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美少女ゲームの記事 (14)

Triangle広報 2023/11/28 22:21

2023Triangleヒロイン抱き枕の色校写真、公開しちゃうよ!

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さて、【色校】とは実際に印刷して色味をチェックするためのサンプルです。
今回は2パターンの色校がきました~

先ずは、
スイートキッスちゃん!
表面です!


右側が採用された色校です。
サイズ比較の為に、ゲームパッケージと、JAMBREADせんせーの忘れ形見のライターオイル(空)を置いています。
さぁ、採用された方に近づいて撮影した画像も載せますね。

キッスちゃん、可愛いですねぇ!
*画像をクリックして、表示された画像をも一度クリックすることで、更に拡大表示されますから、じっくりとねぶるように見ちゃって下さい!

さぁ、裏面ですよ!


こちらも右側が採用されたものです。
採用されたものに近づいた画像もどうぞ!

おっぱいに食い込む細い指先、下腹部に浮かぶ淫紋、膝小僧に足先まで、たまりませんね!

お次は、
シンフォニックシュガーさん!
表面!


やはり右側が採用されたものです。
そして、アップ画像!

包帯が痛々しいですね。あと、ブーツもたまりません!

そして裏面!


おぉ、色々露わに!こちらも右が採用されたもの!
アップ画像行きます!

きれいなお胸、そして、下腹部には淫紋!
手は爪先までしっかり描かれてます!

そして、ラストは
レムティアイオタちゃん!
表面です!


こちらも右側が採用されたもの!
アップ画像、いきますよ!

晒されたお胸と淫紋、そして、足先までしっかり体の線が再現!
足フェチさんもご満足!
そして裏面!

なんとトナカイに変身!
さぁ、アップしますよ!

目がハート目に!そして、おしりに尻尾!足のラインもたまりません!

とゆーわけで、スマホの撮影だけでは、100%の魅力をお伝えするのは難しい!
是非皆さん、お手にとってお確かめくださいね!

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Triangle広報 2021/12/23 17:31

【天翼のアスクレイン】DL版、大好評販売中です!

2021年4月30日に発売されたTriangleブランド変身ヒロイン美少女ゲーム
【天翼のアスクレイン】
TriangleOHP:http://www.route2.co.jp/Triangle/Products/Asklein/index.html
の、DL版の紹介ページです!


販売サイトはこちら!
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Gyutto:http://gyutto.com/i/item249240?select_uaflag=1

詳細内容は↓のリンク先、TriangleOHPも参考になさって下さい!
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【デモムービー】

【キャラクター自己紹介ムービー】
ルアナ・キャロディ・シュトルツ
アスクレイン・クリスタ CV:藤井ねここ

照景院 紗耶香(しょうけいいん さやか)
スクナノヒメミコ CV:楓花


片瀬川 貴理梨(かたせがわ きりり)

クーコ・メルダー

【変身ムービー】
アスクレイン・クリスタ(ルアナ・キャロディ・シュトルツ)

スクナノヒメミコ(照景院 紗耶香)

【イベントCG】


販売サイトはこちらです!レッツらゴー!
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Triangle広報 2021/08/26 15:43

8月26日は【魔法戦士シンフォニックナイツ】シンフォニックリリーこと百合瀬莉々奈ちゃんの誕生日です!

と、ゆーわけで、今回も斎藤なつき先生がイラストを描き下ろしてくれました!

莉々奈さん、スポーティですね!


そして、野山風一郎先生もお誕生日SSを書き下ろしてくれました!
どぞ、お楽しみください!


 1

「~♪」
 国際教導学園の理事長室で、百合瀬莉々奈は上機嫌な様子で鼻歌を奏でていた。
「……何かご機嫌ですね、莉々奈さん」
 ニコニコしている莉々奈を見ながら、甘樹菜々芭が言う。
「ん? ああ、何でもないのよ、菜々芭ちゃん。うふふ」
「何でもないという感じには見えませんが……」
 莉々奈はどう見ても浮かれており、それも今日だけのことではなかった。
 ここ最近、ずっとこの調子なのだ。
 機嫌がいいだけでなく、肌も艶々として健康そうで、血色もよく見える。
「……まあ、悲しそうだったりしないだけいいことなのでしょうが」
 莉々奈が上機嫌な理由に興味がないわけではなかったが、尋ねてみても先ほどのようにはぐらかされてしまうので、結局わからないままだった。
「プライベートなことかも知れませんし、詮索するのは野暮かも知れませんね」
 そう思い、菜々芭もあまり深く突っ込んで聞いたりはしなかった。

