官能物語 2020/12/01 14:00

母さんでもいいや/6

 里穂は与えられた快感のせいで、部屋着にしているワンピースのスカートがめくられて、下着があらわにされたことは分からなかった。しかし、あらわになったショーツが、ぐいっと引き下ろされることにはさすがに気がついた。

――だ、ダメッ!

 これから何が為されるのか、息子が何をしようとしているのか、考えるまでもないことを感じられた里穂は、息子の行為をなんとか止めようとしたが、間に合わず、

「はあっ!」

 足の付け根の間から、新たな快感の波が立つのを感じて、声を上げた。しかも、さっきの指によるものとは比べものにならないほどの大波である。

「ああ、いいよ、母さんのナカ。めちゃくちゃ締め付けてくる」

 息子は、感動したような声を出した。
 里穂は、応えることもできない。
 息子のモノが膣内を進んで奥まで到達すると、里穂はまるで太い杭で体を串刺しにでもされたような心持ちになった。とても抵抗できるものではない。

「あっ、あっ、あっ……」

 喘ぎ声を上げるしかない母親の前に、息子の顔が現われる。

「気持ちいい? 母さん」

 うなずくことくらいはできる里穂だったが、そんなことはしなかった。息子に挿入されて快感を認めるなど、そんなはしたないこと、母親としてできるわけがない。しかし――

「ちゃんと言えよ」

 そう言われて、何度か膣口をこするように、肉棒を出し入れされると、頭の奥に閃光が走るようになって、

「ああっ、いいっ!」

 うなずくどころか、自分の声が上がった。

「気持ちいいんだな、母さん?」
「ああっ、いいわっ!」
「じゃあ、奥まで入れてやるから、もっと気持ちよくなれよ」

 えっ、と里穂は思った。奥までとは何を言っているのだろうか。すでに奥までしっかりと入っているではないか。そう思った里穂は、ぐぐぐっと、さらに亀頭が進んできて、まるで内臓を押し上げられていくような気分になった。まったく未知の快感に、里穂は、背を弓反りにした。

「はああああっ!」

 自分の喉からまるで自分のものとは思えない声が上がり、里穂は、その声を上げること、その声を自ら聞くことの甘美さを認めた。

「いいよ、母さん、めちゃくちゃ気持ちいいよ」

 里穂は、息子の余裕のある表情を見た。結婚して子どもを産んだ自分よりも多くの性体験を持つ顔であるが、里穂は、息子の表情に対して感慨を抱く余裕は無かった。久しぶりであるということを差し引いても、こんな快感は初めてのことだった。ただ挿入されているだけなのに、どうにかなってしまいそうである。

「動くよ、母さん」

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