光る君へ 20話 の感想
見逃し配信 光る君へ NHKプラス
【キャスト】吉高由里子、柄本佑、黒木華、井浦新、吉田羊、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗、段田安則
【作】大石静(脚本家)
(C)NHK
光る君へ
少納言は見た
今回は凄かった。
予告まで含めて凄かった。
愛はドラマだ。
ドラマは、愛だ。
法と命
花山院襲撃事件。
小者を残して逃げたら足つくだろ!
従者殺したら厳罰有るだろ!
無邪気さと能天気さと、身分低い者を人間に見えてないんだなとげんなりしましたが、法と従者の命を大事とした一条天皇が立派でした。
名君……!
定子が大好きで伊周兄弟を大事に思っているのに、思いが通じず、結果として裏切られる形になるのも不憫ですよ。
為時まひろ親子
行動力はちはやお母様かと思っていましたが、為時パパは本物の学問狂いでしたか(笑
i確かに学問さえ出来たら良い、地位損得より情けを選んでしまう半生、納得です。
まひろが道長の寵愛によって為時が官職を得ることに惑いは無いのか気になっていたのですが、「学問凄い!」「清くて正しい!」父が偉くなるの、正しいと信じてそうな気がしてきました(笑
大好きな父を大好きになれて、本当に良かったですよ。
ただ漢詩送ったのは言った方が良いと思うよ!
官職欲しさに血の涙流さない父だけども!(笑
道長からしても父・兄に苦しめられたのは有る程度知っているでしょうし、天皇の賛辞で位階、必要性から越前国司ということで、正当性は高いのかな。
愛するひとの文字
ほぼ天下人、と言った権力の持ち主となった藤原道長の、嫌だけど責任感から頑張る姿も、途中からやる気0になってる姿も、まひろの文字だと食い入るように見つめる姿も、愛らしいですよ。
どの姿もどこか抜けていて、人間臭くて愛らしい。
為時の名の文を一時でもあの箱に入れたのなら、ついに倫子様にバレてしまうのでは……
呪ったのは誰だ
真犯人に気づいて苦い顔になる道長がまた可愛い(笑
呪詛は、詮子様の自作自演なのは当然として、倫子様もグルか、伊周隆家の配下抱きかかえ済、どちらかかと考えたのですが、藤原実資調べで「伊周が」に変わっていたので、少なくとも一番動いたのは倫子様ですね……
詮子様がついに定子様を悪に仕立て上げたのは怖く悲しくなりましたが、倫子様が適度に調整してくれたようでホッとしました。
一条天皇の定子様への、最後の抱擁すら許されないところでしたから。
あと多分、阿倍晴明も指南役に噛んでるのでは。
皆が藤原道長を、当人の望む望まずにかかわらず、押し上げようとしている。
晴明の言葉は全て、そのことを道長に自覚せよ、という意味なように思えました。
中関白家の凋落
伊周は寵愛だけで全て手に入るとしか知らなかった無知な若者、隆家は……
いやまずお前のせいだからね!?
腰の軽さと愛嬌って強いんだなぁ〜〜。
伊周は浮くなくとも敵に謝る誠意は有ったよ!
超不器用で時勢を見る目が全く無いけど!
「恋しくて来てしまいました。」
政治的な思惑が皆無だったとも、判断が間違いではなかったとも言えませんが。
定子様を求めたのに許さなかった名君・一条天皇も、政敵に利するとも助けた道長も、「お健やかに」と愛の言葉だけを残して去ろうとした定子様も、最後に抱きしめた愛妻家・一条天皇も、愛と優しさに溢れていました。
定子様が髪を切ったのは、もうこれ以上愛した家族の醜態も、愛する夫を困らせるのも、耐えきれなかったのではないか。
物語の証人
Q. 紫式部と清少納言になんでコントさせるの?
A. (嘘だよ演出だよ、でも)定子様一生一代のシーンを清少納言が見てないなんてダメ!
これはもう反対に信頼できる。
推します。
明らかに無理があり、どう見ても絵面がおかしく、どう考えても無理だけど、
ききょうはここに居なければいけない。
見なければいけない。
そう、描いたのだ。
予告までぎっしり
今回もいろいろなことが起こって感情揺さぶられまくりでしたし、次回予告も越前とか宋人とかいろいろありますが、全部吹っ飛ばして
「春はあけぼの」
グワーッ!!
浅学な私でもこの衝撃!
清少納言・定子様クラスタの皆様、一週間大丈夫ですか?