投稿記事

もう少し応援の記事 (10)

短編小説 爆乳少女の裏垢 先行体験版

制作中の短編小説「爆乳少女の裏垢(ちょっと語呂がよくなかったので裏垢事情に変更予定)」の先行体験版として表題作をまるまる一本発表します。
今回は挿絵付きです。文字数は2万字程度。

・あらすじ

イラストレーターの主人公がせーら様の裏垢と繋がりオフパコならぬオフズリを約束してもらったのだが、年齢に関する情報を聞いて――みたいな内容です。背徳感を煽る内容ではありますが、都合のいい展開というのを目標に書いたのでただただ気持ちよく射精できる内容になっていると思います。

・フォローで1回目の射精シーンまでお読みいただけます。
・100円で最後までお読みいただけます。
・300円で縦書きPDF版をダウンロードできます。

作業の進捗について、本文は完成し後は表紙を納品してもらってロゴを作成するだけですので今月中(早ければ来週)に販売開始できそうです。
なのでもう少しお待ちいただければと思います。

フォロワー以上限定無料

1回目の射精(ぱふぱふ)までお読みいただけます

無料

【 応援 】プラン以上限定 支援額:100円

最後までお読みいただけます

プランに加入すると、この限定特典に加え、今月の限定特典も閲覧できます 有料プラン退会後、
閲覧できなくなる特典が
あります

バックナンバー購入で閲覧したい方はこちら
バックナンバーとは?

月額:100円

【 もう少し応援 】プラン以上限定 支援額:300円

縦書きPDFバージョンがDLできます

プランに加入すると、この限定特典に加え、今月の限定特典も閲覧できます 有料プラン退会後、
閲覧できなくなる特典が
あります

バックナンバー購入で閲覧したい方はこちら
バックナンバーとは?

月額:300円

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

支援者向けにクーポン発行してみた

明日か明後日には新作発売するので(問題なければ)今月300円以上支援して頂いた方にサークル作品20%offクーポンをプレゼントいたします!

販売前の作品はクーポン発行できないみたいなのでなんにでも使えるものにしました。
近未来教養文庫の作品で一番値段が高いものに適用されます。
2月24日まで発行可能で、発行後1か月間使用可能です。

新作に使っていただいても結構ですしそれ以外の作品に使っていただいても構いません。
ちょっと支援してやろうかなという人はこの機会に是非お願いします!
来月は特に有料記事を出す予定がないので継続して支援するつもりのない方は解除など手続きしてください。

【 もう少し応援 】プラン以上限定 支援額:300円

プランに加入すると、この限定特典に加え、今月の限定特典も閲覧できます 有料プラン退会後、
閲覧できなくなる特典が
あります

バックナンバー購入で閲覧したい方はこちら
バックナンバーとは?

月額:300円

記事に含まれるクーポン
サークル作品20%offクーポン
  • 発行期限:
    2023/02/24 00:00:00まで
  • 有効期限:
    クーポン発行後 30日間
  • 割引対象:
    対象サークルの全て
  • 割引率:
    20%
  • 対象サークル:

期限切れのため受け取れません。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

「誘惑サキュバス三姉妹」予告登録完了+体験版頒布(支援者限定の特別体験版も有〼)

新作予告情報!

去年から告知していました新作小説「誘惑サキュバス三姉妹」の予告登録が終わりました。
現在編集作業中ですので早ければ今月末にも販売開始できると思います。審査次第。


二月の頭にはシナリオ担当したサキュバスが出ますのでサキュバス続きですね。
今回はJPGに変換したものや横書きで書いたファイルも同梱しています。

内容は封印を解かれたサキュバス三姉妹が小さな村で色々するという感じです。
以前に「封印」というタイトルで書いていた小説を大幅に加筆修正したものです。序盤の展開は同じですがキャラの名前すら変わって、エロシーンもめっちゃ増えてます。
おねショタ、ママプレイ、逆レ○プ、パイズリ、ふたなり化して女性を○すなどなど色々です。挿絵は全部で6枚で文字数は11万字弱、もうちょっと増えるかも。

体験版もあるでよ

23日10時台に予告登録したので、掲載は明日以降になると思いますが、ci-enでフォローいただいている方に先行して体験版をお読みいただけるようにしました。
フォロー限定の所にあるファイルをダウンロードおねがいします。

