母の浮気/128
いずれの楽しみはいずれのこととして、今は、母に集中しなければならない。
良太は、乳首から手を放した。
「はあっ……はあっ……」
母が荒い息をつく。
良太は両手を母の腰に当てると、膝をつバックをするときと同じようなイメージで、腰を振ってみた。慣れていないためか、そもそもこちらの方が難易度が高いせいか分からないのだが、どうもうまくできないようである。しかし、
「ああっ、良太っ、ひあああっ!」
それでも母は十分に感じているようだった。それはいいのだけれど、こっちはどうも、うまくやろうとピストン運動に集中しなければいけない気持ちになって、快感の方に集中できなかった。それに、もう何度も何度もヌイているので、快感に対する耐性のようなものができてしまって、一向にイキたくならない。一方で、母は、
「あっ、あっ、イイッ、あああああっ……!」
存分に快感を得ているようで、あるいは、もうしばらく突き続ければ、またイクかもしれない。
良太は、ちょっと女性をうらやましく思った。そんなに何回も何回もイケるのだとしたら、男性よりも女性の方がいいのではないか。しかも、男性からのアクションによって、イケるわけであるので、よっぽどだった。とはいえ、こちらもこちらで気持ちいいことには変わりないし、母とすることには、何らの不満があるわけでは無い。
そんなことをぼんやりと思いながら、股間を母の尻たぶにぶつけるようにすることしばし、案の定、母は、
「ああっ、イクッ、良太……ダメッ、また、イッちゃう……ああ、イクーーーーッ!」
びくんっ、びくんっ、と背から尻にかけてを震わせるようにして、絶頂に達したようだった。良太は、蜜壺の締め付けを心地よく感じながらも、やはり中途半端な気分である。
母は、少しの間、荒い息をついていた。
その間に、良太は、母の膣内から肉棒を抜いた。風呂でするのもいいけれど、やはりベッドの上の方が楽である。
――ローションは結構良かったけど……。
また今度、パイズリをしてもらおうと思いつつ、良太は、勃起したままのそれをそのままにして、湯船を見ると、すでに半分以上お湯が溜まっていた。とりあえず勃起はそのままにしておくことにした。そのうち、また萎えるだろうけれど、そのうち、また母が大きくしてくれるだろう。
ほんの少し前までは、勃起したらほぼ必ず射精して抜いていたものだけれど、今は焦ってそんなことをする必要がなくなった。余裕ができたのである。やはり良太は、人生の不思議を感じざるを得ない。