 2

「はあ……」
 研究室に手伝いに来ていた御白晴香の深いため息を聞き、菜々芭はデータが並ぶモニターから視線を外した。
「どうしたのですか? 何か憂いごとでも?」
 菜々芭に問われた晴香は、バツの悪そうな表情で苦笑する。
「いえ……実は、最近霞ちゃんの様子が少し変で……」
「霞さんがですか?」
 黒宇霞は魔法戦士の一人であり、フィーネとコンビを組むエメロードナイツの一人だった。
「はい……最近ずっと予定が合わなくて」
「何か用事でもあるのではないですか?」
「そう思って聞いてみたのですけど、教えてくれなくて……ひょっとしたら、何か霞ちゃんを怒らせるようなことでもしちゃったんじゃないかって……」
「心当たりはあるのですか?」
 菜々芭の言葉に、晴香は首を左右に振る。
「それがわからないんです。だから、余計に気になっちゃって……」
 事情を聞き、菜々芭は腕組みをする。
「霞さんに何か最近変わったことは?」
 菜々芭は霞の周辺情報を集め、何をしているのか仮説を立てようと考える。
 晴香は眉間にしわを寄せて記憶を探りながら答えた。
「そうですね……あ、最近お夕食で霞ちゃんが食べる量が減ったかも知れません」
「食事量の減少……他には?」
「うーん、出かけて戻ってきたら、すぐにシャワーを浴びてるみたいです。何だか、出かけた先ですごく汗をかいてるらしくて」
「発汗……何か体を動かしているということでしょうか」
「それと……誰かと電話しているのをたまたま聞いてしまったのですが……」
 言いかけ、晴香は顔を赤くして言葉を止める。
「晴香さん?」
 菜々芭に促され、晴香はもじもじしながら続きを話した。
「そ、その、電話の相手に、すごく気持ちよかった、とか、またヤリたい、とか……」
「そ、そうですか……」
 よからぬ想像をかき立てる内容に、菜々芭は咳払いを一つして頭を切り替える。
 並べられた情報を統合し、熟考した結果、一つの結論が出た。
「それらの情報から推測するに……えっと、恋人ができたのでは?」
「えええええええええ!?」
 晴香が驚きの声を上げながら仰け反る。
「食事の量が減ったのは、誰かと食事をしているからでしょう。汗をかいているのは、電話の内容から鑑みて、まあ、その、そういうことではないでしょうか」
 菜々芭の分析に、晴香はあからさまに動揺していた。
「か、霞ちゃんに恋人が……はうう……ど、どうすれば……」
「どうすればって……見守るしかないのでは?」
「で、でも、もし悪い男に騙されてたりしたら……!」
 過保護だと苦笑しかけた菜々芭だったが、不意に頭に浮かんだ一つの考えに表情が凍り付いた。
「そ、そういえば……莉々奈さんのあの浮かれ方……あれももしかすると、恋人ができたせいなのでは……!?」
 そんなはずはないと頭の中で何度も否定するが、一度頭にこびりついた疑惑はなかなか剥がれ落ちない。
「ですが、仮に、万が一、莉々奈さんに恋人ができたとして、相手はどのような人物なのでしょうか……純粋で優しい莉々奈さんのことです……悪い男に騙されている可能性もゼロでは……!」
 悪い男――そのキーワードに、菜々芭と晴香は同時にある人物を連想した。
「あ、甘樹先生! まさか、霞ちゃんの悪い恋人って!」
「まさか、莉々奈さんを騙しているのは!」
 二人は視線を交わすと、力強く頷き合った――。