また、300円以上の支援者限定で2章(全体の4割程度)までのPDFファイルをDLしていただけるようにしました。
もしいち早く読みたいという方がいらっしゃいましたらお布施のつもりで投げていただければありがたいです。実を言うと口座にあんまりお金がないので300円と言わず500円とか投げて下さると助かります。マジで。

確かci-enでは支援者限定の割引みたいなのが出来たはずなので、折角なのでやってみようかな。と考えているので投げていただいても損はさせない、かもしれない。やり方わかんなかったらごめんなさい。

フォロワー以上限定無料

予告ページにも掲載した体験版ファイルですちょっと早く読めるよ♡

無料

【 もう少し応援 】プラン以上限定 支援額:300円

2章まで(エロシーン3つあり)読める限定版 先が気になる方へ

プランに加入すると、この限定特典に加え、今月の限定特典も閲覧できます 有料プラン退会後、
閲覧できなくなる特典が
あります

バックナンバー購入で閲覧したい方はこちら
バックナンバーとは?

月額:300円

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

第3回 銀河一わかりやすくするための文章講座~語彙編~

今回は語彙がテーマだ

今回は語彙について。語彙はあるに越したことはない。
語彙が乏しいと同じ単語の繰り返しになり、単調になりやすい。
語彙が豊富であれば、それだけ表現の可能性が広がる。

これを読んでいるあなたにも、ある単語の意味を理解してから、以前に読んだ本の中にその単語が使われていたことに気が付いた、という経験があるかもしれない。
あるいは、ある単語の意味を理解してから、その言葉に結びついた観点を獲得したという経験があるかもしれない。

言葉と言うのは認識を形作る。そのため、語彙が増えれば、それだけ多角的な視点からモノを見られるようになる、かもしれない。かもしれない、というのは言葉を知っていてもめくらのままでいられる、いようとする輩もしばしば存在するからである。

語彙とはなにか

語彙というのは特定の範囲における語の総体である。
語彙が豊富な人、というのはいろんな単語を使える人のことを指す。
その豊富な語彙の中には小難しい漢字や横文字以外にも俗語や死語や流行語や業界用語も含まれる。

○○語彙、となると○○という分野に関係する言葉のことを指す。
例えば格闘ゲームに関する語彙だったら「ガー不、ガーキャン、波動、昇竜、コマ投げ、シミー」等だろうか。
また、使わないが意味は分かる「理解語彙」と普段から、あるいは何かを書いたり話したりするときに使える「表現語彙」というのが存在するが、ここでは主に表現語彙を語彙とする。
語彙力がある、という表現を使う人は語彙が乏しそうに思える(個人の感想です)。

語彙、というのは多くあった方が書く時には優位であることには違いない。
表現の幅も広がるし、説明を簡略化できる。
ただし、書くものに対して適切な語彙を用いないと変な文章になる。

適切な語彙を用いる

法律用語を使って普段の会話をするのも、ギャル語を使って取引先にメールで連絡をするのも、おかしな塩梅になると思う。
それと同じように、不適切な単語というのは初めからおおよそ排除しなければならない。他に表現が無い場合を除いては、その文章の用途に合った類語を見つけなければならない。

例えば小学生が語り手の一人称の小説があったとする。その場合、セリフや地の文に難しい漢語や死語があったら違和感を覚えるだろう(正体が組織に薬を飲まされた高校生探偵であるなら別だが)。
一人称の小説は、語り手がどのような語彙を用いるか、というのを想定して書く方が読者に違和感を与えにくい。

他にも時代小説で武家の長男が語り手であるのに現代語やネット用語が用いられていると奇妙な塩梅になるだろう。それが面白さに繋がることもあるが、基本形がどうであるかは頭においておかないと、その落差もわからない。基本を知っておいて損はない。

ただし、特殊な理由があって特定の範囲の語彙を用いるのはキャラ付けになる。例えば、お婆ちゃんっ子で時代劇ばかり見ている子供が、承知、あいわかった、などを使う、知恵の足りない大人が簡易な言葉ばかりを用いる、などである。

三人称の小説でなら、語り手は作者(必ずしもそうではないが)なので好きな言葉を好きなように使っても問題ない、というわけにもいかない。
語彙というのはその作品がどんな雰囲気のものか、という部分にも大きく関わってくるからだ。
ダークファンタジーやコズミックホラーで普段使わない語彙が出てきても不思議に思わないし、雰囲気を醸成するために必要でさえある。

