投稿記事

雰囲気味わいプランの記事 (434)

官能物語 2021/06/21 17:05

美少女のいる生活/1

「この通りだ。頼まれてくれないかっ!」

 貴久は、男の頭が勢いよく下げられるのを見た。特に見たいものではなかった。貴久は人に頭を下げさせて傲然としていられるような高慢な人間ではないし、頭を下げている男が、昔から付き合いがある親友であればなおさらだった。

「頭を上げろよ」
「いや、お前が承知してくれるまでは、上げるつもりはない」

 貴久は、ふうっとため息をついた。何かしら重大なことを頼まれるという気はしていた。仕事の都合で上京してきた友人が一緒に飲みたいと言う、それはいつものことだったのだけれど、電話口の声音に元気が無かったのだった。それで、

「何かあったのか?」

 と問いただそうとしたところ、

「会ってから話したい」

 と来た。あまり美味い酒にはなりそうにないと思った貴久は、もしも金がらみの話だとしたら、自分にできるだけのことはしてやろうとすばやく腹を決めた。40歳の貴久は、長年、総合商社に勤め、特に出世しているわけでもないけれど、それなりの年収である上に、結婚しておらず、ギャンブルにつぎ込むわけでもなく、住んでいるところは駅の近くで便がいいところだから少し高いマンションだけれど高過ぎはしない上に、株や投資信託にもきちんと投資していたことで、ある程度の余裕はあった。

 もちろん、保証人になってほしいとか言うのであれば、これは話が別だけれど、100万、200万という程度であれば、出してやろうと思っていた。

「実はおれ、結婚しようと思っているんだ」

 しかし、どうやら金の話では無さそうだということは、待ち合わせた居酒屋のテーブル席で、開口一番言われた言葉で、すぐに分かった。

「結婚?」
「ああ」
「誰と」
「……ちょっと言いにくいんだけどな、相席居酒屋で知り合った子なんだ」
「相席居酒屋? お前そんなところ行くのか?」
「会社の付き合いみたいなもんなんだ。飲み会に行ったときのノリで申し込んでさ。で、出会っちゃったわけだ」
「相手はどんな人なんだ?」
「地元の会社員なんだけどさ」
「ふーん、いくつなんだ?」
「24」
「はあ!?」

 貴久は素っ頓狂な声を上げて、周囲の注目を引いた。

「24って……お前、自分の年分かってるんだろうな」
「お前と同じ年だよ」
「いや、お前のこと、見損なってたよ。やる時はやるヤツだったんだな。そう言えば、部活の最後の大会でも、お前が逆転のシュート決めたもんな。……まあ、結局は負けたわけだけどさ」
「悪いけど、思い出話の前に、もっと話したいことがあるんだよ」
「お、わり、わり。それで? 相手の親ももちろん知っているんだよな」
「ああ、もう挨拶は済ませてきた」
「ふーん……反対されたか?」
「されると思ってたんだけど、まあ、割とすんなり行ったな」
「そうか」
「子どもができたことが大きいかもな」
「子どもって、何のことだよ」
「いや、だから、おれとその彼女との」

 貴久は再び奇声を上げた。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

官能物語 2021/06/21 17:00

美少女のいる生活/あらすじ

「今日からお世話になります、よろしくお願いします、貴久おじさん!」
 不惑の40歳を迎える貴久は、妻無し子無し独身生活を、謳歌しているとまではいかないがそれなりに楽しんでいた。そんな一人の生活に闖入してきたのは、親友の娘だった。この春大学生になったばかりの彼女を成り行きから迎え入れることになった貴久は、色々と生活の変化を経験することになる。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

官能物語 2021/06/17 10:05

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

官能物語 2021/06/17 10:00

主婦の秘めごと ~義父と家族風呂に入って~/24

 夫ではない、しかも夫の父親の子種を体内に受けたあなたは、しかし、満たされた気持ちになります。そのような気持になってしまうことの背徳感を、あなたは十分に味わいます。このままずっとこうしていたい、義父に抱かれていたいと思ったあなたですが、

「さ、そろそろ、部屋にお帰り」

 母親に戻らなければいけない時間がやってきます。義父は、あなたの体をゆっくりと横たえるようにすると、あなたのナカから肉棒を抜きます。そのときの喪失感に胸を痛くしたあなたは、よっぽど帰りたくありませんでしたが、そうも言っていられないことも分かっています。帰らなければいけないと認めた限りは、あなたは、そそくさとみづくろいをします。それでも、なお立ち去りがたい思いを抱いたあなたに、