 3

 とあるファーストフード店の外で、キールは物陰に隠れるようにしてスマホの操作をしていた。
 と、不意に強大な魔力が近づいてくるのを感じて、慌てて物陰から飛び出る。
「な、何だ!? 何が近づいてきている!?」
 警戒を強めたキールの前に、凄まじい魔力を放つ二人の魔法戦士が姿を見せた。
「見つけましたよ、キール……!」
 いきなり武器を構えた二人の魔法戦士に、キールはギョッとなる。
「シンフォニックシュガーに、エメロードフィーネ……!? な、何故こんな所に!?」
 驚いて身構えたキールに、フィーネがランスを突きつける。
「理由はわかっているはずです、キール!」
 鋭く言われ、キールは目を見開いた後、可笑しそうに笑った。
「ククク……まさかもうバレているとはな。そうだ、俺はフリーWi-Fiを店外から利用して口コミサイトでライバルの通販業者の低評価を書き込んでいるのだ! アジトのネットはダイヤルアップ回線だからな!」
 キールは世界征服資金を稼ぐため、魔法のかけられた商品を通販で売っているのだった。
 開き直って不敵に笑うキールに、シュガーは冷めた視線を送る。
「何を言っているのですか? 私たちは別の件であなたを問いただしに来たのです」
「別の件?」
 何のことなのかと、キールが首を傾げていると、フィーネがキールを睨みながら言う。
「キール、霞ちゃんに何をしたのですか!? 霞ちゃんをたぶらかすなんて、絶対に許しません!」
「え? 霞?」
 心当たりのないキールは、ますます首を傾ける。そんなキールに、シュガーも低い声音で言う。
「莉々奈さんもです。どんな方法を使ったのかはわかりませんが、莉々奈さんに手を出すなんて、万死に値します。この場で決着をつけましょう」
 フィーネとシュガーの魔力が急速に高まり、キールは滑稽なほど慌てる。
「ちょ、ちょっと待て! さっきから何の話をしてるんだ!? 俺は霞にも百合瀬理事長にも何もしてないぞ!?」
「この期に及んで言い逃れですか? ネタは挙がってるんです!」
 いつでも必殺技を放てるように魔力を発動しながら、フィーネは疑惑について説明する。
 それを聞き、キールは首を何度も左右に振った。
「し、知らないよ! 霞にはしばらく会ってないし、百合瀬理事長はこの前ちょっかいかけたら普通にボッコボコにされたわ! ロアで鍛え直してきたんだろ!? 魔力の戻りきってない今の俺じゃどうにもできないって!」
 そう弁解するキールに、シュガーが探るような目を向ける。
「信じられませんね。例え戦力で劣っていても、あらゆる手管で籠絡しようとするのがあなたたちですから」
「本当だって! って言うか、シンフォニックナイツもエリクシルナイツもイクシードナイツもエメロードナイツも揃ってる学園関係者に手なんか出せるか! 自殺行為だろ!」
 確かに、今の国際教導学園には魔法戦士が多く集まっており、地上世界では最強レベルの魔法戦力の拠点となってると言ってもよかった。
 そこの魔法戦士に軽々に手出しなどできるはずはない。
 キールの言っていることには一応筋が通っており、フィーネとシュガーは顔を見合わせる。
「本当にキールじゃないのなら、霞ちゃんたちの相手って……?」
 首を捻る二人を見ながら、キールは不意にあることを思いだした。
「あ、もしかして……」
 そう漏らしたキールに、二人は再び武器を向ける。
「何か心当たりがあるのですか? すべて話してください」
 シュガーの武器であるユースティティアの砲門が開き、キールに狙いを定める。
 キールは慌てて両手を上げた。
「わ、わかった! ちゃんと話すから!」

