今週のへうげもの 感想 2014年 5月第1週
あらすじ
大久保長安の讒言のまま、豊臣側の武将の動向の調べる徳川家康。
はたしてその通り、大野治長と福島正則は兵を集めていた。
これに家康は憤り、柳生にある命を下す…
へうげもの(18) (モーニングKC) (コミック)
山田 芳裕
講談社
2014-04-23
感想
ぐわぁ…
正義と大義を戴く大人物が暗殺を命じ、今も野望を抱く稀代の猛将が老い凶刃に落ちる。
空しく、悲しいなぁ。
おまけにこれが嘘密告と誤解からなのが何とも…
加藤清正に野望が有ったのも事実だけど、謀殺や大乱は望んでなかっただろうしなぁ。
原因はもちろん長安ですが、今回の暗殺命令は家康の、為政者としての未熟というか、小物さを感じてしまいます。
安定の為<私情に感じちゃうんですよね。
信じた故の裏切りに目が曇ってるというか。
まだ家康は、最終的には理性で断行した織田信長、豊臣秀吉に及んでいないのかな、と。
特に、それでも人を信じたがった秀吉とは隔絶の感が有ります。
千利休を斬った秀吉と織部のように、自分の苦しみを全て吐露して、助けを請う友は居るのでしょうか。
服部半蔵の失敗って、秀吉ですよね。失敗した暗殺者が石川五右衛門として処刑された。
何年前だよ!(笑
ここら辺も細かくて小物っぽさが見えるような(笑
柳生利厳って尾張柳生初代の人ですか。
尾張柳生と江戸柳生の不仲は武芸物で有名ですが、宗矩と利厳二人には特に不仲説は無いのですね(創作物ならアリ)。
よく対象的に描かれる二人ですが、こ今回の話だと普通に仲良い一門という感じで新鮮でした(笑