人工精霊の増殖機能(2)
前話:人工精霊の増殖機能(1)
キアラの一件のあと、セーラを招いて、とある実験をすることになった。
セーラには契約した人工精霊がいる。「セーラ2号」と呼ばれており、姿形はセーラそっくりである。だが禁忌の生み出す存在であり、その実体や特性はまだまだわからないことばかりだ。
キャトラが二人に説明する。
「というわけで、あんたが生殖機能を備えているのか確かめることにしたのよ。2号ちゃん。」
「そうですね。私も少し興味があります。自分の身体ですし。」
「それはあたしの身体でもあるんだぞ!」
2号は協力的だが、セーラは少し不満そうだった。
「キアラが凄く気にしてたのよ。でもあの子は好きな人がいるでしょ?だから代わりに2号ちゃんにお願いしようかと思って。」
「なんで2号で実験するんだよ。だいたい本当に子供ができちゃったらどうするんだ!」
「そうしたら3号になりますね。」
「いまの倍うるさくなるじゃないか!」
「あら、私はそれほどうるさくしたりはしませんよ。いつでも消えられますし」
「そういう意味じゃない!」
なんだかんだで二人は仲がいい。
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