官能物語 2020/11/30 23:00

母さんでもいいや/5

 組み敷かれているので避けようもなく、里穂は、息子のキスを、みたび受けた。舌がすぐに入れられて、里穂の舌先にまとわりついてくる。頭ではいけないと思っているのだが、体は感じてしまう。もう一度、息子を引き離そうと思ったが、思っただけで、力が入らない。

 息子は、ディープキスをしながら、スカートの裾を割って、太ももを撫でるようにしてきた。里穂は、ぴくんっと体を反応させた。撫でられたところが熱い。

 息子の舌が、里穂の、舌先と言わず歯ぐきと言わず、いたるところを這い回る。まるで意志を持った小さな軟体動物ででもあるかのように自由自在に動き回るそれに、里穂は、段々と思考力を失っていった。気持ちが良すぎて、何も考えられなくなってしまう。相手が血を分けた息子であるということも、頭から消え失せてしまいそうである。

――……!!

 里穂は、ショーツの底に男の指がかかるのを感じた。すぐにその脇から、硬い指が差し込まれ、そうして、秘唇に押し入れられるのが分かる。

 そこで、キスがやんで、唇が離れ、里穂は、

「めちゃくちゃ濡れてるじゃん、母さん」

 残酷な言葉を聞いた。その瞬間、正気に戻った里穂は、

「や、やめなさいっ、わたしたち親子なのよっ!」

 と精一杯の声を張り上げた。すると、息子は、ぬぷぬぷと、濡れそぼった膣内に指を入れた。

「はあっ!」

 びくんっ、と里穂は、体を震わせて喘ぎ声を上げた。

「親子なのに、こんなに感じてるじゃん、母さん。ご無沙汰なんだろ? それとも、おれの知らないところで、誰かとヤッてた?」
「そ、そんなわけ……ああっ!」

 里穂は、膣内で、息子の指がゆるやかに動くのを感じた。久しぶりに指を挿入された快感で、里穂は、頭が真っ白になるのを感じた。

「ははっ、すげえエロい顔しているよ、母さん。本当に久しぶりなんだ?」
「や、やめなさい……はあんっ!」

 里穂は、息子の指がまるで触診でもするかのように、膣内を動き回るのを感じた。そうして、あるポイントを刺激されると、

「だ、ダメッ、そこは……いやあっ!」

 一層激しい性感の電流に打たれた。

「ここが気持ちいいんだ。じゃあ、もっといじってやるよ」

 息子は、サディスティックな笑みを浮かべると、指先で、里穂の感じるところを、何度も何度もノックしてきた。里穂は声を上げた。本当に久しぶりの快感である。自分で自分のことを慰めたこともあったが、その快感の比ではなかった。もうこのままイクことしか考えられなくなった。

――ああ、イクッ、イクッ……!

 里穂は、呆気なく、絶頂に達した。息子のベッドの上で、熟れた体をぶるぶるっと震わせて、オーガズムを得る。少しの間何も考えられなくなった隙をついて、息子は動き出していた。

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