しかし、ライトな作品やキャラクター小説では特に理由なく難しい単語を使わない方がいいと思う。使うのは、その表現が物語に置いて重要であるか、ないしは突然難しい単語を出すことによって印象付ける、という効果を狙う時くらいだろう。

実は語彙はそこまで必要ではない

文章を書くにあたって、語彙が豊富な方がいい、しかし、必ずしも語彙が無くては書けない、ということはない。
なぜなら、難しい言葉を用いなくとも、言葉の組み合わせで多くのことが表現できてしまうからである。
また、そうして平易な語彙を用いて表現することでより伝わりやすくなる、という場合もある。重要なのは難しい言葉を使うことではなく、読み手に伝えることなので、より正確に伝わる表現を選択すべきである。

さらに付け加えれば、実際のところ多くの読み手は語彙についてあまり気にしない。
語彙が乏しくても、不適格であっても、理解できる(もしくはしたい)範囲でのみ理解するからである。

それでもあるといい語彙

それでもやはり、語彙は豊富なことに越したことはない。
組み合わせる、にしても基礎となる単語の数が少なければ組み上げられる文章の種類も乏しくなってしまうからである。
個人的な感覚ではあるが、優先的に覚えた方がいい言葉、と言うのがある。
動詞である。
聞く、見る、話す、動く、だけでも状況や視点によっていくらでも言い換えが出来る。頻出する動作であるだけに、言いかえ語を複数持っていると同じような描写ばかりになりづらく、また的確に情景を活写することが可能なのである。

また、接続詞は種類が少ないが覚えて使うと文意が伝わりやすくなるので覚え得だと思う。

文語と口語は使い分けた方がいい

言葉は生き物であるから、普段使われる話し言葉の方から先に先に変化していく。そのために、書き言葉と話し言葉は違ってくる。

小説などを書く場合、主に地の文を文語で、セリフを口語で書くことが多いだろう。
だが、時々セリフの所に文語的表現を用いてしまう人がいる。
また逆に、口語体でない小説の地の文に口語を用いてしまう人がいる。
そういった描写に出くわした時、読み手は木に竹を継いだような印象を受ける。ちぐはぐなのだ(ただしそういう文体、そういう口調のキャラ、というのも面白いので意図してやるには問題ない。問題になるのは意図せずそうなってしまう場合である)。

なので、書き言葉と話し言葉、口に出して違和感のない単語とそうでないものを意識的に選択する方がいい。まあ、あくまで違和感と言うのは主観的なもので普遍性というのはなく、自分がおかしいと感じる表現が他人にとってそうでない場合もあるが、意識しておくにこしたことはない。

語彙を増やすには

語彙を増やす方法はいくつもある。

第一に本を読むこと。あらゆるジャンルの小説、随筆、新書本、マニュアル本、講談本、宗教本、なんでも読むことだ。そうすることで、実際にどんな場面でどの言葉が使用されがちか、と言うことがわかる。古い本も新しい本も、海外翻訳本もなんでも読めばいい。出来ればネットではなく出版されている書籍を読む方がいいだろう。

また、人と会話すること。
人との会話は生の、現代口語の見本である。どういった人間がどういう言葉を、どういう意図で使うか。そういった蓄積は会話の中で自然と出来る。人と話せ。通話でもいい。社交性を持て。コミュニケーションを取れ。

映画を見たり、テレビを見たり、ラジオを聞いたり、落語を聞いたり、youtubeやTwitterやnoteなどを見るのもいい。
それらの界隈でどういった言葉のパターンが使われているかを読み取るとなおいい。

歌の歌詞も参考になる。古いものも新しいものも。

知らない言葉に出くわした時にそれを調べる習慣をつけると効果的である。
それをやると誤用が減る。

上記の方法以上に確実に語彙を増やす方法はない(もし、脳味噌にデータを焼きこめるなら別だが)。
古い言葉も新しい言葉も専門用語もすべて吸収することだ。
それを使わない選択をするのは理解してからでいい。
選択肢を増やせ。引き出しになんでも入れろ。
使えるものの種類は多ければ多いほどいい。

