「ASMRられる人生/0歳児~中学生篇」監督インタビュー(前編)
―――10月20日に発売が迫る最新作『気付けば叔母にASMRられる人生 ~0歳児篇/小学生篇/中学生篇~』。F. PRODUCTIONSとしては初の全年齢作品ということで、早速いつものようにインタビューをしていきたいと思います。はじめに企画の経緯を……。
F:それなんですが、今回はそこにネタバレ要素が絡んでくるので、企画経緯に関しては後ほどにさせていただきたいです。
―――なるほど、分かりました。それではキャスティングについてお伺いします。ヒロイン役の浅木式さんはエフプロ作品3度目の起用となりますね。
F:『月ヲ照ラス〜』でも言いましたが、エフプロではあまり同じ声優さんに何度もお願いするのは避けてるんですね。なので今回も当然、浅木さんを除いて探してたんですが、なかなかピンとくる方がいらっしゃらず……。で、最後に試しに浅木さんのHPのサンプルボイスを聴きに行ったら、「あ、これだわ…」と。
―――『月ヲ照ラス〜』と全く同じ流れですね。
F:ヒロインのイメージ通りの声質というのもそうですが、サンプルボイスが豊富で分かりやすいのも助かりますね。お姉さん系ボイスだけでも、声質サンプル10種類、演技サンプルも2種類あります。しかも『お姉さん(高)-2』『お姉さん(低)+1』というシステマチックな一覧でとても選びやすいんです。
―――一般的には『ドジっ子お姉ちゃん』とかですもんね。
F:エフプロ処女作から大変お世話になってる方なので、そういった意味でも安心してお願いできました。演技のクオリティに関しては、もはや言わずもがなですね。
―――その浅木さん演じる暮下七海についても教えてください。
F:主人公と15歳離れた叔母です。「○歳です」と言えないのは、作中で歳を重ねるからです。今作はタイトル通り主人公が0歳〜中学生までを描いた物語なので、七海も15歳から20代後半へと成長します。
―――属性としては、最大公約数的な“優しいお姉ちゃん”なんでしょうか。
F:近いですが、肯定はしません。七海には明確なモデルがいて、ボクシング漫画『がんばれ元気』の芦川先生を下敷きにしています。つまり幼い頃からまるで本当の姉か母のように包み支えてくれるような、そんな関係性のキャラクターとして書きました。
―――漫画の芦川先生は主人公の元気の小学校の恩師で、10年以上も元気の支えとなります。
F:他に七海というキャラクターの特徴として、ある口癖を言わせています。今作はASMR主体であり、全体的なセリフを少なくしているので、ヒロインのキャラクター性を肉付けする必要がありました。また、何歳になっても口癖を聴けば七海であると分かるようにという意図もあります。
―――その口癖は体験版でも何度か耳にしますね。
F:さらに別の視点で言えば、何歳になっても七海の言葉、言い回しは変えられないので、声質や演技だけで年齢の違いを見事に表現された浅木さんには脱帽です。さらに母親役まで演じられてるので、ちょっと酷使しすぎたかなとも思いますが(笑)
―――マルチクリエイターの浅木さんは声だけでも多彩な表現力ですね。ちなみに企画が7本目ゆえに七海というのは分かりますが、暮下という苗字にも何か意味はありますか?
F:イタリア語で成長という意味の“Crescita”から取りました。今回はわりとすんなり決まりましたね。
―――作品内容に関してなんですが、差分ファイルがものすごい量ですね。特に耳かきトラックはバージョン違いで計12種類もあります。
F:耳かきに関しては、当初は耳かきSEと左右違いの6パターンの予定だったんです。ただ音声編集中に膝枕FXを開発し、オンオフ合わせて倍になってしまいました。おまけトラックが多いと一部で話題のエフプロでも、少しやりすぎかなとも思ってます。
―――バージョン違いでもセリフが若干違うのも細かいポイントですね。今回は事前情報としてあまり出せないようですが、可能な限りの作品PRをお願いします。
F:今作はアダルト要素のない、健全な癒しASMR作品となります。ですがそれだとエフプロらしくないですよね。もちろんあります、隠し要素が。作品ページに記載のない音声ファイルが2つあるので、是非最後まで聴いていただきたいですね。本編のASMR自体は比較的オーソドックスなものばかりですし、全年齢フロアに置かれるということで、新しいファン層も獲得できたらと思っています。
何やら企画自体、大きな謎に包まれた本作。インタビュー後半では全て聞けるのでしょうか……?乞うご期待!!
2022年10月某日 F. PRODUCTIONS脳内にて
↓作品ページはこちら!
https://www.dlsite.com/home/announce/=/product_id/RJ425992.html