 4

 百合瀬財閥が管理している郊外の広い土地。
 人目につかないその場所で、エメロードミスティは標的に向かって激しい攻撃を繰り出していた。
「はぁっ、はぁっ、こ、今度こそ!」
 ミスティは連続で矢を放つが、凄まじいスピードで動く相手にすべて回避されてしまう。
「くっ……!」
 次の矢を弓につがえようとしたところで、相手は一気に加速し、一瞬でミスティの懐に潜り込むと喉元に刃を突きつけた。
「はい、また私の勝ち」
 そう言って微笑を浮かべたのは、スイートナイツの一人、スイートパッションであった。
「うう……か、完敗です……」
 ミスティはがっくりと項垂れ、敗北を認める。
 二人が武器を納めたところで、莉々奈が近寄ってきた。
「二人とも、そろそろ休憩にしましょう。香那葉さんがお茶とケーキを用意してくれてますよ」
 莉々奈の言葉にパッションは変身を解いて宮守麻由希の姿に戻ると、嬉しそうな顔を見せた。
「今日はどんなケーキかな? いつも美味しいから楽しみぃ♪」
 三人は連れ立って敷地内にある簡素な建物の中に入っていった。
「あ、戻ってきたのですね。丁度お茶が入ったところですよ」
 建物の中では、スイートナイツの一人、スイートキッスである柚木香那葉が、テーブルの上にカップを並べていた。
 麻由希が席につき、変身を解いた霞も椅子に座る。
 二人の前に、香那葉は白いお皿に載ったケーキを置いた。
「今日はチョコレートケーキです」
 切り分けられた黒に近い茶色のケーキに、麻由希は目を輝かせる。
「わあ、すごく美味しそう! いただきます!」
 麻由希は早速フォークを使ってチョコレートケーキを口に運ぶ。
 舌の上に広がるほどよい甘さに、麻由希の頬が自然と緩む。ほんのわずかに混じるほのかな苦みが甘さを引き立てており、表面をコーティングしていたチョコレートが口の中でパキパキと音を立てて割れる。幸せな食感が口の中一杯に広がり、麻由希は思わずため息をついた。
「ああ……美味しい……このために生きてるって感じ!」
「うふふ、大袈裟ですね」
 言いながらも、パティシエである香那葉は自作のケーキを褒められて嬉しそうだった。
 一方、霞の方は、目の前のケーキに手を出すことができず、困った顔で自分の背後を気にしていた。
 というのも、席につくなり莉々奈が霞の髪を手入れし始めたからだった。
「うーん、ちょっと傷んでるかも。私のあげたシャンプー使ってますか?」
 霞の髪を櫛でときながら、莉々奈が言う。
「は、はい、使わせていただいております」
 緊張しているのか、霞の口調はやや固いものだった。
「霞ちゃんの髪質に合わなかったのかな? じゃあ、練習が終わったら一緒に買い物に行きましょう!」
「そ、そんな、大丈夫ですよ! 髪なんて石鹸で洗えば……」
 そう返した霞に、莉々奈がちょっと怒った顔をする。
「そんなのダメですよ。女の子なんですから、髪は大事にしないと」
「で、ですが、理事長にはただでさえお世話になってますし……」
 霞の言葉に、莉々奈は頬を膨らませる。
「もう、理事長じゃなくて、お姉ちゃんと呼んでくださいって言ってるじゃないですか」
「お、お姉ちゃんだなんて、そんな……」
 莉々奈の要望に、霞は困り果ててしまっていた。
 霞が魔法戦士となった際、不自由なく活動できるようにするため、莉々奈が後見人になっていた。
 政府機関に所属していた霞を、百合瀬財閥という巨大なバックで守るためである。
「後見人と言えば、家族みたいなもの。つまり、霞ちゃんと私は姉妹なのです!」
 という主張のもと、莉々奈は霞をすっかり妹扱いしており、ロアから戻って以来頻繁にスキンシップを図っているのだった。
 家族の縁が薄い霞にとっては、困惑する毎日であった。
 霞の髪を手入れする莉々奈に、麻由希は目を細める。
「端から見ると完全にシスコンですよ、莉々奈さん」
 からかうように言う麻由希に、莉々奈は微笑を返した。
「だって、ずっと妹が欲しかったんですから。お姉ちゃんっぽいことができて、とっても嬉しいんです」
 莉々奈が心底嬉しそうにお世話をしてくるので、霞も断るにも断れなかった。
 ケーキを食べ終わった麻由希が、莉々奈と霞を見ながら含みのある口調で言う。
「そんなに二人でベタベタしてたら、ヤキモチ妬いちゃう人もいるんじゃないですか?」
 その言葉に莉々奈と霞はきょとんとなる。
 麻由希はやれやれと苦笑すると、ドアの方に向かって声をかけた。
「立ち聞きなんてしてないで、入ってきたら?」
 室内にいる者たちの注目が入口のドアに集まる。
 そして、ドアがゆっくりと開き、バツの悪そうな顔の菜々芭と晴香が姿を見せた。
「菜々芭ちゃん? どうしてここに?」
「え? 晴香さん?」
 驚く莉々奈と霞に、香那葉は忍び笑いを漏らした。
「説明してあげたらどうですか? ここで何をしてるのか」