類語辞典は便利だがあくまで言い換える時に役立つくらいだ。
普段使わない、意味や用例を曖昧にしかわかっていない言葉を使うのはよした方がいい。ボロが出やすい。

そのうえで闇雲に使わず、自分の伝えたいこと、表現したいことを意識して使え。
難しいことを言っている。
だが、難しいことをせんければならぬのだ。
誰のために? 読み手のために。
あるいは、表現のためだ。

以上で語彙編は終わりにしようかなと思う。

記事一覧
第1回 銀河一わかりやすくするための文章指南~基礎編~

第2回 銀河一わかりやすくするための文章講座~応用編~

もし、この事柄について教えて欲しいというのがあれば記事のコメントかTwitterのDMか質問箱までくれ。

この記事が良かったら下記から支援してね。
文章の校正の依頼も受け付けているのでお気軽にどうぞ。

【 応援 】プラン以上限定 支援額:100円

感謝の言葉

このバックナンバーを購入すると、このプランの2021/03に投稿された限定特典を閲覧できます。 バックナンバーとは?

【 もう少し応援 】プラン以上限定 支援額:300円

感謝の言葉その2

このバックナンバーを購入すると、このプランの2021/03に投稿された限定特典を閲覧できます。 バックナンバーとは?

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

第2回 銀河一わかりやすくするための文章講座~応用編~

今回のテーマ

前回は基礎編ということで、基本的な文法について書いた。
今回はもうちょっと具体的なテクニックを書いていこうと思う。
あくまで読みやすくするための書き方なのであしからず。


センテンスは短くしろ

文章を書く時、ついつい長文にしてしまう人がいる。私だ。
長文、というのは基本的に読みづらい。なぜなら、文章が長くなると自然と文節が多くなり、意味がとっちらかってくるからである。
なので、なるべくなら長文は書かない方がいい。

路地からずんぐりとした男が現れた。
ナイフのように鋭い眼差しをこちらに向けている。
来る。
途端、男はポケットから手を抜き、一気に距離を詰めてきた。
貫手。
狙いは喉笛。
必殺の威力を秘めたその一撃を俺は辛うじてかわした。
腕をとり、捻り上げた。
しかし、男は猿のように身をひねって逃れた。

このように体言止めを用いたり短文で区切ったりするのは展開にスピード感を持たせる、という効果がある。
格闘や思考する時間がない場面、などを描く時に有効だ。
ただ、このように詰めすぎると書き飛ばしやすい。
この場合だと男の服装や風貌などの細かな特徴、踏み込み、男の息遣い、当たったらどうなると予想されるか等の描写を入れることも出来るが、スピード感を優先しそれらを省いている。もちろん、この直後に、改めて男と対面した時に必要なディティールを挿入してもよい。何を優先的に描写するかは慎重に選択しなければならない。

また、長文で分かりにくい文章も、複数の文にわけることで読みやすくもなる。

まだ昼であるにも関わらず折り重なった樹冠に陽光は遮られ、じめじめと不気味な暗さを醸しだし、梢を抜ける光が希少であるにも関わらず、下生えが青々と林床を覆い、進むたび擦れてがさがさと音を立てる。

そんなに読みにくくは無いけど息の長い文章の例として昔書いたやつを。

まだ昼であるにも関わらず折り重なった樹冠に陽光は遮られ、辺りは暗く、じめじめとしていて不気味だ。
梢を抜ける光が希少であるにも関わらず青々と林床を覆う下生えが、進むたび擦れてがさがさと音を立てる。

整理すればこんな風になるかな? 主語と述語が明瞭になって読みやすくなったと思う。

この文章をもっと簡略化するとすれば、

まだ昼であるにも関わらず辺りは暗く不気味だ。
下生えが林床を覆い、進むたびにガサガサと音を立てる。

ここまで短くすることも出来る。ただし、描写としては短ければよいというものではない。
この場面では、昼間なのに辺りが暗いこと、光が届かないのに緑が生い茂っていること、であるため「梢を抜ける光が希少であるにも関わらず」という一文を削ると意味が変わってくる。
重視するべきは短さよりも何を伝えたいか、描写においてどの言葉が重要か、である。そのうえで読みやすくしなければならない。

