母の浮気/139
びくんっ、びくんっ、と体を震わせて、快感を得たことをあらわにした母は、蜜壺をぎゅううっと締めつけて、その快感のおすそわけを、息子にしてくれたようである。
良太は、ふうっと息をついた。
母は、目をつぶって、余韻に浸っているようである。
大事なのはここからだった。
これまで腰を振ってきて、朝食を摂っていない体で、エネルギーを随分と消費したわけだけれど、まだ終わったわけでは全然ない。
良太は、母に覆い被さるようにした。
はあっ、はあっ、と口元から漏れる熟女の息が甘い。良太は、ゆっくりと腰を振り出した。とろとろになった膣内は、締め付けを緩めているが、それでも、確かな快感を与えてくる。
「あっ、良太……ああっ、ダメッ、イッたばかりだから……ああっ!」
母は目を開いた。その瞳は、辛そうな色を浮かべている。しかし、良太は、構わず腰を振り続けた。肉棒で、膣内をえぐり続ける。もっともっと快感を得てもらわらなければならない。そうして、今日家に帰ったあとも、他の男との交わりでは満足できない体にしないといけない。
母は、父との営みだけは許してほしいなどと殊勝なことを言っていたが、やはり、良太には、彼女がこのまま、浮気をしないことは考えられない。そもそもが、良太とシていること自体が、父に対する裏切りであるわけであって、しかし、母には、そういう気持ちが無いのである。つまりは、天性の浮気性なのだった。そうとしか考えようがない。
だとしたら、彼女をつなぎ止めるのはまず不可能である。容色が衰えでもしていたら、誰からも見向きもされなくなって、独り占めすることもできるかもしれないが、母の美貌と色気にはますます磨きがかかることはあっても、衰えることなど無いようだった。少なくとも、ここ、二三年は無いだろう。とすると、彼女を自分のものにできない良太としては、これから彼女が誰とするにしても、最終的には自分のところに戻って来させるようにするのが、次善の策ということになる。
「はあっ、ああっ、良太っ、ああっ、すごいっ、ダメッ、もうダメッ、ああっ!」
ダメと言いながら、母は自分からも腰を振っているようだった。向こうから動かれると、こちらが動きにくくなってしまうのだけれど、それで母が気持ちがいいのなら、それでいいのだろう。
「はあっ、はあっ、はあっ、ああっ!」
荒い息を上げる唇に、良太は口づけた。すると、母の腕が、頭にからみついてくるのを感じ、すぐに、彼女の舌が口内に侵入してくるのが分かる。良太は、母の舌に自分の舌をからめると、母の腰の動きに合わせて、腰を振り続けた。すると、しばらくもしないうちに、
「んーーっ、んんんーーーっ!」
鼻息を大きくした母は、びくんっ、びくんっ、と豊満な肢体を波打たせた。
どうやら、再び、絶頂に達したようだった。
ぎゅううっと締め付けてくる蜜壺の感触をもう一度味わいながら、良太は、まだまだ絶頂にはほど遠いところにいた。