官能物語 2021/01/05 14:00

母さんでもいいや/18

 息子の舌は縦横無尽に里穂の口内を貪った。里穂は、

――いけない……。

 と思いながらも、あまりの気持ちよさにうっとりとするのを抑えられなかった。体の奥が再び熱くなって、じわりととろけ出すものがあるのが感じられる。少年の舌は、里穂の口内のいたるところに触れた。里穂は、ただただ体を震わせて、その甘美な感触に耐えていたが、そのうちに、

――あっ!

 足の付け根に、息子の指がかかるのが分かった。慌てて太ももを閉めようとしたけれど、間に合わず、息子の指が秘唇をなぞるのを認めた。びくんっ、と体を震わせた里穂は、体から力が抜けるのが分かった。ちょっとキスされて、アソコに触れられただけで、どうすることもできなくなるなんて、我ながら情けない気がするが、それだけ、息子のテクニックを褒めるべきか、あるいは、自分の欲求不満を恥じるべきか分からないが、いずれにしても、感じていることに変わりはない。

「濡れてるね、母さん。これでも、気持ちよくないの?」

 キスをやめた息子が、にやりとして言った。

「本当は、感じてるんだろ? てか、風呂場のときは、気持ちいいって言ってたじゃん」

 確かに、浴室でしたときはあられもない声を上げて、快感に狂った様子を見せていた。今さら感じていないなどと言ったところで、何の説得力も無かったわけだけれど、一度口にしたことを簡単にまげることはできず、とはいえ、はっきりと否定することもためらわれた里穂は、ぷいっと横をむくようにした。

 すると、

「可愛いよ、母さん」

 などと言ってくるではないか。親に向かって可愛いはないだろうと思いつつも、里穂は、なぜか心が温まるのを感じた。ここ最近、誰からも可愛いなどと言われたことが無いのである。

「こっちはすごいことになってるね」
「はあっ!」

 里穂は、秘所に息子の指が侵入してくるのを認めた。ゆっくりと入れられたその先が奥まで挿入されると、里穂はじれったいような気持ちになった。これもこれで気持ちいいには違いないけれど、もっと太くてたくましいものが欲しいのである。

――わたしったら……。

 何てことをと思うのだけれど、体はうずいてしょうがなかった。さっきのような圧倒的な快感を体は欲しがっている。しかし、息子は、

「ああ、母さんのナカが締め付けてくるよ。こうしているだけでも、気持ちいいな」

 などと言って、指でのたわむれをやめようとしない。まるで、触診でもしているかのように指先であちこち触ったり、指全体をゆっくりと入れたり出したりを繰り返して飽きないようである。

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