少年の誰にも言えないこと ~叔母さんと初体験~/5
叔母の言葉に、あなたは慌てて横を向くようにしますが、冷静に考えると、浴室に入ってきたのは叔母の方なわけで、自分には悪い点は特に無いわけですが、良かろうが悪かろうが、とにかく正視できないことには変わりありません。
「お背中お流ししまーす」
叔母が、冗談っぽく言います。あなたは、叔母に促されるままに体を反転させて、風呂椅子に座ります。心臓の鼓動が激しすぎて、爆発しそうです。あなたは、何とか気を静めようとしながら、静めることなど到底無理であることを認めます。
叔母が素手に石鹸を着けて、あなたの肩口に触れます。
あなたには、叔母がどうしてこんなことをしてくれるのか全く分かりませんが、そんなことを考える気にもなりません。すぐ真後ろにある叔母の裸体が気になって、それだけで頭がいっぱいになっています。
「ふふっ、随分、大きくなったわね……」
叔母の言葉に、あなたは、思わず股間を見ます。確かに、そこはいつの間にか、隆々としています。恥ずかしくなったあなたでしたが、
「男の人の背中って感じで……もう、大人なのねえ」
どうやら体つきのことを言われているということが分かったあなたは、とりあえずホッとしますが、大きくなった分身を見られるのは、時間の問題だということに気がつきます。
「この前まで、赤ちゃんだったのにねえ……」
叔母が感慨深い声を出します。あなたからしてみれば、その「この前」というのは、随分と前のことですが、叔母からすれば、そう大した昔のことではないようです。
「さっきは、本当にごめんなさいね」
叔母は、オナニーのことでしょう、また謝ってきます。
あなたは、首を横に振るようにします。
「本当に怒ってない?」
怒っていない、とあなたが答えると、
「叔母さんのこと嫌いになってない?」
となおも訊いてきます。
オナニーの対象としている人です。そんなことで、嫌いになるはずもありません。もちろん、そんなことは言わず、というか、余計なことは何も言わないで、あなたは、嫌いになってないということを、結論だけ述べます。
「よかったあ……」
叔母は、心底ホッとした声を出します。あなたもホッとします。オナニーを見られたこちらもショックだったのですが、見た方の叔母だってショックだったわけで、これで、彼女との関係がギクシャクしたら、あなたとしてはうまくありません。
「はい、おしまい。じゃあ、今度は、前を向いて」
あなたは、慌てて、前は自分で洗うよ、と答えます。
「ダメよ。これは、さっきのお詫びなんだから。叔母さんに全部洗わせて」