 5

 人数分のお茶が用意されたテーブルについて、莉々奈と霞は菜々芭と晴香に事情を説明していた。
「要するに、霞さんの特訓のため、麻由希さんがトレーナー役をしていたと」
 菜々芭の言葉に、莉々奈は頷く。
「霞ちゃんに接近戦の課題を克服したいって相談されたから、接近戦のエキスパートである麻由希さんにお願いしたの。ここなら広いし人目にもつかないから、丁度いいと思って」
 麻由希と一緒に、香那葉も特訓の相手として付き合っていたのだった。
 もっとも、香那葉は専らエネルギー補給のための甘いお菓子を提供する係になっていたが。
 霞が何をやっているのか判明し、晴香は安堵の息を吐いた。
「よかったぁ……もし悪い男の人に騙されていたら、どうしようかと思ってました……」
「わ、悪い男って……そんなことありませんよ」
 霞はとんでもないと首を左右に振った。
「でも、特訓してるなら私も誘ってくれればよかったのに」
 晴香が言うと、霞は恥ずかしそうに視線を外した。
「その、晴香さんはエリクシルナイツとの訓練の他にも、甘樹先生のお手伝いもしてますし……」
 言い訳がましく言葉を募る霞を見て、麻由希がニヤニヤ笑いながら言った。
「霞ちゃんは特訓して強くなって、晴香ちゃんをしっかり守れるようになりたかったのよね」
「ま、麻由希さん!?」
 慌てる霞に、麻由希は悪戯っぽい笑みを向ける。
「隠さなくてもいいじゃない。誰かを守るために強くなろうとするのは、とても真っ当で、とても立派なことなんだから」
 麻由希の言葉を聞き、晴香は少し驚いたような顔になった。
「霞ちゃん、そうなの?」
 問われ、霞は視線をあちこちに泳がせた後、顔を真っ赤にして頷いた。
「その……私は戦闘スタイル的に、援護タイプですから、前衛に立つ晴香さんを、ちゃんと守れるようになりたいと思って……」
 霞の武器は弓矢である。接近戦に持ち込まれると、不利なのは否めない。戦場でそのような状態になってしまうと、晴香に負担がかかってしまう。それでは後衛として本末転倒であるため、接近戦への対処を特訓していたのだった。
 それを聞き、晴香は身を乗り出して霞の手を握った。
「は、晴香さん?」
 驚く霞に晴香は言う。
「何言ってるの。霞ちゃんはいつも私を守ってくれてる。本当に感謝してるんですよ。私こそ、霞ちゃんに負担をかけないよう、頑張らなきゃいけなくて……」
「そ、そんな、晴香さんは充分頑張ってますよ!」
「霞ちゃんだって頑張ってる!」
「晴香さんの方が!」
 仲睦まじい言い合いが始まり、他の魔法戦士たちはほっこりと笑みをこぼした。
「そう言えば、菜々芭ちゃんたちはどうしてここがわかったの?」
 莉々奈が菜々芭に問う。
「ああ、キールから聞き出したんです。どうやら魔法戦士たちの動向をチェックしているらしくて。まだ支配者への道を諦めていないのでしょうか」
 菜々芭はやれやれとため息をつく。
「あ、キールと言えば、この前郵送で誕生日プレゼントが贈られてきたの」
 莉々奈が言うと、菜々芭は剣呑な目をした。
「キールからのプレゼント……? またろくでもないものじゃ……」
「小さなキーホルダーで、縁結びのお守りだって。調べてみたけど、怪しい細工もしてなかったから、本当に誕生日プレゼントとして送ってきたみたい」
「何考えてるんでしょうね。そうやって油断させる作戦でしょうか」
「この調子で改心してくれたらいいんだけど」
「それにしても莉々奈さんに縁結びのお守りとか……念のために破棄しておきましょう。実は巧妙に呪いとか仕込んでいるかも知れません」
 菜々芭が少しトゲのある口調で言うと、莉々奈は微笑をこぼした。
「でも、ちゃんと効果はあったみたいよ。こうして魔法戦士同士の縁をちゃんと結んでくれてるんだから」
 ポジティブに考える莉々奈に、菜々芭はやれやれと苦笑しつつ、眩しそうに彼女を見つめた。
「あ、そう言えば、どうして霞さんの特訓のこと、私にも秘密にしていたのですか?」
 菜々芭はふと頭に浮かんだ疑問を莉々奈に投げかける。
 すると、莉々奈はギクリとした顔になった。
「え、えっと、それは……」
 言い淀む莉々奈を、菜々芭は怪訝な目で見る。
 そして、あることに気づいた。
「莉々奈さん、まさか……」
 菜々芭は席を立つと、莉々奈の横腹を両手で触る。
「きゃん!?」
 可愛らしい悲鳴を上げる莉々奈を、菜々芭はジト目で見上げた。
「最近血色がいいと思っていたら……莉々奈さん、少し太りましたね?」
 莉々奈はギクリとした表情で、視線を明後日の方向に逃がす。
「あ、あうう……そ、その、ちょ、ちょっとだけ……」
 確かに見た目にはわからない程度であるが、実際に触ってみると、脇腹のつかみ心地に以前にはなかった柔らかな手応えがあった。
 菜々芭は香那葉に向かって言う。
「香那葉さん、莉々奈さんの体重が戻るまで、甘い物は禁止でお願いします」
「ああああああ! そう言われるのが怖かったから、秘密にしてたのにぃ!」
 莉々奈は泣いてすがったが、菜々芭の厳しい監視の下、当面の間香那葉のお菓子にありつけなかったのだった。

 一方その頃、キールは。
「あああああああ! 口コミサイトアク禁にされてる! お、おのれ、魔法戦士! 許さんぞ!」

Triangle広報 2021/07/06 16:07

Triangle【天翼のアスクレイン NIGHTMARE CURSE】DL版 絶賛販売中!

2021年4月30日に発売されたTriangleブランド変身ヒロイン美少女ゲーム
【天翼のアスクレイン】
TriangleOHP:http://www.route2.co.jp/Triangle/Products/Asklein/index.html
の、短編作品として、2021年6月18日から販売開始されたTriangleブランド変身ヒロイン美少女ゲーム
【天翼のアスクレイン NIGHTMARE CURSE】
の紹介ページです!


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【エッチなCG】

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Triangle広報 2021/07/04 09:31

7月4日は【天翼のアスクレイン】の貴理梨の誕生日です!

と、ゆーわけで、斎藤なつき先生がイラストを描き下ろしてくれました!

そして、野山風一郎先生もお誕生日SSを書き下ろしてくれました!
どぞ、お楽しみください!

