投稿記事

中学生だったの記事 (1)

尾上屋台 2017/05/01 06:16

TRPGを発見した

まったく関係ないけど、このブログのカテゴリってヤツに、「中学生だった」がないことに気がついた。
いくつか、その後の生き方を決める重要な事柄があったにもかかわらず、実は中学生時代には、そんなに思い入れみたいのがないんだよなあ。
良いことと悪いこと、比較すれば悪いことというか、あんま思い出しても愉快にならない話が、中学生時代には多かった気がするよ。

あとあれだ、中学三年生の時が、学生時代通じて一番つまらない、そして馴染まないクラスだったってのもある。
中学三年の時は、やっぱ学校がつまらなかったもんなあ(汗)。
学校行っても、クラスじゃほとんど話し相手いないもんだから、よく廊下に出て、一年、二年の時の友人と話をしていたよ。
と、この話はまたいずれ。
しないかもだけど(笑)。

でも、中学一年の時に、ある意味最も大きな出会いを経験したんだ。
人じゃなくて、TRPG。
当時はこういった略称よりも、単に「テーブルトーク」って呼ばれてたな。
関係ないけどTRPGは和製英語で、向こうじゃRPGって呼ぶんだよ。
日本の場合、先にドラゴンクエストとかウィザードリィとか、ファミコンのゲームが先に市民権得ちゃったものだから、区別する意味で「テーグルトーク・ロールプレイングゲーム」みたいな呼称ができちゃったわけ。
ホントはTRPGのシステムをコンピューターゲームに移植したのがウィザードリィを筆頭としたコンピューターRPGなんで、向こうじゃ今でもRPGっつったら、こっちでいうTRPGのことなんだよね。

それはともあれ、俺のTRPGとの出会いは、ちょっと変わってたんだ。
まず、TRPGっていうものを、まったく知らなかった。
TRPG黎明期だからね。
D&Dなんかも、ようやく世に出回り始めたくらいで。
いや、赤箱以降も出てはいたか。
いやいや、赤箱とか言われても、ほとんどの人は知らんよね(笑)。

で、その出会いはというと。
忘れもしない、中学一年生の夏休み、その終盤。
俺は珍しく、夏休みの宿題に追われてたんだよ。
夏休みの宿題は、夏休み入ったらさっさと終わらせちゃうタチだったんで、なんでだろうな、とにかくこの夏は珍しく、宿題をまったくやってなかったんだな。
ラスト一週間で、一気にやる羽目となってしまった。
で、その宿題片付けてるまっただ中、ちょっと休憩がてら、ファミ通を読んでたりしたんだ。
そこに出てた広告に、なんかウィザードリィのボードゲームみたいのがあるらしいのを見つけて。
ボードゲームとかはちまちまやってたし、ファミコンのウィザードリィも大好きだったから、これは面白そうだった。
んで、親に言って、それを買ってもらったのよ。
通販だったのかなあ、どうやって買ったのか記憶にないんだけど、店舗に行って買った記憶がないんで、多分親に通販してもらったんだと思うよ。

なので、手に入れたのは、多分夏休みが終わってから。
手にしたウィザードリィのボードゲームは果たして、ボードゲームではないのであった。
タイトルは、「ウィザードリィRPG」。

まずね、TRPGの概念まったくないわけで、これは一体何なんだろうと。
ルールはたくさんあるし、シナリオなんてものまである。
ルールを読み進んでいくとすぐに大変なことに気がつくんだけど、このゲームには勝負の決着の仕方がまったく載ってないんだよな(笑)。
なんなんだこれはと。
俺より後の世代はリプレイだったりなんだりで、プレイ前にTRPGの概念理解してると思うんだけど、もうそういうのまったくないわけだから、まったくもって、謎ゲームだよなあ(笑)。

それでも、せっかく高いもの買ってもらったのに、放り出すわけにはいかないと思って、必死になって読み込んだよ。
リプレイみたいなものは、確かルールブックの最初の方に、1,2ページくらい出てた。
んー、会話しながら進めてくゲームなのか、判定はサイコロ振って決めるのか、ふむふむと。

これ、最近のTRPGのルールブックは、もうTRPGを知ってる、プレイしたことないまでもある程度予習が済んでる人向けに書いてあるじゃない?
でもさ、この頃はまだ国産TRPGもほとんど出てない状態で、んなもんだから、TRPGの概念がわかるように説明してあったんだな、「ウィザードリィRPG」は。
なので、中学一年生の頭でも、必死になって読み込んでくと、なんとなくわかってくるんだよ。
最初は結構とんちんかんなプレイしてたんだけど(笑)。
まあ、その話はまた次の機会にでもってことで。

そんなわけで、TRPGなんてまったく知らない状態で、俺はTRPGを手にしてしまったんだ。
その後二十年以上に渡って、TRPGをプレイし続けることになるなんて、当然思いもよらず。
そしてこれは、俺のその後の創作活動のみならず、人生にも大きな影響を与えるものになった。
今は休止中だけど、機会あれば、また再開したいとも思ってる、欠くべからざるものになってしまった。

いずれ、これは本当にいつになるかわからないけれど、いつかオリジナルのTRPGのルールプックを作るのは、俺の夢の一つだよ。
実はオリジナルに近い形でのプレイってのは、これまでに何度かあってね。
ひな形みたいのは、ある程度あったりするんだ。

話戻すと、そんなわけで、俺はTRPGを手にすることになった。
これを通じた出会いが、俺の中学時代の思い出ってことになるかな。
名前が全国誌に出るような、ネットもない当時としては大きな経験もしたんだけど、それはまたの機会にしような。

君もTRPGをやりたいと思ってるなら、いつか俺も、一緒にプレイできるようなものを作ってみることにするよ。
そんな日が、来るといいな。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索