長文が書きたいときは

しかし、どうしても長文が書きたい時はある。
長文を書き散らかすのは、愉しいからだ!
そういう時はいくつかのポイントを気を付けて書くと理解しやすくなる。

主語は早めに持ってくる
主語が文のはじめの方に出ていると、誰の動作を書いているかわかりやすい。


ただし、主語を頭にもってくる構成が連続すると―ー横書きの文章だと特に―ー少しぎこちない感じになるので注意。


太郎は壊れたクーラーのことを気にかけながら話した。
花子はぼーっとした表情でそれを聞いている。暑さにすっかり参っているようだ。
太郎は心配になって彼女に駆け寄った。


主格が同じ場合は、主語を省くとこれを避けられる。ただ、この形の文章は誰が何を、というのがわかりやすいので、特に気になる、という場合でなければ崩す必要はない。

誰が、を強調したい場合は最後に持ってくる。

古くから愛玩動物、羊の番、狩りの友など様々な役割を担ってきた動物、

述語と主語の対応に気を付ける
日本語は主語と述語の間に文が挟まるという構造になっているので、述語と主語が対応しなくなってしまうことがある。そうなった場合意味が理解しにくくなるので、意味が通じるように主語を挿入したり述語をいじったりしよう。

基礎編でも出したがもう一度例として。

今月実装された新しいキャラは、見た目も可愛く性能も優れており、ユーザーにおおむね好評で、売り上げの増加を期待している。

ぱっと見なんとなく理解できてしまうかもしれないが、主語である「新しいキャラ」は述語である「期待している」にかかっていない。これでは、新しいキャラが売り上げの増加を期待しているととれてしまう。

そういう場合は

今月実装された新しいキャラは、見た目も可愛く性能も優れており、ユーザーにおおむね好評で、運営は売り上げの増加を期待している。

というように、期待している主体をつけたしてやるとわかりやすくなる。
あるいは、

今月実装された新しいキャラは、見た目も可愛く性能も優れており、ユーザーにおおむね好評で、売り上げは増加するだろう

このように変えてしまってもわかりやすいだろう。

思いつくままに書いてしまうとこのように主語と述語がねじれてしまうので、注意した方がよい。


意識して接続語をつかう
そして、また、あるいは、だから、さらに等を使うと文意が明確になったり、その文と前の文との関係がわかりやすくなる。
使いすぎると邪魔なので連続しないように気を付ける。しかし、であるが、等の否定が連続すると混乱するので避ける。

読点を適度に入れる
「、」を入れることでどこで文章が区切られているかわかりやすくなる。
文節ごとにいちいち入れる必要はないが、どこで区切ると文章がわかりやすいか、というのを考えよう。声にだしてみるというのもアリ。

何のことを書いているかは明確に
長文は主語と述語が2つ以上出てくる複文や重文になることが多い。ここでは複文だけを例にとるが、2つ以上の文章が連結している場合に主語を省略すると奇妙な塩梅になってしまう。

秘部には太い張型が挿入され、根元まで挿入しては出しを繰り返して愉楽に耽っている。

例えばこの文章では、前文の主語は張型だが、後の文では出し入れしている人物を指す彼女が省略されてしまっている。
そのため、張型が快感を得ているかのようにさえ読み取れてしまう。

直すとすれば、

秘部には太い張型が挿入され、彼女は根元まで突き入れては出しを繰り返して愉楽に耽っている。

ただこれだと少しぎこちないので、

彼女は秘部に太い張型を挿入し、根元まで突き入れては出しを繰り返して愉楽に耽っている。

彼女の動作にまとめてしまう方がいいだろう。あるいは、

秘部には太い張型が挿入され、艶めかしい抽送のたびに彼女の口から甘い声が漏れる。

というように張型の状態とその後で、動作によって引き起こされる結果を描写する、という形で整理するとわかりやすい。
唯一の正解、というものは無い(ただし間違いは存在する)のでどのようにすればすっきりと理解できるか、ということを考えて書こう。重要なのは文章の流れ。

秘部に挿入された太い張型が艶めかしく出入りするたびに、彼女の口から甘い声が漏れる。

山葵だったらこのように(以下B)直すか、彼女は~という2番目(以下A)にすると思う。
同じ行為を描写しているが両者には違いがある。
Aの場合は彼女の乱れた様子に重点を置いているため彼女中心の描写をする時にはこちらを選ぶ方がよい。