 1

 例年よりやや早めに海開きが行われた某海水浴場。
 夏の訪れにより勢いを増した太陽の光が灼いた砂浜の上で、水着姿の海水浴客が楽しげに遊んでいる。
 海を思いきり満喫している海水浴客たちの姿を、真久郎は立ち昇る熱で歪んだ陽炎の向こうからぼんやりと眺めていた。
「オーダー! 焼きそば二人前!」
 かけられた声に真久郎は我に返ると、慌てて目の前の鉄板にそばを投げ込む。
 夏の熱で思考力が溶けかけている真久郎は、機械的に焼きそばを作り、出来上がったものを皿に移す。
「焼きそば二丁上がりです」
 そう声をかけると、ショートパンツにTシャツというラフな格好の上に、海の家の名前がプリントされたエプロンを身につけた貴理梨が料理を受け取りに来た。
「はいはーい! 持って行きまーす!」
 お盆の上に焼きそばをのせながら、貴理梨は真久郎にウィンクを寄越す。それに真久郎は疲れ切った苦笑で応えた。

 休憩時間になり、真久郎は店の裏にある空のビールケースの上に腰を下ろす。
「ああー……疲れた……」
 朝からフル回転で働かされ、腕も足もパンパンだった。
「お疲れ、真久郎」
 そう言って同じく休憩に入った貴理梨が近寄ってくる。
 そんな貴理梨に、真久郎は言う。
「なあ、貴理梨……どうして俺、海の家で働いてるんだっけ……?」
「ん? ほら、ここママの会社の系列でやってる店だから」
 この海の家は、貴理梨の母親が実質的なオーナーらしかった。
「……うん、それはわかった。でも、だから、何で、遊びに来ただけの俺が働かされてるの?」
 真久郎はやや語尾を強調しながら言う。いきなり問答無用でバイトメンバーにされ、ちょっとばかり不機嫌だったのだ。
 そもそも海に誘ったのは貴理梨の方である。ルアナも紗耶香も用事で来られず、今度一緒に来る時の下見になればと思い、海まで足を運んだのだ。
 決して労働に汗するためではない。
「ごめんねぇ。ほら、バイトがなかなか集まらなくて、人手不足でさ。ママが今日になって急に言ってくるもんだから」
 貴理梨が手を合わせて謝罪した。
「貴理梨のお母さんか……子供の頃何度か顔を合わせた気がするけど」
 遊び人然とした娘とは違い、母親の方はいつもビシリと決めたキャリアウーマンだった。
「ママも忙しいからね。仕事でほとんど家に帰ってこないし。まあ、女手一つで何不自由なく私を育ててくれたことには感謝してるけど」
 貴理梨の両親は子供の頃に離婚している。そのことについて貴理梨は何も言わないので、真久郎も何も聞かなかった。
「まあ、お母さんの手伝いって言うなら、仕方ないか。でも、それならもっと早めに言ってくれよ。頼まれれば俺もちゃんと手伝うからさ」
 真久郎の言葉に、貴理梨は嬉しそうに目を細めた。
「えへへ、ありがと、真久郎」
 ドキリとするような可愛らしい笑顔に、真久郎は思わず視線を逸らし、話題を変えた。
「ところで貴理梨、海の家でコーヒーってどうなんだ?」
 貴理梨は勝手に新メニューを追加し、オリジナルコーヒーを販売していた。
「え? 結構売れてるよ。貴理梨ちゃんオリジナルブレンドの海水浴特化型アイスコーヒー」
「何だよ、海水浴特化型って……」
 貴理梨はコーヒーのオリジナルブレンドを開発するのが趣味なのだ。
 貴理梨は売れていると言っているが、あまり海水浴場でコーヒーを飲む絵が真久郎には想像できない。
「そうそう、真久郎、今日はできれば閉店まで手伝ってもらいたいんだけど」
「閉店まで? まあ、乗りかかった船だし、別にいいけど」
「おお、サンキュ! だったらついでに明日もよろしく!」
「やれやれ、しょうがないな……って、ちょっと待て! 明日も!?」
「チッ、聞き流さなかったか」
 舌打ちする貴理梨に、真久郎は据わった目を向ける。
「おいコラ、まさか週末ずっと手伝わせるつもりか?」
「あははは、まっさかぁ。明日は午前中は休みで午後からでいいよ」
「それほぼずっとだろ!」
「まあまあ。今日はすぐそこのリゾートホテルに部屋取ってあるし、寝床の心配はしなくていいわよ」
 貴理梨はあっけらかんと言う。
「しかも泊まりかよ!」
「さすがに土日は人手がないと店が回らないから。ね、お願い!」
 拝み倒してくる貴理梨に、真久郎は大きなため息をついた。
「ったく……今回だけだぞ」
 なんだかんだ言いながら、貴理梨が本当に困っている様子だったので、断れない真久郎だった。
「さっすがシンちゃん! よぉし、お礼にそこの岩場で一発……」
「まだ閉店まで時間あるのに余計な体力使わせるな」
「ええー? 私との真夏の炎天下野外種付け交尾フェスティバルを余計だなんて酷いわ! 実家に帰らせていただきます!」
 肩を怒らせて立ち去ろうとした貴理梨の腕を、真久郎は力強く掴むと、こう言った。
「サボろうとするな」
「てへっ♪」

