艇長の相談
『相談に乗ってほしいことがあります』
やけに神妙な手紙がカモメから届いた。その文体からは深刻そうな雰囲気が伝わってきたので、急いでカモメのもとに向かう。
「実は…新しい水着をどれにするか迷ってるんです!」
どこに連れて行かれるかと思いきや、水着売り場だったので脱力する。
それと同時に、カモメといえばどちらかというと真っすぐで真面目な印象があったので、意外だなと思った。
「これがいいでしょうかね!ちょっと地味すぎますかね。こっちはどうですか!?」
茶熊時代にカモメがスクール水着を着ていたのは時々見ていたが、そういえば私服の水着はあまり見たことがないかもしれない。
ただあまりばーんと露出が派手なのはイメージと違ったので、結局選んだのは水兵っぽいデザインの可愛い水着である。
水着を買い終え、カモメの自室に戻る。
年頃の女の子にしてはやけに殺風景な部屋だと思った。それだけでなく、荷物がまとめられているように思う。
「試着、手伝ってもらってもいいですか!」
水着くらい一人で着られるだろうと言いたいところだが、手伝ってほしいというのであればやぶさかではない。
細くて白い腕や太ももは、よく引き締まっていて筋肉がついている。
そうだ、カモメは見た目に反して凄い筋力の持ち主だった。そう気がついたときには、二人はベッドの上に横たわっていた。
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