Bの方では張型に犯されているような印象を与えるため、誰かにさせられている場合や、彼女自身がやりたくないと思いつつ快楽を求めている場合はこちらの描写を選択する方がよい。

このように、どんな場面を描きたいか、ということで選択する描写や語彙は変わってくる。やはりここでも何を伝えたいか、ということが大事である。

流れるような長文
1つの文章の中に色々なことが詰め込まれていたとしても、ある一つの事柄について描写していたり、ある視点から見た連続した景色を描いていたりすると、その描写は頭に入ってきやすい。


一葉は、その男の、幼年時代、とでも言うべきであろうか、十歳前後かと推定される頃の写真であって、その子供が大勢の女のひとに取りかこまれ、(それは、その子供の姉たち、妹たち、それから、従姉妹いとこたちかと想像される)庭園の池のほとりに、荒い縞の袴はかまをはいて立ち、首を三十度ほど左に傾け、醜く笑っている写真である。

太宰治の人間失格より引用。
写真の中の子供の姿を描いている。
古い写真の中の子供の描写をカメラがズームインするように、周囲の様子→服装→ポーズ→表情と少しずつ描いていっている。このため、読み手は子供の姿を少しずつ、より鮮明に脳裏思い描くことができる。
太宰治は私小説でよく息の長い文章を書くが、かなりまとまっているので参考になると思う。

例2
獣さえ道に選ばないような昼なお暗い藪、下生えのクマザサを音を立ててかき分け、重く垂れた梢をサバイバルナイフで打ち払い、ダラダラと続く勾配を、重たい身体を持ち上げるようにして頂上まで登ると、鬱蒼とした木々が途切れ、パッと視界が開けた。

これも長文だが、山を歩く上で出くわした障害や体の動きを一つ一つ順番に書いているため、分かりやすい。前半部分の主語は私、あるいは男は、女は、だが書く必要が無いので省略している。
このように書くことで、山を歩いている人物と同じ風景を想起させ読者を物語に引き込もう狙いもあるし、あるいは、歴史上知られる人物の旅の道行きを一つ一つ活写していくことで、主格を書かずとも誰それである、と言う風に理解させるということもできる。

並列や比較が含まれる長文
1つのことに対する描写を列挙する長文は構造が決まっているのでわかりやすい。

身体が、皮膚が、筋肉が、血管が、骨が、髪の毛の一本一本が、細胞の一つ一つが、いや、自己を構成するあらゆる原子が歓喜しているかに思えた。

○○が、という風に主語が沢山並んでいるため基本的な文法からは外れるが、表現しているのは1つのことであり、主語のそれぞれは同様の意味を持っているため意味がブレない。

またここに列挙されている○○が~というのは肉体に関係するもの。同種の単語であれば挿入しても違和感はない。ただし、この書き方の場合ばらばらに列挙しているのではなく、より大きなもの、外側にあるものから順番に書いている。そのように、徐々にフォーカスしていく等法則性を持たせる方が描写としては綺麗である。あえてランダムに列挙するのも、語り手の錯乱を表現する時などの効果がある。

疲れた顔でスマホの画面に見入るサラリーマン、むやみに大きな声で騒ぐ制服姿のJK、弾き語りのお兄さん、段ボールを抱えた人生の落伍者、甘ったるい匂いを振りまく出勤の派手なコートの女性、リュックを背負ったイスラム系と白人の二人組、人生に楽しいことしかなさそうな大学生の群れ。繁華街にはたくさんの人がいて、僕の人生とはきっと交わらないであろう彼らはそれぞれ自分の向かう場所目指して歩いている。

拙作「僕が援交爆乳JKに搾られて~」から引用。
行き交う人々を列挙することで一つの風景にしている。描写の中には要素の一つ一つには大した意味はなくとも、全てを合わせると一つの意味を持つ、あるいは描写を補強するものがある。また、それぞれの人物に対する描写には、語り手がそれらの人をどのように見ているか、主人公の人格の描写、心象の描写、という面もある。小説における描写は決してニュートラルなものばかりではなく、ニュートラルである必要もない。
作者が正しくないと思っていても、語り手が正しいと思っている価値観で語ることはよくあることだ。