 ――そんな真久郎と貴理梨の様子を、遠くから見ている者がいることに、二人は気づいていなかった。

 2

 翌日、朝から真久郎は貴理梨に海に連れ出されていた。
 二人とも用意してきた水着に着替え、バイトの時間まで海水浴を楽しむ。
「ふう……なんだかんだで海はいいなぁ」
 仰向けで水面に浮きながら、真久郎は波の揺れを楽しむ。
「真久郎、飲み物買ってきたよ!」
 貴理梨の声がして、真久郎は砂浜に戻る。
 レンタルしたビーチパラソルの下で待っている貴理梨は、大人っぽいビキニ姿で、真久郎は少し照れたように視線を外す。
 健康的に揺れる胸と、くびれた腰、ツンと上がったヒップ、それら魅惑的なパーツが布面積の少ない水着のおかげでいつもよりも大盤振る舞いだった。
 真久郎の照れを、貴理梨は見逃さない。
「おやおやぁ? シンちゃんってば、貴理梨ちゃんのセクシーな水着に興奮しちゃってるのかなぁ?」
 からかうように言われ、真久郎はやや強めに咳払いする。
「もう少し地味な水着の方が良かったんじゃないか? その、注目浴びてるぞ」
 整った顔でスタイルもよく、ギャルっぽい派手さのある貴理梨は、海水浴場にいる男性客の目を集めている。
 真久郎がそばにいるとその視線もやや少なくなるのだが、貴理梨が一人でいると明らかに捕食者の目をした男が周りをウロウロしていた。
「あれぇ? シンちゃんってば、独占欲? 貴理梨ちゃんのナイスバディが他の人に見られるのが耐えられない?」
 悪戯っぽく笑う貴理梨に、真久郎は視線を水平線の方に向けて言う。
「別に、俺と貴理梨は付き合ってるわけじゃないから、独占欲とかはないよ」
 それを聞いて、一瞬貴理梨は固まる。だが、次の瞬間にはケラケラと笑い始めた。
「もう、シンちゃんってば、つれないんだからぁ。私はルアナや紗耶香の次、三番手でオッケーっていつも言ってるのにぃ」
「あのな、貴理梨……」
「あ、私、かき氷買ってくるね」
 言いかけた真久郎を遮るように貴理梨は立ち上がると、真久郎に背を向けてビーチパラソルの下から出ていった。

 3

「…………」
 何となく不機嫌な顔で、貴理梨は海水浴場を歩く。
 先ほどの真久郎の一言が、貴理梨の胸に嫌なトゲを残していた。
「……そりゃ、付き合ってるわけじゃないけどさー」
 わかっているし、わきまえてもいるつもりだが、直接言葉にされるとやはりモヤモヤしてしまう。
 立場的には今くらいの距離感が一番いいのだと理解している貴理梨だったが、それで納得できない自分がいることもわかっていた。
「もうっ、真久郎が全部悪い」
 頬を膨らませながら、貴理梨はずんずんと歩く。かき氷を売っている店はとっくに通り過ぎていた。
 その貴理梨の前に、男が立ち塞がった。
「ねえ、一人? 一緒に遊ばない?」
 紋切り型の誘い文句に、貴理梨は内心げんなりする。
 男はサングラスをかけ、少々鍛えられている肉体を誇示するように胸を張っている。
 いかにもな風貌のナンパ男に、貴理梨は首を横に振った。
「悪いんだけど、連れと来てるから」
 そう言って回れ右すると、後ろにも似たようなチャラい雰囲気の男が退路を塞ぐように仁王立ちしていた。
「そんなこと言わないでさぁ。連れなんてほっとこうよ。俺らと一緒の方が絶対楽しいって」
 後ろにいた男も貴理梨にアプローチをかけてくる。
 虫の居所の悪い貴理梨は、二人まとめて吹き飛ばしてやりたい気分になったが、それはさすがにまずいのでグッとこらえる。
「ゴメンね。彼氏と来てるのよ。すぐジェラっちゃう男でさ。こんなとこ見られたら、また不機嫌になっちゃう。そういうわけで、他を当たってよ」
 適当なことを言って去ろうとした貴理梨の腕を、ナンパ男が掴む。
「そう言うなって。ちょっとだからさ。すぐに戻れば彼氏にもバレないよ」
 諦めず強引に誘ってくるナンパ男たちに、貴理梨の怒りが爆発しそうになる。
 その時だった。
「手、離してもらえますか?」
 ナンパ男の腕をいつの間にかそこにいた真久郎が掴み、貴理梨の腕から強引に引き剥がした。
「何だ、お前?」
 ナンパ男たちはドスの効いた声で真久郎を威嚇してくる。
 そんなナンパ男たちに、真久郎は一歩も退かない。
「女の子に声かけたいなら、別の誰かにしてください。こいつはダメです」
「ああん? 何でだよ? つーかお前、彼女の何よ?」
 睨み付けてくるナンパ男たちに、真久郎はこう言った。
「悪いですけど、こいつ、俺のなんで」
「!?」
 真久郎の言葉に、貴理梨は思わず硬直する。
「いくぞ、貴理梨」
「は、はい」
 真久郎は貴理梨の手を握ると、引っ張ってナンパ男たちから離れていく。
 手を握られている間、貴理梨は赤くなった顔を真久郎に見られないよう明後日の方を向いていた。
(うわっ、やばいやばい、こんなの全然私のガラじゃないよっ……!)
 自分にこんな乙女の部分があったのかと驚くほど、貴理梨は女の子っぽい反応を見せていた。
 一方真久郎も、別の意味で照れていた。
(しまった……俺の連れなんで、って言おうとしたのに、噛んで俺のなんでって言っちゃった……)
 ちょっとばかりズレてはいたが、二人の手はしっかりつながれたまま、しばらく離れることはなかった。

