった。
「母さん……」
良太は、母の手を取ると、その手を自分の肉棒へと導いた。
「あっ、もおっ、良太ったら、またこんなに大きくしてぇ」
母は楽しそうな声を上げた。
母の手が肉棒に絡んで、軽く肉竿をしごくようにする。ゆるい性感が上がって、良太はうっとりとした。今度こそ、母の膣内に挿入してやらなければならない。さっきは、体位を考えているうちに、いつのまにかアナルをいじられていたわけだけれど、今度もまた同じようなことにならないとも限らないわけで、さっさと正常位で入れてしまおうかと思ったときに、脳裏に電撃的に閃いたシーンがあった。
それは、母のものか、あるいは、エロ動画のものか判然としなかったわけだけれど、いずれにしても、どちらでもいい話であって、脳裏に浮かんだ図の実現のために、
「母さん、パイズリしてくれないかな」
と隣に声をかけた。
「えっと、パイズリって、どういうの?」
母は不思議そうな声を出した。
男のアナル責めまでするような女が知らないわけないだろうと思った良太は、母には、自分の性体験をできるだけ秘め隠しておきたいという気持ちがあるのではないかと、今さら思った。その気持ちが何に由来するのかということまでは分からないけれど、あるいは、淑女の慎みというものかもしれないが、それもともかくとして、良太は、体を横向きにして、母の乳房の片方を掴んだ。
「あんっ!」
「母さんのこのおっぱいで、おれのチンコを挟むんだよ」
「あ、パイズリって、そのことなんだ」
今気がついたかのような声を出す彼女のこれまでの性体験をいずれ問いただしてやろうと決意を固めつつ、良太は、うん、とうなずいた。