擬態語・擬音語を使う

じめじめ、うじうじ、ジャンジャン等の擬態語や、
ゴロゴロ、じゅるじゅる、カラコロなど擬音語は、
文章を柔らかくする効果があるため、使い過ぎない程度に入れておくとよい。
多用しすぎると逆に読みづらい。
また、硬い文章では特別な意図がない限り使用を控えた方がよい。

特別な意味がない限り同じ意味の文章は続けない

僕はおっぱいにしがみ付き、彼女から与えられる母乳を吸っていた。片手には収らないおっぱいを掴みながら、僕はその母乳ミルクを味わっている。

この2文はほとんど意味が重複してしまっているので無駄が多い。
整理するには2つの方法がある。
1つは2つ目の文章を完全に削ってしまうという方法。
もう一つは、2つ目の文章を情報の補足にするという方法。

僕はおっぱいにしがみ付き、彼女から与えられる母乳を夢中で吸っていた。
片手に収らないおっぱいの柔らかさ、温かさ。
溢れ出るミルクの蕩けそうなほど甘い味わい。
ああ、なんて幸せなんだろう。

体言止めにすることによって描写を強調し、心情を端的に書くことによって共感を促す。という効果を狙っている。同じ意味のことを繰り返してしまっている場合は、書き足りない、と感じていることが多いので、どういった要素を伝えたいか、ということを意識するとよい。

描写したいことが思いつかない場合はばっさり切ってしまうのもアリ。
重要なのは読み手に何を伝えたいか、ということ。

体言止めは適度に

非常に便利な体言止め。
た、だ、る、などで区切るよりなんとなくリズムがいい感じ。
ただ頻出しすぎるとなにを言いたいのか不明確になる諸刃の剣。

体言止めというのは、強調する目的や歯切れの良さを求める時に使うことが多いだろう。
しかし、連続しすぎた場合安っぽくなってしまうし、最後の単語が強調されるという性質上、正確に意味が伝わりづらくなってしまう。

文字数を詰めたい新聞記事やラジオの投稿、詩や歌詞、Twitterの呟きなどでは重宝するが、小説などでは頻出を避ける方がよいだろう。

また、倒置法も強調する意味では重宝するが、使いすぎると気になるので適度に、あるいは、ここぞという場面でのみ使うように心がけよう。

物のありすぎる部屋。
ゴミとゴミになりかけている私。
絶望を感じない絶望。
うるさくてかなわん。
誰か止めてくれ、あの声を。
うるさくてかなわん。

こういう風に短い文章で、強烈な印象を与えたい場合は倒置法や体言止めを使ったり、同じ文を繰り返そう。

どのように書くかは常にコントロールしろ

自分が何の目的でこの文を書いているのか、この描写をしたのか、理解しながら書いたり添削したりした方がいい。
何で書いたのかわからないが、この一文が必要だと感じる、ということはまれにあるが、そういった強烈な確信がない場合、ちゃんと自分で筆致を制御しないと、無駄なことばかりの読み手に優しくない文章になりがちである。

自然と筆が~とか、キャラクターが勝手に動いて~とか、そういう話があるが、あれはヨタである。そうでなければ当人が思い込んでいるだけである。
時々本当に自動書記的に書き上げてしまう人もいるし、私も必然性を重視して描く場合もあるが、どのように描くかは作家が意識して決定すべきと考える。
漫然と書くな。演じろ。作為しろ。芸術性とは人工のものだ。
どういう描写をしたいか、何を描きたいか、何を伝えたいか、そのためにはどのような言葉を用い、どのように書けばいいか、考ろ。

第1回 銀河一わかりやすくするための文章指南~基礎編~

第3回 銀河一わかりやすくするための文章講座~語彙編~


今回はここまでにしておこうと思う。やっぱり長くなるな。
もし、この事柄について教えて欲しいというのがあれば記事のコメントかTwitterのDMか質問箱までくれ。

この記事が良かったら下記から支援してね。
文章の校正の依頼も受け付けているのでお気軽にどうぞ。

【 応援 】プラン以上限定 支援額:100円

なし!

このバックナンバーを購入すると、このプランの2021/02に投稿された限定特典を閲覧できます。 バックナンバーとは?

【 もう少し応援 】プラン以上限定 支援額:300円

なっしんぐ!

このバックナンバーを購入すると、このプランの2021/02に投稿された限定特典を閲覧できます。 バックナンバーとは?

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

« 1 2

月別アーカイブ

記事を検索