 貴理梨に去られたナンパ男たちは、海水浴場から離れると、スマートフォンで連絡を取っていた。
「……はい、社長のお言いつけ通りにしました。ええ、対象Aはお嬢様を守る行動を取りました。社長の見立て通りかと。わかりました、我々は撤退します」

 5

 午後から海の家でバイトしていた真久郎と貴理梨。
 合間の休憩時間、店舗の裏で休んでいると、貴理梨がカップにコーヒーを入れて真久郎に差し入れてきた。
「貴理梨ちゃん特製ブレンドコーヒーよん。さっき助けてくれたお礼。あ、コーヒーより貴理梨ちゃんの体がよかったかな?」
 貴理梨はいつもの調子を取り戻しており、真久郎をからかっていた。
 真久郎はコーヒーを飲みながら苦笑する。
「あ、そうだ。ママがせっかくだから今日もホテルに泊まっていきなさいってさ」
「今日も? まあ、バイトが終わってから帰るよりは楽だからいいけど……ホテル代で赤字にならないか?」
「ああ、それは大丈夫。あのリゾートホテルもママの会社の系列だから」
「おおう……それはそれは……」
 貴理梨の母親は思ったより大きな会社を経営しているようで、真久郎は驚きと感嘆の息を漏らした。
「そういうわけだから、今日は閉店までしっかり働いてもらうわよ!」
「了解」
 真久郎は貴理梨の淹れたコーヒーを飲み干すと、気合いを入れるように膝を叩いて立ち上がったのだった。

 その日の夜。
 ベッドで眠りに入りかけていた真久郎は、自分の上に水着姿で跨がっている貴理梨の存在に気づき、目を見開いたまま硬直した。
「えーっと……貴理梨……? 何でここに? ドアには鍵をかけといたはずだけど」
「ママの経営してるホテルだって言ったじゃない。鍵くらい手に入るわよ」
「な、なるほど……それで、どうして水着を着てるんだ?」
 真久郎の質問に、貴理梨は瞳を妖艶に光らせる。
「だって、この水着、シンちゃんってばずーっと見てたでしょ? だから、大サービス」
「いや、サービスって……」
 呆れた顔をしつつも、真久郎は貴理梨の水着姿から目を離せない。そして、下半身が急激に熱くなっているのも自覚していた。
「うふふ……興奮してるでしょ、シンちゃん。バイトの休憩時間に飲ませたコーヒー、発情効果のある貴理梨ちゃんオリジナルブレンドだからね」
 そう言って貴理梨は欲情を滲ませた笑みを浮かべる。
「ええー……コーヒーにそんな効果が?」
「コーヒーは媚薬効果がある飲み物って言われてるのよ。私も同じ物飲んだから、さっきから体が疼いてたまらないのよ」
 貴理梨は舌なめずりをすると、ゆっくりと顔を近づける。
「今夜はルアナも紗耶香もいない……二人っきりよ、真久郎。朝までたっぷり時間はあるから、ね」
 艶のある声でそう囁き、貴理梨は火照った息を真久郎に吐きかける、
 コーヒーの効果なのかどうか、すっかり股間が臨戦態勢になっている真久郎は、貴理梨の背中に手を回して抱き寄せたのだった。

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