母の浮気/122
「男の子って、本当におっぱいが好きね」
母が、笑いながら言った。そのセリフに、良太は聞き覚えがあった。今度は、エロ動画の中だったのかどうかと迷う必要は無かった。はっきりと思い出した。久司に対して言った言葉である……いや、違ったか。別の人だったか?
はっきりと思い出したと思ったが、そうはっきりもしなかった良太は、再びか三たびか分からないけれど、母と交わった男たちに嫉妬を覚えた。そうして、この美熟女を、絶対に自分のものにしなければならない、と、これもまた再びか三度目か分からない決意を抱いたわけだけれど、とりあえず、その前に、してもらいたいことをしてもらいたいわけで、
「頼むよ、母さん」
ともう一声かけると、
「はいはい」
と気楽な口調で答えた彼女は、身を起こした。そうして、ローションのボトルを手に取ると、自分の鎖骨の間に垂らして、ふくよかな乳房の谷間にまぶすようにした。
「じゃあ、始めるわね」
母は息子の足の間に入ると、重たげな乳房を息子の股間に置いたあと、その谷間に肉棒を挟んで、外から自分で乳房を押すようにして、肉棒を圧迫した。
――おおっ……。
正直に言って、肉棒に乳房を押しつけられても、良太はそれほど快感を得ることはなかった。考えてみれば、当たり前のことで、単に柔らかい肉でゆるやかに挟まれているのだから、それで肉棒が喜ぶわけがないのである。膣内や口内や手の締め付けに比べたら、どうということもない。
しかし、視覚的な快感は半端なかった。
女が乳房を使って、自分の肉棒に奉仕してくれているのを見るのは、この上ない興奮剤であって、良太の肉棒は、さらに硬く張り詰め、亀頭からは先触れの液がにじみ出していた。
「ふふっ、良太のおちんちん、本当にステキね。すごく、綺麗……」
「綺麗」という言葉ほど、肉棒を形容するのにふさわしくないものも無いのではないかと思われた良太だったが、汚いと思われるよりはいいことなので、何もツッコまないでおいたところに、母は、上半身を動かして、乳房で挟んだまま、肉棒をこするようにしてきた。
良太は、ほおっ、と息をついた。
ローションにまみれた柔肉でこすられながら、視覚的に強烈な快感と、肉体的にゆるい快感を得て、うっとりとすることしばし、亀頭にびりっとした性感を得て、見ると、母が顔を肉棒に覆い被せるようにしていた。
「母さん……」
「んふっ、どお? おっぱいで挟まれながら、フェラされるのは?」
そう言って、彼女は、レロレロと亀頭をくすぐるようにした。
気持ちはいいけれど、ローションごと舐めて大丈夫なのだろうか。訊いてみると、
「これ、無添加って書いてあったから、大丈夫だと思うわ、多分」
と母は言って、すぐに肉棒に戻った。
良太は、肉竿が乳房に隠れ、亀頭だけがぴょんっと出ている状態の肉棒に、女の舌がもう一度つけられるのを見た。