「さ、お帰り」

 と義父が、背中を押すような言葉をかけます。

 あなたは、義父に軽く一礼してから、部屋を出て、子どもの元へと戻ります。子どもは、すやすやと寝息を立てています。その隣に身を横たえたあなたは、母親として相当に恥ずかしいことをしたという気持ちと共に、女としてはその本性に従ったのみであって、それほど恥ずかしいとも思っていないようです。むしろ、次の機会が欲しくてたまりません。明日、夫が来ることになっていますが、来なければいいのにとさえ思ってしまいます。そうすれば、また夜、義父に抱かれることができるのに……。そんな気持ちを抱きながら、あなたは眠りにつきます。

「ママー、起きてよ!」

 あなたは、子どもの声で目を覚まします。
 すっかりと朝日は昇っており、部屋の中は柔らかな光に満ちています。寝過ごしてしまったと思ったあなたは、子どもに対応した後に起き上がると、台所から包丁の音が聞こえます。

「おはよう、よく眠れたかい」

 台所に行くと、義父が笑顔で迎えてくれます。どうやら、朝食を作ってくれているようです。そんなことはわたしがやりますからと恐縮したあなたですが、

「いつも作っているから大丈夫だよ。顔を洗っておいで」

 そう言われて、起き抜けの顔をそのまま義父にさらしていることに気がつきます。

 あなたは洗面台へと行きます。そうして、朝日のもとで義父を見たとき、改めて、義父に好感を抱いたことを認めます。昨夜、義父と交わったのは、決して雰囲気に流されてしてしまったわけではないということです。あなたは今まさに、自分の体が義父を欲しがっていることを悟ります。夫が来るのはきっと今日の夕方でしょう。それまでの間に、どうにかして、もう一度義父と交わることはできないでしょうか。あなたは、鏡を見ながら、そんな淫らなことを考えるのでした。

  (了)

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

官能物語 2021/06/16 10:00

主婦の秘めごと ~義父と家族風呂に入って~/23

 少しの間、あなたは、義父の上で、呼吸を整えています。呼吸を整えるという行為が、次の快楽に対して準備を行っているようで、あなたは恥ずかしくなります。どうやら、恥ずかしいという気持ちを感じられるほどには、性感が醒めてきたようです。しかし、次の瞬間、あなたは義父の手があなたの尻肉をぐっとつかむようにするのを感じると、体に再び火が入ったかのような心持ちになります。

「好きに動いてごらん」

 義父が優しく言います。騎乗位のときと同じく自分から動くように言われたあなたは、座位の状態での動き方など全く分からないながらも、やっぱりこれも騎乗位のときと同じように、自分が感じるように動いてみます。それで義父も感じてくれるのかどうかは分かりませんが、好きに動けと言われたからには、そうするほかありません。

 あなたは、ぎこちなく腰を動かします。すると、動きはぎこちなくても、快感はスムーズに伝わってきて、頭のてっぺんに性感の電流が走ります。

「はあっ、ああっ……」

 あなたは、喘ぎ声を落とします。さっきイッたばかりだというのに、また快感に喘いでいるとは、どれだけ溜まっていたのかと思わないでもありませんが、そのような気持ちはやはりすぐにどこかへと行ってしまいます。

「すごく気持ちいいよ、上手だね」

 義父から、褒め言葉がかかります。あなたは嬉しくなります。この頃、誰からも褒められたことなどないのです。子どもを褒め、旦那はよいしょしてやらないといけないあなたは、久しぶりに褒められる立場になって、褒めてくれた義父のことを一層好ましく思うようになります。

 それにしてもこの座位という体位の何という気持ちよさでしょうか。正常位だとどうしても「されている」という風に感じますし、騎乗位はこちらが動かなくてはならないので、こちらが「している」と感じてしまいますが、座位だと二人でセックスに参加しているという気持ちになることができます。

 座位はあなたのお気に入りの体位になりました。これからもこの体位でセックスしたいと思ったあなたですが、夫とはかなうべくもありません。せっかく、お気に入りができたというのに、その体位でできないなんてとがっかりしたあなたですが、

ーーまた、お義父さんと……。

 すればいいのではないかと思います。そのとき、いっそう激しい性感が体の中心部から湧き起こるようになって、あなたはまた絶頂の予感を得ます。次の瞬間、

「おおっ、出すよ」

 義父の切羽詰まったような声を聞いて、直後に、どくどくどくっ、と義父の肉棒が爆発して、お腹の中が温まるのを感じたあなたは、

ーーああっ、イクッ!

 ガクガクと体を震わせて、義父の背をしっかりと抱きながら、クライマックスに達します。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

限定特典から探す

記事のタグから探す

月別アーカイブ

記事を検索